どうしたら文章が読めるようになる?苦手克服のための中学生にオススメの勉強法を紹介!
「国語の成績が上がらない」
「国語の苦手意識を克服したいけれど、どうしたらよいか分からない」
このように理科や社会などの知識を要する問題で点数が取れる方でも、国語が苦手だと思われている方は大変多いです。
また、小学生の時は国語ができていたけれど、中学生になって中1からずっと国語が苦手であると感じている方も多いです。
ここでは中学生の方向けに国語に対する苦手意識を克服していくための取り組み方やコツをじっくり丁寧に解説していきます。
国語の苦手を克服するコツをざっくり説明すると
- 文章問題の正しい読み方を身に付ける
- 語彙力を強化する
- 音読をして体全体で文章に慣れていく
中学生が国語で苦手にしがちな点
小学生から中学生となり、中1となってすぐに国語の難易度が上がったと感じている方が大変多いです。
「国語力」 とは日本語を扱う力を指しますが、日常生活で日本語を話す人でも国語が苦手な人も大変多いです。
ここではなぜ国語が苦手なのか、どのように克服していけばよいかをじっくり丁寧に解説していきます。
語彙力の不足
文章を読む前提として語彙力がないために文章を読むことができない可能性があります。
例えば英語の文章を読む場合、意味が分からなかったり覚えていない単語が文章中に書かれていたら、その単語一つで内容を理解することができずに文章全体の理解ができない状態に陥ります。
普段からコミュニケーションをとらずに一人でゲームで遊んでいたりしていると、見たことも聞いたこともない言葉を知る機会がなくなり、語彙力不足につながっていくことになります。
想像力も必要
文章を読んで、その文章が表す風景であったり状況を想像することができないと文章を理解することは難しくなります。
物語や小説、評論文や随筆など国語においては様々な文章がありますが、実際に書かれている文章に対して実体験することは極めて少ないです。
例えば、小説を読んだ際に頭の中でどのような情景なのかを思い浮かべたり、評論文を読んで筆者の考えに対して自分はどのように感じるかなど、想像を含まらせて理解していく力が必要です。
国語の解答で意識すべき点
国語の解答で意識していくべき点を解説していきます。
文章問題の正しい読み方を身につける
読解力があるかどうかを見る前の問題として、最初から読み方が間違っている方がいます。
例えば文章を読んでいく際に、大きな段落ごとに読んでいくのではなく、一文字ずつ文字を追って読んでいきます。
また、文章を読んでいても意味が理解できない部分を自分で勝手に解釈して読み進めてしまうケースもあります。
そのような方は、一文一文で何を伝えているのかを確認していき、分かった上で次の一文に進んでいくように取り組みましょう。
字面を追うのではなく理解しようとする
文章の文字をただただ読んでいるだけで、何が書かれているのか理解しようとせずに文字を追っているだけの方もいます。
長文読解は評論文の割合が多く、文字を追っているだけの状態で評論文で点数を取っていくことは極めて難しいです。
長文読解では文字を追っていくのではなく、どのような内容で書かれているのか理解しようとして読んでいきましょう。
選択問題でも文章の理解を元に解く
文章はそもそも筆者が伝えたいことが書かれているものであることを前提に理解しておくことが必要で、文章を読みながらに筆者が何を伝えたいのか理解していこうとしないと選択問題でつまずいてしまう恐れがあります。
長文読解の中で選択問題は複数出題されますが、どの問題にも文章全体を通じて論じている内容のものを問われることが多いです。
ですからその文章の中で筆者が伝えたいことを確認することができれば、簡単に問題を解くことができ、ひっかけ問題で間違うことも少なくなります。
自分勝手な回答では得点は伸びない
長文読解の問題は文章中に書かれている部分から回答に書くことが必須ですが、これまでの経験で知った知識や想像したことを回答に書く方が多いです。
問題で問われることは長文の中に書かれたものであり、文章を理解しているかどうか読解力があるかどうかを試されているので、自分で考えた回答を書いても点数を付けられることはありません。
この点を把握しておくだけでも長文読解の問題を解くときに文章中から回答を導こうとするので、大幅に点数アップを図ることができます。
効率的な学習方法
数学や英語と同じく、国語にも効率的な勉強方法があるにもかかわらず、非効率な勉強を続けているために、いつまでも苦手科目として克服できない方が多いです。
ここでは国語の効率的な勉強方法をご紹介します。
暗記系以外も組み込む
長文読解の問題練習をせず、漢字や知識問題ばかり練習する方がいますが、暗記系の問題ばかりしていても当然ながら読解問題の点数が上がることはありません。
国語の問題の割合を見ても、長文読解が半分以上占めるために、読解問題の対策を行わないと点数アップには決してつながりません。
漢字や知識問題の勉強をして国語の勉強をした気になっていても、実際には非効率な勉強となっていることを知っておきましょう。
漠然的に読書しかしないのはNG
本を読むことは読解力を上げることにつなげていくことができますが、読解問題に取り組まないと点数アップにつなげることはできません。
また、漠然と読書をしていても筆者の伝えたいことや内容をしっかり理解することはできません。
筆者が読者に対して考えてもらいたいことや伝えたいことを把握しながら本を読んでいくことが大切ですし、そのように取り組んでいかないと練習にはなりません。
これらの点を踏まえて本を読んでいくように心がけましょう。
形式にとらわれない学習を
記述の問題ばかりを練習して、選択・知識問題を放置する方がいらっしゃいます。
長文読解の中でも記述問題は難易度が高いことから集中して練習する必要がありますが、問題の点数配分の割合は選択・知識問題と比べても決して少なくなく、これらの問題を捨てることは非常にもったいないです。
選択・知識問題は点数につながる大切な問題であり、読解練習にもつながるので放置せずに取り組みましょう。
小学生時代とは違う勉強方法も必要
小学生の時の国語の勉強は、まず文字に慣れていくことや文章に興味を持つことに始まりますが、中学受験や中学校以上の国語では文章に書かれている内容をつかみ、筆者が伝えたいことを理解していくことが必要です。
その点から見ても中学生の勉強は単に本を読むことだけでなく、文章を解釈していく練習をしていくことが大切になってきます。
また、長文読解だけでなく、問題に書かれた文章をしっかりと解釈して、聞かれた通りに回答していく必要があります。
漢字や国語の知識を問われた暗記を必要とする問題は知っていて当然と思って確実に答えられるようにしながら、長文読解と問題練習を積み重ねて取り組んでいきましょう。
国語の重要性
国語は科目としてだけでなく、読解力を身に着けることで他科目の問題読解や私生活においても役立つ場面はたくさんあります。
ここでは国語の重要性について解説していきます。
読解力とは
読解力とは、一般的に文章などを読み解く力のことを指します。
単に文字を目で追うのではなく、書かれている内容がどういったものなのかを解釈していきながら、登場人物の気持ちや筆者が伝えたいことを把握していく力も含められます。
読解力が身につくと国語の長文読解問題で点数が取れるだけでなく、他科目の問題に対しても聞かれてている質問に対して答えることができ、日常生活においても疑問に感じたことがあればそれを言葉にして解決していくことができます。
他教科にも通じる基礎力
読解力がなければ国語に限らず、どの科目においても問題を解くうえで答えることが困難になります。
読解力は全科目の土台となるものであります。
例えば、英語長文を読む際に英単語の意味が分かっていても、文章の内容が分からなければ回答できません。
また、数学で計算はできても聞かれている通りに計算していない、文章題で聞かれている通りの答えを書いていないと点数に反映されません。
読解力がないと全科目に影響を及ぼしますので、早い段階から身に付けていく必要があります。
勉強以外への応用もできる
読解力は勉強だけでなく、日常生活においても役立つ点がたくさんあります。
例えば、友だちからメールやSNSが届いた時に、その内容が理解できないでいると、その内容に沿った返信をすることができません。
仕事面においても、読解力が無いことで上司から言われたことを理解できないまま作業に取り組んでしまうと、商品開発や取引といった仕事が失敗してしまう可能性が高くなってしまいます。
読解力は学校に通うときにだけ求められる力ではなく、生きていく中で様々なところで必要とされる力です。
点数UPの為のコツ
国語の問題を解いていく上で大変重要となってくる、点数を上げるためのコツをご紹介します。
語彙力の強化
語彙力とは、その人が持つ言葉の知識とそれを使いこなす能力のことです。
また、現代文や古文に関わらず、問題を解くうえで欠かせない力です。
語彙力を強化していくことで、文章を読んでいく際に言葉の意味が分からなくて止まってしまうことが無くなります。
知識問題の中にも語彙力を問うものがあり、語彙力を身に付けることで読解問題だけでなく、知識を問う問題でも点数アップにつなげていくことができます。
想像力を働かせる
文章を読んでいても、なかなか筆者が言っていることを想像することができず、内容も理解できない方が多いです。
文章を読んで山や川を頭の中で描いたり、登場人物がどのように感じたかを自分のことのように考えられるかが想像できるように、文章を読んで練習していく必要があります。
空いている時間を見つけて妄想したりするなどで想像力を鍛える方法もあります。
読みやすい文章から始めていき、想像力が身に付くように練習していきましょう。
暗記分野を安定させる
国語の点数アップを図るためには読解問題を放置することはできませんが、どんな文章が出てくるか分からないため、文章によって点数が左右される恐れがあります。
その点、知識問題や漢字といった暗記系の問題は、学習してきたものから出題されますので、学習した分だけ点数アップを期待することができます。
また、読解問題のように文章によって左右されことはなく、ある程度の点数は確保できます。
読解問題ばかりに取り組むのではなく、暗記系問題にもしっかり取り組んで点数の安定を図っていきましょう。
現代文の勉強法
国語が苦手な方は、現代文が一番苦手と思っていることが多いです。
ここでは現代文の対応の仕方についてじっくり解説していきます。
語彙力の重要性
現代文に関しても語彙力は大変重要です。
中学生が読む文章となると、小学生の時に読んでいた文章よりも難易度が高くなるため、今まで見聞したことが無い言葉が書かれていると感じる可能性が高いです。
ただし、現代文における語彙力の向上は他のジャンルや科目と比較しても簡単です。
語彙力をアップさせるために単語帳などを作って、机に向かって勉強するだけでなく、日常生活の中で使用されている言葉をそのまま関心をもって調べるだけでも十分に勉強になります。
誰かと話していて気になる言葉や、テレビや漫画で出てきた言葉に対して関心を寄せていくことで現代文の語彙力は飛躍的に上がります。
自分の言葉で辞書を作る
記憶の定着を向上させていく方法として、自分の言葉による辞書を作ることをおすすめします。
自分自身で辞書を作るというのは、普段使用している問題集の解説や辞書に書いてあることを一つにまとめていくことですが、この作業で網羅的に知識の定着を図ることができます。
結果的に語彙力の底上げとなりますので、語彙力に自信がない方はぜひ取り組んでいきましょう。
音読による理解の向上
文章を読む際には黙読するのではなく、声に出して読んでいく音読をおすすめします。
脳への刺激として五感を使うとよいと言われますが、文章を読む際に音読をすれば文章を見るときの目、言葉を発する口、そしてその声を聞く耳で文章を感じ取れます。
ダンスでもただ目で見て覚えるのではなく、自分の体を曲に合わせてリズムをとって踊るからこそ曲も踊り方も思い出しやすくなることと同じように、音読もあらゆる感覚を使うと理解が早まります。
文章を読むことが苦手な方はまず音読から始めていきましょう。
丸付けだけで終わらせない
中学生になると答え合わせも自分で行うようになりますが、答え合わせをする際に答えが正解していたかどうかの丸付けだけで終わることがないようにしましょう。
自分が間違えた問題に対して、どの文章を参考にして答えなければならなかったのか、答えの解説を読んで理解を深めていくことが大切です。
これは記述問題の丸付けだけでなく、知識問題や選択問題に関しても同じように取り組むようにしましょう。
丸付けは間違えたかどうかの確認だけではなく、どのようにしたら次回は答えられるようになるかのポイントをつかんでいくことができます。
学校指定の教科書ガイドを使う
学校が指定している教科書の出版社に合わせた教科書ガイドを読んでいくことで、自分に最適な勉強に取り組むことができます。
教科書ガイドは普段学校で使用している教科書を解説しているので、文章に慣れていない方も教科書で見慣れた文章で学習していくことができます。
また、学校の定期テスト対策にも適用していますので、大変便利で効率的に勉強していくことができます。
教科書に沿った内容で取り組んでいきますので、基本から学びたい方には大変おすすめです。
ノートを使って復習する
ノートはこれまで学校で授業中に先生方が重要なポイントをおさえたことが書かれている、復習をするために最適なツールです。
ノートを使用して復習に取り組めば、教科書ガイドには書かれていないことを補うことができます。
実際に学校のテストは学校の先生方が作成しますが、ノートには先生方が日々大切なポイントをおさえているので、そこからテストの問題が出題されることが多いです。
普段からノートには黒板に書かれたことを書くだけでなく、先生が大事だと口頭で言っていることもメモを取って、復習するときに活用できるものに仕上げておきましょう。
学校の問題集を解く
授業で学校の先生から学んだことをまとめていき、学校の問題集を使って自分の理解度を確認していきましょう。
まず問題集に掲載されている長文問題の文章を精読することで、文章には型があることを知ります。
どの文章も型は基本同じであり、一つ覚えることができれば文章は比較的読みやすくなります。
学校の問題集であれば教科書に準拠していることから先生にも質問しやすいのでおすすめです。
漢字の学び方
漢字を覚えることは漢字の問題だけでなく、記述問題や長文読解においても必要です。
ここでは効率的な漢字の学習方法をご紹介します。
読みは例を思い浮かべて学ぶ
漢字を覚える方法として、まずは漢字を見て読めるように取り組みましょう。
読めるようになるために発声しながら覚える練習を行います。
そして、漢字単体で覚えるのではなく、読み仮名が付いた状態や熟語の形で覚えられるように練習します。
読み方の練習を行いながら漢字の読みを覚えていくことで、漢字の書きも覚えやすくなります。
例えば 「木」 の漢字には単体で 「き」 だけでなく、「材木(ざいもく)」、「木刀(ぼくとう)」 のように組み合わせて覚えることで、読み方が複数あることが理解できます。
漢字は書いて覚える
漢字を覚えようとする際に、何十回も書いて覚えようとしても単なる作業となってしまい、大変非効率な勉強となってしまいます。
見本に書いてある漢字を見ながら丁寧に書き順通りに書いていくことで、視覚だけでなく手の動きで漢字の書き方を覚えていくことができます。
また、丁寧に書くことで部首とそれ以外の漢字の組み合わせに対して同じ読み方をしたり、同じ意味をもつものとして把握しやすくなります。
頭の中で漢字を思い浮かべながら書いていくことも記憶の定着に繋がりますのでおすすめです。
漢字検定などの目標を持つ
漢字の勉強は暗記する以外にないため、漠然と覚えていく作業になりやすいです。
そのためにいつまでにどこまで覚えるといった目標がなく、漢字の⒝年京が後回しとなってしまう可能性があります。
受験までに中1から中3までの中学生で学習するすべての漢字をマスターするために、漢字検定3級までの取得を目指していくなど、漢字を覚えていくことに対しても目標をもって取り組んでいくことをおすすめします。
受験校によっては漢検3級以上を調査書に書くことができますので、漢字を覚えることで受験に少しでも有利な状況を整えていきましょう。
中1からは古文もハードルに
中学生になると中1から古文を本格的に取り組んでいきます。
ここでは古文の勉強の仕方についてご紹介していきます。
音読が重要
古文はひらがなや漢字が使用されている文章ですが、言葉の意味や読み方などが現代文とは違っている点があるため、英語のように未知の言語として捉えながら取り組んでいくことが大切です。
古文も音読をしていくことで、目、口、耳といった感覚を全て駆使して古文に慣れていくようにしていきましょう。
定期テストでは教科書から文章が出題されますので、文章を音読しながら
テスト範囲の古文を丸暗記するくらいに読み込んでテストに臨みましょう。
ややこしい単語
現代文で使う語句であっても、古文単語として使うときには意味が異なるケースがあります。
例えば、「ありがたし」 は現代の言葉で考えると「ありがとう」と感謝の意味で捉えてしまうかもしれませんが、古文単語では有ることが難しいことから 「珍しい」 という意味で使われています。
古文単語を覚えることで古文の文章の意味が分かりやすくなるとともに、古文単語の意味を問われる問題に対しても点数アップを図ることができます。
主語の省略が多い
古文の文章では、主語が省略されていることが多いです。
竹取物語の文章を参照にすると
今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。
あやしがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。
二文目の「あやしがりて」と「寄りて見るに」には主語がありません。
そのために一文目に書かれている「竹取の翁」が主語となります。
一つ前の主語がそのまま省略されている状態で文章が書かれていたり、主語が変化する場合もありますので、主語は誰なのかを意識しながら読んでいくことが大切です。
現代語訳も重要
古文の問題において、現代語訳は大変重要です。
解説を見る時に現代語訳と古文文章を照らし合わせながら確認していくことで、文章の理解をしていくとともに訳し方も覚えていきましょう。
現代文と違って古文は新しく文章として作られることはないため、同じ文章が何回も出題されることもあります。
そのために現代語訳を覚えることは決して無駄ではありませんので、古文の文章を読んでいくと同時に現代語訳も確認するようにしましょう。
問題を解く上での解き方のコツ
国語の勉強法だけでなく、問題を解く上での解き方のコツを覚えることで、点数アップにつなげていくことができます。
ここでは解き方のコツをご紹介していきます。
問題文の熟読
国語の長文読解では文章をよく読んで解釈していくことが大切ですが、同時に問題文をしっかり読むことも大切です。
問題文の中には問題を解くためのヒントが書かれていることもあります。
例えば 「~を30字以内で書き抜きなさい」 と問題文に書かれていれば、30字以内の個所を探せば良いことになり、闇雲に長文から探す手間が省けます。
また、「なぜですか」 と書かれている問題に対して 「~から」 、「~であるため」 のように聞かれている質問に対して答えていくようにしていくことも大切です。
段落ごとに読む
長文読解では、全体の内容を把握しようと読んでいくうちに前半で書かれていた内容を忘れてしまうことがあります。
そこで、段落ごとに文章を読んでいくと文章が細分化され、前半に書かれていた内容も思い出すことが簡単になります。
最初から段落ごとに区切りながら文章を読んで理解していき、最後に文章全体で何が言いたかったのかを捉えていくことをおすすめします。
段落ごとに読むことが慣れていない方は、段落ごとに簡単なメモをして、後から読み直した時に思い出せるように取り組んでみましょう。
印を付けながら読む
長文読解の中には大変長い文章もあり、問題に対して探したい個所を見つけるのも一苦労となることがあります。
そこでここは重要だと思うところに線を引くなどの目印をつけておくことで、後から読み直したときに大事なところが見つけやすくなります。
特に長い長文読解の際には読み返すだけで大変な時間を要しますので、それだけで時間切れになる恐れがあります。
少しでも時間短縮を図るためにも工夫をしながら取り組んでいきましょう。
指示語や接続語
長文を読んでいる際に、指示語や接続語で詰まってしまう方が多いです。
指示語に関しては、「それ」 や 「これ」 の部分が何を示しているのかを明らかにしながら読むように心掛けましょう。
接続語にはそれぞれ特徴があります。
例えば、「しかし」 には前の文章とは反対の意味を表すときに、「だから」 には前の文章に対して結果や結論を表すときに用いられるます。
そして、接続語が使用される際には前の文章に対して強調したことが書かれているため、筆者が言いたい文である可能性が高いです。
こうした点を意識して読むだけでも問題が解きやすくなります。
本文に書いてあること
他の科目と比較しても国語で点数が取れない方は、読解問題において文章中から答えを導き出せていない可能性があります。
例えば数学で文章題を解く際に、テスト範囲で学んだ単元以外にも小学生で学んできた速さや割合を文章題で使わなければなりませんが、国語ではこれまでに培ってきた自分の知識を用いるのではなく、文章中に書かれた言葉や内容だけで答えを導かなければなりません。
この点を把握するだけでも国語力がアップしたり、国語に対する苦手意識を克服される方がいますので確認しておきましょう。
前書きにもヒントが
国語の文章を読む際には、前書きから注意して読むように心掛けましょう。
文章の前書きにも問題を解いていく上でヒントが隠されているケースがあります。
特に古文の前書きには登場人物に関する情報が書かれていることが多く、前書きを読まずに本文から読み始めると内容が全然分からなくなることがあります。
本文を読むだけでなく、前書きや問題文に至るまで、書かれている全ての文をしっかりと読むことが大切です。
高校受験でよく出題される例題
高校受験においてよく出題される問題をご紹介します。
問題の右端をクリックすると回答が確認できるので是非ご自身で解いてみてください。
A1.人や物の性質が確実に良いと保証すること。
A2.げんきゅう
A3.おもむ 【く】
A4.かわいらしい
A5.身分が低い
国語の苦手意識を克服するためのコツまとめ
国語の苦手意識を克服するためのコツまとめ
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文章問題の正しい読み方を身に付ける
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語彙力を強化する
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音読をして体全体で文章に慣れていく
中学生になって中1からずっと国語が苦手と感じている方は、国語の勉強の仕方を把握していない可能性が高いです。
国語の苦手意識を克服するためには、普段から音読をして文章に慣れていく練習をしたり、語彙力を身に付けるためにあらゆる言葉に対して関心を寄せていくことが大切です。
そして、問題文や前書きといった文全てに注目して熟読していくことで点数アップを図ることができるので、国語の解き方のコツを身に付けて苦手意識を克服しましょう。