中学受験塾の選び方のポイントは?合格実績や比較時の注意点・おすすめの塾まで紹介!

「中学受験塾ってどのように選べば良い?」

「合格実績や料金などを比較する際の注意点は?」

などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。

一口に中学受験塾と言っても、カリキュラムや教材、講師などの特徴は千差万別です。

そのため、中学受験を目指すなら、お子さんに合ったより良い受験塾を探さなければいけません

今回は中学受験塾の選び方について、合格実績や料金などを比較する際の注意点やおすすめの大手塾などを解説します。

※料金に関しては執筆時の情報を参考にしておりますので、最新情報については公式サイトより確認してください。

これを読んで、お子さんの受験塾選びの参考にしてください。

中学受験塾の選び方についてざっくり説明すると

  • お子さんの性格に合うかということが最も重要
  • 合格者数だけでなく合格率を確認する
  • 講習費用込みの年間料金を比較するべき

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中学受験の塾の選び方

親指を立てる少年

中学受験をする場合は塾に通うのが一般的ですが、いかにお子さんに合った良い塾を選べるかということが非常に重要になります。

子供の性格に合うか

一口に中学受験塾と言っても、真面目で落ち着いた生徒が多いところもあれば、体育会系の気風の教室もあり、その雰囲気は千差万別です。

また授業の進め方や宿題の量、予習や復習の有無など、指導法や学習スタイルに関しても塾によって大きく異なります

そのため、塾を選ぶ際はお子さんの性格や気質と合っているかどうかをよく見極めることが必要です。

なお、たいていの塾では無料の体験授業を受けることができるので、実際にお子さんに授業を受けてもらい、お子さんの感想や親御さんの印象を大切にしながら、最適な塾を探すのが良いでしょう。

志望校の合格率を確認

受験塾を選ぶ際は合格実績に注目するはずですが、その際は人数よりも確率に目を向けるべきです

母体が大きい大手塾なら必然的に合格者数は多くなりますが、合格率を見ない限り、指導の本当の効果は確かめられません

例えば、大手の塾は50人の合格者を輩出しており、地元の塾からは8人の合格者しか出ていないのなら、見かけでは前者の方が優秀な塾に見えるでしょう。

しかし、前者は100人中50人、後者は10人中8人が合格しているというなら、受験塾として魅力的なのは後者です。

生徒数が多い塾なら、合格者数を稼ぐために受かるかどうか微妙な生徒にも一か八かで挑戦させている可能性もあるため、実態をよく見極めることを意識しましょう。

講習込みの年間料金

塾の費用というと月謝ばかりを注目しがちですが、塾にかかる必要は月謝だけではありません。

入会金や年会費が必要なところもありますし、中学受験対策には夏季講習などの季節講習が欠かせないので、相当な講習費用が請求されるでしょう。

月謝だけ見れば比較的安いものの、講習費用を合わせれば年間で莫大な出費になるということも珍しくないので、そうした諸々の費用を全て合わせた年間の額で比較検討するべきです。

とはいえ、いかにリーズナブルな塾に通おうとも、中学受験対策を行うのであれば、それなりの金額は必要になるので、お子さんを塾に通わせるならお金がかかることは覚悟しておいた方が良いでしょう。

大手と個人・個別指導塾

同じ中学受験塾でも、大手の進学塾と個人塾、個別指導塾では大きく性質が異なります。

難関中学の合格実績を強みにしている大手塾では、トップ校合格に特化したカリキュラムになっており、授業の進度も非常に速いです。

また所属する生徒のレベルも高く、成績の良い生徒ほど大事にされると考えて良いでしょう。

よって親御さんが難関中学を目指せそうだと思うほど優秀なお子さんであったり、お子さん自身がトップ校への進学を希望するなら、ハイレベルな大手の受験塾を選ぶのがおすすめです。

一方でそこまでの難関中学を目指さないのであれば、無理してレベルの高い大手の塾に通わせる必要はありません。

個人塾や個別指導であれば、苦手な科目・分野のフォローアップやメンタルケアなども手厚く行ってもらえるため、中堅校を目指すならそうした塾を選ぶのも良いでしょう。

なお、個人でもハイレベルな塾はありますが、それでも大手とは教室や生徒の雰囲気が大きく異なるはずなので、お子さんに合う方をよく見極めるべきです。

教材やカリキュラム・テストの頻度

大手の塾では多くの場合、オリジナルの教材を使って授業や家庭学習を行います。

四谷大塚の「予習シリーズ」など、受験塾のオリジナル教材にはハイクオリティのものが多いので、教材の質や特徴も塾を選ぶ上では重視すると良いでしょう。

またカリキュラム・授業の進度やテストの頻度なども塾によって異なるので注意するべきです。

速い進度でどんどん勉強する方が良いのか、マイペースでじっくり学んだ方が良いのかは、お子さんの性格や学力などによっても異なります。

また席順などを決めるテストが頻繁にあった方が頑張れるお子さんもいれば、あまりの競争環境には萎縮してしまうお子さんもいるでしょう。

よってやはり「我が子にとっては何が最良か」をよく考えるのがおすすめです。

保護者への報告や対応

お子さんの受験勉強に積極的に参加したい方もいれば、わからないので基本的には塾にお任せしたいという方もいるはずです。

そのため、塾を選ぶ際は保護者への報告や対応の程度についてもよく確認しておくのが良いでしょう。

基本的には保護者への報告制度がきちんと整っている塾の方が、お子さんの学習状況を細やかに把握できるのでおすすめです。

また授業以外の学習にどのくらい保護者の協力が必要なのかは塾によって異なります。家庭での復習を重視する塾なら、保護者のサポートもある程度必要になるでしょう。

さらに塾が生徒と保護者、塾の関係をどのように捉えているのかという点も重要です。共働きなどで忙しい家庭なら、保護者にも積極的な姿勢を求める塾には通わせるのが厳しい場合もあるでしょう。

通いやすさ

教室・校舎への通いやすさという点も塾を選ぶ上ではある程度重要な要素になります。特に小学6年生では頻繁に授業を受けることになるので、通いやすい塾を選ぶのがおすすめです。

お子さん一人で通わせるなら、駅やバス停から離れ過ぎているなど、アクセスの悪い立地の塾は避けた方が良いでしょう。

また親御さんが車で送り迎えする場合でも、あまりにも時間がかかる塾はやめた方が無難です。

特に夜の送り迎えは、帰りが遅くなればなるほど、親子ともに負担が大きくなるので、快適に受験勉強をしてもらう意味でも家から程近い塾を選ぶのが良いでしょう。

塾を選ぶ際によくある注意点

勉強する小学生のイメージ

以下の点は、中学受験用の塾を選ぶ際に気をつけておきたい注意点です。

このような点も把握しておくことで、最適な塾をより一層選びやすくなります。

友達が通っている塾に通う

友達が通っているから、という理由で塾を選ぶ人は少なくありません。

実際、同じ塾で友達がいることで、緊張が解れたりその場の環境に慣れやすくなったりと、良い効果も多いでしょう。

ただし、当然一人ひとりで合う環境が異なったり、志望校のレベルが異なったりするのも事実です。

友達が通っていることはプラス要素ですが、しっかりと特徴を押さえて比較を行った上で選択しましょう。

同様に、ママ友におすすめされたから、という理由だけで選択してしまうことも、あまり良くないと言えます。

家から近くアクセスが良いから

塾が家から近いほど通いやすいため、大きなメリットにはなりますが、他の点もしっかりと考慮した上で塾選びを行うことが必要になります。

また、家や学校と近すぎる塾に通う場合、塾に行くまでの間に気持ちの切り替えができず、勉強モードになれない、ということも考えられるでしょう。

一人で公共交通機関を利用することに早い段階から慣れることも必要ですので、バスや電車で一本で行ける距離であれば、近さという点では問題ないです。

合格実績を表面的にのみ捉えてしまう

合格実績の中でも「志望校に何人合格しているか」という点は、塾選びの大きなポイントとなります。

しかし、こういった合格実績を表面的にのみ捉えてしまうのはあまり良くありません。例えば「生徒数300人で〇〇中学に100人合格」の塾Aよりも、「生徒数100人で〇〇中学に50人合格」の塾Bの方が、合格率は高いです。

このように、合格実績を見るときは「規模に対してどの程度の人数が合格しているのか」「模試を受験しているだけの人の合格実績も加味されていないか」など、より深く分析することが重要です。

人気の大手中学受験塾それぞれの特徴

風船と女性

以下では人気の大手中学受験塾を6つ紹介します。なお、それぞれの最後では費用及び合格実績を表にまとめています。

※料金に関しては執筆時の情報を参考にしておりますので、最新情報については公式サイトより確認してください。

SAPIX

SAPIXは近年合格実績の高さから人気が上昇している大手塾です。難関の私立中高一貫校入試に向けて充実した対策を行うことができます。

カリキュラムから保護者へのフォローまで、全てが合格に結びつくように考えられた設計になっているため、非常におすすめです。

また他の大手塾同様、SAPIXでもオリジナルテキストを用いて学習を行いますが、SAPIXではシリーズ化されたテキストではなく小冊子を使用します。

小冊子なら改定も容易に行えるので、入試の傾向や形式の変化にも柔軟に対応すること可能です。

項目 費用
入塾金 33,000円
4年生 501,600円
5年生 633,600円
6年生 719,400円
6年生の講習費用 約301,000円

※入塾金以外は年間の費用(以下も同様)

合格実績(2020年度) 人数
筑駒 94人
開成 286人
桜蔭 172人
雙葉 61人
豊島岡 293人

四谷大塚

四谷大塚は「予習シリーズ」という非常に学習効果の高いオリジナル教材を用いることで有名です。

それは名前の通り予習に使用するのですが、解説が大変充実しているので授業を受ける前からかなりの知識を身に付けることができます。

しかし、小学生が一人で解説を読み込んで予習を十分に行うのは難しいので、親がサポートすることが前提であると言えるでしょう。

また四谷大塚では幅広いレベルの生徒を受け入れているため、そこまで勉強が得意でない生徒でも入ることができます

レベルの高い生徒ばかりではないのでプレッシャーも少ないはずです。

項目 費用
入塾金 22,000円
4年生 435,600円
5年生 541,200円
6年生 〜7月:月額57,750円 9月〜:月額79,750円
6年生の講習費用 約341,000円

※本科コース・4科目の場合

合格実績(2020年度) 人数
筑駒 24人
開成 104人
桜蔭 64人
雙葉 26人
豊島岡 135人

日能研

日能研は「真面目にコツコツ勉強する」という雰囲気が特徴です。全国で非常に多くの生徒を受け入れており、中堅校に強みを持っています

1週間分の学習内容でテストを作成し、その結果によって席順を決めるという制度を採用しているため、生徒は緊張感を持って勉強に取り組むことができるでしょう。

なお、中堅校に強い塾ということもあり、カリキュラムや授業の進度は他よりも遅めです。

項目 費用
入塾金 22,000円
4年生 250,800円
5年生 316,008円
6年生 384,912円
6年生の講習費用 約370,000円

※4科目受講の場合・6年生はWコース

合格実績(2020年度) 人数
筑駒 12人
開成 38人
桜蔭 29人
雙葉 16人
豊島岡 83人

早稲田アカデミー

早稲田アカデミーは講師の面倒見の良さに定評のあります。生徒一人ひとりに対して熱心な指導がなされ、また他の大手よりも保護者とのコミュニケーションにも積極的です。

ただし、講師の質は校舎によって異なるので注意しましょう。

なお、テキストには四谷大塚の「予習シリーズ」が用いられ、生徒は成績ごと・志望校ごとに分けられます。

項目 費用
入塾金 22,000円
4年生 331,200円
5年生 533,280円
6年生 539,760円
6年生の講習費用 約348,000円
合格実績(2020年度) 人数
筑駒 39人
開成 111人
桜蔭 69人
雙葉 31人
豊島岡 108人

グノーブル

東京を中心に教室を展開する少数精鋭の受験塾です。規模は小さいものの、御三家への合格者も多数輩出しており、実力派の塾と言えるでしょう。東大にもグノーブル出身者が一定数存在します。

なお、カリキュラムの進度はSAPIXと同程度なので比較的速いです。

項目 費用
入塾金 16,500円
4年生 月39,600円
5年生 月47,300円
6年生 月57,200円
6年生の講習費用 春期講習:17,800円 夏期講習:149,600円
合格実績(2020年度) 人数
筑駒 10人
開成 11人
桜蔭 12人
雙葉 4人
豊島岡 20人

浜学園

浜学園は大阪・兵庫を中心に展開する関西の大手塾です。灘中など近畿の最難関中学入試において圧倒的な合格実績を誇ります。講師の指導力も高いと評判です。

頻繁にクラス分けのテストがあるため、常に実力に合った授業が受けられます。特に競争心が強いお子さんなら高い学習効果が期待できるでしょう。

なお、東京をはじめとする関東にも「駿台・浜学園」という形態でいくつかの教室を展開しています。

項目 費用
入塾金 不明
4年生 約600,000円
5年生 約650,000円
6年生 約700,000円
6年生の講習費用 上記に含まれる
合格実績(2020年度) 人数
102人
東大寺 137人
洛南 155人
甲陽 155人
大阪星光 93人
神戸女学院 45人

小学生の進学塾の比較表

PCを見る女性

上記で紹介した受験塾を一覧でおさらいしてみましょう。

塾名 主なメリット 年間費用 合格実績
SAPIX 難関私立校実績の強さ・周りのレベルの高さ 約749,500円 開成286人・豊島岡293人
日能研 定期的に行われる確認テストで定着 約754,912円 開成38人・豊島岡83人
四谷大塚 予習用テキストが使いやすい 約833,250円 開成104人・豊島岡135人
早稲田アカデミー 体育会系で熱心な教師・面倒見の良さ 約887,760円 開成111人・豊島岡108人
グノーブル 少数精鋭の細やかな指導・御三家の合格実績が高い 約739,400円 開成11人・豊島岡20人
浜学園 関西の最難関中学に強い 約700,000円 灘102人・洛南155人

上記より、塾によってかなり特徴が異なることがわかります。なお、年間費用は上記の「6年生+6年生の講習費用」です。

中学受験をするメリットは?

指差す少年

ここからは中学受験をするメリットについて解説します。

一流の難関大学を目指せる環境

特に偏差値の高い有名な中高一貫校は、東大をはじめとする難関大学への合格実績において優れていることも多いため、中学受験の成功は大学受験の成功にも大きく影響します。

またそこまで有名でなくとも中高一貫校であれば基本的には高校受験の必要がないため、入学後は大学受験を目指してじっくりと勉強することが可能です。

よって高校受験にかかる負担が大きい一般的な公立校に通う生徒に比べると、やはり大学受験においては有利になると言えるでしょう。

さらに私立中学は公立よりも学習面のサポートが充実していることが多いため、学力を高めるにはより良い環境です。受験期には志望校の対策授業が行われることもあるため、やはり公立とは一味違います。

有名校は文武両道?

スポーツも頑張りつつ、難関大学にも合格させたいというなら、私立の中高一貫校には向いていない可能性があります。

私立中学には文武両道に見える学校も多いですが、内部ではスポーツ推薦組と進学コース組とがはっきりと分けられており、どちらか一方に偏っていることが大半です。

よって私立の中高一貫校を選ぶなら、文武両道ではなく、スポーツか勉強のどちらかを選択するというイメージを持っておいた方が良いでしょう。

精神力や自信がつく

中学受験は長期間の努力を要する上に、塾に通えば周りにライバルがたくさんいるという緊張感のある環境におかなければいけません。

成績のランキング表が貼り出されたり、テストの結果によって席順が決められたりすることも多く、小学生にとっては何かと負担の大きいイベントであると言えるでしょう。

しかし、周囲と切磋琢磨しながら、努力を継続するという経験は小学生にとってはかけがえのない財産となるはずです。

忍耐力を含めた精神力は確実に鍛えられるため、人間として一回りも二回りも成長できるに違いありません。また結果として合格を勝ち取ることができれば、その喜びはひとしおでしょう。

お子さんにとっては自信をつける良いきっかけにもなるはずです。

自分に合う友達ができる

子供に中学受験をさせる家庭はある程度生活水準が似通っていたり、親の考え方も近かったりすることが多いです。

よって進学先の中学には似た環境で育ってきた子供たちが集まるため、雑多な生徒が混在する公立校よりも気の合う友達が見つけやすいと考えることもできるでしょう。

自由な校風の学校が多い

灘や麻布などをはじめ、難関中学は校則が無かったり、あったとしても非常に緩く、自由な校風であることが多いです。

そのため、在校生は伸び伸びと学生生活を送ることができます。各生徒の自主性が最大限尊重されるため、勉強を含め様々な才能を闊達に伸ばすことができるでしょう。

また生徒は抑圧的な環境に置かれることがないため、比較的ストレスも少なく、いじめなどのトラブルが起きることも稀です。

受験塾にいくとどんなプラスがある?

疑問を持つ女性

受験塾に通うとどのようなプラスがあるのでしょうか。以下ではこの点に関して解説します。

志望校合格に近づくカリキュラム

難関中学を目指すお子さんには、SAPIXなど御三家への合格実績も十分な最高レベルの受験塾をおすすめします。

なぜなら高い合格実績を誇るそのような大手塾では、難関中学に合格するための最善なカリキュラムが組まれており、塾の指導に従って着実に勉強をこなしていれば合格レベルに達することができる可能性が高いからです。

一方で中堅レベルの中学を目指すなら、そうしたハイレベルな塾は逆におすすめできません

難関中学入試に特化した受験塾では中堅中学入試に関する指導にはそれほど力をいれていなかったり、必要以上に速いペースの授業がお子さんの負担になることなどがあるからです。

仲間と切磋琢磨できる

中学受験をする生徒は勉強に関する意識が高いことが多く、そうした生徒と競い合って勉強ができるというのはお子さんによって刺激的な環境であると言えるでしょう。

勉強へのモチベーションは環境次第で大きく変化することが多いので、周囲からポジティブな刺激を受けられる受験塾の環境は非常に魅力的です。

ただし、競い合うのが苦手なお子さんや静かな環境で勉強させたい親御さんにとっては、受験塾の競争環境が肌に合わない可能性もあるので注意しましょう。

誘惑に負けずに勉強できる

受験塾ではそれぞれの生徒が当たり前のように勉強しているので、勉強するのが普通という考え方が自然と身につくはずです。

また塾の友達には毎日のように会えるので、「友達は遊んでいるのに自分だけ勉強しなければならない」というような不満を持つことも少ないでしょう。むしろ楽しく勉強に取り組めるということも多いはずです。

やる気を引き出す教師

集団塾では、講師が生徒のやる気を引き出すような授業をしてくれることが多いです。特に講師との相性が良い場合は、モチベーションアップに繋がるかなりの好影響を受けることもあるでしょう。

一方で性格的に熱血な雰囲気が苦手な場合は、そのような授業の仕方ではあまり効果を感じられない可能性もあります。

よって、比較的大人しいお子さんの場合は、静かな雰囲気で授業が行われる集団塾や個別指導を選ぶのというのも良いでしょう。

いずれにせよ、上記で解説したように一度体験授業を受けて実際の雰囲気を肌で感じるのがおすすめです。

中学受験をするにあたって気をつけるべきポイント

指を立てる女性

中学受験をする場合、以下の2点に関してはしないように気をつけましょう。

子供の意向を無視する

小学生は中学受験という高いハードルに立ち向かい、それを乗り越えることで、精神力や目標を達成する力などを培うことができます。

しかし、クラスの中で自分だけが受験塾に通っているというような状況であれば、「自分だけ遊べない」「塾の課題が多い」などということが大きな負担に感じられることも多いです。

そのため、無理やり受験させても上手くいかない可能性があるので、お子さんの意向も十分尊重し、家族でよく相談した上で受験するかどうかを決めるのが良いでしょう。

塾選びを合格実績だけで行う

合格実績だけを見て、なんとなく塾を選ぶというのはおすすめできません。お子さんに合ったサポートが十分に受けられなかったり、無理にチャレンジさせる風潮から合格率が低いということもあり得るからです。

また公開模試を受けただけの生徒の合格もカウントして実績を多く見せる塾も存在するので、合格実績自体も注意深く検討するのが良いでしょう。

中学受験対策に塾は必要?

教室の風景

そもそも中学受験対策に塾は必要なのでしょうか。

中学受験で学習塾に通う必要はない?

絶対に中学受験塾に通わなければいけないということはありません。

しかし、受験塾のカリキュラムに従った方が勉強のペースが掴みやすかったり、講師から良質な指導が受けられたりと、塾に通うことに一定のメリットがあることは事実です。

一方でペースメーカーや指導者としての役割を期待するなら、塾ではなく、通信教育を使うという選択もあります。中学受験の実績が豊富な通信教育なら塾同様に充実した学習ができるでしょう。

ただし、通信教育の場合は受験塾のように周りに受験生の仲間がいるわけではないので、モチベーションの維持が課題になることがあります。

習い事や遊びとの両立

習い事や遊びも小学生にとっては非常に大切な経験です。もし受験塾に通うことによって、それまで続けてきた習い事や遊びをやめなければならないなら、お子さんにとっては大きなストレスになるでしょう。

もちろん中学受験を目指すなら特に6年生では勉強に打ち込まないといけないので、ある程度勉強以外の時間を犠牲にしなければならない部分はあります。実際、6年生になると他の習い事をやめるというケースも多いです。

しかし、通信教育で効率的に学習すれば、習い事をやめなくて済む場合もあるでしょう。

特に小学校の中で自分だけが受験するというような場合には、周りの友達とのギャップを減らすためにも、通信教育を選択するというのは合理的な選択だと言えます。

通信教育でも入試対策可能

進研ゼミやZ会などの大手の通信教育では、中学受験に対応した講座・コースも用意されています。

自宅近くに良い塾がないということもあるはずですが、通信教育なら居住地域に関わらず良質な教育が受けられるのでおすすめです。

中学受験におすすめの通信教育については以下の記事で紹介しています。

中学受験塾の選び方についてまとめ

中学受験塾の選び方についてまとめ

  • 一度体験授業を受けてみるのが良い
  • 難関中学を目指す場合、東京ならSAPIX、大阪なら浜学園などがおすすめ
  • 通いやすいかどうかも重要
  • 通信教育を活用するのもおすすめ

中学受験塾の選び方について解説しました。

受験塾を選ぶ上で最も大切なことは、そこがお子さんに性格に合っているかということです。

また合格実績や料金を比較材料にするなら、前者は合格者数ではなく合格率を、後者は月謝ではなく講習費用を含めた年間の料金で比較するのが良いでしょう。

さらに体験授業を受けてみて、お子さんの反応を確かめてみるというのもおすすめです。

なお、お子さんの性格や周囲の環境などによっては、中学受験塾ではなく、通信教育を活用するという選択肢もあります。

以上を参考に、通信教育も含めて中学受験塾について検討してみてください。