中学生の勉強の親の関わり方とは?サポート方法から成績の上げ方・注意点まで徹底解説!
「中学生の勉強に、親はどのように関わるべき?」
「中学生の勉強への関わり方や介入の仕方について知りたい!」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
中学生は小学生よりは大人びているとはいえ、まだまだ子どもです。
中学生の持つ親御さんにとって、勉強への関わり方やサポートの方法で悩む方は多くいます。
こちらの記事では、中学生の勉強の親の関わり方や成績の上げ方・注意点などについて、詳しく解説していきます!
中学生の勉強の関わり方についてざっくり説明すると
- サポートするのは最初だけで、子どもの自主性に任せることも大切
- 勉強しやすい環境づくりも大切
- いろいろな相談に乗ってあげよう
- 反抗期が来ても気にしない
中学生の勉強の親の関わり方
子どもの自立をサポートすることが最も重要
中学生の勉強とのかかわり方のポイントとしては、あくまでも「親はサポートするだけ」に留めることです。
自発的な姿勢ではなく親に言われるままの勉強では勉強の質は低く頭に入らないため、子ども自身が自ら勉強する姿勢を作る必要があります。
そのため、親の関わり方としては、勉強方法や勉強のスケジュールなどについてあれこれ指導するのではなく、あくまでサポートとして支えていくことが望ましいです。
しかし、勉強に関して親が何も言わないと子どもにサボり癖がついてしまい全く勉強しなくなってしまう可能性もあります。
そのため、はじめのうちは親が勉強するように仕向けたり勉強することの重要性を説いたりして、適度に干渉すると良いでしょう。
その後は、徐々に勉強に関して介入を少なくしていくことがおすすめです。
最適な勉強環境を作る
親ができる関わり方として、子どもの勉強環境を作ることが挙げられます。
具体的な勉強環境の作り方としては、以下のようなサポートをしてあげると良いでしょう。
- 部屋を綺麗にする
- 部屋の温度は低めに設定する
- いらないものを片づける
- 大きな音を出さない
- 勉強の休憩用の飲み物や食べ物を用意する
部屋が散らかっていたり勉強の集中を阻害するものがあったりすると、当然のことながら勉強に集中しにくいです。
また、このようなサポートをすることを通して「親も応援してくれている」という安心感を与えることを期待できます。
勉強の進捗を確認する
中学一年生など入学したばかりの頃は、どのように勉強していいのか分からないことがあります。
これまでになかった「部活動」というものが生活に入ってくるため、なかなか生活習慣に慣れることができずに苦労してしまうこともあります。
そのため、この頃は親御さんが勉強の進捗を確認してあげる等のサポートをすると良いでしょう。
また、誰かに勉強の進歩を確認してもらった方が勉強のモチベーション維持しやすい生徒もいるため、このような場合は親が勉強の進捗を確認してあげると良いでしょう。
相談を聞いてあげる
中学生はいわゆる思春期の時期にあたるため、悩みごとを抱えやすい時期でもあります。
悩みごとがあると勉強に支障をきたすことがあるため、子どもの様子に変わったことが有ったり異変を感じた場合は、相談に乗ってあげると良いでしょう。
子どもにとっては家族が一番相談しやすい存在であるため、子どもに悩み事があったら親身に相談に乗ってあげることが大切です。
悩みが消えることで親子の信頼関係が強まるとともに勉強にも集中できるようになるため、様々なメリットがあるのです。
塾に通わせる
子どもが家で集中出来ない場合や勉強に集中しやすい環境に身を置かせたい場合は、塾に通わせることもおすすめです。
塾に通わせるメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 勉強する環境が整っている
- 分からない問題をすぐに先生に聞くことができる
- 周りの生徒が全員勉強しているので、おのずと勉強するようになる
このように、塾だと勉強に集中しやすい環境が整っているため、自宅だと集中できない場合は塾を有効活用しましょう。
ただし、塾に通うためにはお金がかかってしまったり、学習塾が多すぎてどの塾に通わせればいいのか悩んでしまうことがあります。
友達が通っている塾に通わせるという手がありますが、ついつい遊んでしまうなどの懸念もあるため、費用を無駄にしないためにもしっかりと塾選びをしましょう。
子どもとの相性もあるため、塾を検討する際は子どもや家族でしっかり話し合うことが重要です。
また塾の他にも、通信教育を利用するという手があります。
費用を抑えたいなら通信教育がおすすめ
次の項目に当てはまる方であれば、通信教育の活用も検討すると良いでしょう。
- 塾よりも出費を減らしたい人
- 自宅での学習習慣をつけたい人
- 大勢の前で先生に質問しにくい人
- 自分に合うと感じる塾が近くにない人
通信教育であれば塾よりも安い値段で良質な教材・サポートの元で勉強を進められますし、進研ゼミなど添削指導つきの講座であれば理解が曖昧なところもバッチリ対策できます。
特に進研ゼミは定期テスト対策や高校入試対策もまとめて行えるので、塾以外の選択肢としてぜひ試してみることをおすすめします。
自宅で効率的な学習が可能な進研ゼミ中学講座について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
親が勉強をサポートするために気を付けること
こちらのトピックでは、親が勉強のサポートする際に気を付けるべきことについて紹介していきます。
子どもとの信頼関係が大切
親が子どもの勉強をサポートするためには、まず子どもとの信頼関係を築くことが重要です。
日頃からコミュニケーションを疎かにしたり、信頼関係が上手く築けていないと親がいろいろとアドバイスしてもを子どもが耳を貸してくれない可能性があります。
そのため、まずはしっかりと子どもとコミュニケーションをとって信頼関係を築くことを心掛けてください。
なお、子どもとの信頼関係を築くコツとして以下のようなポイントが挙げられます。
- むやみに叱らない
- 小さなことでも褒めてあげる
- 悩みごとを抱えているようだったら親身になって相談を受ける
このように「自分が子どもだったら何をしてくれると嬉しいか」を考えると良いでしょう。
以上のポイントを日ごろから意識することで、信頼関係を築くことが可能です。
学年や状況に合わせた対応をする
1年生
中学1年生は小学校から上がってきたばかりなので、まだまだ新生活に慣れていないことが多いです。
また、学ぶ内容も一気に難しくなることから、勉強方法自体がまだわかっていないケースがほとんどです。
そのため、親御さんが勉強をサポートする方法としては
- 勉強方法を教える
- 勉強計画をたてる
- 勉強する習慣をつけさせる
以上の3点を意識しながら、勉強の準備段階からしっかりサポートしてあげると良いでしょう。
部活動なども始まることから、短時間でもいいので勉強する習慣を身に着けさせることが重要です。
2年生
2年生になると、部活が忙しくなったり中だるみの時期になるため、親子ともども苦労することが多いです。
また、学校生活に慣れてきた影響もあり人間関係でトラブルが生じやすくなるため、なかなか勉強に集中できない時期とも言えます。
この時期に親御さんがサポートする方法としては、
- 日々の勉強以外のサポートを徹底し、勉強ができる余裕も持たせる
- 塾い通わせて勉強のやる気を出させる
以上のようなことが挙げられます。
勉強以外にも私生活のサポートもしっかりしてあげることで子どもも安心することができ、また必要に応じて塾に通わせることも良い選択肢です。
子どもの求めていることを的確に把握して、3年生の進級に備えましょう。
高校受験を控えた3年生
中学3年生になると自分なりの勉強方法も身に着き始め、勉強する時間も確保できるようになります。
また、夏で部活動も終わるので、その後はいよいよ高校受験モードに突入します。
この時期の親のサポート方法としては、
- 受験勉強のプレッシャーを下げるために、些細な事でも相談にのる
- 塾に通わせたり、送り迎えをしたりする
- 勉強の環境作りをしっかり行う
- 健康管理をしっかりとしてあげる必要がある
以上のようなことが挙げられます。
特に、中学受験をしていない中学生にとって、高校受験は人生で初めての受験経験となります。
学校の定期テストや期末テストとは比べ物にならないくらいのプレッシャーがあるため、心身ともにサポートしてあげることが重要です。
自分の将来の進路に関わる大切なイベントなので、親御さんは体調管理を気遣ったり、少しでもプレッシャーを軽減させるようにしてあげましょう。
高校受験を無事に乗り越えることで大きく成長することができるので、勉強に集中しやすい環境づくりをするなど、親子で協力しながらこの時期をクリアしていきましょう。
子どもの成績が上がらない原因を探そう
勉強はしているが成績が上がらない場合
勉強しているにもかかわらず成績が伸びない場合、焦ってしまいますよね。
そのような生徒の特徴としては、以下のようなものが考えれます。
- 自分に合った勉強をしていない
- やったつもりになっている
生徒一人一人に合った勉強法は異なるので、自分に合った勉強法を見つけてあげる必要があります。
また、勉強時間は確保出てきてはいるもののダラダラと質の悪い勉強していると、当然成績は伸びません。
このような勉強法を続けていると受験で志望校に落ちてしまうなど、つらい経験をすることになるため、このようなことにならないように親御さんはしっかりと見守ってあげてください。
家でも学校でも勉強をあまりやっていない場合
そもそも勉強をしていないケースも考えられます。
勉強をあまりやっていない生徒の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
- そもそも勉強があまり好きではない
- 部活や学校の課題などで忙しく、勉強するまとまった時間を取れない
- 勉強する意欲はあるが、勉強方法が分からない
「勉強が好き」という中学生はかなり少数派だと思われますが、それでも勉強はする必要があります。
部活に熱心に取り組みすぎている場合は、その情熱を勉強にも生かせるように導いてあげると良いでしょう。
また、受験を控えて勉強する気があるものの「どのように勉強していいのか分からない」という子もいます。
このような場合は、子どもの性格を分析したうえで効率の良い勉強ができるような方法を提示して、意欲を高めてあげると良いでしょう。
中学生の子どもの勉強をやる気にさせるコツや環境づくりについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
親が中学生の子どもと一緒に勉強するのはアリ?
中学生の勉強への関わり方について、親が子どもと一緒に勉強するのはアリなのでしょうか?
親と子供が一緒に勉強を行うメリット
親が子どもの勉強に参加して、一緒に行うことにはメリットがあります。
親と子どもが一緒に勉強することのメリットとして、以下のようなものが挙げられます。
- 一緒に勉強する人がいることで、楽しく勉強できる
- 親がやっていることを子どもは真似するので、勉強の習慣をみにつけることができる
- 一緒に勉強することで、子どもの苦手分野を把握することができ、子どもに合わせた勉強法を提案することができる
当然のことながら、親はこれまでの人生で数回の受験経験があることが多いため、その経験を還元することができます。
具体的にどのようなことが辛いのか、どのようなポイントでつまずきやすいのかを経験しているため、自身の経験を伝えてあげると良いでしょう。
また、親が一緒に勉強することで子どもも積極的に勉強に参加するようになり、意欲も高まっていきます。
意欲が高まり自発的に勉強するようになれば自然と成績は伸びていくため、ぜひ親子で一緒に勉強してみてください。
子どもの勉強に付き合う方法
問題を出す
問題をクイズ形式で出してあげることで、楽しく勉強することができます。
問題を出すことで、子どもがどこを理解していないのか把握することができるため、しっかりと間違えた問題を覚えておき、数日後にまた出してあげると良いでしょう。
また、逆に子どもに問題を出してもらうこともおすすめです。
自分で問題を考えると分かる通り、問題を出すためには勉強した内容をしっかり理解している必要があります。
実際に自分で問題を作ることでより深く内容を理解できるようになり、また出題者の視点に立つことで出題者の意図を知ることができます。
また、自分の考えている問題の内容がテストとして出しやすいのかが分かるようになるため、視野を広げることにもつながるのです。
丸つけする
問題を解いた後の丸付けは面倒くさい作業でありますが、自分の苦手を把握したり課題を見つけるためにも非常に重要な作業です。
ここで手を抜くと復習の質が落ちてしまうため、しっかりと丸付けをするようにしましょう。
また、こどもが自分で採点すると抜けができやすいため、親が丸つけ作業を行うと良いでしょう。
丸付け作業を親が引き受けることで効率的に勉強を進めることができ、かつ抜けや漏れを防ぐことができるメリットがあります。
このような形でも親はサポートすることができるため、丸付けや答え合わせを手伝ってあげることは重要です。
分からない問題を一緒に考える
分からない問題にぶつかると、勉強の意欲が減退してしまうものです。
分からない問題が出てきた場合は、誰かと一緒に解くことで苦になりにくくなり、また早く答えに到達できるためおすすめです。
また、すぐに答えを見ずに考える習慣を身に着けるため、今後の勉強の姿勢にも良い影響を与えるでしょう。
疑問をクリアすることで子どもの自信にもつながるため、分からない問題が出てきたらぜひ親子で一緒に考えてみてください。
勉強の計画を一緒にたてる
勉強の計画を立てる作業は非常に重要ですが、面倒で手間がかかるため敬遠されがちな作業でもあります。
特に、中学1年生の内は勉強することに慣れておらず、勉強方法が分からないことが多いため、親と一緒に勉強計画を練る事がおすすめです。
勉強計画を一緒に立てることで勉強の進捗を把握できるようになるため、計画通り進んでいるか逐一チェックしてあげると良いでしょう。
しかし、最初から最後までこの作業を親子でやっていると、子どもの自立を妨げてしまいまうことがあります。
そのため、親御さんは最初だけ手伝ってあげて、慣れてきたら徐々にひとりで計画を立てて実行するようにエスコートしてあげましょう。
なお、中学生は思った以上に忙しいので、勉強の計画を立てる際は「ゆとりをもったスケジュール」で組むことが重要です。
成績を伸ばすために親がやってはいけないこと
こちらのトピックでは、成績を伸ばすために親がやってはいけないことについて解説していきます。
「勉強しなさい」と強く言う
子どもの成績が悪かったり内申点がよくなかったりすると、ついつい「勉強しなさい」と言ってしまいますよね。
しかし、しつこく言いすぎると子どものストレスになってしまい、モチベーションを失ってかえって勉強しなくなる危険性があります。
また、中学校に入ってしばらくすると反抗期に入るため、勉強しなさいと言われたら逆に勉強したくなくなることもあり得るでしょう。
親自身も中学生や高校生の頃反抗期を経験しているはずなので、その頃の自分と照らし合わせてアプローチしてあげると良いでしょう。
子どもに勉強をさせたい場合は勉強を強制するのではなく「最近勉強の調子はどう?」などと、間接的に言うことがおすすめです。
ある程度は子どもの自発的な姿勢に委ねつつ、勉強する大切さを間接的に伝えてあげると良いでしょう。
他人と比較する
「〇〇と比べてあんたはダメね」など、勉強において他人と比較するのは良くありません。
このように他人と比較してしまうと、
- 焦って自分の勉強ペースが乱れる
- 劣等感を感じて辛くなる
- 自分への自信がなくなってしまう
- 親への信頼を失う
以上のようなデメリットが考えられるためです。
そのため、たとえ成績が芳しくなかったり下降していた場合でも、誰かと比較しないようにしましょう。
よほど負けん気の強い子どもでなければ、自信とモチベーションを失ってしまいかえって勉強のやる気を削いでしまうため、要注意です。
子供の学習に過度に干渉する
親にとってはまだまだ中学生は子どもですが、中学生は自分はやや大人びている存在と認識しています。
そのため、勉強や学習に関して過度に干渉するのは良くありません。
子どもの事を思って勉強の様子をチェックしたり進捗を聞くのは良いことですが、過度な干渉は逆に子どもの勉強意欲を減退させてしまいます。
そのため、ついつい聞きたくなるのをグッと我慢して、ある程度は子どもの自主性に委ねることも大切です。
子どもが勉強しているそばで騒音をたてる
子どもが勉強している近くで、親がスマホをいじったりテレビを見ていたりすると、子どもの勉強のモチベーションを失わせる原因となります。
また、掃除機をかけたり音楽を流したり、音が出る作業を行っていると子どもの勉強の阻害してしまうため、注意が必要です。
子どもの勉強の邪魔をしないために勉強環境を壊さないための配慮をすることは非常に大切なので、親子間であっても「相手が不快に思わない言動」を意識しましょう。
中学生の勉強のかかわり方まとめ
中学生の勉強の関わり方まとめ
- 子どもが自主的に勉強するようにエスコートしてあげよう
- ピッタリな勉強方法を見つけてあげることも大切
- 勉強を強制したり過度に干渉するのは良くない
- 親子の信頼関係づくりを重視すると良い
中学生の勉強に対する親のかかわり方は非常に難しいですが、子どもを一人の人間として尊重して自主性を重んじることが重要です。
軌道修正が必要になったら的確にアドバイスをして、過度な干渉をしないように心がけると良いでしょう、
親御さんがしっかりとサポートすることで信頼関係が生まれ、自然と成績は伸びるようになります。
こちらの記事で紹介した内容を参考にして、ぜひ親子で協力して充実した中学生活を送れるようにしてください!