【中学・高校】部活と勉強の両立は可能?現役東大生が両立するための秘訣を伝授!

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「部活と勉強の両立って本当にできるの?」

「部活の手を抜かずに勉強についていく方法ってあるの?」

部活と勉強を両立させたい高校生や中学生はこのような悩みを抱くのではないでしょうか。多くの人はどちらか一方になってしまいがちです。

しかし、両方の夢を叶え目標を達成している人も実際にいます。 では、どのような方法があるのか気になりますよね。

そこでこの記事では現役東大生の筆者が、部活と勉強を両立させる秘訣を紹介していきます。

強い気持ちが必要ですが、やること自体は難しくありません。ぜひ紹介することを実践して両方の夢を叶えてください。

部活と勉強の両立についてざっくり説明すると

  • 他人の2倍の頑張りが必要
  • テスト対策は少し前から行う
  • 計画を作って必ず実行する

部活と勉強を両立させるコツは?

サッカーをする男の子

「部活と勉強を両立させるコツってあるの?」

中学生や高校生で部活に入っている人は両立させる方法があれば「ぜひ知りたい」と思っているのではないでしょうか。

部活に所属すれば必然的に勉強との両立が迫られるので何とかやり切る方法が必要です。特に運動部であればその必要性はより高まります。

今回の記事では高校3年生まで運動部に属して部活と勉強を毎日やり切って現役東大合格を果たした筆者が、部活と勉強の両立のコツについて解説していきます。

部活と勉強は両立できるもの

まず結論からいうと、部活と勉強の両立は可能です。 芸術部であろうが運動部であろうが関係なく誰でも両立は可能です。

しかし、中学や高校で周りを見てみると圧倒的に両立を成立させている人は少なくなります。「部活なら部活」「勉強なら勉強」に偏っていて、両立できている人はほとんどいません。

そのため、両立を考えている人はどうしても不安に感じてしまいます。しかし、決して不可能ではありません。

事実、先輩などを見てください。部活を3年間最後までやり切って、かつ超難関国公立大学や難関高校に受かっている人もいるのではないでしょうか。

少数でも見つかるはずです。つまり、適切な方法で部活と勉強をやれば両立は十分可能なのです。

ここからは具体的にどのような方法で筆者が3年間部活をやり切って現役で東大に合格したのか、説明していきます。

他人の2倍頑張る必要がある

部活と勉強の両方をするとなると、当然ながら通常の2倍の努力が必要です。

例えば、陸上部なら朝から夕方までは学校で授業を受け、その後夜まで部活をみっちりやります。

場合によっては帰ってから塾に行ったり学校の宿題をやらなければならなかったりします。つまり、部活と勉強の両方の手を抜かずに両立させるためには、他の人の2倍以上の頑張りが必要なのです。

ただ、両方とも100%では支障をきたす場合も出てきます。そんな時はどちらも全力で取り組むことを前提として、優先順位を決めることが有効です。

例えば、試験が迫ってきているので「部活:勉強=4:6」にする。あるいは、部活の大切なイベントがあるので「部活:勉強=6:4」にするなどです。

常に部活と勉強のことだけを考えていると目の前のことで精一杯になって、全体のことが考えられなくなることがあります。それでは足元をすくわれる可能性があります。

時間には限りがあるので、ざっくりでも決めておくと状況に応じて適切に行動しやすくなるでしょう。

毎日時間を見つけて量を稼ぐ

部活をしている人にとって大切なことは隙間時間をいかに有効活用して勉強量を作り出すかです。

部活をしていない人は勉強時間を確保することは容易です。しかし、部活をしている場合は勉強時間を無理やりでも作り出さないといけません。

そのため「部活をしていない時間はすべて勉強時間にする」くらいの気持ちで机に座って、それを習慣化させる必要があります。

「勉強は効率・質」のような言葉がよくいわれます。しかし、そもそも勉強を毎日継続してやっていないと「効率・質」などをいっても意味がありません。

とにかく通学や授業の休憩時間などの空き時間を利用して勉強をやるようにしましょう。

なお、休日にまとめてやればいいのでは、と考えてしまいがちですが、なかなかそれだけでは足りないのが事実です。

毎日の空き時間に目を向けて勉強時間を増やすようにしてください。

SNSに時間を使うのは論外

今はスマホを持っている中学生・高校性が多いですのでSNSなどをしている人もいるでしょう。しかし、部活をしていて時間に限りがある人はSNSなどに時間を使ってはいけません。

ほとんどの場合、それは無駄な時間です。部活と勉強の両立を考えるのであればSNSに使う時間を勉強に変えるようにしましょう。

効率的な勉強法を知っている

毎日勉強をして時間が一定量蓄積されてくると、自分に合った勉強法がわかったり集中できる時間帯がわかったりしてきます。

するとどの時間帯にどんな勉強をすれば最も効率的なのかがわかるので、その時に一気に勉強を進めるようにしましょう。

授業も活用できる

実は軽視しがちな授業も活用できるかが部活と勉強を両立させるポイントです。 自分で勉強をしていると授業時間は自分のしたい箇所を勉強できないので集中できないでしょう。

しかし、「授業を集中して聞いて理解する」「問題演習を解いてしまう」など授業中にできることはたくさんあります。

部活と勉強を両立させるためには授業を活用するという姿勢を崩さないようにしましょう。

テストや模擬試験は少し前から対策

部活をしている人はテストや模擬試験を少し前から対策を練るようにしてください。

人によっては受験に必要ないからと定期試験や模擬試験で手を抜くこともあるでしょう。しかし、試験は現状を把握できるだけでなくモチベーションを上げる道具にもなります。

すでに勉強の量と質について触れましたが、モチベーションを上げられれば量と質の両方が自然にアップします。

部活や勉強を持続的に両立させるためにも、一見無駄と思えるようなテストや模擬試験も事前に準備をして高得点を狙いに行きましょう。

自分にプレッシャーをかける

「○○大学を狙う」「模試で全国上位何位に入る」と周りに宣言するなどして、自分にプレッシャーをかけるのもおすすめの方法です。

ただし、周りに宣言するのは自信がある人に限られてしまいます。そのため「まだそこまではできない」という人は、目標を紙に書いて飾るのがいいでしょう。

こうすれば無意識レベルに目標を刷り込んでいけます。すると自然に自分にプレッシャーがかかるので部活と勉強の両立を助けてくれます。

両立を持続させるためにはある程度の緊張状態を維持しなければできません。自分にプレッシャーをかけるのは程よい緊張を与えてくれるので有効です。

ライバルを見つける

何かにつけてライバルを見つけることは大切です。 相手を意識することで自分に無理をきかせられるようになります。

ライバルが何かを成し遂げれば自ずと「自分も」という気持ちになります。これが自分を大きく成長させる動機づけになるのです。

目標とする人や競い合えるような相手をクラスや塾などで見つけるようにしましょう。お互いが刺激し合うことで切磋琢磨していけます。

伸び悩んだ時は早めに選択

注意すべきは伸び悩んだ時は早めにどちらか一方に選択する勇気を持つことです。

中学や高校の3年間は思っている以上に短いです。部活と勉強が伸び悩んで時間だけをズルズルと過ごしてしまうと、両方とも共倒れしてしまう可能性があります。

そうならないためにも「もうどうにもならない」と感じた時はスパッとどちらか一方を諦めてしまいましょう。

どちらも一生懸命に取り組んできた場合、なかなか思い切るのには勇気がいります。

しかし、何事にも全力で取り組んだ人なら、一方に力を絞った途端に思いもよらない成績が出る場合があります。そんな成績を出すには選択は早ければ早いほどいいのです。

伸び悩んだ時は早い目に選択してしまうようにしましょう。そうすれば、目標にすらしていなかったような学校や大会が射程圏内に入ってくるようになりますよ。

効率の良い勉強法について解説した記事は、以下を参照してください。

部活と勉強を両立させるための勉強法

何かが書かれたノートの画像

ここまでは部活と勉強を両立させる有効な方法について紹介してきましたが、ここからは両立させるための具体的な勉強法について紹介していきます。

筆者が東大に合格するために実際にやって効果があったことばかりです。勉強の成績を上げるのに有効な方法ばかりですので、ぜひ読み進めてください。

計画も大事だけど実行が一番大事

部活と勉強を両立させるためには計画を作ることが大切です。 しかし、それで満足してしまうのではなく、必ず実行まですることが何よりも大事です。

具体的には試験や模擬試験の日程が決まればそこから逆算して「いつから勉強を開始すれば十分に間に合うのか」を考えます。計画が立てられれば後は強い気持ちで実行するだけです。

ただ、学生といえども突発的なアクシデントに見舞われるでしょう。それによって計画が崩れてしまえば、作った計画にこだわる必要はありません。

その場合は、「今」を起点としてもう一度計画を修正して練り直せば十分です。

また、モチベーションが上がらない日もあるでしょう。そんな時も勉強に身が入らず計画通りに勉強を進められません。しかし、そんな日も机には向かうことが重要です。

やる気は行動の後についてくることがしばしばあるからです。

そもそも瞬間瞬間の感情に左右されていては部活と勉強の両立はできません。自分で決めた計画である以上は、感情には流されないようにしましょう。

自分の気持ちに克つ「勝ち癖」がつくと、自ずと行動ができるようになります。それまでは少しきついですが、頑張ってみましょう。

部活後は勉強を始める前に仮眠をとる

部活で疲れを感じている時は勉強の前に仮眠をとることがおすすめです。

いくらやる気があっても生理現象である眠気があると集中して勉強ができず、効率が悪くなってしまいます。夢うつつの中では時間を無駄にしてしまうリスクすらあります。

そのため、眠たいまま勉強をスタートしてしまうのではなく、10~15分くらい仮眠をとるようにしましょう。

眠りははじめは浅く徐々に深くなっていくので、15分程度の浅い時であればスッと起きられます。それでも頭をスッキリとさせる効果は十分にあります。

そうすれば集中して勉強に取り組みやすくなるのです。

なお、カフェインは摂取してから20分程度かかるので、仮眠の前に飲んでおけば起きやすくなって勉強中の睡魔も防げるのでおすすめです。

問題集は何周もする

問題集をすべて解き終えたら新しいものを買う人もいるでしょう。しかし、同じ問題種を何度も繰り返すことが大切です。

なぜなら、1回やった程度ではすべての内容を理解できないからです。筆者は最低でも3周は解いていました。同じ問題を繰り返し解くことで自力がついてきます。

問題集によっては難しくて最初のうちは自分で解けない問題が出てくると思います。その場合は「5分でわからなければ答えを見る」などのルールを設けて、次から次と問題を解いていきましょう。

模範解答から適切な考え方、解き方を学んで次につなげればいいのです。問題集のすべてを理解するという姿勢で取り組むようにしましょう。

暗記科目は何よりも先に

暗記科目は何よりも優先して取り組んでください。 覚えるだけだからと後回しにしがちです。しかし、覚えたことを脳に定着させるためにはかなりの時間がかかります。

早めにはじめて短時間でも何度も触れた方が効果的に覚えられます。定期試験なら基本的な部分を2週間ほど前から少しずつ覚えていくのがいいでしょう。そして前日に仕上げてしまうのです。

受験は毎日の積み重ねが大切ですので、前もって少しずつ覚えていくようにしましょう。

暗記科目は覚えるだけですが、なかなかそれができません。じっくりと時間をかけて記憶に定着させてください。

疲れたら遠慮せずに休憩をとる

集中力には限りがあるので、疲れを感じたらサッと休憩をとるのが得策です。

特に学校も部活も休みの日は時間があるので勉強の時間を作って集中的に勉強をするでしょう。そんな時こそ「疲れたら休憩」が大切です。

疲れを感じながらダラダラと勉強をしても頭に入ってきません。また、本来なら解ける問題が解けなかったり時間が無駄にかかってしまったりします。

モチベーションを下げる要因にもなるので仮眠をとるなどの休憩を入れましょう。それから改めて勉強をした方が濃密な勉強ができるようになります。

部活と勉強の両立なら通信教育

毎日部活で忙しい方におすすめなのが通信教育です。

部活で放課後遅くまで活動した後に塾・予備校に通うと、どうしても時間が遅くなってしまうだけでなく、睡眠時間を削ることになってしまうので長期的にみてデメリットが大きくなってしまいます。

その点、通信教育であれば朝食前やお風呂の待ち時間といったちょっとした隙間時間を使いながら勉強できるので、忙しくてまとまった勉強時間が取れなくても安心です。

さらに自宅や電車内など場所を選ばす良質な映像講義も受けられる点もありがたいポイントです。

高校生におすすめの通信教育は下記の記事で詳しく解説しています。

部活と勉強の両立についてのまとめ 

部活と勉強の両立についてのまとめ

  • 計画的に対策を練って準備する必要がある
  • 自分を追い込んで計画通りに実行することが大切
  • 伸び悩んだ時は早い目にどちらか一方に絞ってしまう

部活と勉強を両立させることは誰にでもできます。 しかし、両方の目標を達成しようとすれば、どちらか一方しかしない人と比べて2倍以上の努力が必要です。

また、部活と勉強の両方で結果を出すにはしっかりと対策を練って準備しておくことが求められます。

大会や試験の日にちから逆算してベストな状態に持っていけるように、準備しておくようにしましょう。

注意すべきは計画の作成に満足して行動が伴わないことです。自分にプレッシャーを与えるなどして、必ず実行するところまで持っていってください。

ただ、どんなに努力をしても伸び悩んでしまうことがあります。そんな時は早い目にどちらかに絞るようにしましょう。

そうすれば、共倒れを避けることができます。場合によってはよい結果が生まれる可能性もあります。

いずれにしても、自分が後悔しないようにすべてに全力で取り組むようにしましょう。