【高校受験】なぜ子供は勉強しない?中3でやる気が出ない理由や親ができるサポートも紹介

「高校受験を控えているのに、なんでうちの子は勉強しないの!?」

「中3の息子・娘のやる気を引き出す方法を教えて!」

高校受験を控えているというのに子供が勉強しないと、親としては焦りますよね。

子供が受験勉強しない理由には、さまざまな原因が考えられます。

今回は、自分の息子・娘が勉強しない原因について考えてみましょう。

また、子供が自主的に勉強するよう仕向ける方法についても解説します。

これを読めば、もう、子供に「勉強しなさい!」と怒る必要はなくなるでしょう!

【高校受験】なぜ子供は勉強しない?についてざっくり説明すると

  • 子供が勉強しないのは思春期・反抗期が理由
  • 親が子供のやる気を奪っている可能性も
  • 親はサポート役に徹しよう

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高校受験を控えている子供が勉強しない理由は?

黒板のはてな

高校受験を控えているにもかかわらず中3の息子・娘が勉強をしないと悩む親は多いですが、勉強しない理由は、一言では説明できないほどさまざまなものがあります。

子供を机に向かわせるためには、まずは勉強しない原因を見つけましょう。

以下では、高校受験を控えているのに子供が勉強しない理由 について、主なケースを7つ解説します。

授業においていかれてしまった

もともと勉強を一生懸命していた子が、ある単元でつまずいてしまったことをきっかけに授業についていけなくなり、勉強をしなくなるケースです。

一生懸命勉強している子ほど、どうしても理解できない単元に突き当たると一気に苦手意識が高まり、次第にやる気がなくなってしまいます。

また、意欲的に勉強しているにもかかわらず授業内容が理解ができないと、次第に勉強することが無意味に感じるようになるでしょう。

そのようなケースでは、親をはじめ、周りからのサポートがとても重要になります。

勉強をする動機がない

そもそも高校受験に興味がなかったり、勉強が嫌いだったりする子の中には、勉強する動機を見出せていないことがあります。

いきたい学校・将来やりたいこと・なりたい職業など、勉強して進学することに理由を見出せていないと、モチベーションが上がりにくいです。

動機付けは、場合によっては勉強に一生懸命になれる起爆剤ともなり得るため明確にしておく必要があります。

中学生特有の反抗期や思春期が原因

中学生の年齢は、反抗期・思春期の子が多く、それが受験勉強を妨げる原因となっているケースです。

反抗期・思春期の子供は、親や先生が「勉強しなさい」と言えば言うほど反抗心が強くなり、正反対の行動をとります。

そして、勉強から逃げる口実を親や先生にするようになるでしょう。

親や先生の対応を口実に勉強から逃げる子供とさせないために、反抗期・思春期には周りの大人は対応に注意を払わなくてはいけません

中3は心身ともに疲れている

中学生、とくに中3は多感な時期ということもあり、友達や家族などの交友関係の問題に悩みを抱えているために、勉強に集中できないということがあります。

さらに、受験勉強に加えて部活や委員会などの活動があり、疲れてしまって勉強する気力が残らないということも考えられるでしょう。

また、受験のプレッシャーに疲れてしまい、勉強しなくなることもあるので、過度にプレッシャーをかけるのは厳禁です。

このように、勉強や交友関係などに忙しい中学生は心身が疲れやすいとも言え、その疲れが原因で勉強に取り組めない可能性もあるため、できる限りプレッシャーや不安を取り除いてあげなくてはなりません。

入試前に諦めている

自分の息子・娘が勉強しない理由は、すでに志望校を諦めてしまっているからである可能性もあります。

行きたい高校があっても、自分にとって難し過ぎる高校で、勉強しても到底受かる見込みがないと感じていると、次第に勉強への意欲はなくなってしまうでしょう。

また、行きたい高校の志望校判定の結果が悪かったからといって、やる気をなくしてしまう可能性もあります。

中学生のうちに不安などをヒアリングし、志望校へ前向きになれるよう話し合うことが必要です。

学力がすでに合格圏内にある

ひとつ前の志望校を諦めているケースと対照的に、受験合格に自信があるというケースです。

中3の現時点で学力が志望校合格圏内で、勉強する必要がないと思ってしまうと、受験勉強に対する意欲が損なわれてしまうことがあります。

模試判定でA判定の子や、周りから「いけるよ」などと言われている子は、努力しなくても合格できると慢心し、勉強しなくなることがあります。

学習習慣がない・やり方がわからない

それまでの学習習慣がなく勉強から逃げてきたという子は、そもそも勉強のやり方がわからないため、やろうとしてもできないことが多いです。

勉強は、できれば小学校低学年のうちに習慣づけておくべきなのですが、それができていないとその後勉強が習慣付くことは難しくなります。

勉強は、遅くても受験期にさしかかる前に習慣化させましょう。

勉強の習慣化のためには、子供を塾に通わせるのもいい方法ですが、受験で忙しい時期に差し掛かると通う暇もなくなってしまうためやはり家で勉強する習慣が重要となります。

家庭学習の習慣付けをするには、通信教育を利用しましょう。

通信教育なら、レベルに合わせた学習が自宅ででき、勉強する週間もつきやすくなるほか、受験勉強の基礎にもつながります。

中学生向けの通信教育は、以下の記事で詳しく紹介しています。

親が子供のやる気を無くさせている場合もある?

カラフルなとけい

上記では、子供の勉強に対する意欲が出せない原因について解説しましたが、親がその原因になるケースもあります。

以下では、子供の勉強意欲を無くさせる親の特徴を解説しましょう。

子供の勉強に干渉しすぎる

勉強に干渉しすぎる親は、子供のやる気を無くさせる原因になる可能性があります。

勉強の進捗をこまめに聞きすぎたり、勉強を強要したり、模試やテストの点に口出しをしたりと、息子・娘の勉強を管理しようとするのはよくありません。

子供の勉強を管理しようとすると、子供の意思で勉強するのではなく、親に勉強を強要される形になるので次第に勉強が苦痛になります。

子供に怒ってしまう

子供が勉強しないことや点数が伸びないことに不安を感じたり、周りの子供の話などを聞いて焦りを感じたりすると、つい怒ってしまうという人も注意が必要です。

子供は、親から怒られることで気分が下がり、勉強意欲も無くなってしまいます。

反抗期では、怒られたことの反抗心によって、さらに勉強しなくなるという悪循環になるでしょう。

子供を勉強させたいと思うなら、怒るのはやめて、受験・勉強への不安に寄り添える親でいるべきです。

勉強しなかった体験談を話した

子供に勉強して欲しいと思っているにもかかわらず、親が当時あまり勉強しなかったという体験談を話してしまうのはよくありません。

親が勉強しなかった話を聞いた子供は、自分もきっと何とかなると考え、勉強に必要性を感じられなくなるでしょう。

そもそも「勉強をあまりしなかった」というのは、人の価値観によって想像する勉強時間に差があり、親子であっても価値観には違いがあるため、親の体験談は控えるべきです。

環境づくりを出来ていない

子供に勉強させたいなら、勉強しやすい環境作りは必須です。

親が、子供が勉強する横でスマホをいじっていたり、テレビを見ていたりすると、勉強に集中しにくくなります。

また、勉強するスペースがなかったり、勉強スペースの周りにたくさんの誘惑物があったり、環境が整っていないと勉強を持続できません。

子供に勉強させたいなら、落ち着いて勉強に集中できる環境を整えましょう。

他人と比較する

他人との比較を口にするのも、子供のやる気を無くさせる原因です。

ママ友から聞いた話や兄弟姉妹・自分たち親の話を持ち出して、「あなたとは違うわね」などと比較・指摘するのはやめましょう。

また、模試・テストなどの結果で他人と比較するのも、本人にプレッシャーをかけるので逆効果です。

また、親が他人と自分の子を比較してばかりで本人の良さを認められないと、子供は不信感を抱きかねず、親子の信頼関係を壊す原因ともなり得るので注意してください。

勉強を強制させている

何かを達成させるには、時として飴と鞭も必要ですが、ご褒美やペナルティーで勉強を強制さてばかりいるのはよくありません。

飴と鞭で子供を机に向かわせると、一時的に子供は頑張りますが、その後やる気は続かないことが多いです。

また、勉強するきっかけを親から与え続けることによって、自発的には勉強を頑張れない子になってしまう可能性もあります。

高校受験は、自発的に頑張らせることが大切なので、親は子供が頑張れるようサポートに徹しましょう。

親が勉強しない息子・娘にできること

おんぶする男性

勉強する意欲が子供に見られないとき、親としてできるサポートについて具体的に解説しましょう。

目標を作ってあげる

勉強の意義・意味が見つからないという子供には、親が一緒に目標を作る手伝いをしてください。

例えば、志望校などの進路選択のサポートをしましょう。

志望校は、一人で決めるのは情報量が多すぎて困難なことが多く、親の情報収集力を必要とします。

他にも、高校生になったら何がしたいかや、将来どんな仕事がしたいか・どんな職業があるのかなど、具体的な将来のビジョンについて話し合い、目標作りのサポートをしてください。

目標について子供と話すことで、家族団らんの話のネタになり、親子の絆を深めるきっかけにもなります。

そして、志望校など勉強の目標が定まると、子供が勉強を自主的に取り組むきっかけとなるでしょう。

勉強を強制しない

上記の勉強しない子の特徴や子供のやる気を無くさせる親の特徴でも解説しましたが、勉強を強制させるのは逆効果です。

「勉強しなさい」と強制させると、子供の反抗心を逆撫でしてしまうので、より勉強しない子になるでしょう。

とは言え、何も言わないでいれば子供が勉強し始めるわけではありませんし、子供が勉強をしないと親として不安になるのは当然です。

そういうときは、言い方を変えましょう。

例えば、「勉強しなさい」という言葉を「勉強いつするの?」や「ご飯の時間にしたいんだけどいつがいい?」のように子供に選択を委ねる言い方が好ましいです。

生活リズムを整える手助けをする

日々の勉強に集中させるには、まず規則正しい生活を送ることが大切ですが、学校・塾・部活など日々多忙を極める中学生は自分で生活リズムを整える事が難しい場合があります。

そこで親がするべきことは、子供の生活リズムを整えさせるサポートをすることです。

中学生の中には、深夜夜更かしをしすぎて朝起きれず、日中の勉強に集中できないほど生活リズムが崩れている子もいます。

勉強時間以外の起床・就寝・食事・入浴の時間などには親が気を配り、子供が規則正しい生活ができるように協力してあげましょう。

お子さんに勉強の楽しさを教えてあげよう

楽しい気持ちは、子供にとって大きな原動力となります。

子供に勉強させたいなら、勉強を楽しいと思わせるようなきっかけを与えるのが効果的です。

基本的に、勉強は出来ればできるほど楽しいと感じるものなので、良い点をとったら褒め、小さな変化にも気付いて認めてあげましょう。

子供は、褒められるのが嬉しくて、勉強が大好きになる可能性もあります。

勉強に集中させるための環境づくりをしよう

勉強に集中するには、環境作りも大切なポイントです。

子供が勉強に集中できていないと感じたら、勉強のしやすいような環境に整えてあげてください。

勉強のしやすい環境とは、

  • 綺麗に整頓された学習場所

  • ゲームや漫画などの誘惑物が目に入らない

  • テレビなどの音がない静かな空間

などです。

また、わからないことに答えてあげたり、勉強方法を教えてあげたり、塾に行きたがったら行かせてあげたりと学習意欲を後押しするようなサポートもしましょう。

勉強に行き詰まったら気分転換を手伝ってあげる、学校関係でトラブルがあったら話を聞いてあげるなど、メンタル面でのサポートも忘れてはいけません。

親は、子供が勉強できない心理を組み、それに対するサポートをしましょう。

親子の関係をよくしよう

親子の関係をよくしておくことも、子供が勉強するようになるためには必要なことです。

勉強を強要したり点数が悪いからと怒ることをなくして、子供が反抗心を抱くきっかけを作らないよう気をつけましょう。

また、学校・塾などの困りごとや不安なことを話しやすいよう親子の信頼関係を築き、家族仲良くするよう心がけることも大切です。

親子の関係が良好だと、子供は「お母さん、お父さんのために頑張ろう」という気持ちになります。

また、親御さんが子供に寄り添ってあげることは、子供が安心して勉強に集中するために必要です。

そのほかにも、親ができるサポートについては以下の記事でも詳しく解説していますので高校受験生の親御様はぜひこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

どうしても子供が勉強しない場合は?

頭を抱える男性

上記で解説したようなさまざまな工夫をしても、どうしても子供が勉強しないときは、親は見守るしかありません。

高校受験は、自発的な勉強をしないと意味がないため、これ以上親が何とかしようとするのはよくないですし、家族の関係が高校受験ひとつで悪くなってしまうのも好ましくないでしょう。

また、勉強しなくて志望校に入れないとなると、親としては心苦しいことですが、勉強せずに受験に失敗してしまっても、これからの人生に経験が活かせるとプラスに捉えることもできます。

そもそも、高校入学が人生のゴールではないですし、仮に高校受験に失敗したとしても、まだ大学受験などのチャンスはこれからあります。

何のために勉強するのかを子供自身がよく理解し、自分のために自発的に勉強するのが一番大切なので、親はあくまでもそのサポート役に徹しましょう。

勉強しない中学生がやる気を出すための方法については、以下の記事で詳しく解説していますので興味のある方はぜひ参考にしてください。

【高校受験】なぜ子供は勉強しない?についてまとめ

【高校受験】なぜ子供は勉強しない?についてまとめ

  • 思春期・反抗期の中学生は心身ともに忙しい
  • 勉強を強要すると子供のやる気がなくなる
  • 親子で話し合える関係を築いておこう
  • 子供が自主的に勉強するよう見守ろう

学校・塾・部活動・友達との付き合いなど、心身ともに忙しく疲れやすい中学生は、反抗期などもあり難しい時期ですが、親のサポートを必要としています。

もしも、お子さんが受験勉強に集中できない様子があるのなら、その原因とどのようなサポートを必要としているかについて考えてみましょう。

子供が勉強しないことについて怒ったり、勉強を強要していると逆効果となります。

子供が勉強に前向きになるために、勉強するための環境作り・将来の目標や日々の不安などを話せる親子の信頼関係作りなどを大切にしましょう。

また、受験勉強では、子供自ら志望校に受かりたい・勉強しなければいけないと思って勉強しなければ意味がないので、親は必ずサポート役に徹してください。

以上のことを念頭に、うまく子供を仕向けて自主的に机に向かわせましょう。