高校生のおすすめ勉強法は?定期テスト対策のコツや効率の良い勉強法まで徹底解説!
更新
「高校生はどんな勉強をするべき?」
「成績アップにおすすめな効率のいい勉強法は?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
高校生になると中学よりも学習内容が高度になり、学習すべき量も増えるので、定期テストの対策法などを工夫しなければいけません。
また偏差値の高い大学を志望する場合は、早いうちから大学受験対策の計画を練っておくのが良いでしょう。
今回は高校生におすすめの勉強法について、定期テスト対策のコツや効率の良い学習法などを解説します。
これを読んで、ご自身にぴったりの学習を考える上での参考にしてください。
高校生におすすめの勉強法についてざっくり説明すると
- 成績アップには授業の予習・復習が欠かせない
- 量よりも質を意識する方がいい
- 独学が厳しいなら塾に通うべき
高校生のおすすめ勉強法
早速高校生におすすめの勉強法を紹介します。
中学と高校では勉強環境が大きく異なる
まず前提として、中学と高校では学習環境が大きく異なることを理解しておきましょう。
一般の公立中学校では、生徒の学力はバラバラであり、勉強が得意でない生徒にもわかるような授業が実施されます。そのため、基本的には授業内容さえきちんと理解できていれば問題ありません。
自宅で教科書レベルの問題演習を繰り返し行えば、テストでも比較的良い点数が取りやすいです。
一方で高校は偏差値によって区分されており、同じくらいの学力レベルの生徒が集められます。そのため、授業スピードが速くなり、学習内容も高度になることが多いのです。
よって中学校の時と同じような学習をしていたのでは、授業についていけなくなる生徒もいるでしょう。心配なら高校に入ったら、学習態度を改めなければいけません。
授業の予習はできるだけ行う
高校に入ると授業の予習を行うことが非常に重要になります。高校生になると中学よりも学習範囲が格段に広がるため、場合によっては授業でカバーできない範囲も出てくるからです。
中学校のように教科書を隅々まで解説してもらえるわけではないため、予習によって基本的な内容を頭に入れてから授業に臨むことが必要になります。
予習を行わないことによって授業についていけなくなる生徒もいるため、注意しましょう。
予習では教科書を入念に読み込む
予習の方法としては、教科書の読み込みが基本となります。授業で扱う箇所を繰り返し読み、基本事項を押さえておきましょう。また疑問点をいくつかピックアップしておくのもおすすめです。
授業を受ける際は疑問点を意識しながら解説を聞き、内容理解を深めることに努めましょう。この方法によって知識を効果的に定着させる好循環を作ることができます。
予習しないと負のループにはまる
予習をしないことである授業の内容を十分に理解できないと、その後の授業もわからなくなってしまう可能性があります。その授業で習った内容は次回の授業を受ける上での前提になるからです。
ある授業でつまずくと次回の授業で前提となる知識の習得が不十分になるので、当然次回の授業でもつまずく可能性が高くなります。
そうなると理解が不完全なまま授業を受け続ける負のループが生まれてしまい、ゆくゆくは大きく成績を落としてしまうことにつながるでしょう。
そのため、必ず予習を行うようにして、日々の授業をきちんとこなしていかなければなりません。
授業の重要ポイントをつかもう
高校になると学習量が多くなりますが、学習内容の全てが重要であるわけではありません。各単元に大事なものとそうでないものが混在しています。
そのため、勉強を各単元の重要ポイントを中心に進めることが大切です。
予習の際は、教科書や参考書で強調されている部分を中心に学習するようにしましょう。また授業では先生が重要ポイントを明確に示してくれるはずなので、聞き逃さないようにするべきです。
内容の深い理解が求められる
中学校のテストでは、単語や解法を暗記するだけでもある程度点数が取れるので、比較的容易に成績を維持することができます。
しかし、大学入試も意識される高校の学習では、内容理解だけでなく幅広い応用力も必要です。
そのため、単語や解法をただ暗記するだけでなく、単語の本質的な意味や様々な用法、解法の背景にある考え方や公式の導出方法なども押さえておかなくてはいけません。
テストを乗り切るためだけの一過性の勉強ではなく、きちんと内容のある学習を行うことで、大学受験でも生かせる知識やその応用力を身に付けることができます。
復習が最も大切
高校生の学習で最も大切なのが復習です。知識は一度覚えてもすぐに忘れてしまうのが普通なので、授業を聞いただけでは知識を定着させることはできません。
そのため、授業が行われた日のうちに内容を振り返ったり、軽くノートをまとめ直したりすることが重要です。
なお、復習においても各単元の重要ポイントを意識しなければいけません。全てを満遍なく復習するのではなく、要点だけを振り返ることによって、忙しい中でも短時間で効率的な知識の再定着が可能です。
科目ごとの成績アップ勉強法
ここからは成績アップにおすすめの勉強法を科目ごとに紹介します。
国語は現代文と古文で対策が異なる
以下では現代文と古文、それぞれの勉強法を解説します。
現代文は論理展開を押さえた読み方をマスター
現代文の勉強では、「漢字やキーワードを覚えること」と「論理展開を押さえた読み方をマスターすること」が重要になります。
漢字や現代文特有のキーワードに関しては、学校で出される課題を上手く使いながら、コツコツ知識を習得していくことが大切です。
一方で論理展開を押さえた読み方に関しては、順接・逆説などの文節間の論理関係や段落同士の内容の関連性などを正しく理解する練習を積む必要があります。
正しい読み方を身に付けるには、読み方の悪い癖を反復練習によって直していかないといけないので、一朝一夕にはいきません。
時間がかかる作業になるので、早いうちから大学受験を見越してコツコツ練習を積み重ねるようにしましょう。
古文は単語と文法のマスターが必須
古文では「古文常識を理解すること」と「単語・文法の暗記」が重要です。
特に単語と文法の暗記は大切で、それらの知識がなければいくら現代文的な読解力に優れていたとしても文章を理解することができません。
単語は学校で配られる単語帳などを用いて、早いうちからコツコツ暗記を進めるのが良いでしょう。
文法に関しては授業で習ったことをきちんと復習しつつ、自分でも問題演習を行い、用法を実践的に確かめていくのがおすすめです。
漢文は句法と返り点をマスターするべき
漢文を読むには、まず句法と返り点を覚えなければいけません。
「否定」や「疑問・反語」、「使役」など最低限の句法を覚えていないと文章を理解するのは難しいでしょう。それは「レ点」や「一二三点」などの返り点も同様です。
幸い、それらの数は多くないので、早いうちに何度の見直して覚えてしまいましょう。覚えた後はひたすら問題演習を繰り返せば、合格レベルまで仕上げることができます。
数学は演習を繰り返すことが大切
数学は「公式の背景を理解すること」「問題演習を繰り返し行うこと」が重要になります。
特に演習を数多くこなすことは大切で、いくら公式を覚えていても、実践的な練習を積まなければ使いこなすことはできません。そのため、演習量は十分に確保するようにしましょう。
また数学が苦手な人は、最初は公式の意味がわからなくても構いません。演習で機械的に公式を適用することを繰り返すうちに、その意味や用法が次第にわかるようになるでしょう。よってとにかく練習あるのみです。
演習量の目安ですが、少なくとも問題集を2、3周は繰り返すのが良いでしょう。
また、「高校数学の美しい物語」では、高校〜大学範囲の数学コンテンツを全て無料でご覧いただけます。授業の予習・復習にぜひお役立てください。
英語は単語と文法の基礎固めが大切
英語も古文同様、単語や文法の知識がなければ読解力があっても文章を読みこなすことはできません。
長文読解を攻略するためにも、学校で出される単語や文法の課題はきちんとこなすようにしましょう。
また単語はある程度まとめて覚えることが大切です。例えば1日10個ずつ覚えるというようなやり方では、次にその10個を見る時にはそれらを完全に忘れているでしょう。
そのため、1週間で100個の単語を毎日繰り返し覚えるというようなやり方がおすすめです。この方法では同じ単語を短期間に何度も繰り返し確認するため、定着率が高まります。
一方で文法学習は問題集を繰り返し解くのがおすすめです。解答解説もきちんと読み込み、文法の構造を理解していきましょう。
高校の英文法は中学に比べて複雑で、量も多いので、中学時代に英文法が得意であったという場合でも油断せずにしっかり勉強するべきです。
理科科目はそれぞれ勉強法が異なる
高校の理科には、物理・化学・生物・地学という4つの科目があります。
計算がより重視される科目や暗記事項が多い科目など、それぞれによって特性が違うので、それに合わせて勉強法も変えなければいけません。
物理に関しては計算の比重が大きいため、数学と同じような演習中心の勉強法が有効です。ただし、公式を使いこなすには現象に関する理解が欠かせないので、公式の背景にある現象に関しても詳しく学習しましょう。
物理の勉強をする際は、ぜひ「高校生から味わう理論物理入門」をご活用ください。物理の本質的な理解にきっと役立つはずです。
化学は無機化学を中心に暗記事項が多いので、暗記作業をきちんと行うべきです。しかし、有機化学は暗記だけでは対応できないので、問題演習で解法を学ぶようにしましょう。
生物に関しては基本的に暗記作業が中心になります。計算に関してはそれほど複雑な問題はないため、まずは教科書の読み込みを通して基礎内容を暗記しましょう。
地学は対応している大学が少ないことが玉に瑕ですが、比較的対策がしやすい科目です。まずは教科書の読み込みで基本的な知識を習得しましょう。
その後は問題集を繰り返し解くことで、知識の穴を埋め、解法のパターンを覚えれば十分高得点が期待できます。
社会は暗記だけに終始しないことが大切
社会はテスト前に丸暗記をすれば乗り切れるというイメージを持っている方も多いでしょうが、それはあくまで中学までの話です。
高校では世界史・日本史・地理・倫理・政治経済・現代社会の6科目が存在し、それぞれ相当な分量があります。
文系・理系に関わらず、基本的に2科目以上は勉強しなければいけないので、テスト前の丸暗記だけでは到底乗り切れません。特に文系では用語に関する論述問題も出題されるので、テストは格段に難しくなります。
そのため、用語を単体で暗記するのではなく、用語に関する簡単な説明も合わせて記憶しておくと良いでしょう。
またテスト直前に詰め込むのではなく、日頃から予習・復習をきちんと行い、知識を整理しておくべきです。
効率のいい勉強を実践するコツ
続いては勉強の能率を高めるコツを紹介します。
量よりも質を意識して勉強
高校生の学習内容を膨大なので、ダラダラと勉強していては時間がいくらあっても足りません。そのため、いかに勉強の質を高められるかが重要になります。
質を高めるためのポイントですが、勉強内容とそれに対する勉強時間を予め決めておくのが良いでしょう。時間内に決まった内容を終わらせようと最大限集中することで勉強の能率は高まります。
たくさんの問題集に手を出さない
成績が伸びない人はたくさんの問題集に手を出しがちです。基礎内容に関しては、どの問題集でもそれほど扱う事柄は変わらないので、複数の問題集で学ぶ意味はあまりないでしょう。
扱う内容は同じであれ、解説の仕方は若干異なることから、勉強が苦手な人にとってはむしろ混乱する原因になりかねません。
成績アップを望むなら、一つの問題集をとことん極めることをおすすめします。収録されている要点を網羅的に習得するつもりで勉強に励みましょう。
内容は忘れる前提で何度も復習
勉強内容が膨大なので、覚えた知識を忘れてしまうのは仕方ありません。重要なのはより多くの知識を長く覚えていられるように、いかに何度も繰り返し復習できるかということです。
またその日のうちの復習も大事ですが、知識を定着させるには1週間おきや1ヶ月おきなどのスパンで見直しを行うことがより大切になります。
このことは有名なエビングハウスの忘却曲線の実験でも証明されているため、中期的・長期的な復習を効果的に学習に取り入れるようにしましょう。
まとめノートはおすすめできない
定期テスト対策や受験勉強のために綺麗な「まとめノート」を時間をかけて作る生徒もいますが、それはあまりおすすめできません。
先ほども解説した通り、知識を定着させるのに最も重要なのは反復学習です。そのため、知識を習得する段階で一番時間をかけるべきなのは復習作業です。
先述した通り、知識は一度覚えたとしてもすぐに忘れてしまいます。いくらノートの装飾にこだわろうと問答無用で忘れてしまうのです。よって一度のノートまとめにそこまでの時間をかけるべきではありません。
またいくら綺麗にノートをまとめたところで印刷された教科書や単語帳のクオリティにははるかに及ばないでしょう。
それなら初めから教科書や単語帳を使って何度も反復学習する方が、明らかに効率が良いと言えます。
高校生はどれくらい勉強時間を確保すべき?
高校生はどのくらい勉強するべきなのかが気になる方もいるでしょう。以下では国立大学を志望する一般的な高校生が合格を勝ち取るには、どのくらいの勉強時間が必要なのかを解説します。
高1・2は短期集中型の学習を心がけよう
高校1・2年生は部活や学校行事で忙しいことが多いため、学習時間が満足に取れないことも珍しくありません。そのため、毎日2〜3時間の勉強をコツコツ続けていくのが良いでしょう。
勉強時間は限られているので、ダラダラやっていては十分な実力をつけることはできません。そのため、優先順位の高いものを中心に集中して学習することが大切です。
質の高い勉強を毎日継続できれば、たとえ短時間であっても大きく学力を高めることができます。
高3は毎日4~5時間の勉強が必須
大学受験を控えた高3のシーズンは勉強量を増やす必要があります。入試に向けて学習しなければならないことは多いので、最低でも一日4〜5時間は勉強するべきです。
また部活をしていた生徒なら、夏休み以降は平日5〜6時間、休日8〜10時間程度は勉強した方が良いでしょう。
学習内容ですが、夏休みまでは1、2年生の内容を総復習し、基礎知識を完璧にするのがおすすめです。夏休み以降は共通テストの予想問題や志望校の過去問を用いて、問題演習中心の学習を行いましょう。
高校生の効率の良い勉強法についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
定期テスト勉強の際に押さえるべきポイント
ここからは定期テストに向けた勉強法について解説します。
対策は2週間前から始めるのがベスト
高校になると中学よりも定期テストの難易度が上がるため、一夜漬けの勉強で対策するのは困難です。
高校の定期テストでは内容理解を試すために、教科書やワークの問題を若干変更したものが出題されるので、問われ方も変化に柔軟に対応できるような応用力も必要になります。
そのため、テストの2週間前くらいから勉強を始めるのが良いでしょう。2週間程度あれば、知識の暗記や問題演習に十分な時間を確保できるので、良い結果が期待できます。
テストの傾向を把握
高校の学習範囲は幅広いので、各試験の傾向を把握することは非常に重要です。教科によっては先生が授業内で「テストに出る箇所」を教えてくれることもあるので、聞き逃さないようにしましょう。
単語の暗記だけで乗り切れるのか、論述の問題もたくさん出されるので内容理解も必要なのか、先生によって試験の傾向は違うので、事前に情報収集を行ってどういったテストかを把握しましょう。
試験対策を行う際は、その傾向を元にして適切な勉強法を考えるべきです。
学習スケジュールを作っての対策が必須
2週間という短期間で定期テストで高得点を取れるだけの実力をつける必要があるので、事前に学習スケジュールを立てておくのが良いでしょう。
スケジュールを立てる際は、「テスト範囲を網羅的に対策できているか」「演習量が十分に確保できているか」ということを意識するべきです。
テスト範囲に沿った学習を行わなければ、いくら学習の質が高くでも良い結果を出すことができません。また得点力をつけるには、問題演習を繰り返し行うことが重要です。
問題集は間違えた箇所を中心に繰り返し解く
問題集は少なくとも2周は解くようにしましょう。1周目は間違った問題や理解が不十分な箇所に×や△の印をつけておくのがおすすめです。
2周目以降はその印がついている部分を中心に演習を行えば、苦手を着実に克服できるので、効率よく得点力を伸ばせるでしょう。
間違った問題に関しては3周目の解き直しも行い、テスト本番では間違えないようにしておくべきです。反復学習が高得点を取るための鍵になるので、根気よく何度も解き直しましょう。
大学受験に向けた作戦は?
続いては大学受験に向けた勉強法について解説します。
現状よりも偏差値の高い志望校を選ぼう
大学受験対策を始める前に、まずは志望校を選びましょう。なるべく早いうちに目標を明確にしておく方が、計画も立てやすく、モチベーションも高めやすいのでおすすめです。
志望校は現状の実力では少し厳しいくらいのレベルの大学から選ぶのが良いでしょう。その方が勉強のやる気も高めやすいですし、目一杯勉強するので実力も伸びやすいです。
また「胸を借りる」くらいの気持ちで臨んだ方が、入試の際にプレッシャーを感じにくいというメリットもあります。
逆算してやるべきことを明確にする
大学受験のためにやるべきことは膨大にありますが、与えられた時間は限られているため、ただ闇雲に勉強するだけでは十分に実力を伸ばすことはできません。
効果的に実力をつけるには、優先すべき科目や重点的に強化すべきテーマなどをその都度明確にしながら学習を進めるべきです。
そのためには大学合格というゴールから逆算し、計画的に受験対策を行うのが良いでしょう。基礎知識を習得する初期段階からステップアップする形で徐々に実力を伸ばしていくことが重要です。
各ステップで対策すべきことを明確にし、それに沿って計画的に勉強していけば、合格できるだけの実力をつけることができるでしょう。
学習計画を立てるの面倒だと感じる方もいるはずですが、合格を勝ち取るためには最重要のことなので、必ず取り組むようにしましょう。
勉強計画は科目ごとに立てていく
勉強計画はできるだけ具体的かつ詳細に設計するのが良いでしょう。おすすめなのは科目ごとに勉強量で計画を立てることです。
勉強時間で計画を立てるという方法もありますが、勉強時間だと内容が二の次になってしまうので、結果合格するのに必要な内容がきちんと押さえられない可能性があります。
そのため、まずは各科目で対策すべき内容を明確にし、その内容を網羅的に学習できるような勉強計画を立てるのが良いでしょう。
また勉強計画には程よくゆとりを持たせておくのがおすすめです。計画を立てるだけなら簡単なので内容を盛り沢山にしてしまいがちですが、それではすぐに挫折してしまうリスクがあります。
後から量を増やすことは可能なので、最初は自分が確実に達成できる勉強量で計画を立てるのが良いでしょう。
基礎知識の習得が最優先事項
全ての勉強は基礎からの積み重ねなので、志望校のレベルに関わらず、基礎知識の習得は最重要課題になります。
そのため、まずは教科書の内容を盤石にすることを心がけましょう。勉強法としては教科書を読み込み、ワークで反復学習をするのがおすすめです。間違った問題を中心に復習するのも忘れてはいけません。
また単語や公式を丸暗記するだけでなく、意味や原理にも注目して内容のある知識を習得するべきです。そうでないと基礎レベルの問題は解けても、応用問題には対応できません。
過去問演習で弱点を明確に
過去問を中心に十分な問題演習を行うことも重要です。過去問を繰り返し解けば、志望校の出題傾向を把握できるため、得点能力が飛躍的に向上します。
また過去問で間違った問題や不安を感じた箇所は教科書や参考書で復習し、自らの苦手を着実に克服していきましょう。
基礎的な理解が不十分だと感じた場合は、学校のワークなどを用いて基本的な問題を繰り返し解くのもおすすめです。
大学受験に向けての勉強法や勉強時間について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
独学での勉強の際におすすめの教材
ここからは高校生におすすめの教材をいくつか紹介します。
教材のクオリティが勉強の質に直結する
教材のクオリティは学習の能率に直結するので、良い教材を選ぶことは非常に重要です。
平易な言葉で簡潔に説明がなされているものや、図やイラストを豊富に使用しているものなど、教材によって特徴が異なるため、自分に合ったものを選びましょう。
また「わかりやすい表現で要点を的確に説明していること」「重要なポイントを網羅的に収録していること」は良い教材の条件です。教材選びに迷った際は参考にしてみてください。
実力が伸びるイチオシ教材
以下では実力アップに効果的なイチオシ教材をいくつか紹介します。
数学の定番教材といえばチャート
高校生の数学学習の定番教材と言えば、なんと言ってもチャート式のシリーズです。解説が非常に丁寧なので、1つは手元に置いておくと良いでしょう。
また白・黄・青・赤の4段階があり、それぞれのレベルに合った学習ができるところも魅力的です。
なお、難関大学を志望する場合は青チャートを選ぶと良いでしょう。難易度はやや高めですが、基礎から応用までをバランスよく学べるのでおすすめです。
英単語と文法のおすすめ教材を紹介
英単語を覚えるなら「英単語ターゲット1900」を使うと良いでしょう。こちらも高校生に定番の単語集です。これ一冊を完璧にしておけば、共通テストには十分対応できます。
最難関大の二次試験にはこれだけではやや物足りないと言えますが、基礎を固めるには非常に有用な教材です。
また英文法の学習には「英文法・語法 Vintage」をおすすめします。大学受験で扱われる英文法や語法、イディオム、会話表現を幅広く学べるので便利です。
特に新しい3rd Editionはとても読みやすいレイアウトになっているので、知識を効率よく習得することができるでしょう。
独学が厳しい場合は塾や通信教育がおすすめ
これまでみてきたように、勉強法やテスト対策にはコツがありますが、高校の学習内容及び大学入試対策の難易度は高く、単に勉強方法を知っているだけでは太刀打ちできないことが多いです。
その点、塾や通信教育では学習スケジュール管理から利用する教材、入試対策用の演習まで全てサポートしてくれるので、効率的に学習を進める上では非常に心強い味方となります。
費用面等で塾に抵抗を感じる場合でも、通信教育であれば塾の半分以下の価格で受講できることも多いので、経済的な負担も小さくて済むでしょう。
おすすめの通信教育については以下の記事で紹介しておりますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
高校生におすすめの勉強法まとめ
高校生におすすめの勉強法まとめ
- 各単元の重要ポイントを中心に学習するべき
- 忘れる前提で覚え、何度も復習する
- 通信教育なら部活と勉強を両立できる
高校生におすすめの勉強法について解説しました。
高校になると授業スピードが上がり、学習量も膨大になるので、授業の予習・復習をしっかり行うべきです。定期テスト対策は一夜漬けではなく、2週間前から勉強を始めるのが良いでしょう。
大学受験の勉強は部活がある高1・高2の段階では、毎日2、3時間で構わないので集中して「量より質」の学習を行うべきです。3年生になれば一気に学習量を増やしましょう。
独学が厳しいなら塾に通うのもおすすめですが、部活と勉強を両立させたいなら通信教育も有用です。
以上を参考に、自分にぴったりの勉強法を見つけてください。