高校受験に落ちた時はどうすれば良い?親の対応から高校入試不合格体験談まで紹介!
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「高校受験に落ちたらどうなるの?」
「中学校を卒業しても就職できるの?」
高校受験に落ちたらその後にどうなるか、不安に感じている人は多いのではないでしょうか。
受験失敗してしまった時、その後にどうするべきか、受験に落ちないためにどのようにするべきかをじっくり丁寧に確認していきたいと思います。
高校受験に落ちたらどうなるかについてざっくり説明すると
- 滑り止めの高校に入学する
- 中学卒業後、就職をする
- 高卒認定試験に合格する
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高校受験に落ちたらどうなるの?
ここでは受験に落ちたらどうなるか、について解説していきます。
高校受験の不合格者は結構いる
中学生までとは違って高校は必ず入試があり、定員に対して受験者が多いことはまれではありません。
そして、入試で不合格になる数は決して少ないことはありません。
滑り止め校をできる限り受けておくのは、不合格になる可能性が決して低くないからです。
中学入試や大学入試と比較すると不合格のイメージがあまりないかもしれませんが、決してそのようなことはありません。
高校受験に落ちた後の選択肢
高校受験に落ちたら、滑り止めの高校に入学する、高校浪人する、高卒認定試験に合格する、の選択肢があります。
選択肢によってその後にどのようなことが待ち受けているのか、どのような進路に進むことができるのか、一つ一つを詳しく見ていきたいと思います。
滑り止めの高校に入学する
滑り止めの高校に通うことになったことで、大学入試に不利になる可能性があります。
しかし、それは第一志望の高校と比較して学力に差がある場合で、授業のカリキュラムやレベルによってはあまり変わらないこともあります。
また、入学した時の友人の学力によってもその後の進路に大きく差が出てきます。
自分と同じくらいかそれ以上の学力の友人がいる環境の下でどれだけモチベーションを持続できるか、逆に差が開きすぎてやる気が出ないといったケースもあります。
第一志望と同じくらいの学力のある滑り止め校かどうかでも、善し悪しが大きく違ってきます。
高校浪人をする
高校浪人とは、第一志望が不合格だったために滑り止め校には通わず、1年後にもう一度第一志望の高校にチャレンジすることです。
一度受験を経験したことから傾向と対策を練りやすいかもしれませんが、高校浪人をする人はほとんどいないことから、1年後に合格ができたとしても同じ年の友人はいなくて学校生活も想像以上に楽しくない可能性が高いです。
また、1年間の受験勉強に対してモチベーションが持続しないこと、1年間塾通いをするための経済的負担が多いことからオススメできません。
高卒認定試験に合格する
高卒認定試験とは、様々な理由で高等学校を卒業できなかった方に対して、卒業した人と同等以上の学力があるかを図るために行われている試験のことです。
高卒認定試験に合格をすれば大学や短大、専門学校の受験資格が与えられます。
独学は厳しいので学校に通っていなくても勉強することができる通信教育をオススメします。
全落ちしてしまっても高校浪人はやめておくべき
高校浪人の人数は年々減少傾向にあります。
現在は1%もいない状況です。
全落ちしてしまっても高校浪人をオススメしない理由ですが、1つ目に年齢的にも精神的にもきついと感じてしまうことです。
中学校まで同学年で過ごしてきたにもかかわらず、高校で1年浪人して念願の第一志望に通うことができたとしても、自分の周りは1年下の後輩です。
友人を作ることができず、また教室の雰囲気に馴染めずに辛い3年間を過ごしてしまう可能性が出てます。
2つ目に、高校を卒業したとしてもその先にある就職活動では、なぜ高校浪人をしたかを聞かれる可能性が高いことです。
高校浪人をほとんどしない現状において、なぜ高校浪人をしたかの明確な理由を答えることができないと、就職活動の面接では不利な状況に追い込まれます。
高校受験の失敗は大学入試やその後に影響する?
通うことになった学校によって、勉強のカリキュラムや推薦枠の数の違いは当然出てきます。
しかし、大学推薦入試や就職活動で、高校受験の失敗に関して面接で聞かれることはありません。
高校受験に失敗をしなかった方でも、また進学校で猛勉強する方でもモチベーションが持続せずに大学受験を失敗して浪人する人は多いです。
高校受験の失敗を糧に、大学受験では失敗しないように3年間の過ごし方を考えて、計画的に入試問題対策をしていくことが大切です。
高校受験失敗がその後の人生にどんな影響を及ぼすかについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
中卒の現状は?
親としては中卒は避けたいと考える人は多いのでないでしょうか?
ここでは中卒の現状について丁寧に解説していきます。
中卒の就職先
2017年の総務省統計局によると 中卒の割合は社会全体の約18.8% と意外と多く感じるかもしれませんが、20代から40代はその中でも0.5%~0.6% であり、ほとんどすべての人が高校に進学しているという結果でした。
高校3年生、大学4年生と卒業を控える学年で進路先を就職と考える方は就職活動を1年間じっくり行いますが、中学3年生で1年間就職活動を行う人はほとんどいません。
高校受験を失敗した後に就職を考えたとしても、期間が短いことからすぐに就職先が見つかることはありません。
また、中卒で雇ってもらえる就職先は大変少ないです。
具体的には、飲食業のホールスタッフ、タクシーやトラックの運転手、とび職といった体力勝負の職が多くなり、女の子は大変厳しい状況に追い込まれます。
中卒とそれ以外の人との生涯賃金の差
平均で生涯賃金は
中卒:約2億1千万
高卒:約2億3千万
短大・高専卒:約2億5千万
大学卒:約3億2千万
となっています。
中卒は働いている年数が多いにもかかわらず、大学卒とは約1億の差が開いています。
高校に進学するだけでも2千万、高専に進学すると4千万も生涯賃金に差が出ていますね。
上記の例を見ると大学卒が一番待遇が良いように見えますが、大卒で中小企業に入った場合60歳までに支給される金額が約2億円であることに対して、高卒で大企業に入社すると、60歳までに支給される金額は約2億3300万と、入社した先によって学歴が逆転する場合もあります。
高卒で大企業へ入社することは大変ではありますが、高卒であれば生涯賃金の逆転の可能性があると考えると、やはり中卒はオススメできません。
高校受験を失敗したとしても、あきらめずに進学方法を探すことをオススメします。
どうしても進学方法がなければ高卒認定試験をオススメします。
子どもが高校受験に落ちた時の親の役割
受験生だけではなく、親も悲しい気持ちでいっぱいかもしれません。
そんな時に、お子さんにどのように声をかけてあげたらよいかなど困ってる人もいるでしょう。
ここでは子どもに対する接し方を見ていきたいと思います。
どのように声をかけるべき?
親としても悲しい気持ちでいっぱいでしょうが、今まで受験に向かって一番頑張ってきたのは子どもであり、子どもが一番悲しんでいることは間違いありません。
まずはその点を意識する事が大切です。
そして、声かけをする際のNGは子どもに対して追い詰めてしまうようなことを言うことです。
結果としては不合格であったとしても、合格に向けた取り組みやその過程が今後の人生に大きな財産となってくるとか、まずは受験というものを経験できたことが良かったのだというようなねぎらいの言葉をかけましょう。
しかし、あまりにも声をかけすぎてしまうとかえって気を遣わせてしまう可能性もありますので、子どもの様子を窺いながら声かけしましょう。
何に気を付けるべき?
親は自分たちの悲しみを子どもに極力見せないようにしましょう。
親の悲しい顔は子どもにとっても辛いものですし、悲しいかを推しているのは自分の責任だと感じてしまいます。
かといって、あまりに励ますのも子どもに気を遣わせてしまいますので逆効果です。
「ご飯は何が食べたい?」
「どこか買い物にも行こうか?」
「たまには一緒にカラオケでもしようか?」
など、気軽に気分転換できるような声掛けをしていきましょう。
新しい気持ちで再出発できるように、日常生活が明るく楽しくなるような雰囲気作りが大切です。
親もしっかり切り替えよう
受験に対して、子どもとともに一緒に取り組んできた親ほど悲しみも大きくなります。
しかし親の役割は、子どもとともに悲しみ続けるのではなく、次の進路に向かって励ましていくことです。
親が早く切り替えないと家庭全体の雰囲気も暗い状態が続いてしまいます。
いかに早く切り替えて、どのようにしたら今後の子どものために一番良い進路となるかを考えましょう。
子どもが立ち直れないときは?
いつまでも落ち込んで立ち直れないでいるかもしれませんが、決して「いつまでも落ち込むな!」と怒ってはいけません。
そのうち立ち直るだろうと長い目で見てあげましょう。
人生が高校受験で決まるわけではなく、
「挽回はこれからの人生いくらでもたくさんある!」
「大学受験でのリベンジがある!」
といったことを伝え、これを糧に頑張るように話していきましょう。
高校受験に落ちないために
高校受験を失敗しても人生の巻き返しはいくらでもできますが、やはり不合格になるのはとても辛いことです。
上記のようにならないために高校受験の対策方法を紹介していきます。
高校受験失敗のリアルを知る
人生の巻き返しがいくらでもできると言っても、その努力は並大抵のものではありません。
受験勉強をしていなければどのような辛いことが待ち受けているかを話し、
「こんな未来はいやだ!」
と、強く思ってもらえるようにします。
自分の未来に対して不安を取り除くために勉強しておこうと子どもに思ってもらえるよう仕掛けていきましょう。
一緒に頑張る友達といる
受験期になっても遊びまくってる人はいます。
そういう人と一緒にいるのではなく、この人と一緒にいたら頑張れると思う人を探すように話しましょう。
もしその友だちが塾通いをしていたら一緒の塾であったり、もし見つからなかった家の近くの塾に通って頑張っている人を見つけるのもいいでしょう。
受験を意識して頑張る人がいる環境に子どもを入れることも大切です。
できるところからコツコツ勉強をはじめる
モチベーションを持続させるために、子ども自身がコツコツできることから始めてみましょう。
どうしても親目線で見ると苦手な科目の対策をするように指示してしまいますが、苦手な科目は手を付けようとしませんし、ほんの少しの時間取り組んだだけで達成感を感じるかもしれません。
まずは得意科目から取り組むように話し、コツコツできる実感を持ってもらいましょう。
また、定期テストの復習や最初からたくさんの時間をかけることや、いきなり入試問題にチャレンジするなどに取り組むとすぐに挫折してしまいます。
少しの時間と子どもができると思える問題から始めていき、徐々に時間を増やして少しずつ入試問題にチャレンジしていくようにしていきましょう。
面接練習をしておこう
志望校、または志望するコースによって面接の有無が違いますので、事前に必ず確認しておきましょう。
面接では、
「中学校生活で一番印象に残ったことは何ですか?」
「高校に入って取り組んでいきたいことは何ですか?」
「気になる時事問題は何ですか?」
など、聞かれる質問はどの学校でも割と似たようなものが多いです。
また、面接する際の姿勢や話すときに面接官が見ているポイントは大体同じなので面接対策はしやすいです。
家でも練習できますので、面接当日まで対策しておきましょう。
夏休みを有効活用しよう
夏休みは3年生になって1,2年の復習だけに時間を費やせる最後の期間となります。
それ以外の期間は3年生の授業で学んだ内容や入試対策問題を解く期間となりますので、復習だけに費やす時間は夏休み以外ではほとんど作れません。
夏休みは苦手と感じてきた単元を一気に対策できるチャンスですし、復習が終われば普段の授業で慣れていなかった古文や英語長文対策、2学期の予習を行うなど有意義な時間を過ごしていけるようにしましょう。
夏休みに不安を少しでも取り除ければ、その後の授業も集中して取り組むことができます。
通う塾は慎重に選ぼう
受験対策では塾通いをオススメします。
塾といっても集団塾や個別指導塾、通信スタイルなど様々なスタイルがあります。
例えば競争意欲のあるお子さんであれば集団塾、隣で丁寧に指導してもらいたいお子さんであれば個別指導塾など、子どもの性格などに合った塾を探すことが大切です。
また、学力レベルや立地、値段なども比較して検討していきましょう。
特に部活動などで忙しい方は、受験勉強に時間を費やすことができない分、早めからの対策が必要です。
忙しい方には通信教育もおすすめ
練習や試合などの予定で忙しく、塾通いも厳しい状態であれば日程調整がしやすい通信教育をオススメします。
通信教育であれば忙しい中での勉強はもちろんのこと、勉強習慣を身に付けることができ、自分のレベルに合わせて勉強できます。
また講座によっては、紙スタイルでの学習・タブレットスタイルでの学習など自分にあった受講スタイルで学習を進めることができます。
さらに、月額費用もリーズナブルであり主要科目のほか定期テスト対策も行うことができます。高校受験の場合ですと学校の成績・内申点も非常に重要であるので、嬉しいポイントとなることでしょう。
中学生向けの通信教育について詳しくしりたい方は、以下の記事を参考にしてください。
公立高校受験の失敗談
ネット上で掲載されている公立高校受験の失敗談をご紹介します。
・公立高校受験の前に私立高校受験で滑り止めが合格となり、それから気が緩んでモチベーションが上がらなくなった
・私立高校の見学をして、公立高校よりも魅力的な校風や熱心に教える先生だと感じたから
と、公立高校受験前に熱が冷めてしまうことがあるようです。
その結果、不合格になった原因は自分にあると自覚ができていて、周りの人たちの責任ではないと本人は感じていても、それを支えてくれた両親、友だち、塾の先生たちへの申し訳なさが出てくるそうです。
受験は自分一人の問題ではなく、周りの人たちみんなで取り組んでいることを不合格になったことで思い知らされます。
そして、その失敗の経験を糧に自分の人生に向けて、自分自身どう進んでいくかを考えられます。
公立高校受験の失敗談は決して後ろ向きなものではなく、自分にとっても他の誰かにとっても前を向いていける貴重な情報源の一つです。
受験の失敗談を気軽に話せるくらいの状態になれたときは、素晴らしい人生を歩んでいる証拠かもしれません。
失敗談を心の拠り所にしてみてはいかがでしょうか。
高校受験に落ちたらどうなるかについてまとめ
高校受験に落ちたらどうなるかについてまとめ
- 滑り止め校に入学して、不合格を糧にして取り組む
- 高校浪人はデメリットが多いことからオススメしない
- 高卒認定試験を目指す
いかがでしたか?
高校受験に落ちたからといって人生が終わるわけではありません。
高校受験に落ちたらどうなるかを事前に知っておけば、その後の対応の仕方も大きく違ってきますし、事前に知っておけば対策することが可能です。
滑り止め校に合格していればその高校で挽回を図れますし、全落ちしたとしても高卒認定試験に向けて取り組めます。
悲しい気持ちを早く切り替えて、できる限り高校卒業以上の資格を得ることで、その後の人生で後悔しない選択ができるようにしていくことが大切です。