高校受験の勉強はいつから取り組むべき?何から始めるべきかや年間計画の立て方まで解説

「高校受験の勉強っていつから始めるべき?」

「何から始める、今からでも間に合うか知りたい!」

高校受験を控えた中学生やその保護者の方で、このような悩みを抱えている人は多いでしょう。

受験勉強は計画を立てて長期で取り組むことが重要ですが、直前に慌てて取りくむ場合も少なくはありません。

そこで今回は、「受験勉強を始める時期、進め方について」詳しく解説していきます。また、対策が遅れたと感じている人の為に、「入試直前の受験対策について」も併せて紹介します。

この記事を読めば、高校の受験勉強の取り組み方について分かります。

高校受験の勉強についてざっくり説明すると

  • 早い段階でスケジュールを立て、計画的に取り組むことが重要
  • 本格的に受験勉強を行い始めるのは中3の夏頃
  • 基礎を定着させてから演習問題や過去問に取り組む
  • 理科・社会はやればやるほど伸びる

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高校受験の受験勉強はいつから始めるべき?

ノート

まず初めに、高校受験の受験勉強はいつから始めるのがベストなのかまとめていきたいと思います。

勉強の開始時期はできるだけ早い方が良い

勉強の開始時期が早すぎて困るということはありません。「明日から・・・」と考えていたらいつの間にか一週間経ってしまったという経験はありませんか?

受勉強でも同じで、「2年生になったら・・・」「夏になったら・・・」「3年生になったら・・・」と、入試に対して明確な目標や現実感が無ければ、どんどん先延ばしになってしまいます。「いつから始めればいいの?」と考えている人は、思いついたらできるだけ早い時期に始めましょう。

受験勉強を早く始めることで得られるメリットはたくさんあります。まず、「高校受験を意識して学習を進められる」ということが挙げられます。

入試というのは、中学3年間の積み重ねです。その為、日ごろから意識してコツコツと勉強を進めていれば、直前になって多くの内容を詰め込む必要がなくなります。

中学1年生から、授業の復習を丁寧にする、授業内容をしっかりと聞くなど勉強する習慣をつけておきましょう。

特に、難関校を目指したいと考えている人は受験勉強の開始時期について注意しましょう。周りのライバルは早くから受験を視野に入れた勉強をしていると考え、自分も行動に移した方が良いでしょう。

また、現段階で基礎が定着していない人はすぐに基礎の定着を図る復習に取り組んでください。入試が近づいてきてからはできるだけ入試問題に慣れる為に演習や過去問の数をこなす必要があります。

その時期に基礎内容が定着していないと、効率の良い学習ができません。

また、中学生活は勉強以外にも部活動や学級活動など様々な活動があり、時間に追われることもあるでしょう。

早い時期からコツコツと受験を意識し勉強を始めておくことで、まとまった時間をとる必要も減り、学業と学校生活の活動が両立しやすくなります。

一般的な中学生が受験勉強を始めるのは何月?

一般的的な中学生の受験勉強の開始時期が何月頃かご存知でしょうか。

中学生のほとんどは部活動や委員会などに所属しており、学校の授業が終わった後でも活動しています。その為、本格的に受験勉強を始める時期としては、部活動などを引退し、時間に余裕のできた中学3年生の4月~7月ごろが多くなっています。

しかし、実はこの時期が最適というわけではありません。いつから始めるのがいいかというのは先ほどの見出しでも説明したように、早ければ早いほど良いのです。

また、部活動の引退が長引き、この時期よりも本格的な受験勉強の開始時期が遅れそうな場合は、毎日コツコツ基礎の徹底を行ってください。

入試準備のための年間スケジュール

リスト

「受験勉強はいつから?」という疑問に対して、始めるおすすめのタイミングについて紹介しましたが、次はそれを決定させる上で必要になる年間スケジュールについて説明していきます。

計画を立てるときは、年間を通してなど、長期間で考えた方が無理なく自分のペースで取り組める予定を組みやすいです。

短期間で計画を立ててしまうと、その後の想像がしづらく、どうしても無理のある計画になってしまいがちです。そうなると、いつから開始したかに関わらず継続が困難になっていしまいます。

ここでは入試準備のための年間スケジュールの組み方について解説していきますので、参考にしてください。

自分で年間の計画を練ろう

受験勉強というのは、「自分の為に」「自分が取り組む」ものです。「親に言われたからやる」だとなかなか本気になれませんし、モチベーションも上がりませんよね。自分が責任をもって取り組むためにも、スケジュールは親や先生、友達などに考えてもらうのではなく、自分自身で考えましょう。

スケジュール内容の例

  • 本番の日程
  • 願書など、提出書類の受付期間と提出方法
  • 志望校の決定時期(懇談日程など)
  • 志望校の学校説明会やオープンスクールの日程
  • テスト・模試の日程
  • 志望校や以上の日程を踏まえた勉強計画
  • いつからいつまでにどこを終わらせるかなど、参考書や単元を仕上げる目標期間
  • 月ごとに設定した目標

など、細かく計画を立て視覚化しておくことで、いつどんな勉強をすべきかが分かりやすくなり、モチベーションの維持にもつながります。

目標を立てるときは、「何月までにこの単元を終わらせる」「何月までにこの参考書を進めておく」など、大まかな計画でも構いません。

また、計画表に願書関連の提出期限やオープンスクールの日などを忘れずに記載しておきましょう

勉強計画を練るときのポイント

高校受験の勉強計画を練る前の準備段階として、まずはテストや模試などを活用して自分の学力レベルを把握しましょう。自分のレベルに合っていない学習計画は、学力アップにつながらない上にとても非効率的です。

そして、自分の学力レベルが志望校に対してどの辺に位置付けられているのかを調べましょう。そうすることで、高校受験に向けて自分に足りないものを明確にすることができます。

また、闇雲に勉強量を増やしても意味がありません。自分の勉強のペースと、志望校のレベルを考慮し、継続できる年間計画を立てるようにしましょう。

受験勉強は何から始めるべき?

はてな

高校受験の受験勉強はいつから始めるのが良いかについて解説してきましたが、次は何から始めればいいのかについて説明していきます。

中1・中2は受験勉強の準備期間

中学1年生・2年生の間は、本格的な受験勉強を行う為の準備期間です。学校で行われる日々の授業や定期テストなどの復習をしっかりと行い、勉強の習慣づけと基礎知識の定着を図りましょう。

授業態度や定期テストの結果は入試に直接関係ないと思っていませんか?知識の定着以外という大事な役割の他に、内申点に大きく反映されるということも覚えておきましょう。内申点は志望校の入試の際に重要な役割を担っているので、ないがしろにしないように気をつけてください。

中1・2年の学習内容の理解が終わり、余裕のある人は予習により学習内容の先取りをするのもおすすめです。

中3内容が全て終わってから受験勉強を開始すると、塾に行っている人や先取りしている子に比べて少し遅れが生じてしまいます。

だからと言って、中1・2年の内容を中途半端にしてしまうと元も子もありませんので、注意してください。

中3の夏まではとにかく復習をしよう

中学3年生の夏までは、まだ時間的にも気持ち的にも余裕があるころだと思います。このころまでに、中1・2年の学習内容に不安がある人は徹底手に復習をしておきましょう。

夏を過ぎれば復習にかけられる時間というのが極端に少なくなってきます。復習をするとき、英語・数学・国語に関しては必ず毎日行うようにしましょう。

理科・社会は毎日する必要はありませんが、定期的に単元ごとに復習をするようにしましょう

中3夏以降は過去問中心に問題に慣れよう

中3の夏までに基礎的な知識を十分に定着させることが出来れば、今度は演習中心の勉強に切り替えましょう。

基礎知識があっても、使い方を知らなければ入試では武器になりません。演習や過去問を通して、入試の問題形式に慣れていくことが重要です。

志望校が確定したら、その高校の入試傾向について調べておきましょう。

入試問題は学校ごとに特色があります。どんな聞かれ方をするのか、どう答えるのがベストかなど、本番を想定しながら問題を解くことで、入試に対しての意識を高めていきましょう。

また、過去問に取り組むことで、自分がどの問題に時間を取られるのかが明確になるでしょう。本番を意識し、時間配分に注意しながら問題を解くようにしてください。

高校受験直前でも間に合う?

時計

受験生の中には、何から始める、今からでも間に合うかと考えている人もいるかと思います。

結論から申し上げると、やる気を持って取り組めば、まだ間に合う可能性は十分にあります

ここでは、逆転合格を掴むための勉強法について解説していきます。

基礎が定着していない人は急いで復習をしよう

受験が近づいているけれど、まだ何も対策が取れていないという人のうち、基礎が定着していないという人は、まずはそこから取り掛かりましょう。

土台が無くては頑丈な橋は完成しません。それと同様に、基礎という土台が出来ていないのに、その先の勉強を続けていくことはできません。

単語が分からないのに英語の長文は読めません。式の公式が理解できていないのに、数学の文章問題などは解けません。まずは急いで基礎の復習・定着を行いましょう。

短期間で基礎の復習をするときは「○○日で完成」など、短期間で基礎が身に付く参考書を利用すると良いでしょう。

そういった本は、3年間の学習の中で特に重要となる部分だけをまとめているものが多いです。

限られた時間の中で効率的に学習を進めるにはぴったりですので、活用してみると良いでしょう。

理科社会はやれば伸びる

短期間で、大幅な得点力アップにつながるのは暗記科目です。

理科・社会は暗記により点数に結びつく問題が多い科目ですので、どうしても時間が足りない場合は理科と社会に絞って勉強を進めていくのも一つの方法です。

少しでも余裕のある人は理科・社会に加え、毎日英語・国語・数学を少しずつ復習していきましょう。

また、暗記だけで終わらずに実際に過去問などを利用してアウトプットすることも重要です。

直前の時期のNG行為

受験直前の3つの注意事項についてまとめていきます。

  • 体調管理が出来ていない

体調管理をせず、無理をした勉強法を続けるのはやめましょう。体調を崩してしまうとその分勉強する時間が減ります。また、最悪の場合は当日に体調を崩してしまい、全力で取り組めないという事態に陥る可能性もあります。

  • 新しい問題集を買わない

直前に新しい参考書は買わないようにしましょう。直前に買っても中途半端になる上に、今までのものと解法が違う場合、混乱してしまう可能性もあります。新しいことを学ぶよりも、今で使っていた参考書を確実にする方が良いでしょう。

  • まとめノートは作らない

直前にまとめノートを作るのは非効率的なのでやめましょう。時間が取られるわりに見返す時間もなく、意味がないものになってしまう可能性があります。

焦る気持ちを抑え、体調管理をしっかりとしてコツコツと勉強に励みましょう。

高校受験直前の勉強法についてさらに詳しく知りたいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。

通信教育や塾の開始時期のおすすめ

生徒

高校受験に向けて勉強に取り組むとき、通信教育や塾を検討する人も多いかと思います。ここでは、通信教育、塾などを始めるのはいつからがベストなのか、何月ごろまでに決めておいた方が良いかなどについてまとめていきます。

国立などの受験生は夏以降は塾にも通おう

国立高校や難関私立高校を目指す人は、塾に通っておくことをおすすめします。

公立高校やほとんどの私立高校の場合、入試問題の出題範囲は教科書の範疇です。その為、基礎をしっかり定着させて日ごろからコツコツと勉強に取り組めていれば、一人でも十分対応可能です。

しかし、国立高校や難関私立高校は、特殊な解法を求められる場合が多いです。また、そのような高校の場合、出題傾向を一人で調べるのにも限界があります。その為、一人で受験対策を行うのはなかなか難しいでしょう。

中3の夏までは復習を中心に基礎を定着させ、部活動を引退した夏ごろから塾に通うという流れがおすすめです。

「絶対に何月から始めなければいけない」という決まりはない為、部活動を引退してから塾に通い始めても遅くはありません。

塾が持っている情報量や、講師による徹底的な解説により、志望校合格に向けて効率的に学習を進めることが出来るでしょう。

また、そもそも塾に通うことの必要性について知りたいと考えている方は、以下の記事も参考にしてみてください。

忙しい3年の夏までは通信教育がおすすめ

先ほど、塾に通うのは部活動を引退してからでも遅くないと述べましたが、その為には中1・2年の学習内容の復習をしっかりと行えていることが前提条件です。基礎も出来ていない場合はその時期から塾に通い始めても演習中心の授業についていくことが難しいでしょう。

中3の夏まで1人で計画的に勉強を行うことに不安がある人は通信教育の利用がおすすめです。

通信教育であれば、毎日塾に通う必要がなく、自分のペースで自分の取り組みやすい時間帯に勉強を行うことが出来ます。

また、通信教育の教材は、専門的な知識のある開発者により重要事項を的確に学べるように作られています。

分かりやすいテキストで勉強ができ、テストの結果に反映されることで内申点にもつながります。

勉強の進め方について迷っている人は、一度通信教育の資料請求やサンプルを取り寄せ、自分に合ったところを探してみると良いでしょう。

高校受験の勉強についてまとめ

高校受験の勉強についてまとめ

  • できるだけ早い時期から計画的に取り組む
  • 中1・2年は復習中心、3年は演習中心で取り組む
  • 国立高校・難関私立高校を目指す場合は塾に通うのがおすすめ

今回の記事では、高校受験の勉強の取り組み方について解説しました。

自分自身で年間のスケジュールを組み立て、コツコツと取り組むことが大切です。

そして、大まかにでも構わないので、具体的な目標を設定して、それを達成できるような計画を立てましょう。

また、基礎の定着には通信教育の利用がおすすめです。中学1年から、受験を視野に入れた学習を始めていきましょう。