高校受験の入試時期や受験までの流れを解説!受験勉強を始めるおすすめの時期も紹介

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「高校受験シーズンはいつから始まるの?」

「受験までの流れや勉強を始める時期を知っておきたい!」

このようにお考えの方も多いのではないでしょうか?

本格的な高校受験シーズンに入ると、目の前のことをこなすのに精一杯になってしまいます。その前に高校受験全体の流れを把握しておきたいですよね。

そこでこの記事では高校受験の入試時期や受験までの流れを、受験勉強を始めるべきタイミングなども含めて詳しく解説していきます

合格するために必要な勉強時間にも触れていますので、受験対策をする際の参考にしてください。

高校受験の入試時期や受験までの流れについてざっくり説明すると

  • 高校の受験シーズンは1月上旬から始まる
  • 私立高校・公立高校・推薦・一般など受験区分によってスケジュールが違うのでしっかり確認すること
  • 受験シーズンが始まる前から日程を把握し、少しずつ準備を始めていこう
  • 内申点も重要なので定期テストにも真剣に取り組むべし

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高校受験の入試時期・日程はいつ?

カレンダーの日付

まずは、高校受験の大体の日程をご紹介します。

受験シーズンは1月上旬から始まる

高校受験の入試日程は、概ね以下のようになっています。

入試区分 日程(願書提出~合格発表の時期)
私立推薦 1月上旬~2月上旬
私立一般 1月下旬~2月中旬
公立推薦 2月上旬~2月中旬
公立一般 2月中旬~3月上旬

上記の内容から、高校入試の受験シーズンは1月上旬から始まると思って良いでしょう

上記は全国的な平均の日程なので、地域によってスケジュールは多少前後します。例えば都立の場合、以下のようなスケジュールで受験日程が進んでいきます。

令和3年度 都立高校入試スケジュール

内容 推薦 一般
願書受付 1月12日~15日 1月29日~2月4日
試験実施 1月26日・27日 2月21日
合格発表 2月2日 3月2日

他の地域でも、受ける高校によって入試スケジュールは異なります。志望校の受験制度や日程については、1月に入る前から調べてカレンダーに記入しておくなどして、しっかり把握しておきましょう。

入試の時期までの年間スケジュール

タブレットを見る女性

高校受験は、事前の準備がどれだけできるかによって合否が決まると言っても過言ではありません。

この段落では高校受験の時期までの年間スケジュールをご紹介します。

夏前までに気になる高校を調べておく

中学3年生になったら、夏を迎える前に志望校選びを始めてください

まずはご自身の現在の学力や、1・2年生までの成績を確認しましょう。その上で、学力に合った高校と、少しレベルを落とした高校(滑り止め候補)をざっくりと調べていってください。

その中から気になる高校をリストアップし、制服や部活の内容、卒業生の進学先など、具体的な特徴を調べながら、志望校にするかどうかを検討していきましょう。

なお、この時点での志望校は「仮決定」としておいてOKです。詳しくは後述しますね。

夏は学校説明会・オープンスクールなどに参加する

夏になると、各高校が学校説明会やオープンスクールを開催します。志望校の候補としてリストアップした高校の催しにはぜひ参加しましょう。

もし学祭や入試説明会が行われるようでしたら、そちらにも参加することをおすすめします

高校は、公立・私立ともに各校それぞれ違った特徴があります。勉強する内容は同じでも、学校の雰囲気や部活への熱意、先生のタイプなどが自分に合うかどうかは非常に重要でしょう。

ご自身が3年間通い、その後に待っている大学進学も左右する「高校」ですから、自分の目でしっかり見て、自分にふさわしい高校かどうかを確認してください

良い高校に巡り合うことができれば、入試に向けての勉強を行うモチベーションにもなります。説明会などには可能な限り足を運ぶことをおすすめします。

冬までに志望校決定と推薦入試の検討

冬を迎えたら、いよいよ志望校を本格的に決めていきましょう。

この時期には担任の先生との面談もあります。中間テストや模試の結果、そしてご自身の気になっている高校などを見比べながら、先生と一緒に志望校を決定してください。

先生からは、推薦を狙うとしたらどの高校が良いか、推薦が難しければ一般受験に向けてどう動くかなど、具体的にアドバイスを受けることができます。しっかりメモをしながら、真剣に話を聞きましょう。

この時、気になる高校は全て先生に伝えてください。自分の学力よりもレベルが上だと思っていた高校も、推薦などの入試システムによっては手が届く可能性があります

担任の先生はこうした情報も持っていますので、遠慮せずに打ち明けることをおすすめします。

志望校に合わせた勉強をしよう

どの高校を第一志望にするかを決めたら、あとは入試に向かって勉強をするのみです。

まずは志望高校の過去問を解き、ご自身がどのくらい得点できるのかを確認してください。特に、私立高校は学校ごとに出題傾向に特徴があります。過去問を解けばこうした特色に慣れることができますので、必ず活用してください。

公立や都立高校は全体で同じ入試問題を解く形式が主流ですが、地域ごとに出題内容の方向性が異なります

問題慣れする意味でも、過去問はしっかり解いておきましょう

受験時期周辺の詳細スケジュール

考え込む子ども

この段落では、高校受験の年間スケジュールだけでなく、受験時期の詳細な日程を深掘りしていきます。

高校受験に向けていつどのような行動をすれば良いのか、参考にしてください。

11月

11月は、多くの中学で2学期末テストが実施されます。ここで中学3年生の内申が確定しますので、それを参考にしながら志望校を決定していくことになります。

夏までにざっくりとした志望校を決めていたとしても、11月の時点で手が届かない場合、思い切って志望校を変える選択肢も必要になるかもしれません。

もしここから巻き返す作戦に出る場合は、勉強の仕方を練り込む必要があるでしょう。

いずれにしても、11月時点の学力を元に志望校や受験の方針を決めなくてはなりません。それまでに十分な学力をつけられるようにしましょう。

12月

12月に行われる三者面談では、受験形式を含め、志望校を具体的に決定していくことになります

私立高校と公立高校どちらを第一志望にするか、推薦なのか一般受験なのか、単眼・併願など、ご自身の希望は全て先生に伝えた上で、先生の意見も聞いていきましょう。

また志望校や受験制度については、親御さんとも事前に話し合ってください。高校の学費を出すのは多くの場合、親御さんです。もし私立高校に行きたくても、経済力が伴わなければ第一志望にすることは難しいでしょう。

高校受験は本人の気持ちだけでなく、親や先生の意向も重要です。希望は全て伝えた上で、周りの意見も細かく聞くことをおすすめします。

1月

1月になると、私立高校の入試が始まります。特に私立高校の推薦を希望している生徒は慌ただしく動き始めることになるでしょう。

私立高校の推薦入試は、面接と小論文、内申点で合否が決まる高校が多いです。内申点には既に決定していますが、小論文や面接は当日の一発勝負です。しっかり練習して当日に備えてください。

また、願書提出も忘れずに行いましょう。記入形式に気を付けるのはもちろんのこと、提出締め切りを過ぎればアウトですので、日程にも細心の注意を払い、余裕を持って動いてください。

2月

2月は、公立(都立)高校の一般入試が本格的に始まります

全国的にどの地域も、公立(都立)高校の受験者数が最も多いです。そのため、2月は同級生が一斉に受験に向けて動き出す時期になるでしょう。

公立・都立の一般入試は、内申点に加えて筆記テストによって合否が決まります。(面接がある高校もあります。)

新しく勉強を始めないこと

受験直前の時期に注意したいのが、焦って新しいことを始めても効果はほとんどないということです。2月はぜひ、復習に尽力してください

入試の直前に新しい内容を勉強しても、あまり身に付きません。復習メインで進めていき、解き慣れた問題がいつ出ても良いようにしておきましょう

3月

3月は、公立・都立高校の合格発表シーズンです

発表日がいつなのかは高校によって異なりますが、場合によっては卒業式よりも後に合否がわかることもあります。そのため非常にドキドキする時期ですが、これまで頑張ってきた自分を信じて、結果を待ってください。

もし不合格だった場合も、後期選抜にチャレンジできます。ぜひ落ち込まずに、後期の受験日程がいつなのかをすぐにチェックして、前向きにチャレンジしてください。

最後まで諦めずに頑張りましょう。

すぐに入学手続きが始まる

無事に志望校に合格した場合は、すぐに入学手続きが始まります。

決められた日程までに手続きを行わなければ合格取り消しになることもありますので、のんびりせずに、入学手続きをいつまでに行わなくてはならないのかを確認してください。

入学手続きを済ませれば、ようやく全ての受験シーズンが終了となります。それまで気を抜くことのないように気を付けましょう。

受験勉強をはじめる時期や必要な時間は?

勉強する子供の手

最後に、高校受験に向けての勉強を始める時期や、必要な勉強時間を解説します。

いつから本格的に勉強を始めるべきかなど、参考にしてください。

高校受験に必要な勉強時間は?

高校受験に必要な勉強時間は、一般的には以下が目安だとされています。

志望校の偏差値 1日あたりの勉強時間
40 1時間
50 1~2時間
60 2~3時間
70 可能な限りたくさん

ここで注意したいのは、上記の時間分の勉強をすれば必ずしも志望校に合格できるというわけではないということです

個々の理解力や元々の成績、また時期によっても吸収力は違いますので、必要な勉強量はそれぞれの事情を鑑みて決めてください。

自分なりの勉強時間の算出方法

志望校を決めたら、まずはご自身の志望する高校に合格するためにはどのくらいの知識が必要なのかを、過去問などを見ながら検証してください。

その上で、自分の理解度や勉強効率などを、今までの成績を参考にしながら考えていきましょう

「必要な知識」と「自分の理解力」を総合して自分なりの勉強スケジュールを練っていくと、自然と必要な勉強時間がわかってきます。本格的な受験シーズンに間に合うよう、計画的に勉強を進めましょう。

勉強を始める時期は一般的に部活動が終わる夏

高校入試のために本格的な受験勉強を始めるべき時期は、一般的に「」だと言われています。

夏休み付近になると中学3年生は部活動を引退しますので、勉強に充てられる時間がぐっと増えます。部活で気が散ることもありませんので、思う存分受験勉強に集中できるでしょう

ただ、部活によって引退の時期には違いがあります。もし夏休み明けくらいにならないと引退できない場合は、それを見越して前々から少しずつ勉強を進めていくことをおすすめします。

春から勉強をする習慣を付けよう

夏に入って急に勉強を始めようと思っても、すぐに毎日の勉強を習慣付けることは難しいものです。ぜひ、中3の春を迎えたら徐々に勉強の習慣を付けていきましょう

部活に入っている方にとって最後の大会に向けて頑張り続ける春は、最も忙しい時期かもしれません。

受験を意識というよりは、定期テストに向けての勉強という方向性で構いませんので、部活の合間をぬって、毎日の授業の復習をしっかり行ってください

定期テストの成績が良ければ結果的に内申も良くなりますので、受験シーズンに入ってから慌てずに済みます。少しずつの積み重ねが大きな力になりますから、地道に頑張っていきましょう。

志望校や学習レベルによっても変わる

ここまでご紹介した勉強時間やスケジュールは、あくまでも一般的な目安です。学習すべき内容や志望校によって、勉強を始めるべき時期や勉強時間は変わってきます

高校受験に向けた勉強は、早く始められるようならそれに越したことはありませ。特に上位校の受験を希望している方は、可能な限り早い時期から対策を始めることをおすすめします。

上位校は志望する生徒の学力レベルも高いため、中1の頃から塾に通って受験対策を行っている生徒も少なくありません。こうしたライバルに勝つためにも、しっかり対策を行う必要があります。

志望する高校の偏差値ごとに必要な勉強時間については、以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。

通信教育を活用しよう

部活などでなかなか塾に通えないという方には、通信教育がおすすめです

通信教育なら隙間時間で学習を進めることができますし、定期テスト対策だけでなく受験対策にも対応しています。

塾のような時間の縛りもないため、柔軟に勉強時間を捻出することができるでしょう。

学習スタイルも紙教材かタブレットかを選ぶことができるので、自分にあったライフスタイルで学習を進めていくことが可能です。

高校受験対策もバッチリできるので、ぜひ各社の通信教育をチェックしてみてください。

高校受験の入試時期や受験までの流れまとめ 

高校受験の入試時期や受験までの流れまとめ

  • 私立高校の推薦が始まる1月上旬から高校受験シーズンが始まる
  • 受験する高校によって願書の提出日程などが異なるので、スケジュールを把握して不備のないように動いていこう
  • 定期テストの成績も内申点に響くので、受験シーズン以外の時期もしっかり勉強しよう

中学2年まではのんびりしていた生徒も、3年生になると急に忙しくなります。特に夏からはクラスの雰囲気も受験一色になるでしょう。

急な変化に驚かないように、ぜひ受験シーズンを迎える前から少しずつ準備をしていくことをおすすめします。通信教育も活用して、毎日の勉強習慣を身に付けていってくださいね。

地道にコツコツ頑張って、合格を勝ち取りましょう