中学生の子どもの勉強をやる気にさせる方法とは?親の役割や環境の作り方まで徹底解説!
「中学生の子供に勉強へのやる気を出させるにはどうすれば良いの?」
「親の役割はどうあるべき?より良い学習環境は?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
中学生になると勉強が一段と難しくなり、部活や恋愛などの人間関係も複雑になることから、なかなか勉強へのやる気を出してくれないという場合も多いはずです。
今回は中学生に勉強をやる気にさせる方法について、親の役割や環境の作り方などを解説します。
これを読んで、中学生のお子さんの勉強法を考える上での参考にしてください。
中学生に勉強をやる気にさせる方法についてざっくり説明すると
- 勉強への自信を付けさせることが大事
- 軽い運動でリフレッシュさせるのもおすすめ
- 頑張りに応じたご褒美を用意するのも良い
なぜ勉強のやる気が出ないのか?
なかなか勉強をしたがらない中学生は多いです。ではどうしてやる気が出ないのでしょうか。以下ではその理由をいくつか紹介します。
勉強が好きではない
何かがきっかけで明確に勉強が嫌いになったという生徒もいれば、特に理由はないが漠然と勉強が好きではないという生徒もいます。
またゲームやスポーツなど他に楽しいことがあるため、それらに比べて相対的に勉強が嫌いであるという場合も多いです。
勉強が嫌いである生徒にやる気を出してもらうには、勉強の楽しさをわかってもらったり、何か目標を見つけさせるのが良いでしょう。
授業についていけてない
授業についていけなくなったことがきっかけで、勉強へのやる気を失ってしまう中学生も多いです。
中学生になると授業時間が長くなり、学習内容も高度になるため、小学校までは勉強ができていた生徒でも、一転して勉強ができなくなってしまうことも珍しくありません。
授業についていけなくなった場合は、お子さんの気持ちに寄り添いながら、授業に追いつけるようなサポートをしてあげるのが良いでしょう。
部活などで疲れている
中学生になると授業時間が増え、多くの生徒は部活に入るため、小学校に比べてぐっと忙しくなります。また場合によって生徒会活動で多忙になることもあるでしょう。
運動系の部活に入った場合は、拘束時間が長い上に身体的にもかなり消耗するので、疲労から勉強へのやる気を失くしてしまうことがあります。
また中学生になると上下関係や友人付き合い、恋愛など、人間関係も複雑になってくるため、色々な環境に適応するために精神的にも相当消耗するでしょう。
よって勉強が疎かになってしまうことも少なくありません。
勉強をする習慣がついていない
やる気以前の問題として、そもそも勉強する習慣がついていない中学生も多いです。特に飽きっぽい生徒に関しては、なかなか学習習慣をつけることは難しいでしょう。
ちなみに飽きっぽい生徒の勉強には、以下のような特徴があります。
- 勉強の意欲がすぐに消えてしまう
- 勉強する時間が長く続かない
- 集中できない
- 気まぐれのタイミングで勉強するので、記憶に定着しづらい
このような特徴があることから、勉強が習慣化する前に挫折してしまうことが珍しくありません。
反抗期が原因?
中学生になって反抗期を迎えると、親や先生の言うことにはとかく逆らいたくなるものです。そのため、「勉強しなさい」と言われるとやりたくなくなってしまいます。
よって反抗期のお子さんに対しては、あまりしつこく勉強を強要しない方が良いでしょう。余計なことを言えば、ますます勉強へのやる気を失ってしまう可能性があります。
中学生の子どもに勉強をやる気にさせる方法
ここからは中学生に勉強をやる気にさせる方法を紹介します。
子供に自信をつけさせる
勉強への自信がつけば、勉強へのやる気も自ずと高まっていきます。以下では、お子さんに自信をつけさせるために親ができることを紹介します。
自分で考えさせる
自分で何かを成し遂げたという体験は、自信をつける良いきっかけになります。そのため、勉強には自分で考えて取り組ませるのがおすすめです。
親があれこれ決め過ぎてしまうと、子供の自主性が損なわれるため、かえってやる気を失わせることになりかねません。
やらされているという感覚では、学習意欲を高めることは難しいので、勉強のペースや方法に関してはある程度お子さんの自由に委ねるのが良いでしょう。
頑張ったことを褒めてあげる
人から褒められることも自信を持つ良いきっかけになります。特に親から褒められることは、子供にとって先生や友達から褒められるのとは違う特別な感慨があるため、積極的に褒めてあげることを心がけましょう。
テストの点数が良くなくても、テスト勉強には以前よりも頑張って取り組んだことなど、何か褒められるポイントがあるはずです。
そういうポイントを見逃さずにしっかり評価してあげましょう。
成功経験を積ませる
自信を付けるためには成功することが一番です。ゲームを楽しいと感じる中学生は多いですが、これはゲームの中には細かなゴールがいくつも設定されており、成功体験を積み重ねやすいことが大きく関係しています。
よって勉強に関しても、上手く成功体験を積ませることができれば、次第に自信がついて楽しめるようになるはずです。まずは確認テストや小テストなど、小さな目標で成功を収めることから始めてみましょう。
勉強の習慣を作る
やる気の有無に関わらず、勉強習慣を先に作ってしまうという方法もあります。毎日コツコツ勉強する習慣を付ければ、自ずと成績は向上するため、勉強への抵抗感も薄れてくるはずです。
成果が出れば自信も付くため、自然とやる気も高まってくるでしょう。
やる気のない中学生に勉強の習慣を付けさせることは簡単ではありませんが、一度習慣が付けば一気に事態は好転するので、試してみる価値は十分にあります。
軽い運動をさせる
「頭が冴えない」「眠い」という場合は、軽い運動をさせるのがおすすめです。体を動かすことで筋肉がほぐれるので疲労を低減させることができます。
また血行が良くなるので、脳にまでしっかり血が行き届くようになり集中力アップにも効果的です。
ただし、過度に運動すると疲労が蓄積し、かえってやる気を下げてしまうので注意しましょう。あまり激しい運動ではなく、5分程度の軽いジョギングや筋トレなどがおすすめです。
休憩をさせる
人間の集中力には限界があるので、長時間ぶっ通しで勉強させるのは非効率です。そのため、長時間勉強させるならこまめに休息を取らせるのが良いでしょう。
休憩なしだと疲れてしまい、やる気を失くしてしまう恐れもあるので、程よく休ませるこべきです。
なお、休憩の際は飲み物やチョコなどをあげると、心身ともに良いリフレッシュとなるでしょう。
好きなことをさせてあげるのも大切
中学生は何かとストレスの多い生活を送っているので、たまには勉強を忘れて自由に羽を伸ばすことも大切です。
ストレスを溜めすぎると体調不良の原因となってしまうこともあるので、勉強を続けていくためにもリフレッシュの時間を設けることは有意義だと言えます。
ゲームや読書など、なんでも良いのでお子さんの好きなことをさせてあげましょう。
ご褒美を用意する
頑張りに応じてご褒美を用意しておけば、お子さんのモチベーションを上げることができるでしょう。例えば以下のようなご褒美がおすすめです。
- 好きなご飯を作ってあげる
- お菓子や飲み物を用意する
- どこか行きたい場所に連れて行く
なお、お子さんのやる気を出してたくさん勉強するようになれば、小さな失敗が増えてしまうこともありますが、そうした失敗は成長するきっかけとなるので、大きな心で見守るべきです。
やる気が出るような本を読ませる
勉強に関する読書をしてモチベーションを上げるという方法もあります。例えば、一時話題になった「ビリギャル」などのサクセスストーリーを読めば、勉強が苦手な生徒の心も少なからず動くはずです。
またお子さん自身に「やる気を出したい」という思いがあるのであれば、勉強法やモチベーションアップに関するハウツー本を読ませるのも良いでしょう。
勉強のやり方を工夫させる方法
お子さんが勉強に対してやる気を見せるようになったとしても、肝心の勉強法が良くなければ効果的に成績は伸びていきません。
成績が伸びないと再びやる気を失くしてしまうので、勉強法を工夫することは非常に重要です。
以下ではやるべき勉強法の工夫について解説します。先述した方法でやる気を出させ、正しい勉強法を実践させれば、着実に成績は伸びていくはずです。
目標を設定させる
勉強を効率よく進めていくには、目標を定めることが重要です。目標があれば自ずとやる気も出るので、まずはゴールを明確にすると良いでしょう。
なお、目標は以下の手順で立てるのがおすすめです。
-
まず志望高校への合格などの最終目標を決める
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続いて定期テストでの高成績など中間の目標を立てる
-
最後にそれらを達成するための短期的な目標を立てる
このように互いに連関している短期・中期・長期目標を立てることで、計画的に勉強を進めることができます。
ただし、中学生のうちは誰しもが目標を上手に立てられるわけではないので、建設的な目標を立てられるように親御さんがサポートしてあげるべきです。
理解出来ていないところを探させる
「好きこそものの上手なれ」というように好きなことや得意なことに関しては、自信もやる気も出るので上達しやすいものです。
そのため、苦手な科目や分野を得意に変えるような勉強をすることは非常に有益だと言えます。よって、まずはお子さんに自身の苦手を発見させることから始めましょう。
方法としては先生に質問させたり、定期テストや模試の結果を一緒に確認するのがおすすめです。また問題集を解かせてみて、単元や分野ごとの正答率を見るのも良いでしょう。
親もなにかしらの勉強をする
子供は親の影響を受けやすいものです。中学生になって反抗期に突入するとその傾向はやや薄れてくる場合もありますが、それでも親の姿に触発されるということは少なくありません。
よって、口でとやかく言うより、まずは親自身が勉強する姿を見せるというのも良いでしょう。
資格でも仕事でも何でも良いので、勉強法を工夫し着実に結果を出しているところを見せれば、お子さんも負けじと勉強するようになる可能性があります。
勉強のやる気を起こす環境の作り方
勉強のやる気を起こさせるには、環境作りも大切です。以下の内容を参考に、より良い学習環境を整えましょう。
部屋を綺麗にする
部屋があまりにも汚いと勉強に支障をきたす可能性があるので、部屋は綺麗にしておくのが良いでしょう。
なお、親が掃除をするのも良いですが、身の回りを整頓する習慣を付けさせるためにも子供自身に掃除させるのがおすすめです。
また物の配置にも気を配る必要があります。例えば勉強机のすぐそばにテレビやゲーム機を置くと、勉強中に気が散ってしまうのでおすすめできません。
温度は低めに設定
勉強に集中しやすい室温は夏場で25度、冬場で18度前後であると言われています。少し寒いくらいの方が脳は活性化しやすく、逆に温度が高ければ高いほど脳のパフォーマンスは低下していくそうです。
そのため、空調の温度設定は少し低めにしておくのが良いでしょう。
また理想は上半身が涼しくて、下半身が温まっていることです。例えば冬場なら、暖房は少し低めの設定にし、足元をブランケットやスリッパで温めるのが良いでしょう。
自宅以外の場所で勉強させる
自宅なら家族の目があるから集中できるという人もいる一方で、家だとどうしても勉強に身が入らないという人も多いです。
その場合は図書館やカフェなどで勉強させるのが良いでしょう。図書館は基本的に無音に近いので、静かな環境の方が集中しやすいという場合におすすめです。
また人によってはカフェなどある程度雑音のある場所の方が集中できるという場合もあるので、お子さんの性質に合わせて勉強場所を変えるのが良いでしょう。
子供を勉強させるために親がしてはいけない事
お子さんに勉強してほしいなら、以下のようなことはしてはいけません。
「勉強しなさい」という
「勉強しなさい」と命令口調で言うのはタブーです。先述した通り、反抗期の中学生は強制的にやらせようとするとかえってやらなくなってしまいます。
そのため、勉強をするように促すにしても「最近勉強の方はどう?」などと間接的な言い回しを用いるのが良いでしょう。
お子さんの性格を考えて、学習意欲を削がないような接し方を心がける必要があります。
子供の学習に過度に干渉する
お子さんのことを大事に思うがあまり、頻繁に勉強の様子をチェックしたり、進捗を聞いてみたくなる気持ちは分かりますが、過度な干渉はお子さんにストレスを与えます。
あまりにしつこいと勉強へのやる気を失くしてしまう恐れもあるため、基本的にはあまり手を出さずに見守るのが良いでしょう。
自ら主体的に勉強させた方が成績も向上しやすいので、過度な干渉はやめるべきです。
他人と比較する
勉強ができる友達と自分の子供をついつい比べてしまう方もいるでしょうが、他人と比較することには以下のようなデメリットがあります。
- 焦って勉強のペースが乱れてしまう
- 劣等感を感じて辛い思いをする
- 勉強への自信を失くしてしまう
このように他人と比較しても良いことはないのでおすすめできません。勉強のやる気を高め、成績を向上させるには、以前のお子さん自身と比較して成長を認めてあげることが大切です。
ネガティブな表現は基本NG
お子さんをやる気にさせたいなら、基本的にネガティブな表現を使うことは避けましょう。
特に「A君はあんなに優秀なのに、あなたはどうしてできないの」や「お姉ちゃんはもっとできたのに、あんたは全然できないね」など、他人との比較を伴うものは最悪です。
また「勉強しなくて大丈夫なの?」など、親の心配を伝えるような表現も避けた方が良いでしょう。
原則として、ポジティブな言葉で盛り立てていくべきです。
信頼関係を築くことを怠る
お子さんとの信頼関係がきちんと築けていなければ、いくら正しいことを言ったところで聞く耳を持ってもらえません。
なお、信頼関係を築くには、親の意見を一方的に押し付けるのではなく、お子さんのことを真に思いやる気持ちが大切です。
例えば、部活の練習で普段以上に疲れている様子の時は、勉強に関する話題を控えるなどの配慮をしてあげるのも良いでしょう。
中学生の子供をやる気にさせるのには通信教育がおすすめ
中学生にやる気を出させるには通信教育を活用するのがおすすめです。
モチベーション維持に効果的な通信教育
昨今の中学生の多くは日常的にスマホやタブレットを使用しています。
そのため、机に向かって勉強するのはやる気が出ないという生徒でも、通信教育のスマホアプリやタブレット教材なら比較的勉強が始めやすいでしょう。
ゲーム感覚で暗記学習や問題演習を行うことができるので、スマホいじりの感覚で成績を向上させることができます。
また通信教育の映像授業では、プロ講師による分かりやすい解説が受けられるので、学校の授業がつまらないと感じている生徒でも楽しく取り組めるはずです。
さらに通信教育ならスマホアプリなどで進捗状況のデータも見られるため、小さな目標を設定しやすく、モチベーションも維持しやすいでしょう。
なお、やる気がない中学生を塾に通わせるのはハードルが高いですが、時間や場所を選ばず気軽に勉強できる通信教育であれば、比較的お子さんをやる気にさせやすいはずです。
やる気が出たタイミングで自由で勉強させるようにすれば、成績も伸びてくるはずなので、次第に学習意欲も高まってくるでしょう。
やる気がない子はタブレット教材がおすすめ
紙教材だとなかなかやる気がでないお子さんもいるかと思います。そんな時はタブレットで学べる通信教育がおすすめです。
タブレット教材のメリットとしては、ゲーム感覚で楽しく勉強できること、講義動画や学習の進捗管理など機能が豊富なことなどがあげられます。
また中学生のうちにこうした電子機器の操作に慣れておくことは、デジタル化が進む将来の役にも立つでしょう。
中学生向けのタブレット教材について知りたい方は、以下の記事をご覧下さい。
中学生に勉強をやる気させる方法まとめ
中学生に勉強をやる気させる方法まとめ
- 「勉強しなさい」はNG
- 過度に干渉せず、子供の自主性に委ねる
- やる気にさせるには通信教育がおすすめ
中学生に勉強をやる気させる方法について解説しました。
中学生のお子さんに勉強をやる気にさせるには、積極的に褒めながら成功体験を積ませて、勉強に自信を持たせるのがおすすめです。
ただし、反抗期の中学生は過度に干渉すると反発してやる気を失くしてしまう恐れがあるので、お子さんの自主性を尊重することも忘れてはいけません。また「勉強しなさい」などの命令的な口調もNGです。
なお、お子さんをやる気にさせるには通信教育を活用するという方法もあります。通信教育ならスマホアプリなどで気軽に勉強できるため、勉強が始めやすいはずです。
以上を参考に、中学生のお子さんの勉強法を見直してみてください。