高校受験で塾なしだとどうなるの?メリットや塾に行かなくとも受かる人の特徴を解説!
「塾って行った方がいいの?」
「高校受験って塾なしでもできる?」
中学生の人やその親御さんは、このような疑問をお持ちなのではないでしょうか。
塾なしで高校受験を乗り切ることができるかどうかは、非常に重要な点です。
この記事では、高校受験での塾の役割や、塾なしで高校受験する方法など、高校受験と塾の関係について解説します。
現在塾に通うかどうか迷っている中学生の方、親御さんはぜひ参考にしてみてください。
高校受験で塾なしだとどうなるかについてざっくり説明すると
- 成績が上位の中学生ほど塾など校外学習を行う割合は高い
- 大半の公立高校は、塾なしでも合格が可能
- 塾に行かないことにはメリットもあるがデメリットもある
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高校受験で塾なしの人の割合は?
塾に通わずに、高校受験をする中学生の割合はおよそ4割です。
2017年のベネッセ教育総合研究所による調査で、中3の通塾率は62.1%でした。
つまり、37.9%の中学生は通塾をせずに高校受験に挑んでいることがわかります。
次に、成績別のグラフをみていくことにしましょう。
ベネッセの調査で中学生に「学校外の学習機会」について聞いた結果は以下のようになっています。
参考データ:ベネッセ教育総合研究所 太田昌志
上記グラフから明らかなように、成績が上位の中学生ほど学習塾や予備校など校外学習を利用していることがわかります。
2015年のデータをみると、成績上位の中学生が47.7%で、成績中位の中学生が41.9%・成績下位の中学生が35.2%となっており、依然として成績が高い人ほど学習塾や予備校を利用していることから校外学習を利用することによる学習効果はあると言えるでしょう。
ただ、これは中学生全体の割合ですので、高校の受験勉強が本格化する中学3年生の場合、もう少し多い割合になると考えられます。
さらには、2015年の時点で中学生のうちで通信教育を利用している人は19.1%いました。
そのため「校外学習」という観点で見ればほとんどの中学生が何かしらの教材を利用して学習していると言えるでしょう。
高校受験には塾なしでも大丈夫?
高校受験をするにあたり、塾に行かない中学生は高校受験に合格できるのでしょうか。
条件を見たし覚悟があればトップ校も合格可能
結論から述べると、国立高校の場合はトップ校であっても塾なしで合格することは可能です。
トップ校を受験したい場合、塾の役割を理解し、塾がなくても受験を切り抜けることができるかを考えてみましょう。
トップ校を含め、受験に合格するためにはさまざまな条件があります。
それを満たさないと、不合格に繋がってしまいます。
トップ校を受験する場合でも、塾に行かずに合格することは可能ですが、その代わり塾に行かずとも受験対策ができる能力が必要です。
塾の役や条件については後で詳しく述べますので、自分の現在の状況から塾の利用が必要かどうかよく考えてみましょう。
国立の高校は塾なしでは難しい
公立高校の受験内容は、教科書の範囲を超えないと決められています。
一方、国立高校や一部の私立高校の場合、入試問題は特殊であり、塾で学ばないと難しいこともあります。
塾でよく言われる「受験に強い」とは、学校で習わない問題パターンや知識を詰め込み、それに合った解法を教えるものです。
そして、受験生が考えなくても解けるようになるようにしているだけであると言えます。
公立高校の入試問題は、そのような知識を詰め込み丸暗記するようなことをせずとも、考える力をしっかり伸ばせば解ける問題ばかりです。
塾の役割とは?
塾の必要性を見極めるためには、塾の役割を知る必要があります。
また、塾に行っているからといって合格ができるわけでもないことも知っておきましょう。
自分に合う塾・合わない塾もあります。
このように、塾と一言で言っても考えておかなければならない点が多々あります。以下に、塾の役割を詳しく解説します。
様々な勉強のサポート
多くの人は、塾がさまざまな勉強をサポートする場であることは理解しているでしょう。
それでは、塾ではどのようにサポートが行われるのが解説します。
勉強の基礎の強化
学習で最も大切なのは基礎学力の定着です。
基礎とは英語の場合は英単語、数学の場合は計算、国語の場合は漢字のことです。
塾ではよく小テストが行われますが、このような基礎学力が身に付いているか測るために行っているのです。
中学校の勉強内容の早期習得
中学校では、大半の学校が中3の2月までに中学3年分の勉強を終わらせるカリキュラムを実施しています。
一方、塾では受験の時期を考え、受験対策の勉強ができるように中学校の勉強の先取りを行っています。
塾の授業を受けたあと学校の授業を受けると復習できるため、塾に通うと内容の定着の向上を図ることができ、定期テスト対策の時短にもなります。
入試対策の勉強
塾のテキストは受験に対応したテキストであり、学校の教科書のレベルとは異なります。
カリキュラム的にも、塾の場合は受験勉強に割ける時間が多くなっています。
また、塾の場合は国立高校など特殊な入試問題の対策法の授業も行われる点もメリットです。
情報の収集と分析
塾に行くか行かないか、どの塾を選ぶかについてはあらかじめ情報収集と分析を行う必要があります。
この点は、親・子供ともに見落としがちであるため注意しましょう。
また、塾についての情報収集・分析を自分で行おうとすると、時間がかかってしまう点も知っておきましょう。
自身の学力の把握と他人との比較
塾は模試や実力テストが定期的に行われています。
模試や実力テストの結果は、詳しい分析結果とともにプロが解説してくれます。
それをもとに、どのようにして勉強に取り組めばよいのかがわかるのです。
また、他の受験生との差や、志望校合格まで必要な点数などもわかります。
さらに、塾での模試や実力テストを受けることにより問題慣れができ、時間配分などの目安を付けることもできます。
ただ、模試は塾でなくとも、模試を主催している出版社などに申し込めば受験できるものもあります。
高校や入試に関する情報の発信
塾では、入試情報の収集が最も行われていると言えます。
中学の塾は高校の塾と一緒になっていることがあるので、高校の雰囲気や校風、学習カリキュラムなどの情報がもらえることもあります。
ただ、公立高校の場合は、自分が住んでいる地域にあるため過去には多くの先輩が通っていることから、自分で情報収集することも可能です。
しかし、やはり塾に通っていると高校の情報をたくさん教えてもらえるため、高校の比較が簡単にできるメリットがあります。
そのため、塾に通うことにより志望校が決めやすくなると言えます。
勉強に対するメンタル面のサポート
塾に通うことにより、メンタル面のサポートが受けられるのも大きなメリットです。
例えば、授業を受けることや課題が出ることによって勉強の習慣が付きやすいと言えます。
また、一人で勉強するとやる気の維持が難しくなってしまうこともありますが、塾ではそれがなく、一定量の勉強時間を確保できます。
さらに、塾では友達ができ、一緒に勉強を頑張る人ができるので、モチベーションが上がることもメリットです。
塾なしで高校受験を切り抜けるための人の条件
塾なしで高校受験を切り抜けられる人はどのような人なのでしょうか。
以下にご紹介する条件に当てはまらない人は、できるだけ塾に行くことをおすすめします。
塾がなくても塾の役割をこなせる人
先に述べたような塾のメリットがなくとも、自分で勉強したり情報を集めたりできるため、塾は必要ないと感じる人もいるでしょう。
しかし、自分で勉強や情報収集ができると思っていても時間がかかる場合が多いため、そのように時間的な面も考慮して塾に行くか行かないかを決めましょう。
自分や家族などの身近な人に分析能力がある
高校に関する情報収集ができる点は、塾のメリットとして大きなものです。
また、高校に関しては情報収集するだけではなく、分析能力も必要です。
塾では高校に関してたくさんの情報を収集・分析しています。
塾に行かない状態で、塾と同じレベルの情報収集・分析能力が自分や家族にあるのかどうか考えてみましょう。
このような情報収集・分析を中学生が一人でしながら、受験勉強も同時に行うのは非常に難しいと言えます。
受験が初めてなら、なおさらどのような情報が必要なのかわからないことが多いです。
塾には行かず、自力で情報収集をしようと思うのであれば、家族の協力が必要不可欠でしょう。
学校の授業内容の大半を一度聞いて理解できること
先に述べたように、塾に通うことで学校の授業を先取りすることができます。
塾に通わずとも学校の授業はあらかじめ自分でカバーできると思う方もいるかもしれません。
しかし、塾と違い独学では教えてくれる人がいないため、自分が学校の授業を聞いただけで内容を理解できるのか、考えてみましょう。
5教科とも、一度の授業で理解することが必要です。
授業の先取りや実際の中学校での授業は、塾でのサポートがない場合自力で理解しなければなりません。
自分にはそのような理解力が備わっているのか、本当に授業の内容が理解できているのか、よく考えてみましょう。
高校受験塾に行かないことのメリット・デメリット
ここからは、塾に行かないことによってどのようなメリット・デメリットがあるのかお伝えします。
塾なしのメリット
塾に行かないことによるメリットには、さまざまなものがあります。
教育費の節約
塾に行かないことによる一番のメリットは、教育費の節約です。
塾の毎月の授業料は決して安くはなく、経済面の問題から塾に通わせることが困難な家庭も多いです。
文部科学省が行っている「子供の学習費調査」から、平成30年度に行った調査の結果をご紹介します。
塾・家庭教師といった、学校外活動での1年間の「補助学習費」は、以下のようになっています。
学年 | 中1 | 中2 | 中3 |
---|---|---|---|
私立 | 17.8万円 | 22.7万円 | 25.7万円 |
公立 | 14.7万円 | 21.5万円 | 36.3万円 |
塾は、長期休みの講習に入ると費用が上がります。
また、高校に入ったあとも、大学受験のために塾に通わせることになるかもしれない点も考える必要があります。
塾に行かない場合は相当な努力と学力が必要であるため、大学受験のためには、塾に行くことがおすすめです。
また、大学に進学する場合の学費も加味すると、教育費はかなりかかります。
このように考えると、高校受験のために塾に行くことは、優先順位としては低いと言えます。
高校受験時に塾に行かないことにより、1年で約15万円から36万円ほどの節約になる点は非常に大きなメリットです。
時間の節約
塾に通うと、授業を受けることにより自分の自由時間が制限されます。
塾ではカリキュラムがあるため、好きなときに好きなだけ勉強するスタイルはできません。
また、自分に合う塾を探すと、家から遠くて通うのに時間がかかることもあります。
塾に行かないことにより、このような時間の制約を受けることがなくなります。
自分で考えて模索していく力が身につく
塾に通うと、経験豊富なプロの先生がレールを敷いてくれます。
合格への最短ルートを教えてもらえるため、やることと言えば、塾が敷いてくれたレールに沿って勉強するだけです。
一方、塾に通わない場合、自分で試行錯誤し、自分で合格する方法を考えて実践していくことになります。
自分で考えて動き、何かを成し遂げる経験は、中学生ではなかなか経験できないことです。
塾に行かずに自力で高校に合格できれば、そのような貴重な経験ができることになります。
塾が合わない可能性もある
高いお金を払って塾に通っても、自分に合った塾ではない可能性もあります。
その場合、成績は伸びずにお金が無駄になるだけです。
例えば、大手塾は1科目から受講可能なところが多いですが、1科目のために通塾すると、週に一時間その授業のためだけに塾へ通うことになります。
また、1科目の受講であっても、授業やテキストの質が高い分費用も高くなる点はデメリットです。
このような点が合わないと考え、授業・テキストの質や費用などの面で自分に合った塾に行きたくとも、近所にはない場合もあります。
行きたい塾がないからと言って、近所にある自分には合わない塾に仕方なく通うことは、時間もお金も無駄にしてしまうため、デメリットでしかありません。
塾なしのデメリット
塾に行かない生徒は少数派であり、そのことにより受けるデメリットもあります。
情報量が雲泥の差
ここまで何度か述べたように、塾には日々プロが仕入れている膨大なデータや、これまで通ってきた生徒への指導実績があります。
塾に行かないとこのような情報を得ることができません。
インターネットで探せばある程度情報が得られるかもしれませんが、塾が持っているレベルの情報を自分で得ることは難しいと考えた方がよいでしょう。
質問対応してくれない
わからない問題があったとき、塾に入っていれば塾の先生に質問できます。
しかし、塾に入っていなければわからないところがあっても質問ができませんので、その分理解力が求められます。
自力で勉強をするには、解説が豊富な参考書で勉強することが必要です。
勉強のスケジュールが組みにくい
自分で勉強していると、いつ何の勉強をすればよいかわからないことが多々出てきます。
例えば、授業の先取りをしたくても、どのようなペースで勉強すればよいかわからないことがあります。
また、何の問題集をどのくらいの時期にどのくらい解く必要があるのかもわかりにくいでしょう。
このように、自力では効果的な勉強スケジュールを立てられないケースが多くなってしまいます。
勉強や受験に対しての気持ちの管理が難しい
自力での勉強では、受験へのモチベーション維持が難しいと言えます。
塾では、友達など他の受験生と切磋琢磨して勉強することができますが、塾に行かないと一人で孤独に勉強していかなければなりません。
そんな中でモチベーションを維持するのは非常に難しいでしょう。
しかし、一人で勉強すると自分と他の受験生とを比べる機会がないため、劣等感にかられることは少ないというメリットもあります。
高校受験に必要なこと
ここでは、高校受験を迎えるうえで必要なことについて紹介していきます。
有益な情報を集める
高校受験で結果を出すためには正解かつ有益な情報を掴む必要があります。特に以下の4つの情報はしっかりと把握しておくことが重要です。
- 適切な教材
- 学力を正確に測る
- 志望校独特の出題傾向
- 受験に必要ば手続き
学力を伸ばすためには自分の立ち位置を正確に把握して、現状の学力に応じた適切な教材を選ぶ必要があります。そのためには、自分自身の情報について正確に把握する必要があると言えます。
また、高校受験で成功するためにはただ単に学力を伸ばすだけでは不十分だと言えます。
志望校に合わせた勉強を進めていくことも必要になってくるため志望校独特の出題傾向を掴み、その対策をすることが必要です。
それに加えて、書類の不備などが無いように受験に必要な手続きは正確に把握しておく必要があるといえるでしょう。
学習を継続する
高校受験だけに限った話ではありませんが、学力を伸ばすには継続的に勉強する必要があります。
ただ勉強を継続して行っていくことは口で言うよりも遥かに難しいことです。そのため、継続するのに必要な3つのポイントを意識しておきましょう。
- モチベーションの維持
- 勉強する場所の確保
- 勉強を進める進度の確立
モチベーションは通塾するとライバルが生まれ維持しやすくなりますが、通塾しない場合は学校などでライバルのような存在を見つけると良いでしょう。
また、勉強を進めていくスケジュールと場所はモチベーションにも関わってきますし、勉強の習慣化にも繋がっていくため学習を継続するうえで非常に大切になってくるといえます。
分からない問題を理解する手段
高校受験をスムーズに進めていくには分からない問題を自力以外で理解するための手段を確立しておく必要があります。
受験直前になって難しい問題を解くようになると必ず分からない問題が出てきます。その時に、解決する手段がないと分からない問題が放置されてしまい学力を伸ばすことが中々出来ません。
通塾する場合は、分からない問題があった時にすぐさま講師に質問するようにしましょう。
通塾していない場合は、気軽に聞く相手がいないからといって分からない問題を放置することは避けてください。
塾に通っていないと自力で解決する手段を見つける必要があるので、学校の先生や友人・家族にどんどん質問することをおすすめします。
塾なしでの受験を切り抜くための方法
ここでは、塾なしで高校受験を乗り越えるため、必要な方法をご紹介していきます。
できるだけ模擬試験を受けよう
模試を受けることで、自分の実力や周りとの差などを把握することができます。
模試でよい点が取れたらモチベーションアップに繋がります。
また、模試の結果からは他の人との差もわかります。他の人も頑張っていることがわかりますので、自分も頑張ろうという気持ちにもなるでしょう。
無料の動画サイトを活用しよう
勉強していてわからないところがある場合、YouTubeなどの動画サイトにある無料の講義系動画を見てみましょう。
このような動画で勉強の全てがカバーできるわけではありませんが、わからない単元などピンポイントの内容理解では役に立ちます。
過去問をたくさん解こう
公立高校の入試問題は教科書の範囲内で作成されると決まっています。
そのため、都道府県によって若干の難易度はあるものの、どの公立高校でも似た問題が出ることになります。
入試対策として、自分が住んでいる都道府県の問題は、数年分を解いて問題慣れをしておきましょう。
いくつも過去問を解くことによって、本番での時間配分の対策にもなります。
通信教育を活用しよう
通信教育は、解説が充実している分一人でも取り組みやすいと言えます。
また、予習をしやすく、勉強スケジュールを立てやすいメリットもあります。
通信教育の中には、質問に対応しているものもあり、値段も塾に比べて安い傾向であることも魅力です。
通信教育を受講し問題の演習量が足りないと感じるときには、参考書や問題集を購入することで補うのが良いでしょう。
高校入試対策に使える通信教育については、以下の記事でも紹介しています。
塾なしの高校受験対策の科目別勉強法
塾に行かない場合、受験対策の勉強法を教えてもらえる機会は少なくなってしまいます。
そこで、科目別の勉強法をご紹介します。
英国数は点数を伸ばすのに時間がかかるため、早い時期から取り掛かり、諦めずに根気強く頑張りましょう。
理科・社会は短期間で伸びますので、最後まで諦めずに頑張りましょう。
英語
英語での勉強する順番としては、単語→熟語→文法→長文という流れになります。文法までは確実に仕上げてください。
中学生の英語では、広くより深い理解が求められます。教科書の例文の理解や暗記もしておきましょう。
また、項目ごとに参考書を用意することもおすすめです。
英語は早い時期から受験勉強を始めるようにしてください。
英語が苦手な人へ向けて勉強法を以下の記事で詳しく解説していますので、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
数学
数学の場合、基本問題を全て解けるようにしてから応用に移ってください。
基本問題が解けると苦手意識がなくなるという意味でも、まず全体の基本問題を解けるようにすることが大切です。
数学の場合、単元の複合問題があるため、各単元ごとに応用問題を解くのはNGです。
数学が得意でない場合、過去問や模試の演習を通して、解けない問題は飛ばす練習をしておくことも重要だと言えます。
数学も早い時期から取り組みましょう。
中学生のための数学の勉強法については、以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
国語
国語の場合、語彙力は絶対に伸ばしましょう。
語彙力を伸ばすには、漢字、慣用句、ことわざ、文法、古文単語の使い方を身に付けることが重要です。
また、読解は小説、随筆、論説、説明文などに分かれているため、それぞれの読解の仕方があります。
それぞれの読解方法をわかりやすく説明している参考書を購入することをおすすめします。
国語も早い時期から受験勉強を始めましょう。
国語の勉強法については、以下の記事を参考にしてみてください。
理科・社会
理科・社会は暗記科目です。重要事項については、一問一答形式の問題集を活用しましょう。
しかし、暗記しているだけでは問題が解けるようになりません。
図や表、実験などと知識を結びつけられるよう演習をこなす必要があります。
過去問をたくさん解き、問題慣れをしておきましょう。
理科・社会は遅くから受験勉強を初めても間に合いますので、最後まで粘り強く頑張ってください。
高校受験の理科の勉強法については、以下の記事を参考にしてみてください。
計画表の作成法や目安の勉強時間は?
塾に行かない場合、自分でスケジュールを立てて勉強していくことが必須です。
そこで、このトピックではスケジュール表の作り方をご紹介します。
受験までの計画
多くの中学生は、長期間の勉強を行ったことがありません。受験勉強で大事なのは継続力です。
無理なスケジュールを立てず、継続可能なスケジュールを目指しましょう。
そして、余裕があればさらに詰め込んだスケジュールに変えていきましょう。
先に述べたように、英数国は長期的な勉強が重要ですので、英数国は先に取り組み始めることをおすすめします。
暗記科目の理科・社会は、あとから始めても点数を伸ばしていくことが可能です。
1ヶ月の計画
1ヶ月単位でスケジュール表を考えるときに重要なのは「使用する教材をどこまで進めるか」「いつまでに終わらせるか」ということと、復習のタイミングです。
また、スケジュール表は「何時間勉強するか」ではなく「どのくらいの量をこなすか」という観点から考えましょう。
特に、復習のタイミングと復習の回数については、あらかじめはっきり決めておくことが重要です。
復習をしないと学んだことが定着しませんので、復習は意識的にスケジュール表に取り込み、一度覚えたことは必ず何度も復習するようにしましょう。
1日の計画
授業、部活、習い事など、1日の計画を立てるにはさまざまな予定があります。
また、人によって朝型・夜型もありますので、自分の生活スタイルに合わせて勉強の計画を立てましょう。
1日の勉強計画は、量ではなく時間で決めてください。自分の生活スタイルから、勉強できる時間帯を決めるのです。
また、1日の勉強計画は曜日ごとで決めるようにしましょう。
例えば、「平日は放課後に部活があるため、21時〜23時まで勉強する」「土日は部活が夕方までなので、19時〜23時まで勉強する」といったように決めてください。
志望校によって勉強時間などのスケジュールを決めよう
学年 | 偏差値と勉強時間目安 |
---|---|
中学1年生 | 偏差値50;1~2時間 偏差値60・70:2~3時間 |
中学2年生 | 偏差値50;1~2時間 偏差値60・70:2~3時間 |
中学3年生 | 偏差値50;2~3時間 偏差値60:3時間 偏差値70:3~4時間 |
志望高校の偏差値によって、一日に必要な勉強時間は変わります。
偏差値50の場合、中学1、2年生は1〜2時間、3年生は2〜3時間必要です。
偏差値60の場合、中学1、2年生は2~3時間、3年生は3時間です。
偏差値70以上のトップ校の場合は、中学1、2年生は2〜3時間、3年生は3〜4時間ほど必要だと言えます。
この時間はあくまでも目安です。習熟度を重要視してスケジュール表を作り、自分に合った勉強時間を確保してください。
中学生の効率的な学習スケジュールの立て方については以下の記事を参考にしてみてください。
高校受験でおすすめの問題集
ここでは、高校受験を向かえるうえでオススメする問題集を紹介していきます。
わかるをつくるシリーズ
この問題集はカラーや図を使って要点を分かりやすく解説してくれます。
また、中学校3年間の学習内容を効率的に学び直せるだけでなく、基礎~入試レベルまで幅広い難易度に対応しているところも特徴的です。
高校入試対策問題集 合格への最短完成
この問題集は栄光ゼミナールが監修しているため非常に安心感を持って利用することができます。
高校受験対策用として作られたため、全国の公立高校の入試問題を分析した結果生み出されたテクニックや考え方を教えてくれます。
入試での頻出問題や思考力を伸ばしてくれる問題も揃っているためこの1冊で効率的に対策をしていくことが出来ます。
最高水準問題集 高校入試
この問題集は国立や私立難関高校の入試問題から作られているため問題の難易度は高めです。
標準問題よりも難しい問題を解きたいと考えている人におすすめする一冊です。
また、問題レベルが書いてあるため徐々に難易度を高めていくことが出来るうえに自分に必要な問題だけを集中的に解くこともできます。
高校入試 超効率問題集
この問題集は全国の公立高校の問題を分析し、頻出分野を効率的に学ぶために作られています。
そのため、効率的に問題演習を繰り返したい人や苦手分野を集中的に取り組みたい人におすすめの問題集になっています。
高校受験に関してよくある質問
ここでは、高校受験での塾利用に関してよくある質問について、まとめましたので参考にしてみてください。
どのくらいの子が塾なしで高校受験するの?
2017年のベネッセ教育総合研究所による調査ではおよそ40%の子供が塾なしで高校受験を迎えています。
そのため、塾に通わずに高校受験をしたとしても決して少数派ではないでしょう。
一方で、上記の様に成績が良い子ほど学習塾や予備校に通塾しているというデータがあることも事実です。
そのため、学習塾や予備校には一定程度の学力を伸ばす効果があるといえるでしょう。
しかし、学習塾や予備校に通塾しなくても難関高校への合格は不可能ではないので塾なしを選んだ方はより効率的な学習を心掛けるようにしましょう。
塾って何のために行くの?
通塾する主なメリットは以下の通りです。
- 基礎学力の向上
- 学校よりも先取り学習
- 入試対策用のカリキュラム
- ライバルが周りにいることで刺激が貰える
- 入試の情報が集まる
塾には以上のように様々なメリットがあります。塾に通ったから必ず成績が上がるというわけではありませんが、プラスになることが多いことも事実です。
塾なしでも大丈夫な人の特徴って何?
以下のような特徴がある人は塾なしでも高校受験を乗り切れる可能性が高いです。
- 塾のメリットを自分でカバーできる人
- 家族や先生が分析能力がある
- 学校レベルの学習内容なら大抵理解できる
上記の特徴がある子供には塾は不要であると言えます。
自分自身の性格や周りの環境をしっかりと把握して通塾するかしないかを判断するようにしましょう。
高校受験で塾なしだとどうなるかについてまとめ
高校受験で塾なしだとどうなるかについてまとめ
- 塾に行かない場合は過去問や模擬試験、通信教育などを活用しよう
- 塾なしで高校受験するためにはスケジュール表の作成が重要
- 生活スタイルや志望校の偏差値によって勉強計画を決めよう
大半の公立高校では塾なしでも合格することが可能です。
塾に通うことで、学力の定着、入試対策、高校入試の情報提供などさまざまなサポートを受けることができます。
しかし、このようなことを自分の努力や家族の協力でカバーすることが出来るのであれば、塾なしでも高校受験ができるでしょう。
塾なしで高校受験を乗り越えるためには、長期的な勉強計画を立て、スケジュール表を作成してそれに沿って勉強していくことが重要です。
塾に行くか行かないか、自分に合っているのはどちらかよく考え、自分に合った受験勉強をし、高校受験を乗り越えましょう。