幼稚園の願書の書き方は?入園までの流れやいつから申し込めるのかまで徹底解説!

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幼稚園願書の書き方のポイントや例文が知りたい!

幼稚園入園までの流れをしっかり確認したい!

幼稚園の入園について、その申し込みや入園までの流れはわかりにくい部分も多く、特に願書の書き方・注意点については明確な基準がないため、「これでいいのか」と不安になりがちです。

今回は、幼稚園願書の書き方を例文を上げながら、分かりやすく解説していきます。

幼稚園の入学までの流れに不安を感じている人は、この内容を確認すれば、願書の書き方に自信が持てます。いつ何をすればよいのかがはっきり分かり、入園までの手続きに不安がなくなるはずです。

幼稚園入園までの流れや願書の書き方についてざっくり説明すると

  • 幼稚園入園までの流れは早めに確認する
  • 願書の書き方にはポイントがあり、例文を参考にすると良い
  • 幼稚園選びの注意するべきポイントをしっかりと抑えるべき

幼稚園の願書受付までの流れは?

悩む女性

幼稚園の入園申込みには、願書提出が必要です。ここでは提出までの流れと、願書を記入する際のポイントをわかりやすく解説します 。

説明会や見学会に参加する

幼稚園に入園希望の際には、願書提出以前にもやるべきことがあります。ホームページやその他資料を確認し、幼稚園で開催される入園希望者向け説明会や見学会に参加することです。

申込み前のこういった会への参加は、幼稚園の教育方針や在園児の様子をしっかり確認することができる為、親にとっても子供との相性を判断できるという大きなメリットがあります。

入園説明会や見学会は、毎年入園の前の年の9月~10月の間に多く行われます。

幼稚園によっては、説明会や見学会に参加した人に優先的な入園許可の枠を設けることがありますので、入園希望の幼稚園の説明会や見学会は必ず押さえておきましょう。

入園願書をもらう

説明会や見学会に参加したら、次は入園願書を手に入れましょう。入園願書の配布は10月の中旬ごろ行われます。

配布方法は幼稚園によって異なり、説明会の中で配布されたり、幼稚園のホームページから自分でダウンロードして作成したりする場合もあります。

また、市町村のやり方として市町村窓口で配布する形式をとっている場合もあります。

いつどこで願書を入手するかについては、何らかの方法で前もって告知がありますので必ずチェックしておきましょう。期限内に必ず入手し、提出に備えるようにします。

願書の提出

願書を手に入れたら、必要事項などの記入をし、期日までに提出できるよう早めに準備しましょう。記入の際に注意するポイントや書き方の良い例というものがありますので、下記を参考にしてください。

願書の提出期限は11月の幼稚園が多いですが、幼稚園によって締切日は異なりますので、カレンダーに印を付けるなどして、しっかり確認しておきましょう 。

また、願書提出の際に気を付けるべき点として、受付時間があります。人気の幼稚園はかなり並ぶ場合があります。締め切り時間に遅れることがないよう、しっかり把握し余裕をもって行動しましょう。

併願の際の注意点

幼稚園に申し込みの際に、迷って最後まで一つの園に決められない時や、入園許可が下りなかった場合の対策として、併願を希望することがあります。

ですが、幼稚園によっては併願希望者を受け付けることは、後々入園予定者数の減少につながるリスクがある為、分かった時点で選考対象外にするという可能性があり注意が必要です。

また複数園の申し込みは、願書提出はクリアしたとしても、面接日重複の心配や、第二希望の幼稚園の入園金の支払期限が、希望の幼稚園の合格発表に間に合わず、余分な出費が必要となることなども考えられます。

併願で願書提出する際には、あらかじめ綿密な計画を立て、もしこうなった場合にはこうするといったケースバイケースの対策を立てておく必要があります 。

幼稚園の願書の書き方

チェックリストの紙

ここでは、実際に願書を記入するにあたって注意するべき点を、各項目ごとに詳しく解説していきます。

基本情報の入力

どこの幼稚園の願書でも、必ず記入するようになっているのが、基本情報欄です。こちらは申し込みのベースになるものですので、丁寧に読みやすい字で書くようにしましょう。

  • 子供の名前
  • 保護者の名前
  • 年齢
  • 住所
  • 連絡先
  • 家族構成

住所はマンション名なども省略せずに、きちんと記載してください。家族構成は同一住所の家族を基本としますが、単身赴任などの場合は家族欄にそのまま記載して問題ありません。備考欄にその旨記載しておくと、幼稚園側も分かりやすいでしょう。

性格など子供に関する情報

幼稚園の多くで、子供の性格についての情報は詳しく書けるよう、別に記入欄が設けられています。

  • 子供の性格
  • 健康状態
  • 発育状態
  • アレルギーの有無
  • 自宅での過ごし方や遊び方

子供の性格などについては、幼稚園側が子供の性格を正確に判断するための材料にするものです。良い面も悪い面も、正確に記入しましょう。

また、アレルギーの有無などは、入園した後の給食やおやつなどに関わってきます。子供のアレルギーは、場合によっては生命に関わるような大きな問題となります。こちらも間違いなく記入するようにしましょう。

入園理由・志望理由

保護者が願書を記入する際に、最も頭を悩ませるのが入園理由・志望理由です。家庭によってはその幼稚園に決めたのは「家が近い」「有名な幼稚園だから」という単純な理由である場合も少なくありません。

ですが、そういった理由をありのままに記載するのは、あまりお勧めしません。幼稚園によってはこの入園志望理由に入園を許可する判断材料を置いている場合があります。

これは企業の履歴書の志望動機欄のようなものであると考えてもらえれば、わかりやすいかもしれません。

この欄には、家庭の幼稚園に対する考え方や希望が伝わるよう、記入することが望ましいでしょう。

具体的には、下記の点に注意して記入しましょう。

  • 見学会や説明会に参加したこと。その際に感じた幼稚園の雰囲気や先生方の印象
  • 子供が実際に幼稚園を見て気に入ったポイントについて
  • 幼稚園が実施してきた行事・イベントの社会的役割について

これらの点について書くことで、印象よく家庭の考え方を幼稚園に伝えることができるはずです。

子供の長所・短所

幼稚園は多くの子供を預かり、一人ひとりに目を配っていかなければなりません。その為、特に親の目線で見た長所・短所は、幼稚園が予め把握しておきたい重要項目です。

長所・短所を伝えることは、つまり子供の性格を分かりやすく幼稚園に伝えるということでもあります。こちらの情報については、分かりやすく詳細に記入しましょう。

【長所を書く時のポイント】

具体的に分かりやすく書くことを心がけましょう。その状況について幼稚園側にイメージを持ってもらう為、生活の中での具体例を示しながら書きましょう。

【短所を書く時のポイント】

長所も短所も隠さず知っておいてもらうことで、初めて幼稚園・保護者・子供の良い関係が築けます。その為、短所についても隠さず記載するようにします。

ただ、言葉によって相手に与える印象は異なるので、同じ短所を伝える場合でもいい印象を持たれないような表現は避け、上手に伝わる方法を考えながら書くようにしてください。

教育方針について

親が希望する子供の将来と姿というのは、家庭によって様々です。それぞれの家庭に様々な事情、思い描いた教育方針があり、その詳細はきちんと幼稚園に伝える必要があります。

家庭と幼稚園が子どもの育て方、具体的なイメージ、将来像などを共有し、方向性を一致させなければなりません。

子ども自身も周りの大人が一貫性を持った行動や態度をとることで安心感を覚え、自分の進むべき道を信じることができるようになります。

実際の記入例を紹介

ノートと鉛筆

ここからは実際の願書の記入例を紹介します。この通りに書く必要はありませんが、幼稚園に伝えたいポイントが押さえてある文例になりますので、ぜひ参考にしてみてください。

入園理由・志望理由

「貴園の見学会で子供たちの様子を拝見し、先生の指示がなくても一人ひとりが自主的に片づけを行っている姿が印象的でした。また、遊びの最中も自分たちでコミュニケーションをとりながら協力しあい、楽しんでいる様子が伺えました。

このような主体性・個性あり方を大切にした教育方針に共感し、我が子も貴園で学ばせていただきたいとの思いから志望しました。」

入園理由や志望理由には具体的なエピソードを交えながら書くのがおすすめです。その際に見学会などに参加した事実をさりげなくアピールするのも良いでしょう。

子供の長所・短所

【長所の記入例】

「絵本が好きでよく読んでいますが、その時には他に気を散らすこともなく、しっかり集中して読んでいます。長いお話でも読み終えるまできちんとその本に向き合います。我が子は、物事に集中しやり遂げる力に長けていると考えます。」

日常の中で感じた子供の良いと思える点を、そのまま素直に伝えましょう。

【短所の記入例】

「自分が興味があることに対しては、熱心に集中して取り組むのですが、好き嫌いが激しく、それ以外のことについては取り掛かろうともしません。視野が狭くならないように、あまり興味がないことにもチャレンジしていけるよう、その楽しさを伝えるにようにしています。」

子供には必ず短所があり、それは長所の裏返しになっています。短所を指摘して、この点が悪いという書き方ではなく、その短所を認め、どのような対処をしているかについても記載すると良いでしょう。

教育方針について

「子供の気持ちを大切に考え、日常の中でわくわくする心をこの時期に十分に育みたいと思っています。併せて、挨拶をする・人に迷惑をかけない・謝るといった基本的なことも少しずつ身につけていきたいです。充実した人生の基礎となる部分を、成長に合わせてゆっくり築いていきたいと思っています。」

教育方針は家庭よって様々です。具体的な例を出して伝わりやすい方法で記載しましょう。

幼稚園の願書を書く際の注意点

ノートとペン

上記では幼稚園の願書の具体的な書き方について解説しましたが、ここからは 幼稚園の願書を書く際の注意点・ポイントについて詳しく説明します。

いつ申し込むべきかはしっかりと把握

願書は提出期限を過ぎると受け付けてもらえません。志望動機や長所短所をまとめながら、感じの良い文章に仕上げるには意外と時間がかかります。

場合によっては清書まで何度も書き直すこともあります。締切直前になって書こうとせず、願書の申込み期限を前もって確認し、余裕をもって準備するよう心がけましょう。

コピー・下書きを用意

願書を下書きをせずに、いきなり書き始めることはやめましょう。どんなに文章が上手な人でも、間違える可能性はあります。

まずは手に入れた願書をコピーして、そこに下書きしましょう。願書の項目枠の大きさに合った書き方に、慣れる必要もあります。

誤字脱字、また加筆したいときなどの修正が効くように、一度下書きで 完成形を作り上げてから、清書するのが良いでしょう。

不安な点は伝えるべき

願書には必ず備考欄が設けられています。家庭における特段の事情がある場合、それを具体的に幼稚園に伝えておくことはとても重要です。

幼稚園側としても、大事な家庭の子供を責任をもって預かる為にはきちんと情報を知って連携をとる必要があります。情報の後出しでいい関係は築けません。

幼稚園と信頼関係を築くためにも、不安な点はきちんと伝えるようにしましょう 。

写真を用意する

願書には子供の写真の貼付けが必要です。家庭によっては写真館での証明写真を準備する場合もありますが、実際はそこまで厳密なものは求められることはないでしょう。

ただ、動き回る子供を捕まえて、提出できる写真を撮影するのは意外に困難です。笑顔の写真を提出できるよう前もっての準備が大切です。また幼稚園によっては家族全員の写真の提出が必要になってくる場合もあります 。

面接も見据えておく

願書の提出後、子供と親の面接や面談が行われる幼稚園が多くあります。その場合、幼稚園側は願書情報を元に質問を行います。また自分が話をする場合にも、願書に書いた内容と相違がないよう注意する必要があります。

願書は提出してしまうと、書いた内容を忘れてしまいがちです。必ずコピーを取って1部手元に置いておくようにしましょう 。

幼稚園の種類は豊富?

2人の子供

幼稚園の種類はいくつかの種類に分類されることをご存知でしょうか。ここでは 幼稚園の種類について解説します。

幼稚園には公立と私立がある

幼稚園と言われる教育機関には、国や地方自治体運営の公立幼稚園と学校法人等が文部省の認定を受けて運営する私立の幼稚園があります。 全体の数としては 私立の幼稚園の方が多く散在しています 。

特に私立の幼稚園は、経営元によってそれぞれに特徴・特色を持っています。サービス面でも公立に比べて優れている面が多く、一括りに幼稚園教育と考えず注意深く、その内容を知ることが大切です。

保育園と幼稚園の違い

同様に同じ年頃の子供を預けて集団生活から学ぶ機関として、保育園があります。保育園は厚生労働省が管轄する児童福祉施設になのに対して、幼稚園は文部科学省が管轄する教育施設です。

管轄する省庁が異なることもあり、内容は全く異なります。幼稚園ではカリキュラムが組まれ教育が行われますが、保育園では預かりを行うことを中心に運営されています。

おすすめの幼稚園の選び方について

多くのいいね

数多くある幼稚園の中で、結局どの幼稚園を選べば一番我が子の為になるのか迷うところです。おすすめの幼稚園の選び方について解説します。

夫婦の教育観にあった幼稚園か

幼稚園によって、教育方針も違えば特徴、在籍人数、雰囲気も様々です。自分の子供にとってどういう環境が最適なのかよく考え、それぞれの幼稚園を調べた上で納得いく選択をすることが大切です 。

そして夫婦といえどもお互いの育った環境により、教育観は異なります。子供に対する夫婦お互いの教育観をしっかりすり合わせし、1番良いと思える選択をするようにしたいものです 。

夫婦の教育観がまったく一致することは難しいかもしれませんが、それぞれが納得できる形を選んでいくようにしましょう。

子供のライフプランをしっかりと考える

幼稚園を選ぶ際に、子供が元気で遊び学べる場所であればどこでもいいと考える親も多いようです。しかし本来なら将来のライフプランまでしっかり考えて決めるべきものです。

人気がある幼稚園だからといって自宅から遠い幼稚園を選ぶと、毎日の送り迎えのことや、子供自身の負担も考えなければなりません。また、働いている親の場合、延長保育があるかどうかも大きな選択基準です。

兄弟のことも考えなければなりません。続く第2子、第3子の可能性がある場合、それでも通園は可能なのか、また仕事の都合で転職転勤の可能性はあるのか、その際の幼稚園の対応などもしっかり考慮する必要があります。

費用は適切かどうか

幼稚園にかかる費用については、無償化が決まっており利用料の費用負担はありません。ただし、その他にも入園料・制服代・給食費・延長保育など意外と出費は多いものです。

また幼稚園によっては積極的に競技行事やイベントを行い、保護者にも積極的な参加を呼びかける園があります。そういった点はそれぞれの幼稚園の特色の1つですので、入園前にきちんと把握して、方針に沿った協力ができるようにしていきたいものです。

コミュニケーションの機会がしっかりと設けられているか

幼稚園はまだ幼い我が子を預けて教育してもらう機関です。我が子の健やかな発育のためにも、幼稚園の先生とのコミュニケーション、また他の保護者との円滑な関係は非常に重要です。

例えばトラブルが起こった際などに、その後の対応に大きな差が出てきます。

トラブルの際なども、しっかりコミュニケーションをとることができる機会を設けてくれるような幼稚園は安心することができます。

実際に雰囲気を感じてみる

多くの家庭が、幼稚園から配布される入園案内や説明会で雰囲気を想像しますが、実際に園庭開放や見学会などに参加すると、もっと多くのことを肌で感じることができます。

実際の在園児の子供の様子、先生の接し方などを見て感じることも重要です。そのためには是非、多くの幼稚園が開催しているプレクラスにも参加してみてください。

幼稚園の入園までの流れと願書の書き方まとめ 

幼稚園の入園までの流れと願書の書き方まとめ

  • 幼稚園入園までに必要な手続きの時期を確認し、早めの願書準備が大切
  • 願書は書き方のポイントを押さえて、例文を参考にする
  • 幼稚園は決めるまでに、見学会や説明会に参加し雰囲気や教育理念を知ることが大切

幼稚園入園にあたり、分かりにくいと言われる入園までの流れと願書の書き方について説明しました。

幼稚園の入園は、願書や手続きのことだけではなく、幼稚園選ぶ段階から多くのことを考え慎重に進めなければなりません。今回は、その為に必要なポイントをしっかり押さえてあります。

願書の書き方や幼稚園の選び方など、幼稚園入園までの流れで迷うことが出てきたら、ぜひこの内容を参考にして、大切な子供の為に最適な幼稚園選びをしてください。