高校受験で英検は優遇されるの?加点措置の実態など中学生の英検の必要性を徹底解説!
「高校受験において英検を取得するメリットはあるの?」
「高校受験で英検や漢検が優遇されるって本当?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
英検は人気の検定試験であり、すでに合格している方や合格を目指している方もいるでしょう。
高校受験において英検取得者を優遇してくれる学校もあるため、ぜひ前向きに取得を目指すべきです。
こちらの記事では、高校受験において英検を取得するメリットや、入試で役立つ英語の勉強法について詳しく解説していきます!
高校受験における英検についてざっくり説明すると
- 多くの学校で英検取得者に加点措置などが行われる
- できるだけ高い級の合格を目指すと有利
- 英検も大切だが、内申点の方が重要
高校受験で英検を持っていると有利になるの?
高校受験において、英検取得者に対しては入試の内申点の加点や試験免除が認められています。
こちらのトピックでは、具体的な優遇措置の内容などを解説していきます。
英検とは
英検とは実用英語技能検定の略であり、年に3回行われています。
なお、2020年試験の第1回試験は以下のような日程で組まれていました。
- 一次試験
本会場は6月28日、準会場は6月28日・7月17日・7月18日・7月25日(土)
- 二次試験
本会場は8月23日で、準会場は8月22日・8月23日(日)
なお、第2回試験は以下のような日程になっています。
- 一次試験
本会場は10月11日、準会場は10月3日・11日
- 二次試験
A日程は11月8日、B日程は11月15日
最後に、第3回試験は以下のような日程になっています。
- 一次試験
本会場は2021年1月24日、準会場は12月19日・1月23・1月24日
- 二次試験
本会場のA日程は2021年2月21日、B日程:2021年2月28日
準会場のA日程は2021年2月21日、B日程:2021年2月28日はC日程は2021年3月14日
公立高校での英検取得者の優遇
英検を取得していることで享受できる優遇措置は学校によって様々ですが、主に内申点の加点・当日の試験の加点・テストの免除・反転優遇などが挙げられます。
具体例を紹介すると、以下のようなメリットがあります。
- 熊本高等専門学校
学科試験が免除され、一般入試の場合は2級以上で満点、準2級で70点の換算となります。
- 松戸市立の高校
内申点の加算が行われ、英検3級以上保持者に対して調査書の点数を加点しています。
このように、多くの高校で英検取得者への優遇をしています。
私立高校での英検取得者の優遇
英検を取得していることによる優遇措置は、公立高校よりも私立高校の方が効果は大きいことがあります。
なお、優遇内容の種類は公立高校とあまり変わりません。
具体例を紹介すると、以下のようなものが挙げられます。
- 札幌聖心女子高等学院
推薦入試では学科試験免除が行われ、三級以上保有者に対して英語の基礎学力試験免除措置が執られます。
- 成和学院高等学校
出願するための条件として「英検3級以上保持」というルールが設けられています。
このように、英検を取得していることによるメリットは大きいです。
また、私立の場合は英検の他にも漢検などの検定試験、またスポーツで優秀な成績を収めた際の加点などもあるため、募集要項などを細かくチェックしておきましょう。
英検3級と準2級受験するならどっちから?
それでは、英検の合格を目指す場合、3級と準2級のどちらの合格を目指すべきでしょうか?
3級のレベルは中学卒業程度であり、準2級のレベルは高校中級程度と言われています。
準2級はセンター試験の問題形式と共通点が多いため、大学の入試対策にもピッタリです。
また、3級の問題は受験でも狙われやすい論点が多く出題されるため、志望校が優遇措置を講じていなくても受験する価値はあります。
なお、スケジュールとしては夏前までに3級の合格を目指し、夏以降に準2級にチャレンジすることをおすすめします。
漢検について
英検と並んで人気のある検定に漢検があります。
漢検は漢字検定の略であり、英検と同様に年に3回の試験が行われています。
最近はスマートフォンやパソコンの普及で日本人の漢字力が衰えているという側面もあり、漢検を取得していると漢字の知識があることをアピールできるでしょう。
漢検も英検同様に加点が認められている場合があり、基本的に3級以上取得者に対して優遇措置が執られています。
英検を取得することのメリット
英検を取得することで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
以下で詳しく解説していきましょう。
高校受験で優遇される
前述した通り、英検を取得することで優遇措置を受けられるメリットがあります。
また、テスト本番の一発勝負ではなく、英検を受けておくことで入試の保険となるメリットもあります。
加点を受けることでスタートの段階から他のライバルよりもアドバンテージを得ることができるため、非常に有利と言えるでしょう。
受験勉強の手助けとなる
英検を受験することによって、英単語の知識が増えるなど純粋に英語力がアップします。
また、自分が今どのくらいの英語力があるのかを確認できたり、また苦手な分野の発見にも繋がるので受験勉強の助けになるのは間違いありません。
場合によっては、英検を模試なような使い方で受験することもできるため、入試前の実践的なトレーニングとして活用すると良いでしょう。
受験勉強のモチベーションの維持
受験勉強は長くて辛いものなので、中には勉強のやる気が出ない日もあるでしょう。
しかし、英検の合格を目指すことで英検受験日までベストを尽くして勉強するという目標ができます。
この締め切り効果によって勉強のモチベーション維持を高めることができるため、受験勉強にも役立つはずです。
また、英検に合格することで自分への自信にも繋がるため、好循環を生み出すことも可能なのです。
大学受験でも優遇を受ける
大学受験においても、高校受験と同様に優遇措置を受けることができる場合があります。
具体例を紹介すると、以下のようなものが挙げられます。
- 広島大学
英検準1級以上保有者はセンター試験の英語の点数を満点とみなす
- 秋田大学
準1級保有者は一般試験の英語を免除
- 一橋大学商学部
1級以上取得者に対して推薦入試の出願資格を付与
- 専修大学
一般入試の英語に関して、2級取得者は80点、準1級取得者は100点に換算する
このように、多くの大学で英検取得者に対する優遇措置を設けています。
海外留学の際に英語力の証明に?
当然のことながら、海外留学する際には語学力が必要となります。
英語力が乏しいと留学を断られることもあるので、注意しましょう。
具体的には、高校生だと準2級、大学生だと2級を保持しておくと、海外留学の際に語学力の証明となり留学の申請がスムーズに行く可能性が高いです。
海外留学を考えている方は早い段階から英検の勉強に着手しておき、高い級の合格を目指すと良いでしょう。
単位認定にも使用可能?
英検取得者は、受験以外の面でも、高校や大学の単位認定に関しても恩恵を受けることができます。
実際に、英検取得者に対して1000校以上の高校や大学で英語の授業の単位として認めています。
単位が認められることで他の自分のやりたい勉強に集中できたり、推薦を受ける際に有利になるメリットがあるので、英検を取得するメリットは幅広いことが分かるでしょう。
資格試験においても役立つ
近年はグローバル化が進んでいる影響もあってか、将来は英語に関わる仕事をしたいと考えている学生も増えています。
そこで、英語に関連する資格の取得を目指す方も多いのではないでしょうか。
英検1級に合格していると、通訳案内士試験の英語筆記試験が免除されるメリットを受けることができます。
また、英検準2~1級取得者は高等学校卒業程度認定試験の英語の試験免除などに役立つため、英検は資格試験の合格にも役立つのです。
多くの資格を取得することで人生の彩りが増して豊かな職業人生を歩むことにも繋がるので、その一歩として英検の合格を目指してみてください。
中学生が英検を取得するのは役に立たない?
受験日が定期テストと被ってる?
英検の受験日の大半が、中学の定期テストの時期と被ってしまっています。
しかし、第3回の試験だけは学校の定期テストと1ヶ月以上ずれているため、定期テスト対策で手一杯の場合は第3回の受験がおすすめです。
学校の定期試験は内申点にも繋がる重要なものなので、英検よりも優先して勉強するべきです。
中学生に英検は必要ない?
英検取得者からは「頑張って合格した割には加点が少ない」「すべての高校で優遇されるわけではないので、あまり意味がない」という声があります。
しかし、受験勉強をする上で英語の勉強は避けられません。
そのため、英検対策に時間を割くことで受験勉強の英語の勉強時間を削減する効果が期待できます。
つまり、英検の勉強は受験勉強にも直結するメリットがあるので、ある程度余裕があれば積極的に英検対策を行うべきなのです。
英検より定期テストを優先すべき
英検の受験日と学校の定期テストは日が近いことから、同時進行で対策するのは難しいのが現実です。
入試の合否は内申点と当日の試験との合計で決まることになるため、定期テスト対策がおろそかになり内申点が伸びないのは非常に問題です。
そのため、英検を受ける際には定期テストも日程が被らない第3回の受験日で受験すると良いでしょう。
英検の合格はあくまでもオプションのような存在なので、まずは学校の定期テストを優先するべきです。
英検を受けるのは小学生がおすすめ
小学校の学習指導要領に変更がされ、小学校でも英語の勉強が必修化されました。
小学生の段階から英語の勉強をすると非常に有利で、小学生から英検を受ける具体的なメリットは以下のようなものが挙げられます。
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会場の緊張を経験できる
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長期勉強の経験ができる
高校や大学受験など、長期に渡る勉強が必要となる場面は多いため、早い段階から長期勉強の経験を積むのは非常に有意義です。
その上、合格という結果を残して自信をつけることができれば、非常に喜ばしい経験として財産になるでしょう。
高校受験英語の勉強法
こちらのトピックでは、まず英語力を鍛えるための勉強法について解説していきます。
中3夏までは内申点を稼ごう
入試は当日点と内申点の合計が影響するため、内申点が非常に重要なのは言うまでもありません。
そのため、本格的な受験勉強に着手する中3の夏までは、とにかく内申点を稼ぐためにも定期テストの勉強に集中すると良いでしょう。
中3の夏休み頃から本格的に試験勉強に取り組み、志望校の過去問などを使ってアウトプットをこなすことを意識してください。
中3の英文法の単元は要注意
中3の英語の単元数は2年まで少なく一見すると簡単そうですが、一つ一つの単元で濃い内容を学んでいきます。
特に、現在完了や関係代名詞などは学ぶ内容が非常に濃く、入試でも頻出の重要単元です。
理想としては、英検を有効活用しつつ2年生の内に3年で習う文法を先取りしておくことです。
2年や3年の前期までは部活動で時間に制限があったり勉強時間が確保するのが難しいですが、通信教育を使えば自宅で時間のある時に効果的な学習が可能です。
また、単に勉強するというだけでなく受験勉強の前に勉強する生活習慣を身に着けることができ、自分のレベルに合わせた教材を選ぶことも可能となっています。
そのため、忙しくて勉強時間が確保できない学生は、通信教材を活用して受験勉強を先取りして周囲に差を付けると良いでしょう。
教科書に出てくる英単語は深く覚えよう
高校受験は大学受験と違い、じっくりと単語の勉強をする必要があります。
多くの場合は単語の意味だけ知って満足してしまいますが、発音・綴り・品詞まで覚えましょう。
このような細かいポイントまで押さえることで応用力が身に着き、自然と英語力が鍛えられていきます。
定期テストからコツコツ勉強しておき、地道に努力を重ねることが重要です。
主語と動詞などの品詞を意識して読解する
普段から単語の品詞を意識することによって、長文読解問題を解く際に学んだ内容を生かすことができます。
修飾関係を理解することで読解力は自然と身に着くため、長文をスラスラ読むためにも品詞の理解は重要なのです。
英語の長文読解を苦手としている学生は多いため、周囲と差をつけるためにも非常に有意義なのです。
高校受験にも役立つ英語問題集と長文特化参考書のおすすめランキングが知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
模擬試験はうけるべき?
模擬試験は本番同様の雰囲気を感じることができ、また本番と同じ制限時間内で問題を解くことができる貴重な機会です。
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実践問題がどのようなレベルなのか把握する
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周囲と比較した自分のレベルを知る
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弱点を把握できる
模試を受けることで以上のような効果があるため、模試を受けるメリットは非常に大きいです。
そのため、模試を受けるか悩んでいる学生がいれば、迷わずに受けることをおすすめします。
受験英語の対策には通信教育の活用がおすすめ
英検を受験・取得する場合には、当然のことですが、ある程度の英語力を身に付ける必要があります。
高校受験で必要となる英検の英語力の場合には、あえて英検の対策を行う必要はあまりありません。
そこで、高校受験英語対策としておすすめなのが通信教育の活用です。
昨今重要視されている英語の「聞く力」「話す力」にも対応した講座も多く、英検対策に非常に効果的だといえます。
英検対策にもなる通信教育についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参照してください。
英検を取得して高校受験に挑む方へ
ここでは、英検を取得して高校受験に挑もうと考えている方に知っておいて欲しいことについていくつかご紹介します。
県外の高校の受験について
英検取得者に有利な近隣の都道府県の高校があったとしても、県外という理由で受験できないケースがあります。
公立校の場合、隣接している県であれば受験を認めているところはありますが、基本的に無理だと考えたほうがよいでしょう。
一方で、私立の場合はそのような制限がないため、県外であっても受験可能です。
英検取得を願書にどうやって書くの?
願書とは受験の申込書類の一つで、自分の情報について記すものです。
なお、出願する際には願書の他にも調査書や自己推薦書などが必要になります。
以上の願書や必要書類の中に英検取得を書くことができるのは、基本的に3級からです。
書く際には「○○年○月 英語検定○級取得」と、正確に正式名称で書きましょう。
気を抜かず取得後も合格点に必要な学力を身に着けよう
志望校の過去問などを分析することで、出題傾向を掴むことができでしょう。
合格点をイメージして自分の目標点を定めておくことで、勉強のペースがつかみやすくなります。
また、勉強の進捗具合や出来を把握するためにも、模試の活用がおすすめです。
そのため、英検に合格した後も気を抜くことなく、高いモチベーションを保って勉強するようにしてください。
体調万全でテストに挑もう!
受験のシーズンは風邪やインフルエンザが流行るので、体調管理には最新の注意を払いましょう。
英検に合格して優遇措置を受けても、本番で力を発揮できないと不合格になってしまうかもしれません。
もし試験当日にインフルエンザにかかってしまっても、当日別室で受験できる場合があります。
また、数日後に追試の機会を設けている学校もあるため、不安な場合は遠慮せずに学校に相談しましょう。
また、発病したらすぐに中学に連絡することも忘れずに行ってください。
高校受験における英検
高校受験における英検についてざっくり説明すると
- 日頃は定期テスト対策を優先して、内申点を意識しよう
- 英単語の知識が増えるなど、受験勉強の助けになるメリットもある
- 高校受験だけでなく、大学受験でも優遇措置がある
英検の勉強を通して、文法や英単語の知識が増えるなど英語力を伸ばせるメリットがあります。
また、英検取得者には得点の加算などの優遇措置もあるため、ぜひ積極的に英検の勉強をしましょう。
こちらの記事を参考にして、高校受験を有利に進めてください!