中学生の定期・期末テスト勉強はどうやるの?やり方やスケジュール・勉強時間など解説!
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「中学生の定期・期末テスト対策はどうやってやれば良い?」
「具体的な勉強法やスケジュール管理のしかたがあれば知りたい!」
こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
中学生になると、中間テストや期末テストが始まります。小学校のテストとは緊張感が違いますので、戸惑うお子さんも多いことでしょう。
そこでこの記事では中学生の定期テストについて、勉強法やスケジュールの立て方、勉強時間の目安などを詳しく解説します。
中学生の定期・期末テスト勉強法をざっくり説明すると
- 中学生の定期テストは高校受験の内申点に関わるので非常に重要
- 忙しくても毎日少しずつ勉強していくのがおすすめ
- 最初から無理な目標を立てずに、自分のレベルに合わせてステップアップしてくことが大切
- 徹夜や一夜漬けはおすすめしない
中学生の定期・期末テスト勉強は大切?
中学生になると、中間テストや期末テストといった定期テストが始まります。
これらのテストはどのくらい大切なのでしょうか。
定期テストは高校受験において重要
高校受験では試験当日の点数だけでなく、内申点も非常に重要です。
内申点を構成する主な要素は「通知表」です。多くの場合中間テストや期末テストの点数を参考にしながら通知表の成績がつけられます。
中学校の定期テストで良い成績が取れないと、仮に高校入試で高得点を取っても、内申点が足りないということで不合格となってしまう可能性すらあります。
定期テストは決しておろそかにしないでください。
毎回のテストをしっかり勉強すれば受験が楽になる
多くの中学生は、部活が引退となる3年生の夏くらいから本格的な受験勉強を始めます。
しかし中3の夏から受験シーズンまでは非常に短く、この短期間で中学3年間の学習内容を全て復習するのはかなり大変なことですよね。
しかし、日頃から定期テスト対策の勉強をしていれば、部活引退後に一から復習をする必要はなくなります。
受験勉強スタートの時点で周りより一歩リードすることができますから、ある程度楽に受験勉強を進めることができるでしょう。
中学生の定期・期末テスト勉強のやり方
中学生の中間テストや期末テストに向けて勉強する場合、どのようなやり方をすれば良いのでしょうか。
点数の目標を設定しスケジュールを立てる
定期テスト対策に費やすことができる時間は限られています。やみくもに勉強するよりも明確な目標を立てることから始めましょう。
おすすめなのが、「どのくらいの点数を目指すのか」という目標を設定することです。いきなり100点を目指さなくても構いません。自分に合った学習レベルを設定して、自分のスタイルで勉強していきましょう。
レベル別の勉強のやり方
生徒によっては、基礎ができていないこともあるでしょう。その場合はまず基礎の復習から始めてください。
基礎がある程度身に付いているなら応用問題に挑戦し、より高得点を狙っていくと良いです。
いずれにしても、インプット(知識の吸収)とアウトプット(問題演習)をバランス良く行うことが大切です。最初から手の届かない問題を目指さずに、ひとつずつステップを上がる気持ちで勉強していってください。
テスト勉強に必要なもの
テスト勉強の際に必ず用意していただきたいものは以下のとおりです。
- 筆記用具
- 授業のノート
- 学校の教科書
- 授業プリントなど、配布された補助教材
- 学校で使用している問題集
中学校の中間テストや期末テストの出題内容は、ほぼ全てが授業で習った内容です。学校で使っている教科書や問題集からの出題となりますので、学校指定の教材をメインに活用してください。
他の参考書を購入するのは、教科書の内容が理解できない場合の補助教材として、という位置づけで十分です。まずは学校教材を網羅することを目指しましょう。
解けない問題があった時の対処法
定期テスト対策の勉強中に解けない問題があったら、以下のような対処法を試してみてください。
先生に聞く
定期テスト対策の内容は学校で習ったことが中心ですので、わからない問題があった時は学校の先生に聞くのが一番です。
ただ、先生がいつも近くにいるとは限らないでしょう。もしすぐに聞けない場合は友達に聞いてみると、案外解決する場合があります。
ネットで調べる
家で勉強している時は、インターネットも活用してください。スマホやタブレットで検索することで、問題の解き方がわかることがあります。
最近はYouTubeなどの動画サイトに、無料の講義動画がアップされていることもあります。こうした動画も上手に活用してください。
ただし、勉強中の調べ物をスマホで行っていると、関係ない動画やサイトに気を取られてしまう可能性があります。脱線を防ぐためにも、調べ物をする際はなるべく時間をかけないように、サッと検索するようにしましょう。
参考書で調べる
参考書は単元ごとに丁寧な解説が載っているので、わからない問題があった時には積極的に利用してください。
理科や社会の場合は「用語集」、英語や国語の場合には「辞書」も活用すると、より手軽に調べ物ができるでしょう。
テスト勉強の勉強時間はどれくらい?
定期テスト対策にはどのくらいの勉強時間を取れば良いのか、スケジュールごとに大体の目安をご紹介します。
部活があるとき
テスト当日まで期間がある時期は、毎日の部活もありますよね。
部活に入っている生徒は家での学習時間がそう多く取れないかもしれませんが、毎日少しずつでも良いので、継続して勉強する習慣をつけてください。休日に一気に勉強する方法はあまりおすすめしません。
人間は、一回聞いたり少し勉強したりするだけでは、すぐに忘れてしまうことが多いです。しかし毎日少しずつ知識に触れていくことで、記憶が定着しやすくなります。
これはテスト勉強においても同じです。一日30分ずつでも継続して勉強していくと、定期テストで高得点が狙いやすくなります。日々のスケジュールに勉強時間をあらかじめ組み込んで、無理なく続けられるようにしましょう。
テスト一週間前の時
多くの中学では、テスト一週間前になると部活休止期間に入ります。ここからは本腰を入れてテスト対策を始めましょう。
テスト一週間前からは、平日は平均2~3時間、休日は6~8時間程度を目安に勉強すれば、追い込みとして十分です。気合いを入れて頑張ってください。
教科ごとのテスト勉強の方法
ここからは、今日ごとのテスト勉強のやり方を解説していきます。
国語
国語の出題内容は、主に「長文読解」「漢字」「古典」に分かれます。
長文読解は、教科書や参考書の内容から出題されます。テスト範囲は事前に告知されているはずですので、該当範囲をしっかり読み込んでおきましょう。この際、筆者が伝えたい内容をしっかり考えながら読んでいってください。
漢字については、何度も書いて練習して覚えていきましょう。古典も授業で習った内容しか出ませんが、出てきた単語をしっかり覚えた上で、主語を補いつつ古文を読み、頭に入れていくと良いです。
英語
英語も、基本的には国語と同じく教科書や参考書などから文章が出題されます。
長文については、まずは音読しながら意味を理解していきましょう。
英語は他の教科よりも「単語力」をつけることが重要です。単語帳を使って出題範囲の英単語を確実に覚えていってください。
文法や文型の問題は、ある程度「型」が決まっています。出題内容はほぼ学校指定の問題集に載っていますので、何回も繰り返し解いて構造を理解していきましょう。その後に、教科書の文章を読みながら文法や文型の分類をする練習を行うと良いです。
数学
数学は、まずはじめに公式の原理をしっかり理解し、暗記することが大切です。
公式の理解ができたら、教科書の例題や標準問題を解いていきましょう。最初のうちは公式を横目で見ながらでも大丈夫です。
公式を観なくても教科書の問題がスムーズに解けるようになったら、別冊の問題集を使ってさらに多くの問題を解き、パターンを覚えていくとより高得点を目指すことができます。
理科
理科は、教科書通りの内容だけでなく実験の結果からも出題されます。どのような実験をしたかなどは、ノートを見てしっかり復習しておきましょう。
しかし実験結果や法則をそのまま理解するだけでは、高得点を狙うのは難しいです。
まずはそれぞれの法則の土台となる考え方や、実験の器具の名前など、基本の段階から勉強を始めてください。その後で、実験のやり方なども頭に入れて行くと良いです。
理科はイメージが大切です。下手でも良いので自分で図や絵を書きながら勉強すると、画像として頭に残りやすいでしょう。
社会
社会はほぼ暗記の教科です。年号は数字として見ると覚えづらいですので、ゴロでテンポ良く覚えていきましょう。
歴史は、出来事だけを追っていくやり方では理解が難しいです。なぜ・いつこの出来事が起きたのか、という流れ意識して全体を把握していくと、頭に入りやすいでしょう。
公民の分野は、時事問題の出題もあります。少しで良いのでニュース番組を見るようにすると、何が出題されるか見えてきやすいです。
地理は、地図帳を眺める癖をつけると理解しやすくなりますが、基本的には問題集を繰り返し解きながら覚えていくやり方が有効です。
主要教科以外の科目の勉強法とは?
期末テストでは主要5教科以外に音楽や保健体育、美術などのテストも入ってきますが、勉強方法がわかりづらいため対策を後回しにしがちですよね。
しかし内申点を上げるためには全教科で良い点数を取る必要があります。副教科もおろそかにすることなく、確実に対策を行うことをおすすめします。
副教科には充実した問題集が存在しませんので、出題は先生のオリジナル問題となる場合が多いです。まずは授業で配られたプリントやノートの内容をしっかり見返しておきましょう。
授業中に先生が「この部分はテストに出すよ」と宣言することもあるでしょう。こうしたヒントを聞き逃すことのないように、普段から授業はしっかり聞いておくようにしてください。
定期テスト三週間前の各科目の勉強法や学習計画の立て方に関して知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
テスト勉強をする際の注意点
最後に、テスト勉強をする時の注意点について解説します。今まで無意識にやっていたこともあると思いますので、ぜひ確認しておいてください。
徹夜勉強は非効率的
テスト勉強のやり方として、「徹夜勉強」をしている学生はかなり多いです。
しかし仮に勉強が追い付かないとしても、十分な睡眠時間を確保せずに勉強する習慣は良くありません。
徹夜勉強には以下のようなデメリットがあります。
- 眠気で勉強に集中出来ない
- 昼間に眠くなってしまい、授業中の居眠りなど学校生活に支障が出る
- 人の脳は寝ている時に記憶を定着させる性質があるため、いくら勉強しても寝る時間が少ないと記憶に残りづらい
以上のような理由から、徹夜で勉強するやり方をしても結果的に成績が伸びない可能性が高いです。
中学生の場合、1日あたり8時間程度の睡眠時間が必要と言われています。テスト期間でも夜はしっかり寝てください。その上で翌朝に勉強することをおすすめします。
机に遊び道具などを置かない
せっかくテスト勉強をしようと思っても、スマホやゲーム機などの遊び道具を机に置いていると、気が散ってやる気が起きなくなる可能性があります。
できればスマホやゲーム機などの遊びに使うものは、机から遠い場所にしまって、視界に入らなくしておきましょう。
もしスマホでの調べ物が必要になった場合は、その都度取り出して調べるようにすると良いです。
一夜漬けの勉強はしない
テスト前日に範囲内の知識を詰め込む、いわゆる「一夜漬け」の勉強方法も、成績が上がりにくいためおすすめしません。
一夜漬けをすると、先ほど触れた「徹夜勉強」と同じく、翌日に強い疲労感が残ります。テスト当日のコンディションは最悪になるでしょう。
また一夜漬けをしても、勉強した内容は一時的に覚えているだけの状態になりがちです。受験勉強をする頃には全て忘れてしまっているでしょうし、知識の蓄積につながりません。
テスト対策をする際はスケジュールをしっかり立てて、毎日少しずつ勉強を進めていくことを強くおすすめします。
問題を解いたまま復習しないのは非効率
テスト勉強中は問題演習をする機会が多くありますが、間違えたところはすぐに復習して、理解できるようにしておきましょう。
演習問題をした時点で復習しておけば、同じ問題がテストに出た時は正解できるようになります。
問題を解きっぱなしで復習せずにいると後に同じ問題を解いても正解できず、同じことの繰り返しになってしまいます。面倒かもしれませんが、その都度復習するようにしてください。
ノートを綺麗にまとめることに集中してしまう
ノートを非常に丁寧な字でカラフルに仕上げる生徒がよくいるのですが、必ずしも成績向上につながるわけではないのであまりおすすめしません。
ノートを作ることに夢中になりすぎると、内容が頭に入らないことが多いです。勉強用のノートは、そこまで綺麗に作る必要はありません。授業内容が理解できていればそれで十分です。
ある程度は読みやすく仕上げる必要はありますが、自分が見てわかるならそれ以上の完成度は必要ないです。それよりは問題演習に時間を割きましょう。
高校受験に必要な勉強時間について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
中学生の定期・期末テスト勉強法まとめ
中学生の定期・期末テスト勉強法まとめ
- 5教科だけでなく副教科も内申点に関わるため、全ての科目をしっかり勉強しよう
- 徹夜や一夜漬けは逆効果なので、1日30分ずつでも継続して勉強することが大切
- 演習問題で間違えたところはその場でしっかり復習すること
- 出題内容は学校の授業で習った内容がほとんどなので、学校の教材を使って念入りに勉強するべし
中学生の定期テストは内申点に関わる重要なものです。しかしテスト範囲は学校の授業で習ったことしか出ません。
しっかりと確実に復習していくことが定期テスト対策のカギですので、ぜひ計画的に勉強を進めていってくださいね。