東進の評判が悪い理由は?講座の料金が高い理由など元東進生が徹底解説!

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「東進の評判が悪いのはどうしてなの?」

「講座料金がぼったくりって本当?」

大学受験に向けて塾を探している人の中で、このようにお考えの人はいらっしゃいませんか?東進と言えば映像授業で有名な塾ですが、良い評判と同時に悪い評判も目立ちます。

今回はそんな東進の評判が悪い理由や料金が高い理由などについて、実際に高校2・3年で東進に通っていた筆者がネット上にある口コミなどを元に詳しく解説していきます。

この記事を読めば東進について正しく理解することができ、東進ならではの魅力についても知ることができるでしょう。

なお、ここで記載する情報は利用者の口コミなどを元に作成しておりますので、事実とは異なる場合がございます。

正確な情報については公式サイトを参考にするようにしましょう。

東進の悪いところをざっくり説明すると

  • 料金が高すぎる
  • 東進衛星予備校は校舎によってサポートの質が異なる
  • グループミーティングが面倒

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東進の評判が悪いと言われる理由は?

東進の悪い評判

東進に関する悪い評判が目立つ理由は何でしょうか。

その理由としてはまず料金の高さが挙げられますが、この点については後程説明していきます。

ここではまず、料金面以外での理由について見ていきましょう。

衛星予備校は校舎ごとにクオリティが違う

まず、東進にはハイスクール衛星予備校の2種類あるといいうことを知っておきましょう。そしてそのハイスクールと衛星予備校ではそれぞれ運営している母体が異なります。

  • 東進ハイスクール:ナガセ(東進の運営会社)が直接運営
  • 東進衛星予備校:ナガセとフランチャイズ契約を結んで運営

なお、授業で使用される映像や教材は共通となっており、どちらも一流講師による授業を受講できます。

さて、東進の口コミにおいて、おもにひどいと言われているのは東進衛星予備校の方でしょう。

直営校である東進ハイスクールは校舎の設備などが整っていますが、人口の多いメジャーな地域にしかないというデメリットもあります。

反対に、衛星予備校はフランチャイズであるという強みを活かし、地方にも校舎が存在するため住んでいる地域を選ばすに最高水準の授業を受けることができるというメリットがあります。

しかし、運営する母体によって運営方針やサービスなどのクオリティにばらつきがあるというのがフランチャイズの欠点です。

そのため、クオリティのひどい校舎にあたってしまうと必然的に評判は悪くなってしまいます

勧誘がしつこい

東進の印象として、勧誘がしつこいという口コミもあります。これは衛星予備校で模試などの無料サービスを受けた際に勧誘を受けている人が多いからです。

その理由として衛星予備校がフランチャイズであるということが挙げられます。フランチャイズ契約では、売り上げのいくらかをロイヤリティとしてナガセに支払う義務があります。そうなると必然的に直営校よりも高い売り上げが必要となります。

その結果、売り上げ達成のため校舎ごとにノルマが課され、そのノルマクリアに必死になる校舎が存在してしまうのです。

ハイスクールよりも衛星予備校の方が講座購入率が高いという事実もあります。

一方ハイスクールの場合、しつこく勧誘しない校舎が多いです。受講前に無料サービスだけを利用したいという場合には衛星予備校よりもハイスクールへ行くことをおすすめします。

合格実績の数値が水増しされている?

悪い評判の中には東進の合格実績が虚偽報告ではないかという意見も存在しますが、数値自体は事実だと言えます。

しかしそのすべてが純粋な東進生のみという訳ではありません。この数値のからくりは東大特進コースと呼ばれるコースにあります。

東大特進コースとは、好成績を取った生徒は人気講師の生授業、そして映像授業などを無料で受講ができるという特待制度のことを指します。プロの授業を無料で受講することができるので、河合塾や駿台などに在籍する優秀な生徒がこの制度を目当てに東進を受講することが多いのです。

なお、上記は東大を志望する人に対するサービスです。私立の合格者実績は東進の受講者のみが反映されています

東進の料金はぼったくり?

大金の写真

東進の講座料金は高めに設定されており、ぼったくりと感じる人もいるようです。

ここではなぜ高いのか、どんな費用が掛かるのかなど受講料金についてまとめていきます。

東進の講座料金がある程度高い理由

東進の講座はやや高めですが、授業内容のクオリティを考えると決してぼったくりという訳ではありません

「映像授業だから、一回の撮影で使いまわせる」

「一度撮影が終われば、受講者の有無は関係ない」

このように考える人もいるでしょう。

しかし、東進では受験業界でも指折りの一流講師を他の予備校から引き抜いて運営しています。そしてその際には莫大な契約金を支払っているのです。

そのためある程度高い授業料となってしまいますが、全ての科目において最高水準の講師による質の高い授業が受けられます。

過去問演習講座の費用が高い

東進には映像授業以外にも様々なイベントやサービスが存在しています。その中の一つに過去問演習講座があります。国公立大、私立大それぞれに対応しており、費用は次の通りです。

  • 国公立大学:100,440円(税込)
  • 私立大学:83,160円(税込)

科目数が多い分国公立大学の過去問演習講座の方が費用が高くなっています

過去問演習講座の内容は、

  1. 対象の大学の過去問を10年分受ける
  2. 解答用紙に解答を書き、添削指導を受ける
  3. 過去問解説の映像授業を受ける

という流れです。

この過去問演習講座の評価は人によって異なります。10年分の全教科の過去問を解くことができるうえにレベルの高い解説授業が受けられるというのをコスパが良いと捉える人もいますが、反対の意見もあります。

例えば、

  • 講師が合わなかった
  • 添削のクオリティが高いと思えなかった

などが評判の悪い意見として挙げられます。

過去問演習講座は、分からなかった箇所を自分で解き直すのが難しい人や映像で確認したい人に対しておすすめの講座だと言えるでしょう。

高速基礎マスターとは何か

上記以外のサービスの一つとして、高速基礎マスターというものがあります。これはオンライン上で基礎学習ができるというオンライン学習ツールです。スマホアプリで英単語や暗記物などが学べるという仕組みになっています。

料金は77,000円と、通常講座の料金と大差ありません。

一見便利なツールのように思いますが、最近では英単語や基礎学習の無料アプリが数多く存在しているため、本講座を「ぼったくり」、「割高だ」と考える人も少なくないでしょう。

このツールを利用するメリットとしては、校舎内で学習の進捗状況や終わった人などが掲示される場合があり、モチベーションアップにつながる・時間や場所を問わず使用でき隙間時間を有効活用できるという点です。

このメリットと料金を天秤にかけて自分に合っているかどうか判断してから購入するようにしましょう。上記のメリットに関して必要性を感じない人にはあまりおすすめできません。

東進を利用する上で不便な点

困る人

東進の悪い評判の理由についてまとめてきましたが、ここでは実際に東進を利用するとなった際に不便な点について解説していきましょう。

校舎に行って授業の予約をする必要がある

東進の映像授業は、事前に校舎へ行って授業の予約をする必要があります。誰でも自由に視聴できるというものではありません。

東進ハイスクールには規則が厳しい校舎もあります。中には予約した授業を受ける時間を事前に決めておかなければならない場合もあります

何時から何時までの間に受講するという枠を決められるので、他の予定がずれ込んだ時の対応が難しく、不便さを感じてしまうこともあるでしょう。

一方衛星予備校の方が規則が緩いため、予定を柔軟に立てられるという良さがあります。その場で受けたいと言えばすぐに承認してくれる場合もあるでしょう。

面談がめんどくさい

東進の学習サポートシステムの一つにグループミーティングというものがあります。これは同じレベルの大学を目指す生徒が週に1回集まって、担任助手の指導の下でグループ面談を行うというものです。

他の仲間の学習状況を知ることができる、話をして息抜きができるなどモチベーションアップには有効な活動ですが、面倒だと感じる人もいます。

他にも模試の返却の際に毎回担任との面談が実施され、長引く場合もあるため面談を嫌がる人も少なくありません。

衛星予備校の場合はハイスクールよりも自由度が高いため、普段から学習計画をしっかりと立てられている人は面談を早く終わらせてくれることもあります。

東進の魅力とは

東進の魅力

ここまで東進のマイナスな点に焦点を充てて解説してきましたが、魅力が多いのも事実です。

授業の質が良い、学習サポートが充実しているなど、東進の主な3つの魅力について具体的に紹介していきましょう。

授業の質が高い

この記事でも何度か触れましたが、東進の最大の魅力は質の高い授業内容にあります。

東進で授業をするのは、何人もの受験生を合格へと導いた受験のエキスパートたちです。その最高水準の講師によって考察されたテキスト、講義は非常に満足度の高いものとなっています。

そしてそのテキストにどんどん学習した内容を書き込んでいくため、自分だけの専用参考書が作れると言うメリットもあります。

勉強に対して苦手意識がある生徒でも、東進の講師陣の下で学ぶことにより苦手意識が薄れ、成績向上へと繋がるでしょう。

私も東進の授業は大好きだったので、教え方の上手い先生に教わりたい方にはとてもおすすめできます。

特待制度が豊富

イベントやサービス、サポート体制の他に特待制度が豊富だというのも東進の魅力です。

公開されているもので例を挙げると、東大特進制度があります。これは東進の模試を受けて好成績を収めることで受けられるようになる講座です。

非公開のものでは衛星予備校が実績を上げるために無料でいくつかの講座を受けられるようにしている制度などが存在します。

好成績を取っている人は入塾時に特待制度を適応してもらえるか確認してみると良いでしょう。

勉強における自由度が高い

勉強の自由度が高いというのも魅力の一つです。映像授業で勉強できるため、通常の対面授業よりも自分のペースで学習を進めることが可能です。

学び直しや先取り授業、聞き取れなかった部分の再生、学習の遅れを取り返したい、など自分の学習状況に応じで自由に進めることができます。しかし、自分で学習管理をする必要があるので注意が必要です。

東進を賢く利用する方法

いざ東進を利用するとなったときに後悔しないようなポイントについて紹介します。

東進に通い始めるのはいつからがよいのか

東進の受講を始めるおすすめの時期は高校2年生の4月ごろです。いつから始めようか迷っているなら、この時期に始めましょう。

大学受験のために東進で勉強を始めるなら2年生からでも十分間に合います。ただしだらだらと学習するのではなく、目標を立て集中して勉強を進めていきましょう

高校1年生から塾に通おうと思っている場合は他の予備校の対面授業の内容でも追いつくことができます。料金や自分のタイプを考慮して、東進にこだわらず他の予備校も視野に入れて検討してみるのも良いでしょう。

また1年生から東進を始めるのであれば、内容をどんどん先取りしていくというのがおすすめの受講方法です。受験勉強においては、いつから始めるかも重要ですが、どう進めていくのか計画を立てることも重要です。

東進のおすすめの講座は?

基本的に人気講師になるほど授業の質が高く、満足度の高い講座となっておりおすすめです。

ただし、あくまでも自分に合った内容の講座を選ぶということが最重要です。

東進の講座選びに迷った際は講師で選ぶのも一つの方法です。しかし、それで自分に必要な講座を受ける時間を失ってしまうと元も子もありません。

必須講座を選んだあと、余裕があれば人気講師の体験授業を選ぶという受け方がおすすめだと言えるでしょう。

ちなみに、私は数学の長岡先生と物理の苑田先生、英語の安河内先生、そして現代文の林修先生が好きでした。

東進の悪い評判・口コミ

最後に実際に東進に通っていた方が感じていた、東進の悪いところに関する口コミを確認していきましょう。

授業料が高い

東進の授業料が高いことは、東進生の間では当然の共通認識と言えそうです。

実際私も「映像授業なのになんでこんなに高いんだ?」と思うこともありましたが、なんだかんだ授業のレベルが高いので許されている印象です

チューターが役に立たない

チューターがうざい、何もしてくれない、といった声も東進生からはよく聞かれます。

私の通っていた東進のチューターは、性格は良かったのですがあまり賢くなく、勉強を進める上での助けには特になりませんでした。

友人の通っていた校舎のチューターはかなり面倒見が良かったらしく、羨ましいなと思ったことを覚えています。

東大の合格者数は信用ならない

東進の東大合格者数についてツッコミを入れる方も多くいらっしゃいます。

東大特進を取っている生徒数で合格者数を数えているので、東進メインの合格者数は広告ほど多くはない点に注意しましょう。

ただし、そうはいってもかなりの数の合格者数を東進が輩出しているのは間違いなく、私の周りにも東進出身の東大生は非常に多いので、東進が完全に信用できないということもありません。

東進の悪評まとめ

東進の悪いところまとめ

  • 映像授業なのに費用が高い
  • 東大など一部の大学の合格実績が水増しされている
  • 直営校の東進ハイスクールは都市部にしかない
  • ハイスクール以外は校舎ごとにサービスの質に差がある

今回は東進について評判が悪い理由や料金が高い理由、利用のポイントについて解説しました。

東進講座を受けるにあたって気になる料金についてですが、決してぼったくりではありません。全国から厳選された人気講師による質の高い授業が地方でも受けられるのは映像授業ならではの魅力です。費用は少し高めですが、実際に授業を受けてみると満足できるものでしょう。

料金が膨れ上がらないようにするためには、自分に必要な講義やサービスを見極め、無駄なく選択することが大きなポイントです。

どんなに良いとされる塾や予備校にも欠点はあります。その塾の特徴や利用するメリットとデメリットをよく考え、後悔しない塾選びをしましょう!