中学生が英語長文を解くコツは?高校受験の対策法やおすすめ問題集まで紹介
「中学生が英語の長文を解くコツはあるの?」
「高校受験に向けての対策法やおすすめの問題集について知りたい!」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
英語の長文問題に苦手意識を持つ中学生は多くいます。
しかし、たくさん問題に取り組み解き方のコツさえつかめれば、比較的簡単に得点できるようになります。
こちらの記事では、無料でできる中学生が英語の長文を解くコツやおすすめの問題集などについて、詳しく解説していきます!
中学生の英語長文対策についてざっくり説明すると
- 高校受験で英語の長文読解は避けることができない
- 早い段階から演習を積んでおくと良い
- 経験が大事なので、最初は理解できなくても心配は不要
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中学生英語において長文読解は重要
日本の英語教育では、4技能の中でもリーディングが特に重視されています。
リーディングの分野で得点するためには単語や構文を正確に理解していなければならず、苦手意識を持つ中学生は多くいます。
実際に、高校入試においても長文読解が多くの割合を占めているため、避けて通ることはできません。
基本が身についた中2から始めよう
中1の段階ではまだ英語の基礎が出来上がっていないことが多いため、まだ無理に長文問題に取り組む必要はありません。
基本の文法事項を身に着けることに集中し、単語や構文をしっかりと理解することに努めましょう。
中2くらいから長文が読めるくらいの英語力が身に着いてくるため、中2から長文対策を始めれば中3で余裕を持って入試対策ができるようになります。
ただし、あくまでも基本の文法知識が身についてから長文に取り組むことが大切です。
このプロセスを無視してしまうと長文で意味の分からない部分がたくさん出てきてしまい、挫折にもつながってしまうため注意が必要です。
中学生が英語長文でつまづく理由
英文の内容を理解できない
長文読解が苦手になる理由として最も多いのは、「英文の内容が理解できず、挫折してしまう」ことです。
そのため、まずは文章を和訳できるか確認し、和訳できない場合は単語や文法知識をしっかり学び直してインプットするように心掛けましょう。
和訳できる場合は全体の話の流れを理解するように努めて、話を整理するように段落ごとに話の内容を軽くメモすると良いでしょう。
長文読解の場合は分からない単語が1つあったとしても、重要なフレーズでなければ無視しても問題ありません。
そのため、まずは肝となる単語を拾いつつ大まかな文章の流れを理解するように心掛けると良いでしょう。
設問に対して適切に答えられない
長文の内容が理解できているにも関わらず、設問に答えられず得点が伸びない場合も往々にしてあります。
長文読解の問題はタイプが限られているので、多くの長文を演習で解きしっかりと復習をすることが非常に大切です。
何度も繰り返し演習を重ねることでタイプごとの正解の答え方を身に着けることができ、自然と得点力も向上していきます。
時間内に長文問題が解き終わらない
長文問題はどうしても時間がかかってしまうので、時間内に解き終わらなくて困っている方も多いでしょう。
英語を読むのが遅い場合は、まずはとにかく問題の量をこなして英文に慣れると良いでしょう。
また、文章の中には話題の肝となる要点があるため、その点を特に重視して読むと効率よく読み進めることができます。
特に、howeverやbutといった逆接の接続詞の後は結論が書かれていることが多く、長文の中でも特に重要なポイントとなる可能性が高いため、逆接の後は丁寧に読むようにしましょう。
中学生の英語長文問題の解き方
スラッシュリーディングがおすすめ
英語の長文は読みづらいので、区切りの良い箇所にスラッシュを入れて分かりやすくする工夫をすると良いでしょう。
慣れないうちはどこにスラッシュを入れるべきか戸惑ってしまうかもしれませんが、慣れてくればスムーズに要点を整理できるようになります。
スラッシュはどこに入れるべき?
まずは、「however」や「so」といった接続詞の前に入れると、文章を整理しやすくなります。
接続詞thatの後は「主語+動詞」を含む目的語が来るため、そのポイントも見逃さずにスラッシュを入れるようにしましょう。
具体例を挙げると、以下のような文になります。
I know that / she is a good teacher.
この文章であれば、thatの後は「私が知っている内容」を示しているため非常に重要な話題となります。
このようにたくさんの英文を読んで重要な部分を逃さないことが大切です。
また、関係代名詞が出てきたらカギ括弧でくくると効果的です。
具体例を挙げると、以下のような文になります。
The movie ( I saw yesterday ) was very interesting.
このようにスラッシュとカギ括弧を上手に活用してメリハリをつけたリーディングをしていきましょう。
登場人物に印をつける
長文では多くの人物が登場します。
そこで、登場人物が多いと混乱してしまう方は登場人物を四角や丸などの印で囲んでおき、強調しておくと良いでしょう。
英語はsheやheなどの代名詞で置き換えられることも多いので、それぞれの代名詞が誰を指しているのかもしっかりと整理しておくと良いでしょう。
問題を見てから長文を読む
本文である英文を読む前に、予め問題を見ておくと大まかな話題を把握することができます。
そのため、設問を一通り把握してから長文を読むことで、短時間で長文問題が解けるようになるのです。
特に、内容正誤問題の場合は問題の選択肢を把握してから読むと、長文読解の途中で正誤を判断できることもあります。
まず最初に問題に目を通す習慣を身に着けておくことで、素早く問題の正誤を判断できるようになるでしょう。
知らない単語・熟語は気にしない
長文の中で知らない単語が少し出てきても、いちいち気にする必要はありません。
難しい単語は話題の肝となるケースが少ないので、仮に単語の意味が理解できなかったとしても本文の内容が理解できる場合が多いのです。
なお、分からない単語が出てきた場合は文脈や接頭辞などから推測するという方法もありますが、それでも推測できなければ無視しましょう。
目障りであれば思い切って黒く塗りつぶしてしまうなどして、自分の理解できる箇所に集中するようにしましょう。
文章問題を利用して語彙量を増やそう
長文で意味が分からなかった単語があった場合は印象に残りやすいので、復習の際に暗記してしまうと効果的です。
意味が分からなかった単語は、単語帳で印をつけておくと後々見返したときに見つけやすくなります。
長文問題の練習に取り掛かる場合は、単純に問題を解くだけでなく、このように自分の語彙力を増やすことも心掛けると良いでしょう。
タイプ別・長文問題を解くコツ
並び替え問題は文法知識が必要
並び替え問題ではまず、英語の基本的な形である「主語+動詞+目的語」を意識するようにしましょう。
この「誰が、どうする、何を」という語順は非常に大切なので、しっかりと身に着けておいてください。
まずは文章の中で動詞を定めることが大切で、「~ing」や過去形の動詞はbe動詞と組み合わさる可能性が考えられます。
動詞によって主語が限られてくるため、様々なパターンを理解して並べ替え問題に臨むようにしてください。
日本語記述は本文の該当箇所を探す
中学の長文読解の日本語記述は、本文の該当箇所をそのまま和訳するパターンが多いです。
そのため、問題を正確に解くためには本文の正しい該当箇所を見つけられるかが鍵となります。
なお、理由を問われた時は「because」「so」といった接続詞や不定詞の「to」が鍵になることが多いです。
このように、文章の中で重要な接続詞やフレーズが出てきたら、その近辺は特に注意深く読むようにしましょう。
英問英答は質問に正確に答える
現代文の問題を解くのと同じように、設問に対しては内容的にも文法的にも正しく答える必要があります。
例えば、質問が「Why~?」の場合は「なぜ〜なのか?」を問うているため、解答は「Because~」や「To~」という答え方になります。
また、質問に人名が出てきた場合の解答では基本的に人名を人称代名詞に置き換えることが多いため、たくさんの問題演習を重ねて答え方もしっかりと身に着けるようにしましょう。
内容合致は引っかけに注意
内容が合致しているかどうか問う問題は引っかけも多く含まれるので、すべての選択肢をしっかりと丁寧に吟味しましょう。
手を抜いて適当に解答してしまうと、つまらない失点をしてしまう恐れがあるので、きちんと本文の該当箇所に照らし合わせて確認するように心掛けましょう。
解き方は現代文と変わらないので、難しく考えすぎずにシンプルに考えることが解答のコツです。
英語長文と併せて、英単語の効率の良い学習方法ついて知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
中学生の英語長文問題集の選び方
解説が充実しているかチェック
問題演習に取り組むにあたっては、復習が非常に大切です。
解説が簡潔だと疑問が解消されないまま放置されてしまう恐れがあるので、必要な解説が載っているかどうかは必ず確認するようにしましょう。
長文問題の苦手意識を払拭するためには、長文の和訳や設問の答え方に関する説明が必須であるため、重要単語の解説などが付いていると尚良いでしょう。
解説が丁寧な問題集を使うことで学習効率が高まるので、ぜひ教材選びは慎重に行ってください。
普段の学習や定期テスト対策の場合
自分の実力に合ったものを選ぶ
普段の学習や定期テスト対策の問題集を買う場合は、まず基本的な文法知識や単語が身に着くものを選びましょう。
文法知識や単語力が無いとスムーズに英文を読むことができないため、しっかりと基礎を作ってから長文問題に取り組むべきです。
選び方のポイントとしては、実際に本屋に足を運び長文を見てみて、自分が内容を少し理解できないくらいが実力を伸ばすにはピッタリのレベルです。
無理をして難しい教材を買ってしまうと挫折につながってしまう可能性があるため、気を付けましょう。
速読対策のテキストもおすすめ
演習を重ねる中で長文読解にある程度慣れてきて、読むスピードを更に上げたい方は速読対策のテキストもおすすめです。
また、解答時間の目安が載っているテキストは、自分が解答にかかっている時間を客観的に評価できるので自分の学力を測るためにも最適です。
速読の能力を身に着けることができれば長文問題もスラスラ読み進めることができるため、高いレベルを目指したい場合はぜひ挑戦してみてください。
中3の高校受験の場合は慎重に選ぼう
志望校のレベルに合わせる
中3になり高校受験が近付いてきたら、実際に自分の志望校の過去問を1度見てみてレベルを掴むことが大切です。
初めは自分の現在の実力に合ったものを選ぶようにして、中3後期の高校受験が本格化する頃になったら、志望校のレベルに合った問題を解くようにしましょう。
志望校の問題のレベルを把握して、たくさん演習を重ねておくことで本番でも慌てずに済むのです。
過去問で出題傾向をつかもう
英語に限った話ではありませんが、入試対策において過去問を解くのは必須です。
特に、私立高校は独自の問題を出題してくるため、過去問に多く取り組むことが非常に効果的な対策となります。
一方で、公立高校を受験する場合は自分の都道府県の過去問を解いた後に「全国高校入試問題正解」で他都道府県の問題を解くと良いでしょう。
このように、過去問を解いて頻出問題や重要論点を把握することは非常に重要です。
テーマ別で実力をつける
特定の設問タイプや長文のテーマに特化した問題集も多く販売されているため、苦手分野がある方は重点的に対策することが可能です。
問題をたくさん解くことで、自分の得意不得意がはっきりしてきます。
そこで、実力を付けるべきテーマの問題にたくさん取り組むことで、苦手意識を払拭することができるでしょう。
人によっては短期完成タイプも
市販のテキストでよく見かける「7日間で完成」といった短期完成タイプのテキストは、要点がまとまっていて非常に取り組みやすいです。
とはいえ、短期間で英語を完成させることは不可能なので、テキストのキャッチコピーに惑わされてはいけません。
このような短期完成型の問題集は、英語が苦手な方やさっと基本知識を確認したい方にはおすすめです。
中学生におすすめの英語長文問題集
ハイパー英語教室 中学英語長文シリーズ
ハイパー英語教室 中学英語長文シリーズは「1 超基礎からはじめる編」と「2 入試長文がすらすら読める編」が用意されています。
特に、「1 超基礎からはじめる編」は超基礎から英語の勉強を始めることができるため、英語長文を基本から学びたい方におすすめです。
これらの教材には音読用のCDが付属されているため、リスニングやスピーキング対策も行うことができます。
CDをたくさん聞けば英語に慣れ親しむことができるため、ぜひ有効活用してみてください。
中学 英語長文 ハイクラステスト
「中学 英語長文 ハイクラステスト」はレベル別になっており、徐々に難易度の高い長文にチャレンジすることができる構成になっています。
難易度がStepA→StepB→StepCの3段階でレベルアップしていき、StepCにレベルアップするにつれて難易度が上がり実践的な英文になります。
読解のテクニックや詳しい解説が掲載されているため、1人でも無理なく取り組むことができるでしょう。
入試対策としてもぴったりな教材なので、ぜひ手に取って購入を検討してみてください。
中学生向けの英語長文おすすめ参考書ランキングに関して知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
中学生の英語長文対策まとめ
中学生の英語長文対策まとめ
- 文法や構文を理解してから長文対策をしよう
- 重要な接続詞に注目するなど、コツを掴むことができれば得点力は上がる
- スラッシュを入れたり分からない単語は無視するなど、工夫を重ねていこう
英語の長文読解は苦手意識を持つ方が多いですが、たくさん演習を積んで解くコツを押さえることができれば問題ありません。
できるだけ早い段階から対策に着手しておけば、高校受験の頃には学力が身に着いているでしょう。
丁寧に勉強していけば得点できるようになるため、ぜひ良い問題集や教材を使って英語の長文読解に取り組んでみてください!