東進と河合塾の違いは?マナビスの紹介から両者の料金や合格実績まで徹底比較!
「東進と河合塾ってどのような違いがあるの?」
「河合塾マナビスってどのような講座?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
東進と河合塾は大学受験対策の大手予備校として知られていますが、その違いについて細かく把握している方は少ないでしょう。
また、河合塾には映像授業であるマナビスという講座も展開しているので、必要に応じて活用すると良いでしょう。
こちらの記事では、東進と河合塾の違いやマナビスの特徴、また受講料金の差などについて詳しく解説していきます!
東進と河合塾の違いについてざっくり説明すると
- どちらにも映像授業がある点は共通
- 受講料金・合格実績の面ではほとんど同じ
- 学習サポートの面では違いがある
- 自分との相性を最重要視するべき
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東進ハイスクールと河合塾の特徴
どちらも有名な予備校ですが、東進ハイスクールと河合塾にはそれぞれ特徴があります。
まず、両校の特徴について確認してみましょう。
どちらにも映像授業がある
東進は映像授業で講座を提供しているのは有名ですが、河合塾でも「マナビス」という映像授業サービスを提供しています。
共に映像授業を展開していますが、それぞれ特徴があるので自分に合った方を選ばなければ効率よく勉強できません。
なお、トータルで見ると料金面ではあまり差が無いため、自分と合いそうかどうかという観点を重視して決めましょう。
東進は有名講師の授業が受けられる
画像出典:東進公式サイト
東進は映像授業に特化した予備校です。
クオリティの高い授業の動画を何回も使うため、繰り返し視聴することで着実に知識を習得することができます。
また、東進では他社の予備校から優れた講師を引き抜くなどして数多くの有名講師を採用しているため、講師の質に関しても申し分ありません。
このように、講師と講義の質は予備校業界でもトップクラスなので、安心して受講することが可能です。
河合塾は対面授業も提供している
画像出典:河合塾公式サイト
河合塾はもともと対面授業を行う予備校でしたが、市場のニーズに応える形でマナビスによる映像授業サービスも開始しました。
マナビスでなく対面授業を受けることができるため、自分の勉強スタイルに応じてコースを選ぶと良いでしょう。
しかし、河合塾とマナビスは自習室の兼用ができないなど、サービスが一体化しているわけではないため、共通のサービスを受けることができない点は要注意です。
東進ハイスクールと河合塾マナビスを比較
それでは、東進ハイスクールと河合塾マナビスについて、様々な面から比較してみましょう。
料金・校舎に関しては執筆時の情報を参考にしております。最新情報については公式サイトより確認してください。
料金面はどちらが高い?
初期費用 | 東進 | 河合塾マナビス |
---|---|---|
入学金 | 33,000円 | 5,500円 |
その他の料金 | 33,000円(担任指導費) | 66,000円(学習サポート料) |
まず、東進を利用するにあたって必要な費用ですが、まず基本料金の入学金として33,000円と担任指導費として33,000円の出費が発生します。
一方で、河合塾マナビスの場合は入学金が5,500円と学習サポート料が66,000円となっています。
このように、受講にあたっての初期費用はトータルで考えるとわずかに河合塾が高いものの、ほとんど同じと言えるでしょう。
なお、授業料に関して見てみると、東進は1講座(90分×20コマ)が77,000円、河合塾が1講座76,400円となっており、こちらも大きな差はありません。
授業システムの違い
続いて授業システムについて比較していきますが、まず東進の授業は講座によって大きく内容が異なる点に注意が必要です。
東進で使用する教材は講師が作成したオリジナルのテキストであるため、講座の内容も講師や受講生のレベルに応じて分かれているケースが多いです。
一方で、河合塾では講師陣が過去問を綿密に分析した上でテキストを作成しており、レベルごとに使い分けるのではなく一律で使用しています。
つまり、授業の内容が東進では講師ベースで決まっていて、河合塾ではテキストベースで決まっていると言えるでしょう。
学習サポートの違い
続いて、それぞれの学習サポートについて比較してみましょう。
東進にも河合塾にもチューターと呼ばれているサポート担当のスタッフが存在していますが、両校で果たしている役割が違います。
東進はグループミーティングが中心
東進の学習サポートは「担任助手」と呼ばれている、主に大学生のスタッフが受講生のサポートにあたります。
週に1回のペースで同じレベルの大学を志望している受講生同士で向上心を高めることができる「グループミーティング」という場を設けており、この場を活用して有益な情報をシェアしたり勉強のモチベーションを高めていきます。
また、グループミーティング以外にも担任との面談機会も設けられています。
面談のペースはまちまちですが、担任に様々な相談をすることで長期的な勉強プランを立ててくれたり、励みになる助言を授けてもらえます。
マナビスはアドバイスタイムが豊富
一方で、河合塾では「アドバイザー」と呼ばれているチューターが在籍しています。
アドバイザーは、毎回の授業後に設けられているアドバイスタイムで、受講生の理解度や進捗具合を確認してくれます。
なお、このアドバイスタイムは授業内容を完璧に理解できなかった受講生向けの時間で、適宜不安を解消するという意味では非常にありがたいシステムです。
授業内容を完全に理解できている受講生であれば特段必要のないものですが、もし学習に躓いた場合は活用すると良いでしょう。
それぞれの合格実績
続いて、東進と河合塾の合格実績を比較してみましょう。
合格実績は受講生にとって最も気になるデータなので、細かくチェックすることが大切です。
大学名 | 東進の合格者人数 | 河合塾の合格者人数 |
---|---|---|
東京大学 | 802人 | 1,313人 |
京都大学 | 451人 | 1,329人 |
国公立大医 | 777人 | 1,493人 |
私立大医 | 598人 | 2,155人 |
旧帝国大学 | 3,278人 | 6,286人 |
早慶 | 4,636人 | 9,154人 |
GMARCH 関関同立 | 24,052人 | 48,240人 |
※2021年合格者情報 公式サイトより引用
以上の表だけを見ると河合塾の方が多くの合格者を輩出しているように見えます。
しかし、東進は現役生のみを対象としているのに対し、河合塾では現役生のみならず浪人生も取り扱っているため、単純な比較はできません。
さらに、河合塾はマナビスだけでなく対面授業を行っている受講生も数にカウントしているという点を考慮しても、上記の表だけで比較するのはアンフェアです。
つまり、総じて合格実績はどちらも優れていると言うことができ、両校とも信頼して受講できる予備校という結論となります。
その他の大手予備校「駿台」について
東進と河合塾の他にも、予備校の大手で駿台をイメージする方もいるでしょう。
こちらのトピックでは、駿台の特徴について紹介していきます。
料金面は比較的安い
駿台は、東進や河合塾と違って対面授業がメインです。
そのため料金体系も両校とはかなり異なっており、基本的には入学金が33,000円で科目ごとの年間授業料が20~30万円となっています。
受講生によって大きく受講費用に差がつかないのが駿台の特徴で、トータルの出費は概ね「科目数×20~30万円」と見積もっておくと良いでしょう。
授業は対面のみ
駿台では東進や河合塾と違い、授業システムには一部を除き対面授業しか提供されていません。
そのため、駿台の対面授業の活用を考えている方であれば、河合塾の対面授業と比較検討してみることをおすすめします。
なお、駿台では授業の人数に制限が設けられており、さらに入塾時に受講生のレベルを判別するテストが行われ、その点数によって受けられる講座の範囲が決まります。
つまり、自分が希望する講義を受けることができるとは限らない点には注意が必要と言えるでしょう。
合格実績
続いて、気になる駿台の合格実績について見てみましょう。
項目 | 合格者数 |
---|---|
東京大学 | 1345人 |
京都大学 | 1402人 |
北海道大学 | 631人 |
東北大学 | 709人 |
一橋大学 | 306人 |
東京工業大学 | 420人 |
名古屋大学 | 445人 |
大阪大学 | 1081人 |
九州大学 | 371人 |
国公立医学部・医学科(防衛医科大学校を含む) | 1940人 |
私立医学部・医学科 | 2724人 |
早慶 | 7145人 |
※2021年合格者情報 公式サイトより引用
以上のように、東進や河合塾と同じレベルの合格実績を残しているため、安心して受講することができます。
多くの難関大学の入試をパスしているため、やはり東進・河合塾・駿台は「大手三大予備校」と言えるでしょう。
進路指導はプロが行う
駿台では受講生のサポートも充実しており、主に進路アドバイザーとクラスリーダーが様々な相談に乗ってくれます。
クラスリーダーは駿台のOBである大学生が務めており、進路アドバイザーは進路指導のプロが努めているためどちらも非常に有益なアドバイスを授けてくれる、頼もしい存在です。
入試をパスするためにはひたすら勉強すれば良い、と考える方がいますがそれは感情面を都合よく無視している危険な考え方です。
大手三大予備校のように頼れるチューターやアドバイザーがいることで安心して勉強に励むことができるため、このようなサービスはフル活用するべきです。
大学受験に向けたおすすめの勉強方法
こちらのトピックでは、大学受験に向けたおすすめ勉強法について解説していきます。
独学での合格は十分可能
予備校に通うことで受けられるメリットは非常に大きいですが、独学で大学合格を目指すのも決して不可能ではありません。
「大学受験=予備校に通う」という不文律のようなものが受験生の間には存在していますが、必ずしもそんなことはない、という点は意識してください。
予備校を利用することで勉強の効率を飛躍的に高めてくれたり、正しい勉強の仕方を教えてくれるメリットがあり、勉強について悩んでいる受験生をサポートしてくれるのは確かです。
そのため、逆に考えれば「自分で効率よく勉強でき、問題があれば適宜自分で修正できる」受験生であれば、予備校に通う必要性は薄いと言えるでしょう。
このように、世間の常識に惑わされることなく、自分の勉強のパフォーマンスを最大化できるように工夫していきましょう。
予備校では最新の入試情報が手に入ることも
とはいえ、予備校を活用することによるアドバンテージは他にもあります。
予備校では受験のプロが過去問分析を徹底的に行い、最新の入試に関する情報を入手して受験生に伝えてくれます。
これらは非常に有益な情報なので、これらの情報戦も受験を制する上で重要なポイントと言えるでしょう。
このように、予備校に行かないことで勉強方法を間違えてしまい非効率な勉強になってしまうなど、ある程度のリスクが存在することは理解しておくべきです。
大手予備校の模試は必ず受けよう
もし予備校を使わずに独学で勉強する場合でも、自分の学力レベルや相対的な自分の偏差値などは把握しておくべきです。
このようなデータを知っておくことで勉強の方針や重点的に勉強するべき科目を知ることができるため、その結果効率のいい勉強に繋がるからです。
そこで利用をおすすめするのが、大手予備校の模試です。
模試を受けることで分かりやすく自分の学力と相対的な立ち位置を把握することができ、ランキングなども知ることができます。
多くのライバルたちも模試を受けているため、場馴れや初見の問題への対応力といった多くの面で不利を受けないためにも、模試の機会は有効活用するべきです。
予備校に通う場合は違いを把握しよう
自分が予備校の利用を検討しているタイミングでは、周りの人もまだ通っておらず、情報をあまり持っていないケースが多いです。
しかし、予備校の授業が分かりやすいかどうか・自分に合うかどうかは受験の成功と失敗を大きく左右する重要な要素なので、しっかりと体験授業を受けてみることをおすすめします。
なお、駿台は理系が強く河合塾は文系が強いなどの予備校ごとの傾向もあるため、自分との相性や重点的に対策したい科目なども踏まえて予備校を選んでください。
東進・河合塾の残念なポイントは?
それでは、東進と河合塾の残念なポイントや惜しい点について解説していきます。
これらのマイナスな点も把握しておき、自分との相性を確かめてください。
東進のデメリット
東進のデメリットは、学習のパフォーマンスを高めるためには自己管理能力が必要である点です。
映像授業を用いているため、自分自身のペースで勉強できる点は大きな魅力ですが、逆に自律心が低くだらけてしまう受講生も一定数いる点には留意しておきましょう。
また、東進に通っている仲間がいると勉強のモチベーションも上手に保てるでしょう。
河合塾マナビスのデメリット
河合塾マナビスの映像授業を受けるためには、毎授業ごとにチューターと話す必要があります。
自分のペースで一気に勉強を進める際には手間に感じてしまうこともあるかもしれません。
河合塾のデメリット
河合塾のデメリットは、一度遅れを取ってしまうと授業が辛くなってしまう可能性が高い点が挙げられます。
また、自分のモチベーションが高いときにも授業は同じペースで淡々と進んでいくため、どう取り組んでいいか分からなくなってしまう受講生もでてきます。
河合塾では、基本的に「授業の内容を毎回把握している」という前提で授業内容進んでいきます。 何かの行事や家庭の都合などで十分な準備ができなかった際に、リカバリーするだけで精一杯になってしまうこともあり得ます。これは対面授業を行うすべての予備校で言えることでしょう。
東進・河合に実際に通っている人の評判・口コミ
ここでは、実際に東進に通っていた方・河合塾に通っていた方の口コミをいくつかご紹介いたします。
塾選びの参考にしてみてください。
東進の評判・口コミ
東進ハイスクールに実際に通っていた方の評判・口コミについて紹介いたします。
運営陣の中にも東進を利用している方がいましたので、その方達にもインタビューしてみました。
高校生の頃、東進に通っていました。
メリット:いつでも好きなタイミングで受けることができる。有名講師の授業を全国のどこでも受けられるのは強い。特待生になると対面授業もタダで受けることができる。
デメリット:無限にサボることができてしまう。意志が弱い人だと全く通わず勉強しない感じになってしまう。高い。(って人に聞いた)
チューターの当たり外れが激しそう。
現役生の頃に東進を受講していました。
東進は映像授業なのが強みです。田舎の自宅からでも、有名講師の授業を受講することができたのが非常に良かったです。
オンラインなので自宅から好きな時間に受講できたのも良かったと感じています。
東大在学中のKiyoshiです。実際に高2から高3まで東進に通っていました。
東進にはユニークで面白い先生が多く、「この先生のお陰で実力がついた」と思える方にも出会えました。ここでは私が授業を受けたことのある先生方について、適宜コメントしていきます。
全国的にも有名な講師陣で、実力は申し分ありません。分かりやすいです。
塾ナビ東進受講者の声
ベテラン講師、名物講師の講義はわかりやすく、身に付くと感じる。目に見えて成果が感じられる。年齢の近い先生からのサポートもあり指導態勢が充実している。
塾ナビ東進受講者の声
上記口コミを見ると、東進は先生の質の高さ・評判の高さが伺えます。
また、オンラインでも有名講師の授業が受けられるのが良いと言う口コミも多くみられました。
河合塾の評判・口コミ
河合塾に通った事のある私の感想を紹介いたします。
メリット:合格実績の面で強く、優秀な人も集まってくるので非常にモチベーションが湧く。対面授業なので決められた日までに予復習をしっかりしないとダメなので、映像授業だと後回しになってしまう人にも有効。有名講師の授業も選んで受けることができるし、そういった人に質問もできる。
デメリット:生徒の性格によっては質問しづらい。わからないものが放置になりやすい。チューターは世話をしてくれない。日時固定なのでテスト前にテストと関係ない授業があったりと、フレキシブルでない。
他の予備校と比較すると、生徒の実力や能力に応じたきめ細かい授業を受けることが出来る、多様なコースが選択出来るところ。
塾ナビ河合塾利用者の声
主要大学の合格実績も高く、 それなりの期待が出来る学校と理解している。
塾ナビ河合塾利用者の声
自習教室があり、とても勉強に集中できる環境だったと息子から聞いています。実際息子は授業が終わった後も塾が閉まるまで毎日自習教室で勉強してから帰宅していました。なのでとても良かったんだと思います。
塾ナビ河合塾利用者の声
河合塾の利用者の口コミを見ると、「自習室の評判」や「きめ細やかな学習サポート」に対して好印象を抱く方が多いようです。
東進・河合塾どちらがおすすめ?
それでは、東進と河合塾がおすすめできる人の特徴を、それぞれ紹介していきます。
東進がおすすめな人
まずは東進がおすすめできる人についてですが、やはり自分のペースで勉強したい人は東進がベストな選択肢となるでしょう。
映像授業で自分のペースで学習するため、一気に学習ペースを上げたり苦手な分野については丁寧に勉強する、といった工夫が自由自在です。
そのため、一気に学力を高めたい人や苦手を潰したい人などには特におすすめの予備校と言えるでしょう。
また、勉強に対して苦手意識がある人も、人気講師の分かりやすい授業を通してモチベーションを高めることができるため、体験授業を受けてみることをおすすめします。
河合塾がおすすめな人
次に河合塾がおすすめの人は、使う予備校を駿台か河合塾かで悩んでいて、かつ文系の人です。
基本的には河合塾は文系の入試に強いため、文系学生であれば河合塾を検討すると良いでしょう。
河合塾では対面授業と映像授業がありますが、どちらを利用するべきか悩んでいる人は一度河合塾まで足を運び相談してみてください。
自分にとってベターな授業を提案してくれるため、困ったことがあればプロに任せるのが一番です。
適切なリスクを取ろう
「大学受験で成功するためには必ずしも予備校は必要ない」と前述しましたが、これは全員に当てはまるわけではありません。
大学受験はその後の人生を大きく左右するイベントなので、受験対策の段階でケチケチして志望校に落ちてしまうのは本末転倒です。
日本では学歴の壁が取り除かれつつあるとはいえ、やはり高学歴の学生は就活で有利になるのは間違いないため、適切なリスクを取って受験の成功を目指すべきです。
大学進学を本気で目指していない方であれば無理に予備校を利用する必要性は薄いですが、志望校が決まっている方や大学で学びたいことがある方であれば多少のコスト・リスクを覚悟してでも予備校の利用をおすすめします。
「受験に失敗したときの人生に及ぼす影響」をしっかりと考えて受験に臨みましょう。
東進と河合塾の違いまとめ
東進と河合塾の違いまとめ
- 講義の質や合格実績の面で大きな違いは無い
- 自分で勉強のペースを決めたい場合は東進がおすすめ
- 予備校選びに迷っている文系学生は河合塾がおすすめ
- 自分との相性を吟味し、ベストな選択をしよう
東進と河合塾は共に大手予備校で実績は優れているので、結局は自分との相性の良さを重視すると良いでしょう。
それぞれに強みや特徴があるので、体験授業を通して感覚が合う講座を選択することをおすすめします。
信頼できる大手予備校を利用すれば受験で失敗しない可能性を高めることができるので、ぜひ有効活用しましょう!