中学生の勉強部屋のレイアウトはどうすればいい?配置方法や色・温度など解説!
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「中学生の子どもが集中できる勉強部屋のレイアウトってどんな部屋?」
「子どもが勉強しやすい環境にするには何をどうすればいいの?」
こんな疑問を持っている親御さんは多いのではないでしょうか。親は子どもに勉強をしてほしいけど上手にサポートできずに悩んでしまいがちです。
もし子どもが勉強に集中できずにいる場合は、勉強部屋のレイアウトを変更すればしっかりと勉強してくれる場合があります。
また、集中力を高めるには机や椅子などの配置や温度などを考える事も有効です。
この記事では中学生が勉強を集中してできるレイアウトや環境の整え方を詳しく解説していきます。
中学生が勉強に集中できる部屋のレイアウトについてざっくり説明すると
- 中学生が集中して勉強する部屋には特徴がある
- 机の配置は集中力に大きく影響する
- 部屋の色や温度もしっかりと注意すべき
中学生の勉強部屋におすすめのレイアウトとは?
「中学生にとって適した勉強部屋のレイアウトってどんな部屋?」
子どもが勉強しやすいような環境を作ってあげたいなら、勉強部屋のレイアウトは気になるポイントですよね。
また、子どもがどうしても勉強に集中できない人にとっても切実な問題だと思います。
そこでここでは、机の配置や窓の位置、勉強しやすい温度まで具体的に説明していきます。ここの内容だけでも十分に効果的ですので読み進めてください。
勉強部屋のレイアウトが重要な理由とは?
勉強ができる子どもは部屋が整っている傾向にあります。 なぜなら、勉強をするために片付ける必要がなくスムーズに始められるからです。
また、散らかった部屋ではいろいろなものが目に入り集中力を低下させてしまう要因にもなります。
つまり、勉強のやる気を出させて持続させるためには勉強部屋のレイアウトをしっかりと考えておく必要があるのです。
机の配置方法
勉強机の配置はかなり重要なポイントです。 ただ単に収まりがいいから「部屋の隅」となっていませんか?
実はこの配置が集中力を高める妨げになっている場合があります。机の配置は子どもが勉強に打ち込めるようにするためには細心の注意を払わなければなりません。
重要なポイントですので、さらに細かく机の配置方法について解説していきます。
①窓際に設置
中学生が勉強しやすい机の位置は窓際に設置する事です。 理由は以下の通り2つあります。
- 自然光を浴びられる
日差しが入る環境の場合、手元が明るくなるので電気だけよりも勉強がしやすくなるのです。
暗いところでは眠くなるという子どもも中にはいます。しかし、明るい環境なら集中できて勉強がはかどるようになるのです。
- 景色が眺められて開放感がある
勉強の効率を高めるにはずっと緊張状態を維持するよりも、メリハリをつける方が効果的です。時には景色を眺める事でフッと一息つく事も大切といえます。
窓際に机を置いた場合、簡単にリラックスできて疲れを回復させられるのでより勉強を継続しやすくなるのです。
②ドアに向かい合う方向に設置
窓がなかったり隣と接していたりして窓際に机を置けない場合は、ドアに向かい合う方向に設置するのがおすすめです。
あまりドアの向い合わせで机を置いているご家庭は少ないと思いますが、集中力を高める効果が期待できます。その理由は、2つあります。
- 適度な緊張感を持たせられる
ドアに面していると人が入ってきたのが見えます。すると気を抜けなくなるので程よく緊張できるのです。
- 開放的な気分になる
「適度な緊張感を持たせられる」と矛盾するようですが、適度に開放感も得られるのです。
例えば、ドアに向かい合って机を置く場合、壁に面しておくよりもはるかに視界が開けます。前方が開けていると開放感が得られるので、集中力を持続しやすくなるのです。
ドアに向かって机を置く方法は他のものの配置に制限がかかってしまう場合があります。しかし、集中力を効果的に高められるので考えてみてください。
③机の周りにはある程度の空間を作ろう
3つ目のポイントは机の周りにものを置きすぎず、適度な空間を作る事です。
机の周りに何でもかんでも置くと一見効率的で無駄がないように思います。しかし、そうすると圧迫感があって無意識にストレスを感じるようになります。
ストレスが溜まると集中力に悪影響を与えるので、結果として勉強ができなくなるのです。そのため空間を作った方がいいのです。
また、机の周りに空間があると勉強に必要な道具や扇風機、暖房器具などを置く事が可能になり、生産性をアップさせる事もできます。
机の周りが荷物でいっぱいであるという人は、思い切ってその数を減らしてみてください。開放的な環境になって集中力が高まりやすくなりますよ。
ベッドは机に近い場所に置こう
机の配置が決まったら、その近くにベッドを置くようにしましょう。
ベッドと机の位置が近いとベッドから机に必然的に行きやすくなります。つまり、勉強の習慣がつきやすくなるのです。
勉強の習慣がつくとストレスなく勉強ができるようになるので、自然に勉強に取り組めるようになるのです。
また、ベッドと机が近いと休憩も取りやすくなるので、疲れた脳を休ませやすくなるメリットもあります。
部屋で勉強に集中できる室温はどれくらい?
室温と集中力に関係があることは、「階段教室における温熱環境が学生の真理と集中力に及ぼす影響」など様々な論文で示されています。
勉強に最も集中しやすい温度は、夏場なら25度程度、冬場なら18度程度といわれています。 エアコンなどを使って快適な環境を作るようにしましょう。
なお、一般的に気温は少し低めの方が脳が活性化します。特に勉強には 「頭寒足熱」 がいいといわれているので、上半身は涼しく下半身は温めるのがベストです。
部屋の温度は少し低めに設定して足元をブランケットなどで温めるなど工夫をしてみてはいかがでしょうか。
勉強部屋の収納について
「集中力を高めるために机の配置に気を配ったけど、もっと効果を高められないの?」
こんな風に思った人もいるのではないでしょうか。実は、「収納」を適切に整える事で勉強をしやすい環境をさらに作れます。
そこでここでは、収納の観点から勉強をサポートできる方法を紹介していきます。
勉強類は机の近くに
当然ですが机の近くにはペンや教科書などの勉強道具を置くようにしてください。 机に行くだけで勉強が始められるようになります。
また、勉強中にテキストが必要になった場合、遠い場所にあると取りに行くために一旦集中を途切れさせなければなりません。
しかし、近くにあれば勉強に支障をきたす事がなくなります。
ちなみに、視界に勉強道具を置くと無意識に「勉強」へ意識が向いていきます。
勉強以外のものは一箇所にまとめよう
勉強道具を机の近くに置く一方、それ以外のものはできるだけ遠くに収納するようにしてください。 ポイントはそれらを一箇所にまとめてしまう事です。
「勉強道具以外のものはココ」と決めておく事で、持ち帰ってきたものの配置に時間を取られる事がなくなります。
また、場所を一箇所に決める事で時間が経つにつれて、徐々に勉強以外のものが机に近づいてくる事を防げるようにもなります。
勉強道具以外のものは勉強の集中を途切れさせる要因になってしまうものが多いです。
それらに誘惑されてしまわないためにも、勉強以外のものは「遠い場所」にかつ「一箇所にまとめる」ようにしましょう。
勉強に必要ないものはしまおう!
収納を使う時はゲーム機や遊び道具を収納するスペースをしっかりと設けるようにしてください。
いくら勉強しやすい環境を作っても遊び道具が近くにあったり目に入ったりしては、そちらに気が行って環境作りの意味がなくなってしまいます。
中学生は遊びたい気持ちが強いですので、勉強する時はしっかりと収納にしまい込んでしまう事が必要です。
ちなみに、勉強机から簡単に手を伸ばして取れないように、できるだけ収納は机から離れた場所にするのがおすすめです。
部屋に置くと集中力が上がるアイテム
「部屋に置くと集中力を高めるアイテムがあるけど、どんなもの?」
こんな事を考えた事がある人もいるのではないでしょうか。実は勉強部屋におすすめのアイテムがいくつかあります。
それらを活用する事で勉強のやる気をグッと高められるので、そんなアイテムを紹介していきます。
観葉植物
ぜひ勉強部屋に置いてほしいのが観葉植物です。 観葉植物には中学生の勉強をサポートする効果がいくつもあります。
- リラックス効果
観葉植物からはマイナスイオンが発生している事がわかっています。マイナスイオンには心拍を安定させてリラックスさせる効果があるのです。
勉強をしていると疲れが溜まりますが、観葉植物を置く事で疲れを軽減して生産性を高められるのです。
- 空間の快適効果
観葉植物には湿度を調整する機能が備わっています。また、カビやウイルスなどを除去する空気清浄機能もあります。
つまり、快適で健康的な環境を整えてくれるのです。病気になると勉強効率は下がりますが、そのリスクをグッと下げられるのです。
- 眼精疲労の軽減
観葉植物には目を癒やす効果があります。スマートフォンやテレビなどによって目は疲れやすくなっています。
目が疲れると勉強に集中するのは困難です。しかし、眼精疲労を軽減する事で集中力が途切れてしまうのを防げるのです。
香りのあるもの
集中力を高めるには五感を刺激する事が有効ですので香りがあるものを置く事も有効です。
化粧品会社のポーラの実験によると、ローズマリー・オレンジ・ペパーミント・無臭の4つの香りのうち、ローズマリーとペパーミントの香りを嗅いだ人は創造性が増したという結果が出ました。
つまり、脳を上手に刺激するためにもアロマディフューザーやストーンを置くとよいでしょう。
集中力を高めるのにおすすめの香りは以下のものです。
- ローズマリー
- ペパーミント
- ブラックペッパー
- ユーカリ
- レモン
この中でも、特にローズマリーは記録力を強化する効果もあります。勉強部屋で使うならローズマリーが最も効果的といえるでしょう。
ちなみに、見た目がいいディフューザーを置けば部屋がオシャレになるので、モチベーションも高められますよ。
勉強部屋の椅子のサイズ選びについて
「勉強に集中するには椅子も重要なのでは?」
部屋のレイアウトだけでなく椅子にも疑問を抱く人もいるのではないでしょうか。
確かに集中して勉強をするためには椅子の座り心地も重要な要素です。
実はコーネル大学の研究によると、①机に手を置いた時の角度が90度になり、かつ②背中の角度は100~110度になるものがいいと発表しています。
それを実現するにはどのような椅子がおすすめなのか説明していきます。
高さが調節できる椅子がおすすめ
椅子を購入する際は、高さが調整できるものがおすすめです。 その理由は大きく2つあります。
1つは、高さを調整できる事で教科書などの文字を読みやすくなります。すると勉強に集中しやすくなるので、生産性を高められるのです。
2つ目は、中学生は成長が著しいので、すぐに身体と机、椅子の高さがフィットしなくなります。すると腰などを痛めやすくなるので勉強するのが億劫になるのです。
高さを調節できると姿勢が楽になるので、長時間の勉強も容易になるのです。
クッション性があるものを選ぼう
椅子選びではクッション性がいいかどうかも大きなポイントの1つといえます。 あまり意識しないポイントですが、勉強の集中力に影響してきます。
例えば、クッション性が低い固い椅子に座っていると臀部が固まって疲れやすくなるのです。これだけでも十分に大きなデメリットです。
それに加えて腰など身体を痛めやすくもなります。身体に痛みを抱えながらでは長時間座っていられないどころか、集中して勉強はできません。
ソファのように包み込むような椅子はリラックスしすぎて逆効果ですが、あまりに固い椅子も勉強には不向きです。
椅子を選ぶ際は少し柔らかくて座りやすいものを選ぶようにしましょう。
勉強部屋の色を工夫しよう
「勉強部屋は何色の部屋にすれば勉強がはかどるの?」
こんな疑問を持っている人は多いでしょう。実際、目から入ってくる色も集中力に影響を与えます。
ここでは、何色が勉強部屋に適しているか、説明していきます。
リラックスしたい時は青色
落ち着いた環境で勉強したいと考えている人は「青色」を選ぶ事をおすすめです。
青色には心を落ち着かせたり焦りを取り除いたりするような作用があります。
また、青色には集中力を高めて作業によるストレスを軽減するという研究結果もあります。
そのため、カーテンや掛布団の色などを青色にするとよいでしょう。
脳を活性化させたい時は黄色
脳を刺激して活性化させたいという人は「黄色」を選んでください。
東京電機大学の実験によると、黄色は他の色と比べて最大脳活動量を増大させる働きがある事がわかりました。
脳を活性化させて気持ちを高める事で勉強に集中できるようになるのです。
ただし、黄色には青色のようにリラックスさせて疲労を回復させる効果はありません。上手に休憩を取る事には注意してください。
照明の色はどれがいい?
色に関連させると、照明の色も重要な要素です。証明の色にはホワイト系とオレンジ系の2種類がありますが、勉強部屋によいのはホワイト系です。
ホワイト系の証明には目を覚醒させる作用があります。そのため、眠くならず集中して勉強できる環境が作られるのです。
一方オレンジは反対に、目には優しいですが眠気を誘発しやすくなります。勉強部屋には向いていません。
このため、勉強部屋に設置する証明はホワイト系にするようにしましょう。
中学生に必要な勉強時間は?
「中学生ってどれくらい勉強すればいいの?」
勉強に遅れないために、このような心配をしている人は多いでしょう。ここでは中学生に必要な勉強時間について紹介していきます。
中学生の平均勉強時間
ベネッセが2007年に実施した調査によると、中学生の勉強時間の平均は87分です。
その中で最も勉強している時間として多いのが「1時間程度」で18.7%。2番目が「2時間程度」で18.0%、3番目が「1時間30分」で15.7%でした。
つまり、多くの中学生は毎日1~2時間程度の勉強をしているといえます。
中学生の理想的な勉強時間
中学1・2年生は部活や学校の宿題などで忙しいので、平日の理想的な勉強時間は2時間程度です。
夏休みなどの長期休暇は2~4時間くらいの勉強が理想といえます。普段勉強ができていない人は、ここで差をつけられないようにする事が重要です。
中学3年生に至っては高校受験があるので、平日は3時間、休日は6時間ほどの勉強が必要です。 長期休暇や受験直前の時期はもっと長くなります。
そのため、勉強部屋のレイアウトを考える時は、これらの時間を達成できる事を目標にするとよいのではないでしょうか。
中学生の平均的な勉強時間や有効な時間の使い方に関して知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
勉強に集中できる部屋まとめ
中学生が勉強に集中できる部屋まとめ
- 机は窓際やドアに向かい合う配置がよい
- 机の近くには勉強道具を置き、それ以外は遠くの収納に入れる
- 観葉植物や香りなどを用いて五感を刺激すると集中しやすくなる
- 椅子は机や身体にフィットさせやすくするために高さを調整できるものがよい
中学生が勉強に集中できるレイアウトにするためには、机の配置が重要です。 窓際やドアに向い合わせる事で、集中力を持続させやすくなります。
また、勉強道具を机の近くに置き、それ以外は机から離れた収納に入れてしまうのが重要です。こうする事で、遊びの誘惑が減って勉強がしやすくなるのです。
勉強をはかどらせるには五感を刺激する事も重要ですので、観葉植物やアロマを活用するのもいいでしょう。
ちなみに、中学生は身体の成長が早く、机と椅子のバランスをすぐに壊してしまいます。そのため、高さを調整できる椅子を選ぶようにしましょう。
自分に合う部屋作りをして勉強に集中してみてください!