大学受験生の平均勉強時間は1日何時間?平日の勉強量や集中の続く勉強方法も紹介!
「大学受験生の平均勉強時間はどのくらい?」
「平日の勉強量は?集中力が続く勉強方法はある?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
大学受験生は1日の大半を受験勉強に費やす生活を送るのが一般的です。また効果的に学力を向上させるには、勉強時間だけでなく、勉強量や勉強の質にもこだわらなければいけません。
今回は大学受験生の平均勉強時間について、平日の勉強量や集中力が続く勉強方法などと共に解説します。
これを読んで、ご自身の受験勉強を見直してみましょう。
大学受験生の平均勉強時間についてざっくり説明すると
- まだ部活がある高3春なら平日で2〜3時間
- 夏休みや冬休みなら10時間以上勉強するのも普通
- 難関大学に合格するには4,000時間の勉強が必要
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大学受験を控えた高3生の平均勉強時間
高校3年生の平均勉強時間は1日186分
大学受験を控えた高3生は、受験勉強一色の生活を送るのが一般的ですが、勉強時間に関する悩みを持つ生徒も多いはずです。
「本当に今の勉強時間で足りるのか」「周りはもっと勉強しているのではないか」など、何かと不安になるものでしょう。
ベネッセ総合研究所が実施した「子供も生活と学びに関する親子調査2017」によると、高校3年生の1日あたりの平均勉強時間は186分です。
ただし、こちらはあくまで高校3年生全体の平均であり、大学受験をしない人も多く含まれている点に注意が必要です。
そこで、以下では大学受験を控えた高3生にフォーカスして、受験生の平均勉強時間を時期別に確認していきましょう。
高3春の勉強時間は2~3時間
高3の春は、部活の最後の大会に向けて練習に励んでいる生徒も多く、平均勉強時間はそれほど長くありません。平日で2〜3時間、休日で6〜7時間というケースが多いでしょう。
この時期は大学受験がまだ目前に迫っているわけではないので、勉強に身が入らないこともあるでしょうが、短時間でも良いのでコツコツ勉強を続けるのがおすすめです。
通学時間などのスキマ時間をうまく活用して、ストイックに勉強を進めましょう。
高3夏の勉強時間は9時間
高3の夏は一部の文化系部活以外はもれなく部活を引退するので、勉強漬けの生活を送る生徒が多いです。よって平均の勉強時間も長くなります。
特に「受験の天王山」とも呼ばれる高3の夏休みの勉強時間は長く、平均は平日・休日にかかわらず9〜11時間程度です。
ちなみに夏休みには、それまでの総復習や基礎固めを行う生徒が多いですが、もう少し進度が速い生徒なら入試レベルの応用問題に挑戦することもあります。
高3秋の勉強時間は5時間
大学別模擬試験が開催される高3の秋になると、いよいよ受験間近というムードが高まってくるため、より集中して勉強に励む生徒が増えてきます。
平均勉強時間は平日で4〜5時間、休日なら10時間程度です。この時期になると来る入試に対して不安や焦りを覚えることも少なくありませんが、そうした感情をバネにして勉強に励むことが重要になります。
また模試で良い点数や判定が出たことで気が緩み、勉強時間・勉強量ともに落ちてしまう生徒も一定数存在するので、いかなる場合でも気を抜かないように心がけましょう。
高3冬の勉強時間は10~13時間
高3の冬には、間近に控えた共通テスト(旧センター試験)の対策を集中的に行う生徒が多いです。
冬休みの平均勉強時間はやはり長く、平日・休日共に13時間程度なので、ほとんどの生徒が朝から晩まで机に向かっているというイメージで良いでしょう。
夏頃までは「集中できない」と嘆いていた生徒も、冬になると「やるしかない」と目の色を変えて勉強するようになるので、かなり雰囲気は変わってきます。
なお、冬はインフルエンザのシーズンでもあるので、体調管理には十分気をつけてラストスパートに励みましょう。
直前期の勉強時間は10~12時間
二次試験の直前期になるとほとんどの学校が自由登校になるため、学校に行かず塾の自習室や自宅で勉強する生徒も多いです。
入試本番に合わせて規則正しい生活を心がけ、過去問や予想問題を用いた演習などより実践的な勉強を行うというのがこの時期の定番のスタイルになります。
なお、平均の勉強時間は平日・休日共に10〜12時間程度です。
ちなみにこの時期になると不安に駆られる生徒も多く、酷い場合は問題が解けなくてパニックになる者もいるので、メンタル面の管理も重要になります。
たまには友達と勉強以外の会話をするなどして、心穏やかに過ごせるように意識しましょう。
高校生の1日の平均勉強時間はどれくらい?
ここまで高3生の勉強時間について解説してきましたが、続いては高校1年生や高校2年生の平均勉強時間に話題を移しましょう。
高校1年生の勉強時間は平日1~2時間
高校1年生は部活などで忙しい生徒が多いため、平均勉強時間は平日で1〜2時間、休日で2〜3時間と比較的短いのが普通です。
高校1年生のうちは受験が明確に意識されるわけではないため、勉強する理由が見つけられないという生徒も多いでしょう。
また慣れない学校生活や部活のリズムに合わせるだけでもかなり疲れるはずので、勉強はメリハリをつけて短時間で楽しく行うのがおすすめです。
高校2年生の勉強時間は平日2~3時間
高校2年生になると高校生活に慣れてくる分、平均の勉強時間も少し増加します。平日で2〜3時間、休日で2〜3時間程度勉強する生徒が多いでしょう。
高校2年生は受験を意識し始める時期ですが、部活や学校行事など高校生活が最も楽しい時期でもあるので、勉強とその他の高校生活を上手く両立する工夫をするのがおすすめです。
例えば、通学時間などのスキマ時間を利用してコツコツ勉強を続けるのが良いでしょう。
受験勉強はいつから始めるのが正解?
受験勉強を始めるべき時期に関しては諸説あるものの、一般的には高校2年生の冬ごろから受験を意識した学習内容に切り替えたり、予備校に通い始める生徒が増えてきます。
部活をしている生徒だと、高3の最後の大会が終わってから本格的な受験対策を開始するという生徒も多いです。
なお、スタート時期が早ければ、その分ライバルに差をつけることができるので、できるだけ早く始めることをおすすめします。
大学合格に必要な勉強時間はどれくらい?
ここまで高校生の平均勉強時間についてお伝えしてきましたが、実際大学に合格するためにはどのくらいの勉強時間が必要なのでしょうか。
難関大学なら4000時間は必須
東大や京大、早慶、医学部医学科などの難関大学・難関学部を狙うなら、4,000時間程度の勉強が必要になると言われています。
これは1日3〜4時間程度勉強して初めて3年で達成できる水準なので、難関大学・難関学部を目指すなら高校1年生のうちからしっかり勉強しておかなければなりません。
部活に入ると勉強時間を確保するのが難しいこともあるでしょうが、それでも暇を見つけてはコツコツ勉強を続けるのが良いでしょう。
中堅大学は2000時間は確保しよう
MARCHや日東駒専などのいわゆる中堅大学を目指す場合でも、少なくとも2,000時間程度は勉強するのが良いでしょう。
ちなみに高3の1年間で毎日6時間勉強すると、年間の勉強時間は2,000時間を超えるので、中堅大学なら3年生になるまで一切勉強していなかったとしても合格は可能です。
しかし、高3までに基礎を作っておくと受験勉強もスムーズに進められるため、やはり高1・高2の段階からコツコツ勉強しておくことをおすすめします。
受験生の勉強は量と質どちらが大事?
「受験勉強では量と質のどちらを重視すべきなの?」と疑問をお持ちの方もいるはずです。以下ではこの疑問にお答えしましょう。
勉強方法は量をこなして質をつかもう
もちろん勉強の質は重要ですが、前提として大学に合格するには膨大な学習量が必要になります。
またいきなり質の良い勉強を実践するのは難しいです。勉強の質を高めるには、まずはひたすら量をこなすことによって、自分に合った勉強のペースや勉強方法などを掴まなければなりません。
よって、最初は効率や集中力を度外視してとにかく量をこなし、ある程度学習スタイルが確立してきたら、今度は質も意識してメリハリのある勉強をするのが良いでしょう。
だらだら勉強するよりメリハリつけた勉強を
勉強の経験値が増えてくると実感できるようになるでしょうが、ダラダラと勉強していてはたとえ1日10時間勉強したとしても十分な学習効果は得られません。
それなら1日3時間集中して勉強した方が、良い結果が期待できるでしょう。
そのため、学習スタイルが確立した後は、集中力や能率を意識してメリハリのある勉強をするべきです。
よって「量と質ならどっちが大事か」という問いに答えを出すなら、最初は量の方が大事だが、ゆくゆくは質の方が大事になると言えるでしょう。
起きた後の勉強は効果的
人間の脳は、起床後3時間くらいの間が最も集中力を高めやすいと言われているため、質の高い勉強を望むなら起床後の数時間を大切にしましょう。
また午後は概日リズムの性質上どうしても眠くなりやすいので、勉強をする前に15分程度の仮眠をとるのもおすすめです。
軽く眠ればかなり頭がスッキリするはずなので、勉強の質を高められるでしょう。
休憩はしっかり取ろう
人間の集中力には限界があるので、勉強の合間には適度な休憩を取って、脳を十分に休ませるのがおすすめです。
焦りや不安から休憩なしで勉強を続ける生徒も多いですが、集中できない状態では知識を効果的に定着させることはできません。定着が不十分なら再度復習が必要になることもあるので非効率です。
また学習スケジュールを立てる時も、休憩時間を考慮してある程度ゆとりを持たせておくのが良いでしょう。
おすすめは1時間に1回の休憩
休憩は50分〜1時間ごとに1回のペースで取るのがおすすめです。これなら高校の授業と同じリズムなので、効率よく学習することができるでしょう。
また集中力の限界は90分と言われているため、少なくとも90分に一回は休憩を取るべきです。実際、大学の講義は90分サイクルになっているため、こちらに慣れておくのも良いでしょう。
勉強は時間ではなくページ数で評価を
ここまで勉強時間について解説してきたわけですが、結論を言うと勉強時間にはそれほどこだわる必要はありません。
なぜなら大学入試で評価されるのは「どれだけ勉強したか」ではなく、「どれだけ知っているか」や「どれだけ理解しているか」ということだからです。
先述した通り、ダラダラ10時間勉強したとしても十分な学習効果は得られません。それなら極論10分間集中して知識を習得した者の方が、試験では良い結果を残すこともあるです。
よって学習スケジュールを立てる際は、勉強時間をベースにするのではなく、ページ数などの勉強量をベースにするのが良いでしょう。
例えば「三角関数がわかるようになるまで勉強する」や「問題集を10ページこなす」などの目標を定めるのがおすすめです。
なお、より効率的に勉強するには、最終目標から逆算してやるべきことを網羅的にリストアップし、それを日々の計画に落とし込んでいくのが良いでしょう。
勉強に集中する方法について、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
大学受験生におすすめの学習スタイル
大学受験生は自らの学力や性質などから判断して学力アップに最適な学習スタイルを選ぶべきです。
塾に行けば必ず勉強できる
勉強が苦手で、一人ではなかなか勉強する気が起きないという高校生も多いはずです。そうした場合は塾に通うのも良いでしょう。
塾に通えば半ば強制的に勉強させられるので、どれだけやる気がなくても、どんなに疲れていても勉強を続けることができます。
また周りの生徒の学習態度に触発されて、学習意欲を高められることもあるでしょう。
塾は確かな指導ノウハウや受験情報を持っている
塾は高い月謝を請求するだけあって、指導力という点では非常に優れています。効率的に学力を伸ばすためのノウハウを有しているので、勉強が苦手なのであれば、塾に通った方が成績は向上する場合がほとんどでしょう。
また塾は大学入試に関する情報を豊富に有していることが多いので、塾に在籍していれば情報面で遅れを取る心配はありません。
特に大学入試改革の真っ只中にある現在は、最新の情報がすぐに入っている環境は心強いと言えるでしょう。
塾はお金がかかるし場合によっては非効率
塾に通うデメリットとしては、第一にお金がかかるということが挙げられます。文部科学省が実施した「子供の学習費調査(平成30年度)」によると、公立高校に通う生徒の学習塾費の平均額は年間で約28万3千円です。
また塾では週に数回授業が行われるだけなので、大学受験シーズンなら授業だけで不十分と言えるでしょう。よって授業以外にも長時間自学自習を行わなければいけません。
それを踏まえると塾のコスパはあまり良くないと言えます。
さらに集団塾では周りの生徒と足並みを揃えて勉強しなければならないので、特に勉強が得意な生徒にとっては非効率な学習スタイルです。
加えて勉強が苦手な生徒にとっても、集団塾は良い学習環境であるとは言い切れません。周りの生徒と同じように勉強していたのでは、いつまで経っても彼らに追いつくことができないからです。
学習スタイルが確立しているなら独学の方が効率的
勉強が得意で、ある程度自分の学習スタイルが確立しているなら、塾に通うよりも独学の方がはるかに効率的だと言えます。
塾に通えば周囲の生徒に合わせなければならないですし、決まった時間に授業を受けなければならないからです。
独学ならいつでもどこでも勉強を始めることができるだけでなく、常に自分に最適な勉強を行うことができます。
独学ならお金がほとんどかからない
独学は塾とは対照的に、お金がほとんどかかりません。かかるのは書籍代と模試の受験料くらいで、いくら参考書を買い込んだとしてはせいぜい数万円で済むでしょう。
よって独学で大学受験に合格すれば、それだけでもかなりの親孝行です。
独学は受験情報を得るのが難しい
独学には最新の受験情報を得るのが難しいというデメリットがあります。特に2020年度は新型コロナウイルスの影響で大学入試にも変更が加えられる可能性があるので、受験情報には注視しておきたいところです。
よって塾に通っている友達に聞くなり、志望大学の公式サイトを見るなりして情報収集を行うのが良いでしょう。
誰でも効率的に学べるのが通信教育
通信教育の教材は、誰でも効率的に学力が伸ばせるように設計されています。またいつでもどこでも学習ができるので、部活や学校行事で忙しい高1・高2生でも無理なく続けられるでしょう。
つまり通信教育は、塾と独学をいいとこ取りした学習スタイルなのです。
また、通信教育は塾に比べるとはるかにリーズナブルな価格で受講できます。進研ゼミの公式サイトで紹介されているデータによると、塾・予備校に3年間通えば約117万円が必要です。
一方で一例で進研ゼミ高校講座を挙げると、3年間で約36万円しかかからないので、塾・予備校に比べて約81万円がお得になります。
このように、教材の質の高さや料金の安さは大きな魅力となりますが、一方で1人で学習する必要があるので、モチベーション維持に苦労したり、すぐに質問しづらいなどの難点も存在する学習方法となります。
以下では、通信教育の詳しい特徴や各社の説明についてなされているので、こちらも併せてご覧ください。
大学受験生の平均勉強時間まとめ
大学受験生の平均勉強時間についてまとめ
- 勉強時間よりも勉強量の方が重要
- まずは量、ゆくゆくは質を意識して勉強するべき
- 起床後の3時間が最も集中できる
- 通信教育なら誰でも効率的な学習が可能
大学受験生の平均勉強時間について解説しました。
大学受験生の平均勉強時間は、春で2〜3時間、夏で9時間、秋で5時間です。また夏休みや冬休み、直前期には10時間以上勉強を行います。
しかし、大学合格に必要な学力を培うには、勉強時間よりも勉強量や勉強の質の方が重要です。
まずはひたすら量をこなして学習スタイルを確立し、その後は集中力や効率など質を意識した勉強に切り替えるのが良いでしょう。
なお、集中力を高めるには起床後の3時間を大事にすることや適度に休憩を取ることがおすすめです。場合によっては通信教育を活用するのも良いでしょう。
以上を参考に、ご自身の受験勉強を見直してみてください。