【幼児向け】子供に最適な言葉遊びは?保育でも使えるおすすめ言葉遊びのアイデア11選
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「子供の年齢にあった最適な言葉遊びは何だろう?」
「子供と一緒に、楽しみながら正しい言葉を学べる方法を知りたい!」
幼児は3歳頃までに、親や周りの環境から自然と言葉を覚え、発するようになってきます。
ちょうどこの時期に合わせて適切な言葉かけを行い、言葉遊びをすることは、語彙力だけなく、表現力や考察力にも良い影響を与えます。結果として、子供の世界を大きく広げることにつながるのではないでしょうか。
今回は、幼児の年齢に合った上手な言葉遊びと、そこから得られる効果ついて解説します。
これを読めば、どの年齢の子供にどういった言葉かけや言葉遊びが最適か、はっきりとわかり、選ぶ際の参考になるはずです。
子供に最適な言葉遊びについてざっくり説明すると
- 年齢ごとに最適な言葉かけ、言葉遊びがある
- 言葉遊びの種類によって、向上する力に違いがある
- 幼児は楽しみながら力を身につけることが重要
幼児期における言葉遊びの重要性
幼児は3歳ころまでに、会話ができる程度まで言葉を獲得します。ただ、そういった言葉は、親の声かけや周りの環境から得たもので、どうしても限定されたものになりがちです。
子供は自身の経験と、語彙力を得て、初めて言葉という手段で自分を表現することができるようになります。逆を言えば、いくら思いがあっても語彙力がなければ、それを表現することは難しくなります。
そういったことから、幼児教育において、言葉を得るための大切な機会である言葉遊びは、ただの遊びと簡単に考えるべきではありません。
子供にとって「言葉」とは?
子供にとって言葉が果たす役割は3つあります。
一つはコミュニケーションの手段としての言葉です。言葉を使って会話をすることで、物事を理解し、意思の確認や気持ちのやり取りなどを行います。
二つ目は、思考するための手段です。言葉を知ることによって、はじめて物事を認識し、理解し、考える力が出てきます。
三つ目は、自己表現の手段としての言葉です。言葉を使って自分の内側にある気持ちを外の世界に表現します。
言葉遊びによる効果はどういったものがある?
幼児は言葉遊びを行うことによって、扱える語彙数が増えることが期待できますが、その結果どういった効果が得られるのでしょうか。
語彙力が身につき表現の幅が広がる
幼児期の教育で言葉遊びを取り入れ、必要な語彙力を身に着けることは、子供にとっても「知る喜び」「表現する喜び」を感じることができる楽しい遊びのひとつです。
また、言葉遊びは、他者との関わりあいの中で行われるものです。お互いに声かけをすることを通じて、語彙力の向上とともに表現力やコミュニケーション能力の向上も期待できます。
思考力など自分で考える力が身につく
言葉かけや言葉遊びで向上が期待できる力に、発想力と思考力があります。遊びを通じて言葉を覚え、考え、表現していくことを学ぶため、それが楽しいと感じながら行うことができ、発想力が刺激されます。
また、言葉というツールを扱える力が身につけば、自分の考えを言葉を使ってまとめることができるようになります。そのことが自分で物事を考え、問題に取り組む姿勢につながります。
言葉遊びを取り入れる頻度は?
言葉遊びは、子供にとっては勉強時間ではなく、楽しい遊びのひとつです。カードを使った遊びや絵を描くことと同じく、わくわくする時間です。一日に何度でも、ぜひ積極的に取り入れましょう。
できれば、子供のルーティンにさりげなく組み込んでしまうのがおすすめです。ご紹介したように言葉遊びは種類も豊富で、飽きることがありません。
言葉を一つのツールとし、それを使ってみんなで喜んだり、笑ってはしゃいだりする時間は子供にとってとても充実した貴重な時間になります。
幼稚園教育要領の内容
文部科学省による幼児教育要領の中には、言葉という項目があり、その重要性がはっきりと記されています。
自分の経験や考えを言葉で表現したり、相手の話す言葉を聞いたりすることの重要性を確認し、幼児教育を通じて言葉の力を養っていくことが課題として掲げられています。
このことからも分かるように、言葉は日々の生活の中で教師や友人たちとの関り合い、言葉かけの中から学ぶことが大切です。言葉を使うコミュニケーションは楽しいと感じる心を、子供自身が養っていくことが重要です。
その為にも、周りとの関わり合いを持ちながら楽しめる言葉遊びは、ぜひ幼児教育に取り入れたい遊びのひとつです。
言葉遊びのアイデアを紹介!
ひとくちに言葉遊びといっても、その目的によって様々な遊び方があるのをご存じでしょうか。使える言葉数を増やすだけでなく、その関連性、使い方、記憶力の発達など、それぞれに適した遊びのアイデアがあります。
言葉の音やリズムを楽しむ
「しりとり」「早口言葉」「おのまとぺ」のように、言葉そのものの音やリズムを楽しむという言葉遊びがあります。その単純さから年齢を問わず誰でも楽しむことができ、小さな子供でも取り組みやすいものです。
年齢差のある子供グループの遊びとしても最適です。
言葉の表現を楽しむ
「なぞなぞ」「反対言葉」「同音異義語」などのように、少し頭を使って考えながら行う言葉遊びがあります。
言葉の持つ意味、表現などを考えながら答えを導くもので、関連性を学んだり語彙力そのものを向上させることが期待できます。
言葉への注意力を鍛える
「伝言ゲーム」など、正確に記憶することが求められるゲームを使って、注意力を鍛える事ができます。言葉の扱いの難しさなども学ぶ良い機会になります。
このような様々な言葉に関するアイデアを形にして、子供の能力を伸ばしていこうとゲーム化したものが、下記にご紹介する言葉遊びです。
年齢別のおすすめ言葉遊び
多くの子供たちに親しまれ、大人でも楽しむことができる言葉遊びですが、やはりそれぞれに最も適した年齢というものがあります。ここでは年代別に最適だとされる言葉遊びについてご紹介します。
年少(3歳)の場合
幼稚園の年少といえば、また話せるようになってからそれほど年月が経っていませんが、それでも話せる言葉の平均は1,700語ほどであると言われています。
まだまだ語彙数が少ない年少の子供たちに、適した言葉遊びは以下の通りです。
連想ゲーム
リズムに合わせて、言葉から連想できる別の言葉でつないでいくゲームが連想ゲームです。複数人で集まり、リンゴと言ったら赤い、赤いと言ったらポスト、ポストと言ったら・・・というように、次々言葉をつないでいきます。
決められた時間制限の中で、頭の中で関連語を探して言葉にするという作業は、単純に見えてなかなか難易度が高いものです。
この遊びでは、表現力、発想力と合わせて子供同士の声かけで一体感も身に着けることが可能です。
しりとり
連想ゲームと似ていますが、もう少し単純に言葉そのものに焦点を当てた遊びがしりとりです。複数人で集まって、言葉の最後の文字を次の言葉の頭に続くようにつなげていきます。
リンゴ、ゴリラ、ラッパ・・・というように、言葉の音に注目した遊びです。
単純な遊びですが、その遊びの最中に子供たちは、表現力や発想力を使って様々な言葉を頭の中で巡らせます。
逆立ち言葉
お題の言葉に対して、逆から正確に音読みできることを試すゲームです。リンゴの逆立ち言葉は「ゴンリ」です。
一度言葉を頭の中で一文字ずつに分け、並び替えて発音しなければなりません。この遊びでは、言葉を頭の中で処理するという力と同時に、集中力が鍛えられます。
色探しゲーム
幼児にとって色は興味をそそる対象であり、ここに言葉との関連性を持たせゲームにしたのが色探しゲームです。子供は「赤はど~れだ」という言葉に反応して、自分の周りにある赤色を注意力や集中力をもって一生懸命探します。
また、たくさん見つけたほうが勝ち、早く見つけたほうが勝ちなど遊び方も様々です。
年中(4歳)の場合
4歳は幼稚園でいうと年中、言語能力がますます発達し、語彙も増え、言葉を使って自分の気持ちを上手に相手に伝えることができるようになる時期です。
また、頭の中で言葉を操ることによって、創造する力、発想する力をどんどん身に着けています。そんな4歳の時期には、単純に言葉そのもので遊ぶ遊びよりも、イメージする力を鍛える言葉遊びがオススメです
言葉集めゲーム
言葉集めゲームとは、複数人で集まってお題となる一文字が頭につく言葉を次々に発言していく遊びです。例えばお題が「あ」であった時は、「あめ」「あお」「あき」など、順に発表していきます。
その際、一度出た言葉は使わないというルールを決めましょう。 そうすることで、友達の発言を聞いて記憶し、使わないという判断処理を行います。
私は誰でしょうゲーム
私は誰でしょうゲームは、問題を出す人が答えとなるものを「私」に見立てて、その特徴のヒントを解答者に投げかけます。
例えば、「私は赤いです」「私には口があります」「私は道に立っています」といった声かけに、子供は発想力、想像力を使って「ポスト」の答えを導き出します。
アナグラム
アナグラムは言葉の文字をシャッフルさせて、別の言葉を見つけ出す言葉遊びです。例えば「とけい」→「けいと」などです。3文字程度なら簡単ですが、文字数を増やしていくことで難易度が上がります。
頭の中で言葉を分解して再構築する為、思考する力が身につきます。
答えを合わせようゲーム
答えを合わせようゲームは、想像力を働かせて周りの友達と同じ答えを当てるクイズゲームです。
例えば「白い動物な~んだ」といえば、幼児は「うさぎ」「やぎ」「ひつじ」などを想像します。さらに「ぴょんぴょん跳ねるよ~」といった言葉かけで「うさぎ」を予想します。
最後に、みんなが同じ答えになっているか想像しながら、発表することで一体感も感じることができる遊びです。
年長(5歳)の場合
幼稚園でいうと年長、5歳にもなると言語能力、思考力、記憶力などがますます向上し、物事に対する理解がすすみ、記憶する力も伸びてきます。
その為、年少、年中時に養った想像力、発想力に加えて、今度は言葉を使った論理的思考力を高めるのに役立つ言葉遊びが適切です。
五七五探し
日常の中で見つけたものを五七五で表し、そのリズム感と表現を楽しみます。
周りの世界のことをただ言葉にするだけではなく、五七五の中に面白い要素を入れてみたり、共感できる言葉にまとめたりという工夫が楽しめます。繰り返すことで言語能力のトレーニングとして最適です。
なぞかけ
共通する言葉や文章を想像力を働かせて言い当てるゲームです。
例えば、「アイスクリーム」とかけまして「簡単な問題」とときます。そのこころは?「すぐとける!」といったものですが、物事を色々な方向から見ることで柔軟な発想力が身につくことが期待できます。
なぞなぞ
問いかけに対して想像力を働かせ、答えを言い当てるゲームです。言語能力向上の訓練になります。単純になぞなぞを楽しんだり、友達間で速さや正確性を競ったりゲーム性も抜群です。
問題を出す側、答える側両方を経験することで違った楽しみ方ができるのが良い点です。
言葉遊びにおすすめの教材は?
幼児の言葉遊びをサポートしようとすると、どうしても知識豊富な大人の声かけや参考になるものが必要です。身近にあるものを教材として利用することで、より深く言葉に親しみ、理解を深めることができるようになります。
絵本で言葉あそびをやる!
親しみやすい絵本を利用して言葉がけを行えば、子供も抵抗なく遊びの世界に入っていけますし、親も自分の中から言葉を捻り出す必要がなく、負担も少なくてすみます。
もともと子供向けの絵本は、子供が楽しめるようにとプロが考え抜いて作り出したもので、言葉遊びの教材としては最適です。クオリティや言葉選びもよくできており、大変おすすめです。
ウェブ上で言葉遊びを集めることが可能
子供の言葉遊びもその年齢に合わせてステップアップしていく必要があります。言葉選びを通して学んでいくことに違いがある為です。
しかし、子供の年齢と成長に合わせて最適だと思われる言葉遊びを選んでいくことは親にとっても負担であり、難しい問題のひとつです。
そういったときには、ネット上の幼児の遊びまとめのサイトをぜひ参考にしてみてください。
通信教育で言葉遊びも
通信教育を活用することで言葉遊びを行うことができます。
特にこどもちゃれんじでは、それぞれの年齢に合わせた教材を受講することができます。
また通常の教材のほかにも、絵本なども付録として使用することができるので「言葉遊び」として有効活用することができるでしょう。
講座費用も2,000円を切るなどコスパ抜群なので、興味のある方はぜひ資料請求することをおすすめします。
幼児に最適な言葉遊びのまとめ
幼児に最適な言葉遊びについてまとめ
- 年齢に合った言葉遊びを選ぶことで、必要な力がしっかり身につく
- 周りとの関わり合いを持ちながら、言葉遊びを行うことが重要
- 言葉遊びで得た力は、子供の将来に役立つ可能性が大きい
幼児期は言葉遊びを通じて様々な力を育む時期として最適です。子供は言葉かけ声かけから、実に多くのことを学び取ります。
その為に、ここに紹介した言葉遊びをみんなで楽しむ環境を作ることが大いに役立ちます。
言葉遊びは、今すぐに取り入れることができる遊びです。ぜひ子供が伸びるこの時期に、大いに活用して未来を築く為の基礎を作っていきましょう!