算数が得意な子の特徴は?苦手な子との差や脳の違い・親の声かけ方法まで解説!
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「うちの子、算数が苦手で困っている」
「算数が得意な子になるにはどうすればいいの?」
など、算数の学習について困っている方も多いのではないでしょうか。
算数が得意な子には特徴があり、もし苦手と感じている場合でも学習方法を工夫すると、算数の力を伸ばすことが可能です。
そこでこの記事では、算数が得意な子の特徴や不得意な子におすすめの学習方法についてなど解説していきます。
算数が得意な子の特徴についてざっくり説明すると
- 効率よく問題を解く方法を常に探している
- 途中計算をきっちりとおこなう
- 解けるまであきらめない
算数が得意な子の特徴はある?
算数が得意な子とそうではない子の特徴は、どこが違うのでしょうか。
まずは、算数が得意な子の特徴について解説していきましょう。
問題の本質を見て工夫する
算数が得意な子の特徴として、問題の本質を見抜く力があります。
そのため、問題を解いている途中で分からなくなったり、遠回りだなと感じた場合、ほかの方法で簡単に解くことができないか考える傾向があります。
以前に解いたことがある問題との類似点を見つけるのが上手で、多くの視点を取り入れてその問題に取り組みます。
遠回りな解き方であってもそのまま解いてしまう子が多いなか、算数が得意な子はさまざまな方法を模索するのです。
無駄な作業に敏感
算数が得意な子は、自分がしている計算が本当に必要かどうか考える傾向にあります。
算数は国語と違い、基本的に答えがひとつであり明確です。その答えを導くために、自分の計算が本当に必要なのか、逐一考えるのです。
そして、答えを導き出すために無駄だと判断されるプロセスをしないようにするので、結果的に問題を解くスピードも早くなります。
計算の途中をさぼらない
算数を得意とする子は、効率よく答えを導きだすことに注視しているものの、計算の過程は飛ばさずに書くことが重要ととらえている子が多いです。
その理由としては、単純な計算ミスの防止になります。
算数は答えが決まっている分、いくら考え方が正しいとしても途中の計算が違うだけで間違った答えを導いてしまいます。
そうした算数の特徴をよく理解しているからこそ、計算はさぼらずミスしないように心がける子が多いです。
手を動かして問題に取り組む
間違った問題を直すときに、解説を確認することが多いでしょう。
しかし、解説を見て「そういうことか!」とわかったとしても、実際に問題を解くとわからないというケースは少なくありません。
算数が得意な子は、解説を読んだだけでは「完璧に理解した」とはいえないため、間違った問題に取り組み、しっかりと自分で解き直すようにしている子が多いです。
わかるまで考える
算数が苦手という子は、問題がわからないと思ったら「わからない」といってそのままにする傾向があります。
苦手意識がそうさせてしまうことも考えられますが、「わからない」という理由で考え抜いて答えを出そうというとしないのは、算数を苦手とする子の特徴です。
逆に算数が得意という子は、わからない問題はわかるまで考えます。
自分で解決できなければ人にヒントを求めるなど、わからない問題でも最後まで解くという特徴をもっています。
暗算で目安をつける
算数が得意である子の多くは、暗算が得意です。
計算問題など、暗算でおおよその答えといった目安をつけ、それが正しいのか確認するために計算をしていきます。
答えに目安をつけることで、導きだした答えが大きく異なれば暗算が違うのか、それとも計算が異なるのか確かめるきっかけにもなります。
算数を苦手とする子の多くは、暗算が苦手という子も多いです。
問題を見たらひっ算から始めてしまうため、たとえケタを間違えても気がつきにくくなります。
テストの見直しは最初は親主導で大丈夫
「テストの間違いは見直しなさい」といっても多くの小学生は、見直し方を知りません。
その結果、なんとなく間違えた問題を眺めるだけになってしまい、そこから学ぶことが難しいのです。
そのため、テストの見直しは保護者と一緒にすることが大切です。
どうして間違えたのか、どこを間違えたのかなどを責めるのではなく、話し合うようにしていくと子どもも理解しやすいでしょう。
ただ、ドリルなどはひとりで進めさせた方が集中できる場合もあるため、子どもの様子に合わせて付き合うようにしましょう。
算数が得意な子は脳から違うの?
よく勉強ができる子に対し、「脳のつくりが違う」 などといった言葉を耳にします。しかし算数ができる子に関しては、脳が違うわけではありません。
思考回路が強化されているといっていいでしょう。
算数が得意な子は、難しい問題が解けたときに脳の回路がつながって解けた感覚を持っていることが多いです。
そういった経験を何度も繰り返すことで、その回路が強化され他の問題に対しても応用力が働くようになります。
元からその子が算数ができる脳を持っていたわけではなく、何度も繰り返し問題を解いたことによる思考回路の発達・強化が、算数が得意な子にしたといえるのです。
算数を得意にする・センスをつける方法とは?
これから算数が得意になりたいという子は、どのように工夫していけばいいのでしょうか。
ここでは、算数が得意になるセンスをつける方法について解説していきます。
図で理解する
公式などを使って解く問題の場合、公式の原理をよく理解していない子が多いです。
どうしてそうなるのかわからないままでは、単純な問題はできても高い応用力を必要とする問題を解くことが難しくなるでしょう。
公式を理解するためには、まず図や表などを使ってしっかりと自分で理解しておくことが大切です。
また、「なぜそうなるのか」を自分の口で説明できるようにするようにしましょう。
基礎を定着させて応用につなげる
算数が苦手という子のなかには、単純な計算問題はできても応用問題になるとできなくなるという子が多いです。
その原因としては、根本的な基礎が理解できていないことが考えられます。
足し算や割り算といった単純な計算問題ができていなければ、それらを使った応用問題には対応できないということです。
そういった子には、いきなり応用問題を解かせるよりも、完全に基礎をマスターさせることが必要になります。
算数パズルやアプリで遊ぶ
すでに算数に苦手意識があると、算数の問題を解くことでストレスになり「やりたくない」という気持ちは、勉強の効率を下げるため悪循環になります。
算数が苦手と思っている子に対して、はじめからドリルや応用問題から入ると拒否反応を示すことも多いです。
そういった子には、勉強感の薄いパズルやスマートフォンなどのアプリを活用し、算数に慣れることから始めるといいでしょう。
おすすめは、アプリとして「アリスメティックマスターズ」があります。
「アリスメティックマスターズ」
- 内容:キャラクター達と計算の速さと正しさを競う対戦ゲーム
- 対戦内容:足し算、割り算、分数などさまざまな計算に対応
- 特徴:計算の正しさと速さが重要視され、計算を間違えたり遅くなってしまうと攻撃されます。キャラクターによりレベルが異なるため、自分に合った相手を選ぶことが可能です。対戦することによって計算スピードと正確さのアップが期待できます。
また、おすすめのパズルとしては「頭のいい小学生が解いている算数脳がグンと伸びるパズル」があります。
- 内容:論理的思考を鍛え、柔軟な脳を育てる
- 特徴:AI化が進む中で、培った知識をつかって柔軟に対応できる人材が求められています。そういった論理的思考を鍛え発想力を高めるよう作られたパズルです。
ダイレクトに算数を学ぶよりも、楽しみながらやっていくうちに長時間考える力が自然と身につくことが期待できます。
暗記するところはしっかり覚える
子どもに限らず、問題を解くことに苦戦し続けると嫌になってしまうという方は多いでしょう。
苦戦をする原因には、暗記しなければいけないところを覚えていないということがあります。
算数は問題を解く際に、式を立てそれを解き、答えを記入するという流れが一般的です。
しかし、立式するには公式を覚えていなければ解けないケースや、九九を覚えていないとひどく時間がかかるといったことがあります。
算数は計算が主とはいえ、暗記するべきものはしておくことが大切です。
小学3年生からの図形問題は少し特殊?
図形問題は、足し算や割り算などとは違い算数といっても特殊です。
暗記する必要がある図形があり、計算問題とは違い想像力も必要になります。
そのため苦手とする子も多いですが、難しく考えずに問題に挑むことが大切です。
親の接し方はどうするのが正解?
算数に取り組むにあたって、親はどのように子どもに接していけばいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、子どもへの接し方について解説します。
命令・非難口調は禁止!
ついやってしまいがちなのが、命令や非難口調で子どもと接してしまうことです。
「勉強しなさい!」 「まだやっていないの?」 「どうしてわからないの?」 などといった言葉をかけてしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、そういった接し方は子どものやる気を失わせる原因にもなります。
「一緒にやろうか」と声をかける、同じ空間で自分も作業をするなど、子どもと同じ空間で過ごすことが大切です。
子どもに対して一方的にならないように、気をつけましょう。
子供の疑問は一緒に考える
勉強をしていると、子どもから「なんで?」と聞かれることがあります。
疑問を浮かべるということは、それだけ問題に真剣に取り組んでいる証拠でもあります。
そういった疑問には一緒になって考えるようにしましょう。
答えをいうことは簡単ですが、どうやって解いていくのか親が子どもにヒントを与えながら自分で考えさせることが大切です。
時には逆質問をするなど、考える力を育てましょう。
できる子の話はしない
「○○君はできるのに」 など、友達や兄弟と比べた発言をしていませんか。誰かと比べるような言葉は、子どものプライドを傷つけることになります。
そういった言葉は子どものやる気を失わせてしまうので、絶対に使わないようにしましょう。
子どもへの声かけとしては、基本的にプラス思考の言葉をかけ、「頑張ろう」という気持ちにさせることが大切です。
算数に苦手意識のある子供への対応は?
これから算数を伸ばしたいという子供のなかには、算数に対しての苦手意識が強い子もいるでしょう。
算数への苦手意識が強いと、そもそも算数を学ぶこと自体が苦痛の時間であり、苦手と感じていない子供に比べ、勉強の効率が下がってしまいます。
まずは算数への苦手意識の改革が必要です。
そこで、算数への苦手意識が強い子への対応方法について解説していきましょう。
30分で集中力は切れると考える
算数を苦手、嫌いと感じている子供に対しては、短い時間に区切って学んでいくのがおすすめです。
たとえば、20分程度に区切ってドリルなど勉強を始め、間違えた問題の解説をするようにします。
このとき、20分では解ききれない問題数を設定しておくといいでしょう。
その理由としては、20分で与えられた課題が終わらず、解けそうなのに中途半端に終わってしまうことで、時間が過ぎても問題を解くことがあるためです。
こういった状況は、とても集中して問題に取り組むことができるため、ダラダラと長く続けるより勉強の効率が上がります。
字をきれいに書かせない
「もっときれいに書きなよ」 とつい言っていませんか?
勉強をしているときに字をきれいに書く必要はなく、それよりも問題を解くことに集中させた方がいいでしょう。
もし、あまりに字が汚いことによって、自分でも読めない、ミスをしてしまうといった状況である場合は、「せっかくできるのにもったいない」 と声をかけましょう。
問題が解ける字であれば、字にこだわってきれいに書く必要はありません。
入試以外で先取りしない
子供の該当学年で学ぶ算数の予習をするのであれば、学校の授業の理解を深めることにつながるためおすすめです。
しかし、上の学年まで無理に学習を進めていくのは、かえって子供の負担が増えます。
入試のために必要などといった理由でなければ、あえて上の学年の勉強を進める必要はなく、現在の学習内容を完璧に理解することの方が重要です。
ただし、上位校の中学受験を検討している場合は、先取りをしていく必要があります。
分数などの理解は身の回りのものを使う
基本的に、理解できないものに苦手意識を持つ子供は多いです。
そのため、分数や普段使わない記号が出てくるような学習内容には、身近なものを利用して解説するようにしましょう。
例えば、ケーキなどを使って6分の1などを表現してみると、分数の足し算や引き算が理解しやすいのでおすすめです。
逆に算数だけが得意な子供は問題がある?
算数が得意な子のなかでも、小学校の教科全般が得意という子と、算数だけが得意という子がいます。
算数は、暗記が少ない科目です。算数だけが得意という子は、学習面でも算数に偏りがちであるため、暗記を必要とする勉強が不得意になりやすいです。
ほかの教科に苦手意識を持ち始める前に、バランスを考えながら学習をすることが大切になります。
特に理科や社会など、暗記を必須とする科目に力を入れるなど、暗記力を育てるよう意識しましょう。
とはいえ、算数ができるということは、物事を抽象的にとらえることができるという証拠でもあります。
ほかの教科に対しても、取り組み方次第でもっと伸びることができるでしょう。
算数が得意になるための教材選び
算数が苦手、嫌いといったマイナスイメージがある子の場合、教材選びは慎重に行いましょう。
ここからは、算数を伸ばすための教材選びについて解説します。
まずは易しいものを選んで自信をつける
算数に苦手意識がある子、どこがわからないのかもわからない子におすすめの教材は、「小学校6年間の算数がマンガでざっと学べる」というマンガです。
親としても、子供に何から教えたらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
「小学校6年間の算数がマンガでざっと学べる」は、マンガでありながら大人が読んでも「なるほど」と思える内容になっています。
子供が好むイラストや、セリフを用いて算数を解説してくれるため、マンガを読んでいる感覚で算数を学べます。
「小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる問題集 単行本」も併用するのがおすすめです。
「小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる問題集 単行本」は、単元ごとに内容が分かれているため、苦手とする単元を集中的に学ぶことができます。
解説も、省略されがちな問題を解くプロセスも丁寧に書かれているため、どこで自分が間違ったのか、考え方はあっているのかなど確認が可能です。
通信教育なら子供中心で学習できる
通信教育には、紙ベースもしくはタブレットを用いて学習を進める2通りの方法が一般的です。
また、子供一人でも学習を進められるような内容になっているため、時間がなかなか取れない場合でも学習が可能です。
また、通信教育によって遊び感覚で学んでいく要素もあり、子供のモチベーションを高めることができます。
動画で学校の予習をしたい、わかりやすい説明がついた参考書が欲しい人、効率よく学習を進めていきたいという方には、通信教育の教材は最適といえます。
通信教育のなかでも、タブレットと紙の両方で学習することが可能なものもあります。
また、塾に比べコストを抑えて学習を進められるためおすすめです。
小学生におすすめの通信教育については以下の記事で紹介しています。
算数が得意な子の特徴についてまとめ
算数を得意にする方法についてまとめ
- 問題が解けないことを責めたりほかの子と比べない
- 解けない問題は子供と一緒に考える
- 易しい問題から始め自信をつけていく
算数が得意な子の特徴は、無駄な計算や作業を嫌い常に効率よく問題を解くことに注視しています。
逆に算数を不得意とする子供は、解けない問題に対し考えこむことなく周囲に助けを求めがちです。
自分で問題を解けた達成感や喜びを味わう機会が少ないため、脳の思考回路は算数が得意な子に比べて弱い傾向にあります。
算数が得意になるためには、数多くの問題に取り組み脳の思考回路を強化することが大切です。
そのためには、易しい問題から始める、学習時間を工夫するなどといった取り組みをして、算数への苦手意識を改善することが必要になります。
この記事を参考に、通信教育などを活用して算数の力を伸ばしていきましょう。