【中学受験】小1から塾に通う必要はある?通塾のメリットや塾選びのコツまで解説!
「中学受験をするなら小1から塾に通うべき?」
「塾の選び方のコツがあるなら知りたい!」
こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
中学受験では多くの小学生が塾通いを経験しますが、小学校に入りたての小1から塾通いをする必要はあるのでしょうか。
そこでこの記事では、小1から塾に通う必要性について、詳しくご紹介していきます。通塾のメリットや塾選びのコツについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
小1から塾に通う必要性をざっくり説明すると
- 小1から塾に通う目的は、中学受験や学習習慣の定着などさまざまなものがある
- 必ずしも小1から塾に通う必要はないが、目的によってはメリットも多数存在する
- 小1用の塾は週1か週2くらいのカリキュラムが多いので、子供にとっての負担は少ない
- 子供が嫌がる場合は、強要すると逆効果になるので気を付けよう
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小学1年生から塾に通う目的
小学1年生というと、就学して間もない頃ですよね。
どういう目的がある場合に、小学1年生から塾に通う必要があるのでしょうか。
中学受験対策のため
小学生が塾に通う目的として最も多いのは、中学受験を考える場合です。
一般的に、中学受験を考える子供は小学4年生から塾に通う必要があると言われています。
ただ、親御さんの中には小学1年生のうちから受験対策をしたいと考える人もいます。そのため大手塾の中には、小学1年生から受験対策を始めたい人に向けて、小学1年生、2年生のクラスを開講しているところもあります。
小学1年生、2年生向けの塾では、主に難関私立や国立を目指す授業が行われます。非常にハイレベルな内容を勉強するため、超難関私立を目指す場合はなるべく早くから始めたほうが良いと言えるかもしれません。
学校の予復習のための補習・総合学習塾
特に中学受験を目的としていなくても、「学習習慣をつけたいから」という目的で小学1年生から塾に通い始める子もいます。
塾の中には、中学受験を目的としたものではなく、学校の授業についていくための予習や復習を中心としたカリキュラムを提供しているところもあります。
こうした塾は一般的に「総合学習塾」と呼ばれるのですが、比較的楽しく勉強できる雰囲気があるため、1年生から6年生まで、和気あいあいと勉強する子供たちの姿が見られるでしょう。
総合学習塾では、苦手な内容を丁寧に教えてもらえるなど、学校の授業でわからない内容があった時の補習的な役割の授業を提供してくれます。
勉強以外の専門塾も存在する
小学1年生が通う塾は、学校の勉強に特化した塾ばかりではありません。プログラミングや英会話といった、いわゆる「専門塾」に通う小学1年生もいます。
特にプログラミング教室は、近年需要が上がっています。
というのも、2020年の学習指導要領の変更により、プログラミング教育が小学校で必修となりました。早めに対策をしたいと考える親御さんが増えているようです。
とは言えプログラミングも、勉強というよりも遊びの延長として楽しんでいる子供が多いようです。
専門塾は普通の塾とは違い、習い事のような感覚で通うことができます。勉強以外にやりたいものがあるお子さんがいる場合は、専門塾も選択肢に入れると良いでしょう。
小1で塾に通うのは意味ないの?
小学1年生でも、塾に通おうと思えば受け入れ先は多数あります。
しかし、小学1年生が塾に通うことの是非については色々な意見が存在します。小学1年生が塾に通うことは、果たして意味があるのでしょうか。
補習塾・総合学習塾は必要ない?
もし学校の勉強についていくことだけが目的であれば、小学校低学年から塾に通うことは必要ないと言えます。
小学校低学年のうちは、子供たちは学校という新しい環境に慣れることで精一杯です。体力もあまりないので、学校に行くだけでも疲れ切ってしまうことでしょう。
学校から帰ってきた後、さらに夜遅くまで塾に行くという生活では、むしろ学習効率を下げる要因になってしまうかもしれません。
塾に通うなら高学年から
小学生も、高学年になると勉強の内容が難しくなります。
例えば算数の場合、「割合」や「比率」の単元でつまずく子供が非常に多いです。
こうした難しい単元を扱うのは高学年になってからです。勉強についていけなくなることが心配であれば、難しくなる直前に塾通いを始めると良いでしょう。
いつから通うか迷ったら、小学3年生や4年生くらいを目安にしてください。
東大生でも学校教材だけの人が多い
教育熱心な親御さんの多くは、お子さんをハイレベルな大学に進学させたいと思っていることでしょう。
しかし、実は東大に合格した学生でも中学受験をしなかった人は多くいます。小学生向けの総合学習塾にすら通っていなかった人も多いと言われています。
塾は小学生にとって必須ではない
塾に行かなくても、小学校の勉強を真面目にやってさえいれば、中学校の勉強に支障が出ることはありません。
確かに中学になると学習内容の難易度は上がりますが、それなら中学に入る直前から塾に通い始めれば間に合います。
もし、お子さんが塾に行きたいと主張するようであれば、習い事のような感覚で通うことをおすすめします。しかし嫌がっているなら、小学生のうちから無理に通わせることについては必要ないと言えるでしょう。
いつから塾に通うのが普通?
小学生が塾に通うこと自体は、意味ないというわけではありません。
中学受験を控えている場合は、小学校で習っている内容だけでは足りません。私立中学の受験を成功させるためには、塾でしっかり勉強することをおすすめします。
目安としては、小学4年生になる直前くらいの時期に塾に入ると良いでしょう。
小学3年生の2月あたりから入塾すると、スムーズに受験対策を始めることができます。
近年は受験での競争が加速してきたこともあり、受験対策を始める年齢が徐々に下がってきていると言われています。それでも小学3年生の終わりくらいから始めれば十分な対策ができますから、焦りすぎなくても大丈夫です。
小学1年生で塾に通うメリットは?
小学1年生から塾に通い始めると、どんなメリットがあるのでしょうか。
4年生から本格化する受験の負担を減らせる
小学1年生は、塾に通い始める時期としては少し早いと言えます。
ただ、この時期から学校以外の学習環境を経験すると、自然に周りの子供たちよりも多い勉強量をこなすことができるようになります。
小学4年生から塾通いを始める場合、それまで学校の勉強を宿題以外であまりやってこなかった子供にとっては、急に学習量が増えることになりますよね。子供によっては適応するのが難しいこともあるでしょう。
小学1年生からある程度の勉強量が習慣として身に付いていれば、急に勉強量が増えて嫌になってしまうこともありません。この点は大きなメリットと言えます。
受験塾のやり方に慣れる
学習塾にも色々なタイプがあります。予習を中心としたタイプの塾もあれば、復習は家でやることを前提とした塾もあります。
中学受験を前提とした塾の場合は、学校の勉強を補強するタイプとはまた違った雰囲気があることでしょう。
小学1年生から塾に通い始めることで、それぞれの塾のやり方に慣れていくことができます。
受験メインの塾に通う場合でも、小学1年生のコースでは詰込み学習ではなく、学習習慣の土台を作る手伝いをしてくれることも多いです。先々の事を考えて早いうちから対策をするのも良いでしょう。
習い事や遊びとの両立も可能
小学1年生向けの塾は、受験用のカリキュラムであっても週に1回、もしくは2回程度の授業になっていることが多いです。
そのため塾通いをしてもスイミングや書道など、他の習い事や友達との遊びとの両立も可能でしょう。
小学6年生になると塾の授業も多くなってきますので、遊びや習いごととの両立は難しくなります。しかし、小学1年生のうちはそこまで心配することはありません。
伸び伸びとした環境を保ちながら、塾に通わせてあげてください。
学校のサポートができる
集団の総合学習塾では、予習を中心とした授業が行われることが多く、学校の授業よりも前に勉強を進めることができます。
集団塾の場合は特に、教えるのが上手い講師が多いと言われています。多少難しい内容でもわかりやすく解説してくれますので、楽しく勉強することができるでしょう。
小1の子供でも、予習をすることで学校の授業を理解しやすくなります。学校の勉強に余裕が出れば、大らかな気持ちで毎日を過ごすことができます。
授業やテストを余裕を持って受けたいと思うのであれば、小1から塾に通うことはメリットがあると言えるでしょう。
塾に通う時の注意点は?
小学1年生のうちから子供を塾に通わせる場合、いくつか注意したいことがあります。
子供に通塾を強要しない
小1の子供を塾に通わせる時に最も注意したいのが「強要しない」ことです。
小学校低学年のうちから勉強に対してあまりにも厳しくすると、強く反抗してしまうことがあります。その時は従っているように見えても、成長するにしたがって反発心が膨れ上がり、結果的にうまくいかなくなるケースも多いです。
小1から勉強習慣がある子供というのは、かなり少ないものです。勉強習慣がないのは当たり前だと思って、強要することなく、自然に勉強を始めるのを待ってあげてください。
どうしてもという場合は、まずは親御さんが一緒に宿題をやるなど、お子さんに寄り添っていきましょう。最終的に受験を考える場合でも、まずはこの程度の勉強方法で十分です。
塾に通うのは、家での学習習慣がある程度ついてからでも全く遅くありません。
長時間勉強すればいいわけではない
勉強は、長時間やれば良いというものでもありません。
低学年から無理に長い間勉強をさせてしまうと、勉強が嫌になってしまう可能性があります。
無駄に長時間の勉強をするよりは、短時間に集中して学習したほうが効率が良いです。勉強時間を稼ぐために塾に行くことは意味ないですので、この点は心に留めておいてください。
何事も、メリハリが大事です。勉強する時はする、遊ぶ時は遊ぶというように、時間を区切っていきましょう。
費用がかかる
塾に通うと、それ相応の費用がかかります。
受験塾の場合、小学1年生でも月額2万円程度が目安となります。模試や講習などもありますので、時期によってはさらに費用がかかることもあるでしょう。
しかしこれだけの費用をかけても、小1から受験対策をすることは必ずしも効果があるわけではありません。
中学受験対策カリキュラムは、小4から通えば必ず受験に間に合うように組まれています。特別な事情がない限り、小1から通う必要はないと言えるでしょう。
中学受験をする場合、本格的な受験対策が必要な学年では年間100万円以上の塾代がかかることも多いです。この時期に備えて塾代を貯金しておくことも検討してください。
小学1年生の塾選びは?
小学1年生が塾を選ぶ場合、どのようなポイントに着目すれば良いのでしょうか。
受験目的なら小1・2から大手塾
中学受験を目的とする場合は、小学1年生から塾に通う場合でも、大手塾を選ぶことをおすすめします。
中学受験対策においては、大手塾のほうがノウハウを蓄積しているため頼りになります。小1のころから大手のやり方に慣れておくと、小4以降の本格的な受験対策でも役立つでしょう。
大手塾のほとんどでは、低学年のうちからカリキュラムが進むスピードが速めに設定されています。宿題も多く出されますから、家庭での勉強習慣も身に付いていくことは間違いありません。
早めに学習習慣をつけさせておくと受験勉強も有利に進められますので、受験を見据える場合は大手塾がおすすめです。
負担が少ない通信教育もおすすめ
学校の勉強の先取りや、苦手分野の克服を目的とする場合は、塾よりも通信教育でカバーすることを検討すると良いかもしれません。
通信教育であれば、いつから通うということは特に考えずに、思い立ったタイミングで始めることができます。家の中で自由な時間に勉強できますから、子供にとっても負担が少ないと言えるでしょう。
通信教育も、最近はタブレットの普及によりハイレベルな学習が可能になっています。紙の冊子と併用できる進研ゼミや、さらに高度な学習内容が提供されているZ会など、目的に応じて通信教育を選んでください。
中学受験におすすめの通信教育については以下の記事で紹介しています。
また小学生におすすめの通信教育をこちらの記事でも紹介しています。ぜひご覧ください。
小1から塾に通う必要性まとめ
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- 小1から塾に通う必要は必ずしもないが、目的によってはプラスになることも多い
- 嫌がる子供に強要することはNG
- 楽しく通えるなら習い事の延長としての塾通いもおすすめ
- 通信教育でも受験に特化したものもあるので、上手に利用していこう :::
小学校1年生の子供は、発育の状態が個々で大きく異なります。勉強が大好きな子供もいれば、まだ遊んでいたい子供もいるでしょう。
ぜひ、子供の特性をしっかり見極めた上で、子供にとって負担にならない学習環境を整えてあげてください。必要であれば通信教育も検討して、無理なく勉強の習慣をつけていきましょう。