高校受験に腕時計は必要?入試で忘れた時の対処法や受験生におすすめのメーカーまで解説
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「受験にはどんな腕時計がいいの?」
「受験で腕時計を忘れたらどうしたらいいの?」
高校受験や大学受験の時に時間の把握が重要となってきますが、会場に時計がないことが多く、腕時計を持参することが必要です。
ここでは高校受験時に用いる腕時計がどんな種類のものが適しているかをご紹介しながら、試験当日に忘れてしまった時の対処法もじっくり丁寧に解説していきます。
高校受験時の腕時計についてざっくり説明すると
- 机の上に置いて時間が把握しやすいものが良い
- 入試の時に使えない腕時計がある
- 忘れたときの対処法を身に付ける
受験生に腕時計は必需品?
受験生にとって試験時間の確認は必須です。
腕時計は必需品であるかどうかを丁寧に解説していきます。
会場に時計がない場合がある
高校受験の会場となる学校によって、試験日のみ時計を外すところがあります。
なぜわざわざ時計を外すのかという理由ですが、一つに受験生がカンニングをした場合、会場にある時計を見ていたからと言い訳にされる恐れがあるためです。
別の理由として、かけてある時計の時間がズレていたり、時計から鳴るチャイムの音が他の教室と開始や終了の時間がズレているとなると、それは高校側の責任問題となるからです。
時間配分がしやすい
試験の時に、時間配分をしておくことは必須です。
試験時間が決められている中、問題ごとに何分使うのかを把握することが大切になってきますが、問題を解いている間に残り時間を把握することができると、精神的余裕を持つことができます。
また、問題を解いている間に解けないと判断した場合、残り時間を把握しておくことで解けない問題を捨てて次の問題に進めていくことができます。
そのために時計は必需品となります。
試験用はどんな種類の腕時計がいいの?
試験の際にはどんな種類の腕時計がいいのか、様々な種類の腕時計を例にしてご紹介していきます。
シンプルな時計
アニメのキャラクターの入ったようなものや、派手なデザインが入ったもの、キラキラ光るようなものはやめておきましょう。
普段からお気に入りでじっと見てしまう時計になると、時計が気になってしまい、試験に集中できない恐れがあります。
また、試験に合わないデザインの時計を試験監督が使用許可を出さない場合もありますので注意が必要です。
ストップウォッチ機能がある腕時計
自分の時計が試験会場の時計とズレていたり、試験の終わる時間を把握していなかったりすると、問題を解き終わる前に終了時間になってしまう恐れがあります。
そんな時にあると便利なのがストップウォッチ機能です。
あらかじめ試験時間は問題用紙に記載されていますので、事前にストップウォッチで確認すれば、確実に試験の残り時間を把握しながら安心して試験に臨むことができます。
邪魔にならない大きさの時計
時計を机の上において取り組む際に、あまりに大きな時計であると試験問題を拡げたときに邪魔になったり、被ってしまう恐れがあります。
また、時計を見るために問題用紙をどかせる作業は、集中力を切れさせる恐れがあります。
大きい時計の方が時間が見えやすくて良いと思われるかもしれませんが、試験の時にはかえって見づらくなる可能性がありますので注意が必要です。
アナログかデジタルかどっち?
結論から言うとアナログでもデジタルでもどちらでも構いません。
普段から使い慣れている方を選べばよいです。
普段から見慣れているものでないものを用いると、試験問題を解いている合間にちらっと見ても時間を把握することができません。
それぞれの注意点ですが、アナログを使用するときは秒針の音が鳴らないように設定しておくこと、デジタルの場合は使い方で混乱しないように事前に取扱説明書を読み込んでおくように気を付けておきましょう。
どちらも使い方が簡単なものがおすすめです。
文字盤は見やすさが大事
文字盤に関しては大きすぎず、適度な大きさのものを選びましょう。
その中でも数字が大きく、見やすいものにしておくと良いです。
時計以外の機能やデザインによって見間違えてしまうようなものは避けておきましょう。
一瞬でも集中力を切らせてしまうと動揺したり、もう一度問題を考え直さなければならなくなるような事態に陥ります。
秒針も見やすいデザインのものかどうかも確認しておきましょう。
置きやすさも考慮しよう
机の上に置く際に、時計の文字盤をのぞき込まないとどれだけの時間が経過したかを確認することができないような置き方しかできない時計は止めておきましょう。
出来る限り文字盤が立てられて、置いた時に自分の方に向く時計がおすすめです。
自分が持っている時計がどうしても立たない場合は、バンドの部分の適切な場所に輪ゴムで止めると立つようにして固定させると良いです。
市販の時計スタンドを使用するなどで、試験当日までに準備をしておきましょう。
【NG】使用禁止されている時計
時計の中では使用が禁止されている時計があります。
試験当日にNGとされている時計をご紹介していきます。
スマートウォッチ
スマートウォッチとは、タッチパネルがついていて、CPU機能が搭載されている多機能腕時計のことです。
時計の機能のほかに、電子マネーや心拍計、メッセージを確認するなどを行うことが可能です。
そういった機能の中でも電卓としての機能や検索を行うこともできてしまうため、公平性を保つためにどの会場でもスマートウォッチの仕様が認められていません。
最近では、京都大学において腕時計型ウェアラブル端末が普及していることで、腕時計全般の使用を禁止するほど厳しくなっています。
計算機付きの時計
公平性を保つために、計算機能の付いた時計は使用が認められていません。
仮に計算機能を使わなかったとしても、その機能が付いているというだけでカンニングをしたと疑われてしまう可能性があります。
時計を持っていただけで疑われてしまいますので、試験中に監督官から目を付けられていると思いながら問題を解くことは難しいです。
そうした不安を抱えながら試験に臨まなくてよいように、計算機能のない時計を使うことをおすすめします。
メモリ機能のある時計
メモリ機能とは特定の数字を記録することができる時計のことです。
例えば覚えにくい西暦であったり、数学の公式でポイントとなる数字を記録し、試験本番でその機能を用いるとカンニングすることができてしまいます。
直接その数字がテストの解答を導かないとしても、それに関するヒントとして用いたらカンニングとみなされますので、メモリ機能に数値が記録されているだけで疑われる恐れがあります。
辞書機能や翻訳機能がある時計
時計として使用する以上に、辞書や翻訳機能がメインの時計のことです。
簡単に調べたいものを調べることができるために、試験期間中の使用が認められていません。
試験会場の監督官によっては時計を没収されたり、強制退場されるような処罰が下される可能性があります。
下手にカンニングに近い行為を行ったり、それを疑われるようなことは行わないようにしましょう。
アラーム付き時計はグレーゾーン?
試験中に時計のアラームが鳴ってしまうと、それだけで他の受験生の集中力を切らせてしまう迷惑行為となるために、アラームは禁止されています。
もし、アラーム設定の解除を忘れてしまい、アラームが鳴ってしまった場合は、監督官が即座にアラームが鳴った時計を会場外に持ち出したりして対処します。
アラーム付きの時計は禁止までされている会場は少ないですが、決して好まれているものではありません。
携帯電話などと同様に、音が鳴らないように事前にアラームが解除されているかの確認が必要です。
不要な機能がついたものは危険
アラームだけではなく、時計には音が鳴る機能が他にもあるために、不要な機能が付いたものは大変危険です。
どのような音であっても他の受験生の集中力を切らせてしまうなど、悪影響を及ぼす可能性があるために好ましくありません。
試験が行われる前に音が鳴らないよう設定しておくことが大切です。
メーカーによってはオリジナルの機能がついているかもしれませんが、設定解除ができるのであれば解除しておくことをおすすめします。
時計選びのポイントと注意点
ここでは時計選びのポイントと注意点をご紹介していきます。
英語が入っている物は避ける
時計に英語が書かれているものは、カンニングの疑いをかけられてしまう可能性があります。
どこまでの英語が許されるかはその時の試験監督の裁量によりますので、ここまでなら大丈夫という基準はありません。
したがって、できる限り英語が書かれていない時計を選んでおきましょう。
もし気になるのであれば、事前に試験監督に自分の時計が大丈夫かどうかを確認しておくとよいでしょう。
格言やことわざが入っているもの
時計に格言や四字熟語、ことわざといった言葉が入っているものは全て使用が禁止されています。
その場で没収されてしまい、時計で時間が確認できなくなる状況に陥ります。
ちなみに、鉛筆に四字熟語やことわざが入っているものも禁止されています。
普段の勉強にことわざや格言が書かれているものを使うことは効率が良いと思いますが、試験時には不向きですので別のものを用意しておきましょう。
金属製のベルトは音がうるさい
時計についている金属製のベルトは、机の上に置くと甲高い音が会場内に響いてしまいます。
そして、何かの拍子に時計が倒れてしまっときにも同じような音が出てしまいます。
ベルトと机が少し擦れただけでも音が鳴ってしまうために、不快に感じたり集中力が切れてしまったりする可能性があり、自分だけではなく他の人にも迷惑をかけてしまう可能性も出てきます。
金属製のベルトの時計を使用する際には、ハンカチを置いてから時計を置くなどの工夫をして、できる限り音が鳴らないための対策をしていく必要があります。
ソーラー式か電池式か?
ソーラー式であれば当日電池が切れる恐れがなくて安心です。
仮に電池が入れそうであったとしても、移動している時や試験中であっても充電することができます。
電池式の場合は電池を交換した時期がいつだったかを把握しておけば安心です。
電池交換は自分で行うと細かな金具を失えたり間違えたところにはめ込んだりする恐れがありますので、電池交換が手間に感じる方はソーラー式をおすすめします。
試験前日までにすべき準備
試験前日までに、時計に関する準備を紹介していきます。
電池を交換しておく
電池式の時計を使用されている方で、電池をいつ交換したか把握していない方は、それが分からない場合は試験前日までに電池を入れ替えておくことをおすすめします。
これを機に、電池交換をいつ行ったのか、日付を記録しておく癖をつけておくとよいでしょう。
3年後の大学受験時にも電池交換した日を記録しておけば、次はいつ交換すればよいかすぐに分かります。
太陽光充電をしておく
ソーラー式充電の時計の場合、蛍光灯の光でも充電は可能ですが、充電完了までに大変多くの時間を要してしまいます。
可能であれば太陽光で十分に充電をして、試験日に万全の状態で臨みたいところです。
もし太陽光の充電をし忘れた場合、試験会場に向かう途中にカバンの上部につけながら充電するなど、工夫しながら充電しましょう。
また、試験中に時計の充電が無くなってしまったら、休憩時間に太陽光で充電しましょう。
時刻を合わせておく
時刻を合わせておくことは、アナログ時計でもデジタル時計でも必ずしておかなければならないことです。
その際に、機械式の時計の方はリューズと呼ばれるダイヤルを回して調整するものが入っているため、簡単に時刻を合わせることができます。
一方で電波時計を使用されている方は、リセットしたり時間調整に15分以上時間がかかったりなど、操作が複雑なものが多いために簡単に時間を合わせることができません。
電波時計の方は試験直前では間に合いませんので、前もって時間を合わせておく必要があります。
時計をもう一つ用意する
事前に時計の準備ができていたとしても、もしかしたら試験当日に動かなくなって壊れてしまう可能性も十分に考えられます。
そうした事態を想定して、もう一つ時計を用意しておくことをおすすめします。
2つ時計を用意しておくことで、時計に関する不安をさらに払しょくすることができますし、時計を忘れた友だちがいたら貸してあげることもできます。
試験に対してここまで準備しておくことができれば、試験に対しても準備が大事である気持ちをさらに高めることができます。
時計以外で入試に必要なものは?
時計以外で高校受験や大学受験の時に必要となるものをここで挙げておきます。
・受験票
受験票がないと試験そのものを受けることができませんので、一番最初に確認しておく大事なものです。複数校を受験する際には学校名の確認もしておきましょう。
・お金
試験にお金は必要がないと思われるかもしれませんが、交通費、会場に向かう際に忘れ物があったとき、至急の連絡、など不測の事態にも対応できるので、必要最低限のお金を用意しておきましょう。
・携帯電話
試験中に使用はできませんが、試験前後に交通手段のトラブルなどで連絡をしなければならないことが起こる可能性もあります。
・筆記用具
試験を行うための必須アイテムです。鉛筆は5本以上全て削っておく、消しゴムも2つ以上用意して、試験中に書けない・消せない事態に陥らないようにしましょう。
・ハンカチ
試験の合間、休憩時間にトイレに行くときなどの手洗いに必要です。
・ティッシュ
ハンカチと同じく、身だしなみとして用意しておきましょう。
・身分証明書(学生証で可)
試験会場で使用することはないと思いますが、不測の事態が起こった時に身分を証明できるものが必要ですので、安全のために持参しましょう。
・薬
常備薬はもちろん用意しておかなければなりませんが、胃腸薬や鎮痛剤なども用意しておくと心強いです。
入試当日に発生する時計のトラブルと対処法
入試当日になって時計がトラブルが発生してしまった時の対処法をご紹介します。
時計を持ってくるのを忘れる
時計を忘れてしまった場合は、会場までの道中にあるコンビニで購入したり、友だちに借りたりして対応していきましょう。
それも難しい場合は試験監督やその他の学校関係者の方に相談しましょう。
中には下記の体験談にもありますが、会場に向かう途中で交番や消防署の方に時計を借りるということもあります。
最後まであきらめずに試験に臨む姿勢が大切です。
電池がなくなって動かない
電池式の時計の場合は簡単に電池を入れ替えることはできません。
近くに時計屋さんがあればすぐに電池交換してもらい、なければコンビニで新しく買うなどで対処しましょう。
ソーラー式の時計の場合は太陽光に当てればすぐに回復しますが、その後に時間の再設定が必要です。
アラーム等の音が鳴ってしまった
アラームが鳴ってしまった場合、すぐに止められるのであれば止めましょう。
止め方が分からなかったり、焦って止められない状況になってしまったら速やかに試験監督に渡すようにしましょう。
アラームを鳴らしてしまったことで退場になったり不合格になることはないので、安心してください。
ただし、そのようなことが無いように試験前日までにアラーム設定解除の方法を確認しておきましょう。
時計まつわる体験談
ここでは試験時の時計にまつわる体験談をご紹介します。
消防士が助けてくれた
ある女の子の体験談です。
受験のために試験会場に向かっている途中、時計を忘れていることに気づきました。
近くのコンビニに寄って探してみても時計は売っていませんでいた。
どうしたらよいだろうと思って周りを見渡しても、近くにあったのは交番だけでした。
藁をもすがる思いで彼女はその交番に立ち寄ります。
彼女は恐る恐る
「時計を貸してくれませんか?」
とお願いすると、
「大きい掛け時計なら大丈夫ですよ」
と快く答えてくれました。
しかし、さすがに掛け時計では大きすぎると判断した彼女は、「ありがとうございました」 と言って次に消防署に向かいました。
事情を説明してお願いをしてみたところ、一人の消防士の方が親切にもご自身の腕時計を貸してくれました。
その後、無事試験を終わらせることができたのですが、試験中はその消防士が応援してくれるような気持ちになり、とても心強かったそうです。
時計を忘れたときの対処法として、交番や消防署にお願いすることもできることを覚えておきましょう。
他の受験生と協力
高校受験や大学受験は合格する人がいれば不合格になる人もいる弱肉強食の世界です。
しかし、中には受験生同士で協力して時計を把握していたケースがあります。
例えば、一人の受験生が隣にいる受験生にお願いをして、10分経過するごとに咳払いをし、時間が分かるようにしていたようです。
その他にも、隣の人と時計を共有して一緒に時間を確認したり、前に座っている人の時計が大きくて見やすいことから、後ろから見えやすい位置においてもらい、時間が確認できるようにしていた、というケースもあります。
しかし、こうしたことは他の受験生の集中力を切らせてしまう可能性も否めません。
実際に他の受験生に協力をしたことで自分自身が受験に集中することができず、思うような点数に至らなかったケースもあります。
あくまで受験は自分一人の力で臨むものであり、協力を仰ぐことは最終手段として心がけておきましょう。
おすすめの時計メーカー
受験時におすすめの時計メーカーをご紹介します。
CASIOは長持ちする
CASIOの時計は高い耐久性があることで大変有名です。
特にGショックシリーズは軍隊で用いられる実績があるほど耐久に対して信頼されている製品です。
また、防水機能や防泥機能も備わっていて、日常生活を送る際には壊れる心配がないと言えます。
CASIOの時計はカジュアルなデザインなものが多いことから、外出時に使用されている方が大変多いです。
海外でも大変人気があって知名度も高く、価格も高すぎないために中学生が使用していても似合わないといったことはありません。
ALBAはコスパが良くレディースが豊富
ALBAは他の時計と比べても安い値段で購入することができ、5000円以内で買えるものが多いです。
また、シンプルなデザインでレディース用の時計が多く取り揃えてあります。
ベルトの種類も豊富であり、例えばレディース用として日常生活の時に使用して、試験用として選ぶことも可能です。
あえて試験用の時計を買わずに、一つの時計でオシャレにも試験用にも用途に応じて変えられることが大変魅力的です。
合格時計で絶対合格!
合格時計は受験に特化した仕様となっている時計です。
試験用として使うのに適しているのがまず文字盤であり、大変見やすく作られています。
また、大きな数字が書かれているアナログ時計となっているのですが、5分、10分と5分刻みに分数が刻まれているために何分経過したか分かりやすくなっています。
文字盤を立たせることが可能であり、ベルトも子どものサイズに合わせて用意されています。
電池寿命は約2年で、決して安いとは言えませんが価格は3万円から4万円が相場となっています。
高校受験時の腕時計についてまとめ
高校受験時の腕時計についてまとめ
- 机の上に置いて時間が把握しやすいものが良い
- 入試の時に使えない腕時計がある
- 忘れたときの対処法を身に付ける
この記事で、机の上に置いても邪魔にならないか、使用を禁じられている時計がある、忘れたときにどうしたよいかなど、知っておくべきポイントがたくさんあったことはお分かりになったと思います。
高校受験時の経験を経て大学受験の時にも十分に活かせる知識となりますので、万全の状態で高校受験に臨んでいただけるよう応援しています。