友達と勉強と1人で勉強どちらが効率が良い?それぞれのメリット・デメリットを解説!
「友達と勉強か一人で勉強ならどちらが効率的?」
「それぞれのメリット・デメリットは?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
友達と一緒に勉強する方が頑張れるという人もいれば、1人で黙々とする方が集中できるという人もいます。
では、効率性の観点から見るとどちらの方が優れているのでしょうか。
今回は友達と勉強と1人で勉強の効率性について解説します。それぞれのメリット・デメリットを比較した上でどちらがおすすめかを紹介しますので参考にしてください。
友達と勉強と1人で勉強の効率性についてざっくり説明すると
- 基本的には1人で勉強する方が効率的
- 友達と勉強するならルールを決めるべき
- 友達の姿を見て頑張れるということもある
- 状況に応じて使い分けをするのが良い
友達と勉強するメリット・デメリット
まずは友達と一緒に勉強することのメリット・デメリットについて解説します。
すぐ疑問点を解消できる
これは勉強ができる友達と一緒に学ぶ場合に限りますが、勉強中に質問して疑問点をすぐに解消することができるというのはメリットです。
勉強をしていて「どうやって解くのだろう?」と行き詰まった時に、「すぐ側に勉強ができる人がいてくれたらなあ」と思った経験のある人もいるでしょう。
頭の良い友達との勉強はまさしくそのような状態であり、わからないことを質問すればすぐに答えが返ってくるため、特にそこまで勉強が得意でない人にとっては理想的と言えます。
ただし、質問によって友達の集中を途切れさせてしまう可能性もあるため、質問するタイミングは選ばなければいけません。
強制的に集中できる
友達と一緒に勉強すれば半ば強制的に自らを集中させることができるので、その点もメリットと言えるでしょう。
友達が集中して勉強していれば、自分だけ怠けているわけにはいかないという気持ちになる人が多いはずです。よって勉強へのやる気が出ない時でも、なんとか勉強を続けることができます。
また友達の積極的に勉強する姿勢に触発されて、モチベーションを高められることもあるでしょう。さらに互いに集中しているかを監視し合うことによって、一人よりも勉強が捗るということもあるはずです。
集中が邪魔されることがある
いつでも質問できるということはメリットですが、いつでも質問される可能性があるというのはデメリットであるとも言えるでしょう。
特に勉強が得意で自分が質問される側であった場合、勉強が苦手な友達の質問によって集中が切れてしまうということもあります。
それによって勉強が捗らなかったり、同じような簡単な質問に何度も答えなければならないことでモチベーションを落としてしまうこともあるでしょう。
休憩が自分でとれない
互いに集中しているかどうかを監視し合いながら、緊張感を持って勉強するのは良いことですが、その状態では気軽に休むことはできません。
自分はひと段落ついて少し休憩したい時でも、友達が集中して勉強に励んでいれば、自分だけゴロゴロしたり、お菓子を食べたりはしにくいでしょう。それによって友達の邪魔になってしまう可能性もあるからです。
その場合、自分は集中力が切れた状態でダラダラ勉強を続け、友達が終わるのを待っていなければならないので、能率の良い勉強とは言えないでしょう。
勉強より会話に夢中になることがある
互いに高め合えるような意識の高い友達と勉強するなら、上述のようなメリットを享受することができますが、場合によっては友達から悪影響を受けてしまうこともあります。
例えば、意識の高い友達を見れば自分のモチベーションは上がりますが、逆に意識の低い友達を見ればモチベーションは落ちてしまうはずです。
よって友達と一緒に勉強したいなら、友達をよく選ぶ必要があります。サボりがちな友達と勉強すれば、何気ない会話で盛り上がり、勉強が全く捗らないというようなことも考えられるからです。
一方で1人での勉強ならそうしたことは起きないので、周りに意識の高い友達がいないなら、一緒に勉強するのは諦めた方が良いでしょう。
1人で勉強するメリット・デメリット
ここからは1人で勉強することのメリット・デメリットについて解説します。
自分に向き合って勉強できる
1人で勉強することのメリットは、自分自身としっかり向き合えることです。
学力を高めるには「自分には何が足りていないのか」「どのような態度で勉強しなければいけないのか」などをとことん考えないといけません。
しかし、そうした反省や探究は周りに人がいてはしにくいという側面もあるでしょう。
また友達との勉強では和やかな雰囲気になりがちですが、受験勉強など否が応でも成績を上げないといけない状況では、そうした雰囲気が自分の熱意に水を差す可能性もあります。
よって時には物音一つない静かな環境で、雑念を払って黙々と手を動かすという孤独な勉強も必要です。
疲れたらすぐ休める
先述した通り、友達と一緒に勉強していれば、なかなか自分のタイミングで休むことはできません。一方で1人での勉強なら疲れたらすぐに休むことができます。
もちろん休み過ぎは禁物ですが、集中力が切れてしまった時などは少し休憩を取った方が勉強が捗ることも多いです。また眠気があるなら15分程度の仮眠を取ったり、少し散歩に出るというのも良いでしょう。
上手に休憩を取れば学習効果をより高めることができるので、自由に休憩の工夫ができるというのは魅力的です。
勉強へのやる気がないと続かない
孤独な勉強ではモチベーションの維持が課題になることが多いです。
勉強の目的や目標が明確である場合はまだ良いものの、ただ何となく義務感に駆られて勉強しているというような場合は、中々やる気が続かないでしょう。
また目指すべきものがしっかりある場合でも、長らく勉強を続けているとどうしても疲れてきてしまいます。
モチベーションが落ちてきた時に友達がいれば、その姿を見て自分を奮い立たせることもできますが、1人なら何か工夫をしない限り、モチベーションは落ちていく一方です。
1人と友達どちらが勉強に効率よいか
効率の良さという観点では、友達と一緒に勉強するより1人で勉強する方がおすすめです。特にテスト前や受験シーズンなどここ一番での結果が欲しいという場合は1人の方が良いでしょう。
しかし、上記で解説した通り、どちらにもメリット・デメリットがあり、それらは概ね対照的です。例えば、1人での勉強では自由なタイミングで休憩を取ることができますが、モチベーションの維持が課題になります。
一方で友達と一緒に勉強すれば、お互いの姿を見てモチベーションを高めることができますが、好きな時に休憩することはできません。
よってどちらか一方に決めるのではなく、状況に応じて両者をうまく使い分けるのが良いでしょう。
使い分けの例としては、基本的には1人で勉強しつつ、モチベーションが落ちてきたら集まって勉強し、互いに励まし合うことなどが考えられます。
受験は勝つか負けるかの競争
資格試験なら合格基準点があって、それを超えれば確実に合格できるため、100人受験者がいれば100人とも合格できる可能性がある平和な世界です。
しかし、大学受験や高校受験はそうではありません。大学入試や高校入試では予め定員が決められているため、成績上位の者から順番に合格していきます。
定員よりも随分多くの者が合格する入試もありますが、基本的には定員が10人なら受験者100人のうち合格できるのは10人だけです。
よって受験は資格試験のような平和な世界ではなく、勝つか負けるかという殺伐とした競争であると言えます。つまり入試本番においては友達は助け合う仲間ではなく、競争相手なのです。
そのため、受験勉強においては「何が何でも合格してやる」という気持ちを高めるためにも、1人で黙々と勉強するのが良いでしょう。
1人勉強できない方は?
学習の効率を考えれば、基本的には1人で勉強するべきです。しかし、1人では中々勉強が捗らないという方もいるでしょう。
以下ではそのような方が1人で勉強できるようになるための方法を解説します。
自分の周りの人を参考にする
1人ではうまく勉強できないという方は、まずは良い見本を見つけると良いでしょう。学校や塾には1人で勉強して結果を出している優秀な人がいるはずです。
そのような人を参考に、どうして1人で勉強することができるのか、どのような勉強法を取り入れているのか、集中が切れた時にはどんな仕方で休憩すれば良いのかなどを考えてみましょう。
場合によってその人に直接聞いてみるのもおすすめです。もしそれができるなら、授業の聞き方やノートの取り方なども教えてもらうと良いでしょう。
優秀な人の真似をするということを勉強のテーマにすれば、少しは1人での勉強を楽しむことができるはずなので、モチベーションも高めやすいはずです。
自分の目標について考える
先生や親が勉強しろというから渋々やっているというような受動的な姿勢では、勉強が捗らないのも無理はありません。
そのような人は、自分を奮い立たせることができるような目標を立てるのが良いでしょう。
次のテストでクラスの平均点を超えるなどの手軽なもので良いので、それに向かって積極的に頑張ってみるのがおすすめです。
なお、目標がどうしても思いつかないという場合は、以下の内容を参考にしてください。
優秀な人の目標を聞いてみる
先ほどと同様に、優秀な人の真似をしてみるというのも一つの手です。クラスにいる優秀な生徒、それも自分から積極的に勉強しているような人に、どのような目標を持っているのかを聞いてみましょう。
優秀な人の目標を知れば、どの程度の目標を立てれば良いのかというイメージが掴めるはずです。
またその人の目標を自分の水準に置き換えて目標にするというのも良いでしょう。例えば、その人が「次のテストで全教科95点以上」と目標にしているのなら、自分は75点以上にするというような具合です。
勉強の場所を変える
1人で勉強ができない人の中には、自習室などの静かすぎる空間や絶対に勉強しなければならないような雰囲気が肌に合わないという人も一定数存在します。
自分がそれに該当するという場合は、勉強する場所を変えてみるのが良いでしょう。
例えば、カフェやファミレスなら程よく雑音があるため、静寂が苦手な人なら勉強が捗るということもあるはずです。またリビングで生活音をBGMに勉強するのが心地よいという場合もあるでしょう。
このように1人でも勉強に集中できるような場所や空間を見つけることが、勉強を長く継続するためには欠かせません。
自宅で集中して勉強をするコツが知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
友達との勉強を上手にするためには?
友達と一緒に勉強するのはお世辞にも効率が良いとは言えないのであまりおすすめしませんが、以下のような工夫をすれば効率を高めることは可能です。
どうしても1人では勉強できないという場合や気分転換に友達と勉強するという場合には、ぜひそれらの方法を試してみてください。
友達と決めごとを作る
勉強の息抜きとしておしゃべりに興じるのは良いですが、その時間があまりにも長くなってしまい勉強が捗らないのであれば、一緒に勉強している意味がありません。
そのため、友達と勉強する時は「何時までは集中して勉強する」「何時以降は休憩タイム」などのルールを事前に決めておくと良いでしょう。
また質問をすることで相手の集中を遮ってしまわないように、予め質問し合う時間を決めておくのも有意義です。
なお、基本的には1人で勉強し、たまに息抜きがてら集まるというのなら、ある程度和気藹々とした雰囲気になるのは構いません。大事なのはメリハリです。
友達と一緒に同じ問題を解く
友達と集まった時にはあえて同じ問題を解くというのも良いでしょう。同じ問題に取り組めば競争意識も生まれますし、終わる時間も大体同じになるので、双方にとってきりが良いタイミングで休憩を取ることができます。
また答えや解答プロセスを共有すれば、異なる視点から問題を考える良いきっかけになるはずです。
特に友達と一緒だと会話ばかりで勉強に集中できないという人や休憩のタイミングが合わなくてもどかしいという人には、足並みを揃えて同じ課題に取り組むということをおすすめします。
問題を出し合うのもおすすめ
テスト前の暗記学習などは、1人で黙々と覚えるだけでなく、たまには友達と問題を出し合うというのも有意義です。
良い気分転換になるだけでなく、異なる刺激を取り入れることで暗記の効率が高まるということもあるでしょう。
加えて、友達に出す問題を考える作業を通じてテストに出そうなポイントを発見できるという効用もあります。なお、互いに問題を出し合う時は1問1答など時間がかからないものがおすすめです。
色々な状況で競争をしよう
せっかく友達がいるのなら、1人ではできないような勉強法を取り入れてみるのも一興です。例えば、競争や勝負の要素を取り入れてみると、勉強に張り合いが出たり、集中力がいつもより持続することもあるでしょう。
具体的には10分でより多くの問題を解けた方が勝ちというゲームや、問題をより早く解けた方にポイントが入るというレースなどがおすすめです。
またどちらが長時間集中して勉強し続けることができるかを競い合うのも良いでしょう。
さらに先述したようにお互いが解けなかった問題を質問し合う時間を作るのも有意義です。これも1人ではできないことなので、友達と一緒に勉強することの価値が見出せます。
予備校や通信教育で切磋琢磨するのもおすすめ
他の勉強仲間と学習を共に行い、学習モチベーションを高めたいとお考えの方は、予備校や通信教育の利用を検討してみるのも良いでしょう。
予備校は、校舎で同じ目標に向かった頑張る仲間を見つけて努力を積み重ねることができるため、大いに刺激を受けモチベーションを高く保ちながら学習を継続することができます。
また、地方の方など予備校に通うのが難しい方は、通信教育の添削指導や模試などを活用しながら、全国のライバルと競い合うことも有効な手段となります。
通信教育については、下記の記事で詳しくまとめているので、ぜひこちらもご覧ください。
友達と勉強と1人で勉強の効率性まとめ
友達と勉強と1人で勉強の効率性まとめ
- 1人で勉強するなら目標を明確にすることも大切
- 優秀な人の真似をするというのもおすすめ
- 友達との勉強には競争の要素を取り入れてみる
友達と一緒に勉強するのと1人で勉強するのではどちらが効率的かについて解説しました。
効率性という観点では、1人で勉強する方がおすすめです。予め目標を明確にし、モチベーションを維持できれば、1人の方が高い学習効果が期待できます。
一方で友達との勉強にも、頑張っている姿から刺激をもらえるなど一定のメリットがあることは確かです。そのため、時には友達と一緒に学ぶというのも良いでしょう。
その際はより勉強が捗るように、事前に休憩時間などのルールを決めたり、タイムアタックなど競争の要素を取り入れるのがおすすめです。
以上を参考に、ご自身の学習スタイルについて考えてみてください。