ノート術や文房具で話題の東大卒YouTuber・みおりんカフェにインタビュー!
新型コロナウイルスの流行により、オンラインでの学習が活発化している中、YouTubeも学習ツール・情報収集の場として注目されています。
今回は、東大卒の勉強法系インフルエンサーである、みおりんカフェのみおりんさんに直接インタビューしてきました!
みおりんさんはYouTubeでの発信だけでなく、ノート術の書籍執筆、Twitterやインスタグラム等のSNS・ブログでの発信など様々な活動を行なっています。
インタビューでは、そんなみおりんさんの活動の軸や、そもそも勉強法を発信しようと考えたきっかけなどについてお話を伺うことができました!
読者へのメッセージもいただき、みおりんさんのインフルエンサーとしての親しみやすさ・優しさが伝わる内容となっています。すでにファンの方も初めて知ったという方も、ぜひ最後までご覧ください!
みおりんさんのプロフィール
東京大法学部卒・勉強法デザイナー。
地方公立校から自宅浪人で東大受験をした経験をもとに、YouTube「みおりんカフェ」(登録者約8万人)やブログ「東大みおりんのわーいわーい喫茶」、各種SNSなどで勉強法やノート術について発信中。
合言葉は《すべての人にごきげんな勉強法を》であり、子どもから大人まで使える、楽しく学ぶヒントを届けている。
著書に『東大女子のノート術 成績がみるみる上がる教科別勉強法』がある。
「勉強法YouTuber」だけではない!みおりんさんの活動
本日はお忙しい中、快くインタビューに応じてくださりありがとうございます。
学びTimesを運営しております、株式会社ベンドの古田と申します。
本日はどうぞよろしくお願いいたします!
みおりんカフェのみおりんと申します。
こちらこそよろしくお願いいたします!
本日は質疑応答形式でのインタビューをさせて頂きたく存じます。では、早速1つ目の質問に移らせて頂きます。
みおりんさんの活動としては、YouTubeチャンネル「みおりんカフェ」が有名かと思うのですが、他にも様々な形で発信をされていますよね。
まずはみおりんさんの活動全体についてお聞かせいただきたいです。
はい。YouTube以外にも、ブログや書籍執筆、インスタグラムなどのSNSでの発信を行なっています。
勉強法についてお伝えする中の一つの手段としてYouTubeがあるのですが、見ていただける人が多いのでメインのようになっています(笑)
YouTuberというよりも、勉強法を教える人間ということで、2021年度からは 「勉強法デザイナー」という名前を掲げて活動しています!
なるほど、勉強法というのが活動の軸にあって、そのためにYouTubeを含めた様々なチャネルがあるということなんですね。
勉強法の発信をしようと考えたきっかけは何かあったのでしょうか?
私は東大に一度落ちていて、自宅浪人を経験しているんです。その経験を通して試行錯誤したことを、自分以外の人にも再現可能な形で伝えられないかと考えたのがきっかけでした。
私自身勉強があまり好きではなかったので、そんな人でも楽しく勉強する方法を伝えられたら良いなと思っています。
自宅浪人だと自分で勉強法を考えて工夫していく必要がありますし、確かにその工夫がみおりんさんのコンテンツを人気にしている理由だと思います。
具体的なノート術や勉強法の発信についてはまた後ほど質問させていただきます。
YouTube・ブログ・SNSそれぞれで変化を持たせる
先ほど、YouTube以外にもブログやSNSなど様々な発信方法をとっているとお話しいただいたのですが、それぞれの使い分けなどはあるのでしょうか?
基本的に各媒体で発信している意図は変わらないのですが、テイストをそれぞれ少しずつ変えています。
例えばYouTubeには大勢の方に知りたいと思っていただけそうな内容を投稿する一方、ブログにはニッチな話題を投稿し、インスタにはそれらをまとめた内容を投稿しています。
これはYouTubeは再生回数が見えてしまったり、再生回数を取らないとそもそも動画を見てもらいにくいといったことが理由です。またインスタは内容を見返しやすくするアーカイブのような役割も果たしています。
それぞれの特性に合わせて、発信内容にも工夫があるのですね!
モットーに基づいた勉強法の発信
ここからは、みおりんさんの勉強法の発信について、より具体的にお話を伺えればと思っております。
わかりました。まず私は、「すべての人にごきげんな勉強法を」というモットーを持って全ての発信を行なっています。
私は勉強ができること・成績優秀者であることにあまり価値はないと思っているのですが、学ぶことを楽しむ力はとても重要だと考えています。
社会人になってもそうですが、どんなことに対しても何かを学ばなければいけない機会がたくさんある中で、それが苦行になってしまうと非常に辛いです。
だから私は、「まず学ぶことを楽しめる人になりましょう」というスタンスで発信をしています。
学校でやるような勉強だけでなく、将来まで見据えた上で学ぶことの大切さに目を向けて発信をされているんですね…!
やっぱり「勉強のやり方がそもそもわからない」という子が多いので、それを解決することは大きな意味があると思っています。
「勉強を楽しむためにポイントカードを使用する」などのモチベーション部分をサポートする方法であったり、そもそも何をして良いかわからない人のための勉強法の基本といった内容について、反響が大きいですね。
たしかにYouTubeのコメント欄やインスタグラムでも、「真似してやってみました!」というような返信や投稿が見られます。
みおりんさんが、勉強法で悩んでいる方の大きな味方になっていることがよく分かりますね。
「東大女子のノート術」は自分の体験を大切に
みおりんさんは著書『東大女子のノート術 成績がみるみる上がる教科別勉強法』 を書かれていたり、ノート術に関しても力を入れられている印象なのですが、こちらの反響はいかがでしょうか。
ノート術についても嬉しいお声をいただくことが多いですね。
ノートをまとめるときのポイントや、そもそもノートまとめをして良いのか、見やすい色の使い方などを、実際にノートを作る様子を見せながら解説しています。
ノートの使い方は悩む方も多いところだと思うので、それを動画などで例を見ながら学べるというのはありがたいですよね。
やはりそのようなノート術はご自身の体験に基づくものが大きいのでしょうか?
そうですね。実際に私の小学校や中学校時代のノートを取り出すことが多いです。
私はそもそも自分のノートに何らかの価値があるとは思っていなかったのですが、ノートの写真や動画を出すと必ず大きな反響をいただけるので、そこにニーズがあるとわかって積極的に発信するようになりました。
ニーズに応える形で始まったというのはすごいですね。
ノート術だと、自分の経験がありつつも他の方の作り方や書籍を参考にして発信している方も多いと思っていたので、みおりんさんがご自身の経験を中心に発信されているというのも驚きでした。
他の方のノート術に引っ張られてしまうのが怖くて、まずは自分のやり方を確立しようと考えていました。
最近は他の方の書籍を読んだりもするんですが、やはり自分の体験したことしか発信していないことが多いですね。
他の方のノート術については、「こんな方法もあるみたいですよ、合いそうだったらやってみてね!」という形でお伝えすることはあります。
ありがとうございます、ノート術へのみおりんさんのこだわりが伝わってきました!
勉強のモチベーションを高める文房具も紹介
みおりんさんは文房具についてもこだわりを持って発信されていると感じています。文房具についても詳しくお聞かせ願えますと幸いです。
はい。文房具に関してはおすすめ文房具という形でYouTubeやブログでご紹介させていただいています。
例えば透けていてトレーシングペーパーのようになっている付箋だと、白地図などを写すときにわざわざコピーを取らなくても良かったり、教科書の上にそのまま貼れるといったように、勉強に特化した文房具をご紹介しています。
あとは用途に応じたノートの選び方など、文房具の選び方についても発信しています。
文房具のこだわりについても、みおりんさんご自身の原体験がベースにあるのでしょうか?
そうですね。私自身、文房具大好き人間のように思われることが多いんですけれど(笑) 実は文房具が大好きというよりは、普段使うものに対してどれもこだわりを持っているんですね。
頻繁に使うものや長期間使うものに関しては、何十軒お店を回ってでもその時のベストが欲しいと思っていて、勉強に関してはそれにあたるのが文房具でした。
もしその文房具が、自分の納得のいかないものや使いにくいものだったりすると、勉強のモチベーションを下げてしまったり、例えばシャーペンが書きづらいということを理由にして勉強をサボってしまったりしそうなので、こだわりを持って選んでいましたね。
なるほど。文房具へのこだわりもモチベーション管理の一環としてあるのですね!
YouTubeチャンネル「みおりんカフェ」について
みおりんさんのYouTubeチャンネル「みおりんカフェ」についても、深掘ってお話をいただけたらと思っております。
みおりんさんは勉強系YouTuberの中で、どのような立ち位置をとる意識で活動していらっしゃるのでしょうか。
私は勉強系のYouTube動画は大きく4種類くらいに分類されると思っています。
一つ目は授業動画、二つ目は勉強法の説明動画、三つ目はStudy vlog動画(勉強する1日をまとめたもの)、四つ目はStudy with me動画(一緒に勉強する感覚のもの)です。
私は授業動画以外は全て扱うのですが、その中でも勉強法に特化しています。
私は日本一勉強できる人ではないけれど、日本一勉強法について考えたり説明したりできる人にはなれると思っていて、そこを目指して頑張っています。
勉強法系の中でトップを取るという意気込みなんですね。
そのために、コンテンツを作る上でこだわっている部分などがあれば教えていただきたいです。
先ほども申し上げた通り、私は「すべての人にごきげんな勉強法を」というコンセプトで活動しています。
ですから、これはYouTubeに限らず全てのコンテンツに共通して言えるのですが、勉強に対して楽しそうな印象を持ってもらえるように心がけています。
最初から「東大卒です」というのを押し出しすぎると、「どうせ頭いいんでしょ」と思って敬遠させてしまいかねないと思います。私も分からないことだらけなので、分からないことを分からないと正直に話すことで親しみやすい空気感になるようにしています。
他にも私のコンテンツは、上は社会人の方や親御さんから、下は小学生まで幅広い世代の方が見てくださっているので、その全員が見られるようにしなければいけないと思っています。難しい言葉を使わないようにしたり、なるべく早口にならないように気をつけています。
とても幅広い層にアプローチされているのですね。
たしかに、YouTubeのサムネイルや動画を拝見しても、ポップで柔らかい雰囲気を感じます。
はい、最近ではご高齢の方からも「資格勉強を始めました」といった嬉しいコメントもいただいています。
わざわざ勉強系のコンテンツを開こうとしてくれるだけで、それはすごいことだと思っているので、そのような方々の気持ちを大切にしていきたいです!
みおりんさんのコンテンツと学校・塾・予備校との違い
学校・塾・予備校といった既存のもの以外の教育ツールが、先ほどお話に上がったYouTubeをはじめとして増えています。
勉強に関して様々な発信をされているみおりんさんの視点から見て、既存の教育ツールとご自身のコンテンツの違いはどのようなところにあるか、お考えをお聞かせ願いたいです。
まずYouTubeについてお話しすると、無料であるという点と全国一律で見られるという点が大きいと考えています。これらによって今まであった経済格差や地域格差を小さくすることに貢献していると思います。
私は地方出身で親も高卒だったので、受験に関する情報が身の回りから集めにくい環境でした。そのときにインターネットが情報収集のツールとして非常に便利で、感動したという原体験があります。
さらに教育の分野に絞ってお話をするなら、隙間に入り込めるという点もYouTubeの良い点だと考えています。ベッドで寝そべって動画を見ていても、たまたま教育系の面白そうな動画が流れてきたら開くかもしれないですよね。
また動画だからこその楽しさ・分かりやすさもあると思っていて、学校や塾の授業よりもエンタメ要素を出しやすいので、入り口のハードルが下げやすかったり長続きしやすいという印象があります。
動画コンテンツ、特にYouTubeは情報収集の気軽さを促進していますよね。
塾や予備校でも近年では動画コンテンツを扱っていると思いますが、それらとの差別化ポイントなどはありますか?
そうですね、私の場合は勉強法に特化して発信しているのですが、学校や塾・予備校は勉強それ自体を教えることがメインだと思います。
学校などでノートの取り方を習った覚えがないという方も結構いらっしゃるので、そういった部分のサポート手段として使ってもらうのも良いと考えています。
ありがとうございます。YouTube以外の、ブログやSNSなどの媒体に関してはいかがでしょうか?
情報収集の気軽さや格差軽減といった点は同じくあると考えています。
ブログは何かしら調べたいことがある方が入ってきて読んでくださっていて、そういった熱量あるユーザーの、後から読み返したいというニーズに応えられている印象ですね。
インスタに関しては概要をまとめて「詳しくはYouTube/ブログで!」のように投稿することも多く、YouTube・ブログ・SNSの間で相互に入口を作ることができていると思います。
なるほど。それぞれの媒体の強みを活かしつつ、既存の教育ツールとは一味違った価値を提供されていることがわかりました。
みおりんさんのように個人名で活動されている方であれば、「みおりんさんがこう言っているからやってみよう」というようなファンが付いてきやすい点もあるかと思ったのですが、いかがでしょうか?
嬉しいことに、実際にそのように言ってくださるファンの方も増えてきました。
今後はそのようなファンの方も増やしつつ、勉強法の分野でさらなる価値提供ができればと思っています!
みおりんさんの今後の展望
ここまでのお話の中でもいくつか出てきたかとも思いますが、みおりんさんの今後の展望について、改めてお聞かせ願えますでしょうか?
はい。今後の展望・目標としては3つあります。
一つ目は、勉強法とノート術について、日本の中で第一人者になることです。私が試行錯誤したものをわかりやすく噛み砕いて、誰でも再現できるようにしたいです。そして、勉強法と聞いたときに、最初に思い浮かぶような人になりたいと思っています!
二つ目は、日本一親しみやすい東大生・東大卒インフルエンサーになることです。現在Study with me&勉強相談会のライブをYouTubeで毎週配信しているのですが、そのような活動を通じて、一番寄り添ってくれる勉強系インフルエンサーでありたいと考えています。
三つ目は、自分の文房具ブランドを立ち上げることです。勉強を楽しんだり、勉強で目標を達成できるような実用的な文房具を作れたら良いなと思っています!
視聴者の方にとっても、みおりんさんに付いていこうと思えるような素敵な目標ですね!
二つ目の、日本一親しみやすい東大生・東大卒インフルエンサーになるという点について、他にも取り組まれていることはありますか?
ライブ配信でどんな質問にもお答えしてきた点に加えて、現在は忙しくなって一旦ストップしているのですが、2021年7月までは月何百件のDMに全て返信させていただいていました。有料になってしまうかもしれませんが、今後は個人相談も始めていきたいと考えています。
また勉強のやる気が出ない子や自己肯定感が下がってしまっている子が多いので、そういった子に対し「悩んでいるだけでもえらい」ということを伝えて自己肯定感を高めるお手伝いをしています。
勉強のやり方で悩む全ての受験生にとって、みおりんさんは大きな味方になっていると思います。みおりんさんの今後の活躍に期待が高まりますね!
みおりんさんから読者へのメッセージ
最後に、この記事を読んでいただく方々に向けて、みおりんさんからメッセージをいただいてもよろしいでしょうか?
勉強のカリスマではなく、勉強を楽しみましょう、勉強と友達になりましょうというスタンスで発信している私としては、勉強のことを考えているだけで十分えらすぎると思います。
もし自分に自信がないという方も、この記事を読んでいるというだけですごい一歩を踏み出せていると思うので、まずは自分を褒めてあげてください!
その後で、これからどうやって勉強と仲良くなっていけるかを考えていけば良くて、そのときにもし私の発信が役立つことがあれば嬉しいです。
皆さんの学びを応援しています!
ありがとうございます!
本日はみおりんさんの活動におけるモットーや、学ぼうとする人への優しさが伝わるインタビューとなりました。みおりんさんの今後のさらなる活躍を願っております!
改めまして、本日はありがとうございました!
こちらこそ、ありがとうございました!