幼稚園受験の面接内容は?質問例からおすすめの面接対策まで徹底解説!
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「幼稚園受験の面接ってどんなことを聞かれるの?」
「面接の日にはどんな服装で行けばいいの?」
「当日までにできる対策は?」
幼稚園受験に際して、「面接が不安」と感じられている人は多いのではないでしょうか。
その場合、面接の傾向と流れを知り、しっかりと対策をとることで自信をもって面接に臨むことが出来るでしょう。
この記事では、面接でよく聞かれる質問内容について、具体例を挙げながらまとめています。
この記事を読めば、「幼稚園受験の面接内容と対策方法」が分かります。
幼稚園受験の面接についてざっくり説明すると
- 集団生活を送る上で園が知っておきたいことを確認するためのもの
- 質問内容や対策を知ることで、落ち着いた気持ちで臨むことが出来る
- トラブルを想定し、その場合の対応を考えておくことが大切
幼稚園受験の面接の目的とは?
幼稚園受験における面接の大きな目的は、入園後に園内で集団生活を送る上で、園側が把握しておかなければならないことの確認です。
具体的な例として、次の3点が挙げられますが、他にも園により様々な内容があります。
- 子どもの個性
- 幼稚園と家庭の教育方針がマッチしているか
- 子どもの発達状況 など
また、お受験を行う幼稚園では面接の重要度がさらに増します。考えられる主な理由としては、2つあり、1つ目は、園の教育理念とマッチした子どもを受験により選別したいというものです。
もう1つは、幼稚園の環境に起因します。お受験を行う幼稚園の中には、幼稚園から小学校、そして中学、高校とエスカレーター式に進学する幼稚園が多いです。その為、スタートとなる幼稚園の選抜段階で校風に合わないと園側にも家庭側にも大きな負担がかかってしまう可能性があります。
そのような事態に陥らない為にも、幼稚園受験の面接は合否の判断をするうえで、貴重な判断材料として重要視されています。
一般の園よりも厳しくチェックをされていると考えていた方が良いでしょう。
それに比べて一般の幼稚園での面接は、この見出しの冒頭に述べたような、入園するうえで把握しておくべきことの事前確認という役割が大きく、面接の内容だけで合否が分かれることはありません。
受け入れの際、事前に子供の情報を知ることで受け入れの為の準備もしやすく、緊急時の対策もスムーズにとることが出来ます。
その為、アレルギーや気になることがある場合はこの場できちんと発言し、園側に伝えておくことが大切です。
このようにお受験幼稚園か、一般の幼稚園か、園によって面接の目的は異なっています。
それに伴い対策も変わりますので、志望している園がどのような目的で面接を実施しているのか知っておくことが重要になってきます。
面接時に幼稚園側が見ているポイント
面接時に幼稚園側はどのようなポイントを見ているのでしょうか。
子どもと親それぞれのポイントについてまとめていきます。
子どもに対して見るポイント
面接では、子どもと親それぞれ違うポイントを見られています。
子どもに対しては、その子の個性や発達状況に関するポイントを中心にみられています。
例
- 幼稚園で生活するのにふさわしい能力があるかどうか
- どのような性格なのか
- 挨拶や返事など基本的なことが出来ているかどうか
- 問いかけに応じた基本的な受け答えができるかどうか など
特に面接では、面接官に対して「受け答えが出来るかどうか」が分かりやすく表れます。緊張して普段通りに話ができない子も多いでしょう。
そんなときに、子どもが詰まったからといって親が介入し、返事を促したり答えたりすることは厳禁です。
面接ではあくまでも「受け答えを子供自身が出来るかどうか」が見られています。それと同時にその子どもに対する親の態度も見られています。
たとえうまく答えられなかったとしても、優しい表情で温かく見守ってあげましょう。
親に対して見るポイント
親に対しては、園への理解度や子どもとの関わり方を中心にみられています。
例
- 子どものことを理解しているか
- 園に対して協力的な態度かどうか
- 滞りなく保育料を支払うことができるかどうか
- 話し方 など
子どもとの日頃のコミュニケーションがとても大切であり、面接当日もその様子を見られています。その例として、両親から見た子どもの個性を面接時に伝えられるかどうかもチェックされています。
お受験幼稚園の面接で頻出の質問内容
お受験幼稚園では、合否の判断をする上で面接内容が大きく関わってきます。親に対して聞かれる質問と子どもに対して聞かれる質問、それぞれの例を挙げながらポイントを解説していきます。
親に対して聞かれる質問
面接時に親に対して聞かれる質問として次の例が挙げられます。
例
- 入園に際しての志望動機
- 子育てで意識しているポイント(ほめ方・叱り方等の接し方など)
- 家庭の教育方針
- 子どもの性格
- 自立しているか(着替えやトイレが一人でできるかどうかなど)
- PTA活動に参加できるかどうか
- 最近読んだ本は何か
- 近年の社会情勢についての意見・考え
- 父・母でどう育児分担しているか
- 父親はどう育児に携わっているのか など
親への質問としては、普段のしつけや子どもの性格などの内容が多くなります。その質問を通して、子どもに対してどのように接しているのか、きちんと向き合って子育てが出来ているのかどうかを見る為です。
また、父親が育児に対してどれほど関わっているのかも質問として聞かれることがあります。これは、今後の子どもの成長を後押しするうえで必要不可欠な要素である為です。
子どもに対して聞かれる質問
次に子どもに対しての質問例です。
子どもに対しての質問の特徴として、答えに対して「それはどうして?」と話題を広げ、同時にコミュニケーション力を見る場合もあります。
例
- 自分の名前と年齢が言えるかどうか
- 親の名前が言えるかどうか
- 家で自分は何と呼ばれているのか
- 親の作るご飯で好きな物は何か
- どんなときに親に褒められる・叱られるのか
- 仲良しの友達はいるかどうか(その子の名前が言えるかどうか)
- 好きなおもちゃは何か、どんな特徴があるか など
自分の身の回りのことに対して答えられるかが問われるような質問が多いです。また、子どもへの質問の中で親との関わり方を見られます。子どもの返答により、父・母が子どもとしっかり向き合えているかどうか、愛情を受けて育っているのかが伺え、重要な選考ポイントとなります。
一般幼稚園の面接で聞かれる質問内容
一般幼稚園の面接は、お受験幼稚園と違い、合否の選別目的ではありません。園側が子どもを受け入れる際の確認として面接が設けられているところが多いです。どのような質問があるのか例を挙げて解説していきましょう。
親に対して聞かれる質問
親に対する質問としては、子ども自身のことや注意するべき点、そして子育てについての内容が多いです。
例
- 入園をどうして希望するのか
- 子どもの長所や短所は何か
- 子どもの好きな遊びは何か
- 子どもの成長具合(おむつが外れているかどうか、着替えが1人でできるかどうか、など)
- 家庭でのしつけのやり方
- 子どもの健康状態で留意するべき点
- 子どもの好きな食べ物・嫌いな食べ物 など
例に挙げたように、入園に際して園側が把握しておかなければならない子供の詳しい情報や家庭での接し方についてよく質問されます。
子どもに対して聞かれる質問
子どもに対しては、自分の名前を言えるかどうか、基本的な会話の受け答えができるかどうか見られる質問が多いです。
例
- 名前や年齢がいえるかどうか
- 挨拶ができるかどうか
- 幼稚園に入ってやりたいことは何か
- 普段遊んでいる人はだれか
- 好きな遊びはなにか
- 幼稚園の名前が言えるか など
面接の際に、椅子に座っていられるかどうか、母子分離が出来ているかどうかを見られている場合もあります。
面接に向けて対策しておきたいポイント
ここでは、面接のときに慌てないように、面接に向けて対策しておきたいポイントをまとめていきます。
願書に書いた内容を覚えておく
願書に書いた内容はしっかりと覚えておくようにしましょう。
面接の質問内容は、提出した願書が基になっています。その為、願書の内容と口頭での答えが大きく異なっていると悪い印象に繋がりかねません。願書を提出する前にコピーなどで控えをとり、何度も目を通しておきましょう。
また、面接時には関連する内容に踏み込んで尋ねられることも多いです。例えば、願書に「好きな遊びは絵を描くこと」と書いていたら、「どんな絵を描くのか」「誰と一緒に遊ぶのか」など、願書をベースに話題を広げられることがあります。その為、願書を出来るだけ詳しく覚えておくこと、話題が広がったときのことを想定しておくことが大切です。
幼稚園の理念・方針は必ず見ておく
志望している幼稚園の教育理念・教育方針は必ず確認しておきましょう。
幼稚園受験の面接時には、その園を志望している理由や幼稚園の教育理念に理解を示しているかという内容の質問はよく聞かれます。
入園後の見解の相違やトラブルを避け、円滑に運営するために親の理解というものは無くてはならないものです。その為、この手の質問を扱っている園はとても多いのです。
事前に園のホームページやパンフレットなどを十分に読み込み、園の教育理念や教育方針について知っておくことが大切です。また、園の雰囲気を知るためにもプレ保育や園の見学の機会を十分に利用しましょう。
そして、その教育環境の中で子どもにどのように育ってほしいのか、家庭の教育方針を具体的にイメージしておきましょう。そうすることで、面接時に慌てることなくアピールすることが出来るでしょう。
子どもを当日着る服に慣れさせておく
面接は子どもにとって非日常なものなので、とても緊張してしまいます。さらに普段気慣れない服装だと、動きにくくそれだけで疲れてしまします。
面接当日に少しでも普段通りの様子を出す為に、当日着る予定の服を何度か着せておきましょう。気慣れない服だと緊張して汚してしまったり嫌がったりすることもありますが、何度か袖を通すことで、当日までに慣れるでしょう。
服だけでなく、靴下や靴、カバンなど身に付けるものすべてを事前に慣れさせておくと親子共に安心して面接に臨めます。
親子での面接練習が有効
子どもにとって面接とは、日常生活ではあまり馴染みのないものです。その為、何も対策をしないまま当日を迎えることはリスキーだと言えるでしょう。
そうならない為にも、親子での面接練習が重要になってきます。子どもと一緒に面接の練習をすることで、面接の雰囲気に慣れさせるようにしてください。
面接の練習をすることで、子どもの新しい一面に気が付くことが出来るかもしれません。様子を見ながら練習していきましょう。
また、面接練習をする際の注意点として、親が子どもの返事を誘導するなど、口を出さないように気をつけましょう。
子どもが一人で名前や年齢などの受け答えができるようになることが大切です。手助けしたくなる気持ちを抑え、子どもの返事を待ちましょう。そうすることで当日も親が口を出す事態をなくせます。
面接練習において、先生の話を行儀よく聞くような習慣づけや、相手の話を理解できるようにすることも重要です。一朝一夕で身に付くものではない為、普段のしつけから意識して行ってください。
練習を通し、子どもをたくさん褒めて自信をつけてあげてください。
自信が付くと、自分からどんどんやる気を出して取り組むようになります。
親と離れても大丈夫な練習を
幼稚園によっては、実際に通ったパターンを想定し、「行動視察」を試験の一環として取り入れているところもあります。これは、親から離れ子どもたちだけで遊ばせて「母子分離ができるかどうか」を確認するためのものです。
この「行動視察」への対策として、事前に親と離れても大丈夫なようにしておくことが大切です。普段から公園や施設などを利用して、お友達と遊ばせる機会を積極的に作ると良いでしょう。
また、親子の信頼関係を築くことで、「幼稚園に通うことで親と離れる時間が出来ても寂しくない。大丈夫。」と子どもを安心させてあげることも大切です。
父親と居る時間が短い家庭は、意図的に父親と子どもが2人で過ごす機会を作り、母親と離れても平気な状態にしておくことも大切です。
生活習慣を事前に身に着けておく
普段の過ごし方を意識し、正しい生活習慣を身につけさせておくようにしましょう。
面接では、普段の行いが顕著に表れます。その日だけ取り繕うとしてもすぐに面接官に見抜かれてしまうでしょう。その為、普段の過ごし方を子どもにどう意識させるかが重要なポイントになってきます。
例
- 挨拶がきちんとできるか
- 歯磨きや手洗いうがいができるか
- 一人で服を着ることが出来るか など
生活習慣を整え、教えたことを当たり前のようにできるようになるまで、親は子供の様子をよく観察し、自立までサポートしてあげましょう。
入園面接当日にふさわしい服装
面接当日はその場に応じた服装を準備する必要があります。大きな理由として、面接では第一印象が極めて大切である為です。
「清潔さ」「まとまりのある服装」の2点を考慮しつつ、落ち着いた印象をもたらす服装になるよう気をつけましょう。どのような服装が好ましいのか、
具体的にまとめていきます。
お受験幼稚園はフォーマルな恰好がベスト
お受験幼稚園の面接では、普段着とは異なるフォーマルな恰好がベストだと言えるでしょう。名門幼稚園などの面接の場合は特に注意してください。
面接での印象はまず見た目から入ります。突出するような素晴らしい恰好をしなさいとまでは言いません。よれよれのTシャツや汚れのある服装など、ラフな格好を避け、悪い意味で印象に残らないように注意しましょう。
子どもの服装
どのような服装が好印象なのか、男の子と女の子に分けてそれぞれまとめていきます。
性別 | おすすめの服装 |
---|---|
女の子 | 清潔感のあるワンピースやセーターなど(落ち着いた色味のもの)。膝までのスカート(キュロットでも可)。シンプルな靴下に、汚れのない上履きやスニーカー、ローファーなど。 |
男の子 | セーターにシンプルなズボン。上下とも落ち着いた色味のものを選ぶ。迷ったときはズボンは黒色にする。汚れのない上履きやスニーカー、ローファーなど。 |
面接当日の服装として、事前に園側から指示が出ている場合はその指示を必ず守りましょう。
母親の服装
母親の服装も子どもに合わせ、フォーマルなものをチョイスしましょう。基本のスタイルとしては、スカートもしくはワンピースにジャケットを羽織ると良いでしょう。
スカートの場合、必ず場に応じた丈の長さのものを選んでください。肌の露出が多いものは面接の日の服装として好まれません。おすすめは膝頭が隠れている長さです。
足元はベージュのストッキングと黒色のパンプスを合わせておくと良いでしょう。ヒールはあまり高いものは選ばないように注意してください。3~5cm程度の歩きやすいものを選びましょう。
父親の服装
母親同様、父親も子どもに合わせてフォーマルなものを用意しましょう。
無地のスーツに白のワイシャツを組み合わせるのが定番のスタイルです。
スーツの色味はベーシックカラーを選び、落ち着いた印象を見せることが大切です。
また、可能であれば、ウールのスーツを選ぶと、しわになりにくい為おすすめです。しわやほこりだらけのスーツではしっかりしているという印象はもってもらえません。
細かいところですが、他の受験者も入園の為に対策をとってきます。少しでも印象に差をつける為に父親の印象にこだわるのも1つのポイントと言えるでしょう。
ネクタイはスーツと同系色を選び、統一感を出しましょう。靴は必ず革靴を選択してください。
受験のない一般的な保育園の場合
次に、お受験がなく倍率も気にならない幼稚園での面接時の服装についてです。お受験が無い場合、面接時に服装のチェックをされることは無い為、多少ラフな格好でも大丈夫です。
反対に、周りがラフな格好なのに1人だけかしこまった服装だと子どもが委縮してしまう可能性があります。
子どもが動揺しないように、フォーマルになりすぎない恰好を選択する必要があります。具体的な例をまとめていきましょう。
子どもの服装
お受験のない幼稚園面接でのおすすめの服装を、性別ごとにまとめていきます。
性別 | おすすめの服装 |
---|---|
女の子 | ワンピースやセーターなど(なるべくシンプルな物)。スカートやキュロット。汚れていないスニーカー。服の色味に合っているシンプルなヘアゴムや小物は可。 |
男の子 | 襟が付いているシャツまたはトレーナー。シンプルなズボン。汚れのないスニーカー。 |
男女とも派手な色味の服や、柄物を避け、動きやすい服装を選ぶと良いでしょう。
母親の服装
お受験が無い幼稚園の面接の場合、母親もスーツではなくて普段着で大丈夫ですが、子どもと同じように清潔感のある服装を選びましょう。
第一印相で良い印象を持ってもらう為には、綺麗目のブラウスとスカートの組み合わせがおすすめです。色味は紺や黒、グレーやベージュなどの落ち着いたものがおすすめです。パンツスタイルを選んでもOKです。
父親の服装
父親の服装としては、紺やグレーのスーツやジャケットの着用が基本のスタイルです。お受験のある幼稚園の面接よりはラフな格好が許容されている為、柄の入ったスーツやカラーシャツを使用しても大丈夫です。
また、園の教育方針により、どんな服装がふさわしいのかという点に相違がある可能性もあります。自分が面接に行く幼稚園のことは事前によくリサーチしておきましょう。
幼稚園受験の面接注意点
初めての幼稚園受験だと、服装や質問内容以外にも分からないことがたくさんあると思います。ここではよく挙げられる疑問点についてまとめていきたいと思います。
下の子を面接に同伴するのはあり?
幼稚園受験を受ける子の下にも子どもが居る場合、当日の子守りについて、頭を悩ませている方も多いと思います。
面接に下の子を連れて行っても良いかどうか、対応の仕方は幼稚園によって違います。
当日になって困らないように預け先を探しておきましょう。もし身内や親しい人に預けることが出来なかった場合、一時保育などの利用も検討する必要があります。
また、対応してくれる園で会っても、当日いきなり連れて行くのはとても失礼な上に印象が悪くなってしまいます。預け先が見つからない場合は、園に事前に確認するようにしましょう。
面接当日に持っていくべきもの
どの幼稚園面接でも共通して必要だと思われるものをまとめていきます。
必要なものは、事前に園側からの指示があるかと思いますので、それに従いましょう。
当日準備だと、足りない物があった場合間に合わなくなってしまいます。少なくとも前日までにしっかりと準備をしておきましょう。
必ず用意しておくもの
- 受験票
- 両親のスリッパと子どもの上履き
- シューズ用の袋(履いてきた靴用)
- ハンカチ・ティッシュ
- 筆記用具
- A4サイズのファイル、バッグ(頂いた書類や必要な書類が入るサイズ) など
余裕があれば持っておきたいもの
- おもちゃや絵本など、静かに待機できる物
- 折り畳み傘
- ウエットティッシュ
- タオル など
こんな親のタイプは注意が必要
幼稚園受験の面接では、親の態度や教育方針により面接官からの印象が大きく左右されます。
例
- 過保護な親
- 知育偏重でそれ以外に目が向かない親
- 過干渉な親
- 溺愛すぎる親 など
「自分はここに挙げられている具体例のように子どもに接している」と思った方は注意が必要です。
総じて面接ではマイナス点になることが多く、面接官からの印象もあまり良くありません。
月齢は考慮されるため心配はいらない
低年齢のうちは、生まれてからの月齢が成長具合に大きく関係しています。同じ年に生まれ、同学年に属するにしても4月生まれの子どもと3月生まれの子どもでは1年近くもの間隔が開いています。
その為、幼稚園受験の際に子どもの生まれた時期によっては大きなハンデになりかねません。特に遅生まれの子は、発達が個人差により遅れてしまう場合が多くなってしまいます。
しかし、幼稚園受験の面接においては月齢の差は園側が考慮してくれる場合がほとんどですので、あまり心配しなくても大丈夫でしょう。
心配な場合は、少なくとも、「名前・年齢」「好きな食べ物」など、日常的な受け答えが答えられるようにしておきましょう。
そして、面接の時間はじっと座っていられるように、毎日少しずつ椅子に座る時間を延ばす練習をしてください。
幼稚園受験で落ちた際の対処法
もし面接で落ちてしまったとしても、子どもに「よく頑張ったね」と、結果ではなく過程に対する評価をしてあげてください。
その一言があれば子どもの自信にもつながり、次の受験の際にも活かされるでしょう。「失敗した」という感覚が根づいてしまうと、次の挑戦に対し後ろむきになってしまいます。
また、親は「自分の子育てが間違っていた」と悲観的にならないようにしましょう。子どもも親も、すべてを否定されたわけではありません。様々な要因が重なり、不合格という結果に繋がってしまっただけなのです。
落ちた場合は、「自分たちの家庭と園の教育方針が違っていた」と捉え、次に向けて動き出しましょう。
子どもが面接を1度でも経験できたことは大きいです。それだけでも意味があるのではないでしょうか。
次に考えるべきこととしては「どうしてもその園に入りたい場合、キャンセル待ちの登録をする」「2次募集している園があるかどうか探す」「途中入園を待つ」などが挙げられます。
焦らず、自分たちの家庭や子どもに合った幼稚園を探してみましょう。
面接当日のトラブル対処法
幼稚園面接当日に、何らかのトラブルが発生してしまう可能性もあります。そのトラブルが起こったとき、どのように対処するか、トラブルを想定して事前に話し合っておくと良いでしょう。ここでは、よくあるトラブルとして、2つの内容についてまとめていきます。
父親が出席できない場合
仕事や急用、体調不良などでどうしても父親が出席できないという場合、母親と子どもだけで面接に向かいましょう。
理由としては、幼稚園面接において、多くの園が両親の面接参加を必須だと定めているわけではないからです。
父親が欠席するからと言って、面接の合否に直接的な影響を与えることはありませんので、無理をして行く必要はありません。
不安な場合は、事前に幼稚園の説明会などで両親の同伴について確認しておくと良いでしょう。
風邪をひいたらすぐに幼稚園に報告
面接当日に、両親または子どもが風邪など体調不良に陥ってしまうことも少なくありません。
その場合はすぐに幼稚園に連絡を取り、面接を受けられない理由を正直に伝えましょう。幼稚園によっては、別の日程に面接を延期し、機会を設けてくれるところもあります。
風邪により頭がボーっとしたり、体がだるかったりと面接に集中できないと、子どもの個性や魅力を十分に発揮できないまま悔しい思いをしてしまう可能性が高いです。
一度幼稚園に相談を入れ、悔いの残らないようにしてください。
幼稚園受験の面接についてまとめ
面接についてまとめ
- 幼稚園の教育方針を知り、親子での面接の練習が重要である
- 親の印象や子どもへの関わり方を見られている
- 発達状況は月齢を考慮してくれる
- 気になることや当日にトラブルがあった際はすぐに幼稚園に連絡をする
- 合否に関係なく、幼稚園受験は次のステップに移る為の大切な経験である
この記事では、幼稚園受験の面接について質問例から対策方法まで解説しました。
幼稚園受験における面接の意味を知ることで、どのような意識で面接に取り組めばいいかが明確になったのではないでしょうか。
幼稚園受験の面接に挑戦することで、親子で関わる時間が増える上に、子どもは生活習慣を意識するとても良い機会になると言えるでしょう。
十分に対策をし、落ち着いた気持ちで幼稚園受験に臨んでください。