効率の良い勉強法とは?偏差値を上げるテスト勉強術から集中力アップのコツまで解説!

「勉強の仕方がわからない。頭がよくなる方法ってないの?」

「効率よく勉強するにはどうすれば良い?偏差値上げる方法は?」

などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。

高校生になると学習量が多くなり、内容も高度になるので、勉強方法を工夫する必要があります。

部活や学校行事で忙しい中でも大学受験に向けて勉強を積み重ねていかないといけないので、効率よく勉強することを心がけましょう。

今回は効率の良い勉強法について、偏差値を上げるテスト勉強術や集中力アップのコツ、頭がよくなる方法などを解説します。

勉強の仕方がわからないという高校生は、今回の内容を参考に学習法を見直してみてください。

効率の良い勉強法についてざっくり説明すると

  • 勉強に取り掛かる前にやるべきことを明確化する
  • まずは基礎内容を完璧にする
  • 一度の大量の知識を暗記する

高校生向け効率の良い勉強方法

青空と親指

効率の良い勉強法が知りたいという高校生の方は以下の内容を参考にしてください。

勉強の前にやるべきことを明確にする

実際に勉強に取り掛かる前に、まずは自分が何をすべきなのかを明確にすることから始めましょう。

目的がはっきりしていなければ、余計な勉強をしてしまうこともあるので非効率ですし、モチベーションを保つのも難しくなります。

そのため、まずは明確なゴールを定めて、そこから逆算するようにやるべき勉強を決めていくべきです。そうすれば勉強法も自ずと見えてくるため、学習の質をブラッシュアップすることができるでしょう。

必ず勉強スケジュールを立てる

勉強スケジュールは、科目別・範囲別に勉強量を基準に立てると効率よく学習を行うことができます。例えば、以下のようなスケジュールが良いでしょう。

  • 数学IAは青チャートの「第1章数と式」「第2章集合と命題」の演習問題を全て解く
  • 日本史の近代史は、教科書の該当箇所をよく読み込んだ後に過去問を2年分解く

スケジュールを立てる前には、テストに向けてどの範囲をどのくらい勉強するべきかを検討し、それに合うような計画を立てましょう。

基礎知識の完全習得が実力アップの最短ルート

まずは基礎を万全にすることが最短で実力をアップさせるための秘訣です。そのため、基礎知識の反復学習を徹底的に行いましょう。

どうして基礎が大事かというと、どれだけ高度な応用問題でも、必ず基礎知識を前提として設計されているからです。

なお、基礎知識を習得するというのは、ただ単語を暗記するだけではなく、その本質的な意味や背景にある原理までを含めて理解することを指します。

例えば数学の場合、三角関数の公式を単に暗記するのではなく、公式の導出方法やどのように応用できるなども含めて理解しなければいけません。

他にも英語なら、「assumption」は「仮定」を意味するということに終始するのではなく、assumptionを使った例文や類義語にも着目すると、効率よく知識を習得することができます。

問題演習は復習もセットでこなす

問題演習では解きっぱなしではなく、間違えた問題を中心に必ず復習を行うようにしましょう。

苦手な箇所が浮き彫りになってしまうのが嫌で復習を疎かにしがちな高校生も多いですが、きちんと苦手を克服していかないと効率よく学力を伸ばすことはできません。

復習はレベルアップには必須の作業なので、必ず行うべきです。やり方としては、教科書やワークの該当箇所の解説を読み込むのが良いでしょう。軽くノートなどにまとめるのもおすすめです。

1つの問題集を繰り返し解く

同じ単元を扱う同レベルの問題集同士なら、基本的に掲載されている問題内容はあまり変わりません。そのため、複数の問題集を利用したからといって、学習効果が高まることはないでしょう。

問題集によって微妙に解釈や説明が違うことがあるので、複数の問題集に手を出せばかえって混乱してしまう可能性もあります。

そのため、使う問題集は1つに限定するのがおすすめです。1冊の内容をくまなく覚えるくらいの気持ちで、徹底的に使い込むのが良いでしょう。

暗記は大量の知識を反復する

1日に少量を記憶し、一定期間で大量を目指すという暗記の方法はおすすめできません。人間は覚えたことをすぐに忘れてしまうからです。

そのため、暗記を行う際は1日で大量を記憶することを毎日繰り返し、一定期間である程度の知識を定着させることを目指すのが良いでしょう。

具体的に言うと、1日10単語ずつの暗記を10日続けて100単語を覚えようとするのではなく、1日100単語の暗記を10日続けて80単語くらいを目指すべきだということです。

また忘れゆく記憶をつなぎ止めるには復習が欠かせません。タイミングとしては1日後、1週間後、1ヶ月後に再確認を行うと知識が定着しやすいと言われています。

忘却曲線のデータからも有効性は証明されている

「エビングハウスの忘却曲線」という研究によると、人間の記憶は獲得してから1時間後には56%が忘却されると言われています。

さらに1週間後には75%以上が忘却され、そして1ヶ月後には80%近くを忘れてしまいます。このことからも1日10単語ずつ覚えることの非効率性が分かるでしょう。

しかし、この研究には続きがあって、学習から24時間以内に10分の復習を行えば、記憶は100%維持されるのです。

また1週間以内及び1ヶ月以内にそれぞれ5分程度の復習を行えば、記憶をさらにキープすることができます。

つまり大量の学習を一度に行い、それから復習によって記憶をつなぎ止めていけば、知識が定着するということです。上記で解説した暗記方法はこの研究結果を根拠にしています。

暗記物は脳のゴールデンタイムに実践

起床後と就寝前は脳のゴールデンタイムと呼ばれています。朝起きた時の脳は疲労のないフレッシュな状態なので、基本的にはどんな学習でも捗ります。

また脳には睡眠時に記憶を整理し、定着を試みるメカニズムがあると言われているため、就寝前に暗記をするのは合理的です。

上記で解説したエビングハウスの忘却曲線のことを考えれば、寝る直前に大量の知識を記憶するのが良いでしょう。

実際に東大合格者が活用した暗記術に関して、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

勉強に集中するためのコツ

上を見る少女

効率の良い勉強をするには、集中して勉強できるような環境を整えることが大切です。

自分の集中できる勉強場所を決める

集中して勉強できる場所は人によって異なりますが、それぞれに「ここなら集中できる」という場所が必ずあるはずです。

塾の自習室が集中できる人もいれば、学校の図書室なら勉強に没頭できるという人もいるでしょう。どこでも構わないので、自分のベストな勉強場所を決めるのがおすすめです。

ベストな勉強場所を決めておくと、そこに行くだけで自然とやる気のスイッチが入るようになるため、効率よく勉強することができます。

基本的にはどこでも結構ですが、毎日勉強を継続することを考えれば、気軽に行ける場所が良いでしょう。

集中できる場所は複数確保しておくのがベスト

「ベストな勉強場所」は複数確保しておくのが良いでしょう。一つだけだと次第に飽きてしまい、やる気が入らなくなる可能性があります。

2、3箇所をローテーションするように勉強すれば、毎回新鮮な気持ちで学習に臨めるため、集中して勉強する習慣を継続することが可能です。

例えば、塾の自習室、学校の図書室、自宅の一室などが良いでしょう。

机に勉強の妨げになるものを置かない

勉強机に漫画や小説などの気が逸れてしまうものを置くのはやめましょう。それらが視界に入ると、勉強への集中力を削がれてしまいます。

漫画や小説を読みながら片手間で勉強するのでは決して能率は上がりません。

また集中が切れてくるとついついスマホいじりを始めてしまうという方も多いはずです。勉強中はスマホの電源を切っておくか、勉強場所以外のところに置いておくのが良いでしょう。

勉強の効率を上げるために重要なのは集中力なので、自分が勉強に没頭できるような環境を作るべきです。

15分周期で小刻みに勉強

人間の集中力は15分周期の波を持っていると言われています。15分の間に集中力はピークを迎え、その間は概ね集中状態が維持されますが、15分後には一度集中力が落ちてしまうのです。

同様のサイクルを何度か連続して繰り返すことはできますが、限界は6サイクル、つまり90分と言われています。小学校の授業時間が45分、大学の授業時間が90分であるのは、この理論を元にしているそうです。

よって、一つの勉強にかける時間を15分にするのもおすすめです。15分だと中途半端なところで終わってしまうことも多いので、早く続きがしたいという気持ちが掻き立てられます。

いわゆる「焦らし効果」でモチベーションが高まり、集中力アップにもつながるでしょう。また15分だと疲れもたまりにくいですし、キリが良い数字なので時間管理も容易です。

まとまった時間勉強する訓練も必須

普段の勉強は15分刻みでも構いませんが、実際の試験は80分などの長丁場なので、ある程度長時間集中力を持続させる練習も必要です。

そのため、時には60分や90分などの長いスパンで勉強するのも良いでしょう。この時のポイントは勉強時間を15の倍数に設定することです。

また集中力の限界は90分だということを踏まえると、90分に一回は勉強内容を変えるか、少し休憩を取るのが良いでしょう。

眠い場合は粘らずにすぐ眠る

眠くなったら我慢せずに15分程度の仮眠を取るのもおすすめです。少し眠ることによって頭がすっきりするでしょう。

ただし、長時間眠るのはNGです。仮眠は長くても30分以内にとどめましょう。30分以内なら浅い睡眠にしかならないので、効率よく疲労を回復することができます。

一方で30分以上眠ってしまうと深い睡眠に入ってしまうので、目覚めが悪くなるだけでなく、夜の睡眠サイクルを狂わせてしまう可能性もあります。

勉強と睡眠の関係について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

効率を高めつつも一定の勉強時間は必須

パソコンを見る少女

効率の良い勉強法をお探しの方の中には、要領よく短時間で勉強を済ませたいと思っている方も多いでしょう。

しかし、十分な学習効果を発揮するには、いくら効率の良い勉強法でもある程度の勉強時間は必要です。

大学受験の範囲はかなり膨大

大学受験では高校1〜3年生で習った全ての範囲から問題が出題されます。また受験特有の単元や問題もあることから、学習量はおそらく学生生活で最も多くなるでしょう。

そのため、いくら効率の良い勉強法を用いたからといって、相当の勉強時間がなければ、必要な学習を全て網羅することはできません

ましてはダラダラ勉強していたら確実に学習は不十分に終わるので、質と量の両方が重要になります。

高校1・2年は2〜3時間が目安

高校1・2年生のうちは、部活や学校行事などでまとまった勉強時間を取るのは難しいでしょう。それでも毎日2、3時間は勉強するのが望ましいです。

忙しい中で勉強を続けるのは大変なので、短時間で集中して勉強することを心がけましょう。ダラダラやっていては十分な実力がつかないので、優先順位の高いものからメリハリをつけて学習していくことが大切です。

一日2、3時間では物足りなく感じる方もいるでしょうが、質の高い学習を行えば、十分に学力を伸ばすことができます。

高3は集中できるマックスの時間で何度も勉強

高校3年生になったら、部活を引退するまでは1日3〜4時間、引退後は5〜6時間勉強するのが良いでしょう。ただし、これは平日の場合で、休日ならもう少し長時間勉強するべきです。

先述した通り、人間の集中力は15分サイクルになっているので、15分という時間を意識して学習を進めるのが良いでしょう。

15分ごとに勉強内容を区切って学習するというサイクルを繰り返すのもおすすめです。そのようなことを意識して実践できている高校生は少ないので、実践すれば周囲よりも大きくリードすることができるでしょう。

効率の良い勉強法を科目別に紹介

旅行する少女

続いては、効率の良い勉強法を科目別に紹介します。

英語は単語・文法の基本習得がカギ

英語学習を効率よく進めるには、単語や文法の習得が欠かせません。それらの知識がきちんと備わっていないとそもそも英語が理解できないからです。

ある研究によると少なくとも80%以上の単語を知っていなければ、英語を適切に理解できないと言われています。また文章を読解するには文中の単語の95%以上を知っていなければならないという研究もあります。

もちろん単語を知っているだけでは不十分で、それをつなぎ合わせる文法規則も理解していなければなりません。

よって、英語を極めたいなら、まずは基本的な単語や文法をきちんと押さえることです。

まずはターゲット1900を覚える

高校生には「英単語ターゲット1900」をおすすめします。

この本は「共通テスト〜国公立二次試験・難関私大レベル」とされているので、収録されている英単語を全て暗記すれば、共通テストではかなりの高得点が期待できるでしょう。

英単語ターゲット1900 6訂版 (大学JUKEN新書)
1210円
英単語ターゲット1900 6訂版 (大学JUKEN新書)
1210円

数学は解法のストックをためることが必須

数学を攻略するには、「基本的な解法を知っていること」「各問題にふさわしい解法を適用できること」「計算能力が十分であること」が必要です。

数学が苦手な高校生の中には、基本的な解法を知らないがために、手も足も出なくなっている者が大勢います。

そのため、数学が苦手なら、まずは解法をストックすることから始めましょう。勉強法ですが、数学の場合は教科書を読んで公式などを暗記することよりも、ひたすら問題演習を繰り返すことの方が効率的です。

実践的な演習では、解法を体得しながら応用力も身に付けることもできるので、より受験向きの学習法と言えるでしょう。

解法暗記ではないので注意

解法をストックするとは、上記の「基本的な解法を知っていること」と「各問題にふさわしい解法を適用できること」の両方を達成することを指します。

つまり単に解法を暗記するのではなく、それを問題に応じて使い分けられるだけの実践的なスキルも身に付けなければいけないということです。

国語は現代文・古漢でやり方が異なる

国語は現代文と古文・漢文を分けて考えるのが良いでしょう。

現代文は読み方の理解が必須

現代文はセンスがないと攻略できないと考える方は多いですが、読解力は練習によって鍛えることができます

現代文を攻略するには、問題文の正しい読み方を身に付けることが重要です。文中の論理展開を意識しながら読み進め、筆者の主張や物語の流れを的確に捉える練習を積めば、現代文の点数が自然と上がるでしょう。

解答・解説の読み込みも含めて問題演習を十分に行うことが大切です。なお、文章を正しく読み解くには、漢字や現代文特有のキーワードはきちんと押さえておいた方が良いでしょう。

読み方のコツがなかなか掴めないという方は、主観を取り除き、客観的に文章を読むことを意識してみてください。

古文は単語と文法の勉強が重要

古文にも英語同様、単語と文法の理解が欠かせません。それらの知識がないとそもそも文章が理解できないので、まずは基本的な単語と文法をマスターしましょう

漢文においてもそれは同じです。問題演習に入る前に、まずは句法と返り点をきちんと覚えましょう。

理科は4科目すべてで注力するべきポイントが異なる

理科は科目によって勉強法が異なります。詳細は以下の通りです。

化学・生物は暗記と計算のバランスがカギ

化学はmol計算などでは複雑な計算処理が必要になる一方で、無機化学を中心に暗記事項も多い科目です。そのため、演習と暗記をバランスよく行わなければいけません。

生物に関しては基本的には暗記科目と言って良いでしょう。計算問題もありますが、物理や化学に比べると簡単なので、とにかく暗記に集中するべきです。

物理は公式の原則理解が後の演習に大きく影響

物理の勉強法は数学のそれとよく似ています。物理を攻略するにも、解法に関する知識とその応用力、計算能力が必要です。

単に解法を暗記しただけでは、入試レベルの問題には対応できないため、公式などを覚える際は根本になる考え方などを含めて理解するようにしましょう。

社会は単語とその重要内容をセットで暗記

高校の社会は、世界史や日本史を中心に暗記事項が非常に多い教科です。そのため、暗記方法を工夫する必要があります。

全ての用語を丸暗記するのは不可能に近いので、用語と内容を結び付けて記憶するのが良いでしょう。

一連のストーリーの中に用語を散りばめるというイメージで暗記すれば、ある人物や年号を思い浮かべるとそこから芋づる式に記憶を引き出すことができるはずです。

定期テスト勉強のために押さえるべき点

親指を立てる少年

ここからは定期テストの勉強のコツをいくつか紹介します。

目標点を必ず定める

テスト勉強を始める前に、まずは目標点を定めるのが良いでしょう。目標を明確にすれば、モチベーションアップにも繋がりますし、学習の計画を立てやすくなります

なお、目標点は自分の実力よりも少し高めに設定するのがおすすめです。例えば、それまでの平均点が70点なら、目標点は平均80点以上などにするのが良いでしょう。

一生懸命頑張らないと達成できない目標点にしておけば、学習意欲も高まりやすいですし、必死に勉強するので学習の能率も良くなるはずです。

テスト傾向を基に学習計画を作成

定期テストでは、科目によって出題方式や難易度などに一定の傾向があります。

傾向を把握すれば学習計画が立てやすくなるため、先生の授業中の発言を聞いたり、部活の先輩から過去問をもらうなどして情報収集に努めましょう。

その上で各科目の学習スケジュールを、自らの得意・不得意も考慮に入れながら立てるべきです。

なお、学習スケジュールには学習する範囲と問題演習の量を記入しましょう。その際はテスト範囲をきちんと網羅できているか、演習量は本当に十分かを良く確認するのがおすすめです。

基本は問題演習を通してスムーズに理解

定期テストは授業内容をベースに作成されるため、基本的な知識はある程度インプットできていることが多いでしょう。

そのため、テスト勉強では基本レベルのワークを用いて問題演習を中心に行い、内容理解をより深めるのがおすすめです。

また必要に応じて教科書を読み返したり、ノートをまとめ直すのも良いでしょう。その後再度問題演習を行うことで、知識の定着率をさらに高めることができます。

苦手箇所の克服で実力は飛躍的にアップ

問題演習で自分の苦手箇所を発見した場合は、教科書などで復習を行い、弱点の克服を目指すべきです。教科書を読み返してもわからない時は、先生に質問するのも良いでしょう。

また明確な苦手意識がない場合でも、間違えた問題に関しては必ず復習することをおすすめします。

偏差値を飛躍的に上げる裏ワザ

野外で胸をはる女性

以下では偏差値を上げるためのとっておきの方法を紹介します。頭がよくなる方法を知りたいという方は必見です。

伸び代を見極める

偏差値を飛躍的に上げたいなら、自分の中で伸び代のある部分を見極めて、そこを重点的に学習するべきです。

よって、まずは自分が苦手な箇所やまだ手をつけていない分野などをリストアップし、それを元に学習スケジュールを作成しましょう。

成績を大きく伸ばすためには何が必要かを明確化しておけば、自ずと勉強の能率は上がります。

自分の頭の中で説明しながら理解する

インプットをする際は、頭の中で学習内容を自分自身に説明しながら勉強すると、効率よく知識を定着させることができます。

また説明は、口に出してぶつぶつ呟いたり、内容を紙に殴り書きするというスタイルでも構いません。

インプットはどうしても受動的な学びになりがちですが、説明という主体的な行為を含めることによって、より内容理解を深めることができます。

時間ごとに勉強の種類を分ける

人間の脳は就寝時に記憶を整理し、定着させようとするメカニズムを持っているため、暗記は寝る直前に行うと良いでしょう。

また記憶したことは時間の経過と共に忘れてしまうので、就寝前に覚えた内容は起床後にもう一度確認するのがおすすめです。頭がまだ冴えない起き抜けに、知識のおさらいをしましょう。

脳が十分に覚醒してきたら、数学の演習や現代文の長文読解など、じっくりと考える学習に移行するべきです。

認知機能を司るドーパミンの分泌が盛んになるなど、午前中は勉強に適した時間帯になります。そのため、午前中に勉強のピークを持ってきて、ピーク後は学習内容を徐々に暗記中心の学習へとシフトさせていくと良いでしょう。

1回の演習のクオリティを極限まで高める

問題演習には復習が欠かせません。間違った問題を見直すという方は多いでしょうが、正解した場合でも不安な部分があるなら、よく復習するべきです。

教科書の該当箇所で基礎事項を確認し、復習する問題に用いる考え方などをノートに軽くまとめると良いでしょう。こうして復習をしっかり行うことで、学習のクオリティは飛躍的に向上します。

復習をすれば1回の演習によって非常に多くのものを得ることができるので、効率の良い勉強法と言えるでしょう、ただし、復習ばかりでは先に進めないので、時間を決めて短時間で見直すのがおすすめです。

質の良い問題に触れよう

問題演習を行う際は、質の良い問題を厳選して解くのが良いでしょう。なお、質の良い問題とは、その問題を解くだけで幅広い知識を習得、もしくは確認できるような問題です。

そうした問題は主に応用問題になるため、学校の教科書や問題集に収録されている数は少ないでしょう。

塾や通信教育で用いる教材の方が、質の良い問題は多いです。

効率の良い勉強法を学ぶなら塾や通信教育がおすすめ

これまで見てきたように、効率の良い勉強を行うためには「正しい目標設定」「スケジュール管理」「質の良い問題に触れる」など、様々な要素が絡んでくるので、全て自分一人で対処するのは困難です。

一方で、塾や通信教育ではこうした効率の良い勉強に必要な要素を力強くサポートしてくれるので、時間や労力を大きく削減することができるでしょう。

もちろん塾や通信教育を使えば必ず偏差値が上がるとは言えませんが、塾や通信教育は学習効率化をするための非常に優れたツールであるということは認識しておくと良いでしょう。

高校生におすすめの通信教育については、以下の記事を参考にしてみてください。

効率の良い勉強法についてまとめ

効率の良い勉強法についてまとめ

  • テスト勉強の際はまず目標点を定める
  • 集中できる勉強場所を決めるのもおすすめ
  • 忙しくて時間がない高校生には通信教育も有効

「勉強の仕方がわからない」という高校生に向けて、効率の良い勉強法を解説しました。

効率よく勉強するには、まずはやるべきことや目標を明確にするべきです。例えば、定期テストなら、最初に目標点を決めて学習スケジュールを立てるのが良いでしょう。

また集中力は15分サイクルであることや、暗記は就寝前が適していることなど、脳のメカニズムを意識して勉強法を工夫するのもおすすめです。

ただし、いくら効率の良い勉強法でも偏差値を上げるにはある程度の勉強時間が必要になります。もし忙しくて時間が取れないなら、通信教育を利用するのもおすすめです。

以上を参考に、ご自身の勉強法を見直してみてください。