高校受験1ヶ月前の勉強法は?入試直前の過ごし方・勉強のやる気が出る方法まで徹底解説

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高校受験まであと1ヶ月しかないけれど、短期間でもっと点数は上げられるの?

自分なりに頑張ったつもりだけれど、まだやるべきことは残っている?

高校受験の直前期には、このような疑問が浮かんで焦ってしまう受験生も多いのではないでしょうか?

この記事では、高校受験の直前期に効率よく勉強する方法やモチベーション維持のメソッドについて解説します。

残り1ヵ月となった今、合格を勝ち取るためにぜひ参考にしてください!

「 高校受験1ヶ月前の勉強法」についてざっくり説明すると

  • 高校受験1ヵ月前でも点数を伸ばす方法がある
  • 効率の良い勉強法はやる気UPにもつながる
  • 入試直前の12月には適切なラストスパートをかけよう

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高校受験の残り1ヶ月で大幅に点数は上がるの?

教室

試験の直前期に点数を上げるのは、今まで点数が伸び悩んできた人などは絶望的に感じるかもしれません。ですが、500点満点のうちの50点や60点上げることは意外と簡単です。

ただし、正しい方法を知らずに頑張るだけでは、せっかく勉強しても伸びないばかりか点数が下がってしまう場合もあります。

正しく効果を上げるには、まずは次の点に注意しましょう。

規則正しい生活を心がける

高校受験の1ヶ月前だからといって、つい夜遅くまで勉強を頑張ってしまう人がいますが、徹夜などはNGです。睡眠時間を削ると疲労がたまって勉強の能率が上がりにくくなります。

疲れが取れないと体力が落ちて体調も崩しやすくなります。特に高校入試の時期はインフルエンザの流行時期と重なりますから、受験本番でインフルエンザにかかってしまうと、受験そのものを諦めざるをえない場合もあるでしょう。

また、食生活にも気を配りましょう

直前期になると受験生は忙しすぎて食事を取る暇がなかったり、簡単な食事で済ませたりする人も多いかもしれません。ですが、食生活が乱れると貧血気味になって倒れてしまったり、集中力が散漫になったりしがちです。

今までの頑張りを無駄にしないためにも、規則正しい生活を心がけましょう

勉強方法を改善する

「勉強方法の改善」というと、新しく参考書や問題集に取り組まなければならないイメージを持つかもしれません。

1ヶ月前に新たな参考書や問題集に着手しても、焦って効率的に学習内容は身につかないことが多いです。

ですが、暗記などは長時間机に向かわなくてもできる勉強方法です。隙間時間を上手に活用すると、ぐんと点数が伸びやすくなります。

「中学生に隙間時間なんかないよ」と思う人もいるかもしれませんが、次の例を見て、自分の隙間時間が本当にないかチェックしましょう。

例えば

  • 家族の入浴終了を待つ間に、歴史の年号や重要用語をチェックカードなどの暗記ツールを利用して確認する
  • 登校中のバスの待ち時間に、英単語を単語帳で暗記する
  • 学校の昼休みや通学中に、友達とクイズ感覚で暗記科目の問題を出し合う

などの方法があります。

中学生でも活用できそうな隙間時間の使い方だと思いませんか?

利用する教材は、学校の教科書や今まで使っていたもので問題ありません。一度は見たことがあるものばかりなので、新しいものを利用するよりも覚えやすいですよ。

高校受験直前にすべきではない勉強法は?

注意

高校受験直前になると、ライバルと差をつけなければいけないと焦る人も多いのではないでしょうか。

1ヵ月前でも成績を上げるのは十分可能です。良い例は、先に述べた隙間時間を活用しての暗記などですね。反対に焦って1ヵ月前に新しいことをすると、失敗することも多いのです。

次は、受験生がやりがちな失敗につながる勉強パターンを見てみましょう。

新しいことを勉強する

「自分が今までに勉強していないことが出題されたらどうしよう」

高校受験1ヶ月前にこのような不安から新しい参考書などを購入して知識を増やそうとする人がいますが、逆効果です。

理由は次の通りです。

  • 入試本番で、学校で利用している教科書や教材などより難しい知識は問われない。
  • 一度覚えたはずの知識が違って見えることから、不安が増してしまう
  • 新しい知識を使いこなそうとしても、入試本番に間にあわない可能性が高い

メリットよりもデメリットのほうがずっと多いので、点数を上げるためには別の方法でカバーしましょう。

まとめノートを作る

「最後に見直せるように、まとめノートを作っておこう」と考える人もいるかもしれませんね。

ですが、普段は板書を書き写すだけの習慣の人が「きれいで分かりやすいまとめノート」を作ろうとしても、難しいと感じるでしょう。

見た目のきれいさにこだわって参考書や今までのノートのポイントを書き写すだけで終わり、それで満足してしまう人も多いです。書き写すだけなら頭を使わなくてもできてしまうのに、時間は消費するほぼ意味がない作業と言えます。

それで問題が解けるようになる保証はありませんので、直前期にまとめノートを作るのは止めましょう

インプットだけで終わる勉強方法

先程、暗記が隙間時間でできる話をしました。では、実際にそれをテストや問題集で解けるかを確認しましたか?

入試の問題は、一問一答形式では出題されません。用語や単語を覚えた後に、「そういえば、これは覚えていたことだな」と知識が活用できなければいけないのです。

暗記科目はインプットももちろん大切ですが、インプットだけで終わる人も多いので注意しなければなりません。

1ヶ月前は無闇にインプットのみをするのではなく、しっかりと過去問などで実際に知識が利用できるか確認すると良いでしょう。

入試前に勉強の手を緩める

ときどき、「入試前に頑張り過ぎは良くないから」と勉強ペースを緩めてしまう人もいます。

確かに無理はいけませんが、勉強ペースを緩めると、点数が下がるのは誰もが予想できるでしょう。あなたが手を緩めても、ライバルがそれに合わせて勉強ペースを落としてくれるわけではなく、差が広がるだけです。

ではどうすればよいのかと言うと、ほどほどのペースで頑張るのが大切です。

受験1ヶ月前だからと言って、無理して頑張るのもよくありませんが、勉強時間を減らして成績低下を招いては本末転倒です。

全く勉強していない人は論外ですが、そうでなければ今まで通りのペースを継続するのが良いでしょう。

高校受験直前におすすめの勉強法は?

分かれ道

では、1ヵ月前の直前期であっても点数を伸ばせるのは、どのような勉強法なのでしょうか。

スケジュールを立てよう

受験勉強では、まずスケジュールを立てることが大切だと言われていますが、それは1ヵ月前でも変わりません。予定を決めればゴールに着くまでの必要なプロセスがはっきりするので、勉強の効率が上がりやすくなります。

12月くらいになると、模試や学校の試験も最終段階になるので、特に力を入れなければならない分野がはっきりします。苦手分野ができるだけ少なくなるようにスケジュールを組みましょう

また、志望校によっては特定の教科の配点を高くする学校もあります。合格するために優先的に点数を取るべき科目や分野を見定めて、それらを基準に勉強の予定を立てましょう。

理科・社会

暗記科目の問題は、用語や実験プロセスなどをしっかり覚えていると条件反射で解けることが多いです。ですから、理科や社会は最後まであきらめずに知識のインプットを頑張りましょう。

理科であれば2分野の用語や1分野の実験方法と化学反応式の暗記、社会であれば大きな事件と関連した人物の名前・年号などを暗記しておくだけでも、かなり点数を伸ばしやすくなります。

ただし、闇雲に暗記するだけでは知識が点数に反映されにくいので、隙間時間を利用したインプットと入試演習問題を解くアウトプットを交互に繰り返しながら、知識を定着させるのがおすすめです。

作文

国語の問題の一部に、作文が含まれることも多いでしょう。実は、作文も点数を伸ばしやすい分野です。

印象的な文章を書かないと点数が取れないのでは?」と心配する人もいるかもしれませんが、実際には違います。

主な採点ポイントは次の通りです。

  • 作文用紙の使い方が正しいか
  • 文法ルールに忠実な文章であるか
  • 文のつながりが自然であるか
  • 出題者側の指示に従っているか

これらが守れていないと点数を引いていく減点方式の採点なので、コツをつかめると満点も狙えます。

ただし、自分では客観的な判断が難しいので、過去問を解いて学校や塾の先生などに添削してもらうのがおすすめです。

国語・数学・英語

暗記科目と異なり、これらは短期間で点数を伸ばすのが難しい科目です。ですから、大きく伸ばそうとする攻めの勉強法ではなく、解ける問題でミスを減らす守りの勉強法と割り切りましょう

「必ず正解しなければいけない」基準が判りにくい場合は、「正答率」を基準にするのがおすすめです。

公立高校を受験する場合は、どの都道府県でも過去問集が販売されています。問題ごとの正答率が掲載されていることも多く、正答率の高い問題は正解すべき問題です。

また、私立高校の場合はまとまった問題を入手するのが難しい場合もあるでしょう。ただし、自分が通う中学校や塾で過去問や似た傾向の問題を持っている場合もあります。それらを入手して、本番に近い問題に慣れましょう。

過去問を活用しよう

過去問は高校受験におけるマストアイテムです。

出題問題数や問題の難易度、出題分野が大きく変わることはめったに無いので、過去問を解いて合格最低点を下回っていると、合格できる可能性は低いでしょう。

過去問の総合得点でどれくらいなのかを把握すると、どの教科で得点を伸ばせば良いのか分析しやすいです。

まれに「基礎が出来ていないから過去問は最後になってからやる」という人がいますが、完璧に基礎を終わらせてからでは、ラストスパートに間に合いません。

  1. 過去問を解く

  2. 採点をして弱点をあぶり出す

  3. これまで利用していた参考書や問題集などで、弱点分野・科目を復習する

  4. 再度過去問を解く

のサイクルを繰り返すことで、ラストスパートで結果が出やすくなります。

自分の現状を把握することが合格への1歩ですから、どんなに遅くても12月には過去問に着手しましょう。

短期間で点数アップのポイント

過去問を解き終わった後に、やりっ放しでは良くないと分かりましたね。

さらに点数アップするためには、間違った問題の仕分けをするとより効果的です。

  1. ケアレスミス

  2. 勉強した内容は覚えているのに、少しだけ思い出せない部分がある問題

  3. 全く手が出せなかった問題

1や2は注意したり少し復習をし直せば正解できる問題なので、重点的に復習して次は正解できるようにしましょう。

3は正解できる実力をつけるのに時間がかかります。入試直前であれば、「捨て問」にしてしまいましょう。

完璧にしようとすると3が気になってしまう人もいますが、1・2を確実にするほうが時間もかからず簡単にできるので、こちらに力を入れるほうが得策です。

弱点の復習

意外かもしれませんが、点数が上げやすいのは苦手分野です。

苦手意識があるのはその分野の基礎力不足が原因ですから、基礎部分が固まれば短期間で簡単に点数が上がるでしょう。

また、苦手意識があると焦りやすくケアレスミスなども招きがちです。逆に「基礎さえできればOK」と開き直ると落ち着いて問題に取り組めますので、一度やったテキストを見直すなど、自信につながりやすい方法で苦手意識を克服しましょう

特に高校受験の1ヶ月前となると、弱点の復習を行うだけで案外簡単に点数をアップすることができるでしょう。

高校受験1ヶ月前に気を付けるべき生活習慣

疑問

受験本番でベストの状態で臨むには、生活習慣の改善も必要です。どのような点に注意したら良いのか見ていきましょう。

体調管理を徹底する

受験1ヵ月前は、インフルエンザだけでなく風邪も流行りやすい季節です。受験本番に万全の体調管理で臨むのはもちろんですが、その前に体調を崩していても勉強が停滞して受験本番に間に合わなくなります。

「睡眠時間を確保する」「食生活を整える」などの他に、必要に応じて次のようなことも取り入れましょう。

加湿器を置く

乾燥気味の部屋で勉強していると、喉がいがらっぽくなったりくしゃみが出やすくなったりしませんか?

部屋の空気が乾燥しすぎると、インフルエンザや風邪にかかりやすくなるのはよく言われることですね。

特にエアコンを使用する部屋は乾燥しがちなので、乾燥が気になるならば加湿器を用意しましょう

病院で適切な処方をしてもらう

どんなに注意していても、インフルエンザなどにかかってしまうこともあるでしょう。

万が一ウイルスに触れたとしても発症しないように、病院でインフルエンザワクチンを打ってもらうのも、検討しましょう。予防接種は予約制を取っている病院が多いので、かかりつけ医などに確認して下さい。

また、花粉症などのアレルギー疾患のある人も、薬の処方などをお願いしましょう。受験当日にアレルギー症状がひどいと試験の出来にも響くことがありますから、こちらも早めの相談が必要です。

不安な気持ちをふっきる

試験日が近づくと不安が増す人も多いでしょう。模試やテストで思ったような成果が出せていないと尚更かもしれませんね。

ですが不安になるのは自然な感情と割り切って、どのようなことでも前向きに考えましょう。ライバルが自分より優秀に見えたり、友達は余裕があるように感じられたとしても、本番で必ず成功する保証はどこにもありません。

最も効果的なのは悩む時間をできるだけ勉強に充てて、少しでも自信が持てるようにすることです。

一問でも多く解いて自信をつけましょう。

他人と比べてはいけない

誰かと比べて自分に発破をかける人もいますが、良い効果が出るのはまれです。不安を解消しようとして「自分のほうが頑張っている」と考えると、つい怠けたくなりますし、「あの人のほうが自分より優れている」と考えても落ち込むだけです。

もし比較して発奮材料にしたいのならば、比べる対象は過去の自分自身にとどめましょう

テスト勉強で一喜一憂しない

テスト勉強をしていると、喜んだり落ち込んだりの繰り返しになるかもしれません。自然な感情ですが、それに振り回されて困るのは自分です。

落ち込みがずっと続くと勉強する気が失せますし、結果が良くて安心しきってしまうと手抜きをしがちです。

結果は冷静に分析して、次のテストや本番の対策を立てるために利用しましょう

親御さんの対応

お子さんの受験日が近づくと、親御さんも自ずと不安になるでしょう。我が子の様子を見ていて、つい苛立つこともあるかもしれません。

ですが苛立ちを受験生にぶつけても、双方のプレッシャーが増すだけで、いい結果にはつながらないことも多いです。

できる限り穏やかな雰囲気を保ち、親が一歩引いて見守るくらいが丁度良いでしょう。

12月・1月の行事はないものとして考えよう

受験直前期は、クリスマスや年末年始などイベントが盛りだくさんの時期ですね。

世間の雰囲気に流されたくなるかもしれませんが、我慢しましょう。

浮かれている間にも、周りの受験生は勉強しています。「1日や2日くらい大丈夫」と考えても、一度気が緩むと立て直すのは大変です。

ご家族がイベントの雰囲気に流されないように冷静さを保つのも、協力方法の一つです。

高校受験に向けてやる気が出ないときに、本人や保護者がすべきことに関して気になる方は、以下の記事を参考にしてください。

勉強のやる気を出すために

時計

入試1ヵ月前になっても、やる気がでなくて集中できない人も多いかもしれませんね。

どうすればやる気が出るのか、効果的な方法をお伝えしましょう。

勉強に集中できるような環境を作ろう

まずは、勉強に集中しやすい環境を整えましょう

どのような状況が集中しやすいのかは人によって異なりますから、受験生がどうすれば落ち着きやすいか当人に確認して対応しましょう。

例えば、部屋の温度をやや低めに設定して換気を心がけたり、受験生の気が散らないようにテレビのボリュームを下げたりするのがおすすめです。

適度な雑音がある方が集中しやすいお子様もいるので、その場合はリビングの一角に勉強スペースを確保するなどの工夫をしましょう。

頭を勉強モードに

環境が整っていても、疲れ切っていたりすると学習意欲は下がってしまいます。

そのような場合を想定して、自分なりのリフレッシュ方法を用意しておきましょう

気分転換と言ってダラダラしてしまうのは良くないので、軽い運動や適度に休憩を挟むなど、集中モードに切り替えやすいリフレッシュ方法にするのがポイントです。

他にも、読書が好きな受験生であればショートショートやエッセイなどの読み切りの本を用意するなどの工夫をすると、読解力向上の効果も得られて一石二鳥でしょう。

勉強の効率を最大限に

成果を出すのは、勉強を面白く感じる一番の近道です。残り少ない時間で効果を出すには効率の良い勉強が大切ですから、効率アップを意識して勉強しましょう。

もう一度確認すると、

  • 新しい方法や参考書には手出ししない
  • 隙間時間を利用して暗記科目を克服する
  • 過去問を解いて自分の成績の分析をする
  • スケジュールを立ててやるべきこと・出来ないことを確認する

などの方法がありました。

効率アップは成果を出しやすい方法ですから、自分の学習スタイルに無駄がないかを確認しましょう

志望校について詳しく調べよう

気分転換とモチベーションアップを同時にするなら、志望校について詳しく調べましょう。

その学校を選んだ理由は、何かの魅力を感じたからですね。

自分の憧れる部活があったり、高校卒業後の進路にぴったりな学科があったりして、入学後その学校の一員になった自分をイメージできれば、頑張るきっかけになります

また、最初は成績を基準に志望校を決めていたとしても、調べ直してから改めて志望校の魅力に気づくこともあります。志望校を選んだ理由がプラス思考であれば、自分の選択に自信が持ててさらに良い成果を生むでしょう。

高校受験に関して不安なときの対処法や自信の付け方に関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

「高校受験1ヶ月前の勉強法」についてまとめ

「高校受験1ヶ月前の勉強法」についてまとめ

  • 受験1ヵ月前でも点数を伸ばす方法がある
  • 短期間で点数を伸ばすには効率のよい勉強方法が大切
  • やる気が出る工夫をすれば、勉強がはかどって合格につながる

受験1ヵ月という数字は、焦りや不安につながるかもしれません。ですが、それを乗り越える方法もきちんとあるのです。

正しい勉強方法や環境を整えれば、自然と結果はついてきます。

ラストスパート期に差し掛かった今だからこそ、もう一度勉強スタイルや生活習慣を見直して、春には憧れの高校生になりましょう!