共通テスト英語は難しい?センターとの違いやリーディング・リスニングのコツまで紹介
「共通テスト英語は難しいの?」
「どんな対策が必要なの?」
などと2021年の大学入試から始まる「共通テスト」英語のことが心配な受験生も多いでしょう。共通テストでは、思考力・判断力・表現力が問われると言われていますが、具体的にセンター試験から何が変わるのか、出題傾向や対策も知っておきたいものです。
この記事では、共通テスト英語について、特徴・難しさ、勉強の注意点、リーディング・リスニングの勉強対策まで詳しく解説します。
この記事をご覧いただけば、共通テスト英語について、センター試験との違いや勉強の注意点、リーディング・リスニング対策のコツなどがよく分かります。
共通テスト英語についてざっくり説明すると
- 共通テストは センター試験と出題傾向などが違う
- 思考力・判断力が必要など勉強するときの注意点がある
- リーディング・リスニングごとの勉強対策がある
- 志望大学によって対策を始めるべき時期が異なる
共通テスト英語試験の特徴
共通テストは、従来のセンター試験に代わって2021年から導入される大学受験生を対象とした学力テストです。試験問題のレベルは、高校までの教科書レベルで、格別難解な問題が出るわけではありません。
ただ、そうは言ってもセンター試験との違いもいくつか見られます。まず共通テスト英語試験の特徴を見ておきましょう。
センター試験との違い
センター試験と共通テストの違いは、ワード数増加、出題傾向、配点、語彙の増加の4点です。具体的に違いをご説明します。
ワード数の増加
共通テスト英語の試験は、センター試験よりも、問題に登場するワード数が増えます。実際に河合塾が共通テストの試行調査を分析した結果によると、総語数はセンター試験よりも約1000語多くなっていました。
具体的には、本文自体の語数はほぼ同じですが、図表・設問の語数が約2倍でした。問題形式が異なるので単純比較はできませんが、限られた解答時間の中で、読む分量がセンター試験より多くなるということです。
出題傾向
しかも、センター試験と共通テストとでは、出題傾向が変わります。共通テストでは、これまで出題されていた「発音・アクセント問題・語句整序」、それに「文法・語法」の問題は、単独では出題されません。
センター試験では「暗記」ものが多く、暗記さえしておけばそれなりに解けました。しかし、共通テストのリーディングでは単に暗記だけでは答え難い、その場で考えて解答を見つける問題が増えます。
まさに受験生の読む力が問われるます。その意味では、読解に不可欠な文法・語法の基本的な知識はこれまで以上に大切です。
配点
センター試験の配点は筆記が200点・リスニングが50点でした。これに対して、共通テスト英語では、筆記がリーディングになり100点、リスニングも100点の配点に変わります。
つまり、リスニングの比重が全体の2割から半分へと大幅に高くなるのです。ですから、今まで以上にリスニングに力を入れてしっかり対策する必要があります。
ただ、この配点は大学の判断で変更できるので注意が必要です。大学によっては、リスニングの点数が圧縮されることもありますので、志望大学の共通テストの配点がどうなっているか、必ず確認しておきましょう。
語彙の増加
センター試験で使われた語彙は近年4000語を超えており、2019年は大問6問で約4200語でした。一方、共通テストの試行調査では、設問数は同じ大問6問で、語彙数は約5400語と大きく増えていました。
因みに2019年の東大前期の語彙数は約3000語、語彙数が多い難関私大の早稲田政経でも約3500語でしたので、共通テスト試行調査の語彙の多さが際立ちます。
語彙数が多いから難しいとは限りませんが、共通テスト本番でも、センター試験より語彙が増加する可能性が高いことは、注意しておくべきポイントです。
共通テスト英語は難しい?
それでは、共通テスト英語はセンター試験より難しくなるのでしょうか?
共通テスト英語の難易度は、実際にどう変わるのか、具体的に見ておきましょう。
共通テストの難易度は高いと言える
結論からいうと、センター試験より総じて難易度は高くなると考えた方がよいです。共通テストはセンター試験よりも「リスニングの比重が2.5倍」、しかも「同じ時間でより多い分量の英文を読まなければならない」などの難しい点があるからです。
特に問題形式が変更になったことの影響も少なからずあります。それらを総合的に考慮すると、共通テストの難易度が高くなることはほぼ間違いないでしょう。
だからと言って、恐れることはありません。共通テストの難易度が高くなるとしても、問題を早く解けるように問題演習をしっかり行う、試行調査の問題などを解いて新しい出題形式に慣れる、などの準備を万全にすれば十分対応可能です。
共通テストの平均点は約55点
共通テスト英語の試行調査の平均点は約55点(筆記約51点・リスニング約59点)でした。センター試験は、平均点約60点を目安にしていました。試行調査の結果とは言え、平均点がセンター試験より下がった事実は無視できません。
実際に試行調査の問題はセンター試験より難しいというのが一般的な受け止め方で、本番の共通テストも難易度が上がると考えた方がよいです。ですから、対策が必要と考えられるポイントをしっかり対策して、本番に備えましょう。
文章の難易度は変わらない
ただ、共通テスト英語試験の文章の難易度は、センター試験とあまり変わらないでしょう。センター試験では学説や評論などの文章がテーマでしたが、共通テストでは新聞やブログなど、より直近の実用的な文章が増える可能性が大きいからです。
つまり、テーマは身近な問題になる可能性が高いので、文章の難易度もそれほど高い印象はないと見込まれます。
ただ限られた時間内で「文字数の増加」に対応するために「速読力がより必要になる」可能性はあります。その意味では、難易度が高いとも言えます。
文法のレベルは?
共通テスト英語では、文法・語法などに特化した単独の問題は出ません。しかし、文法は英語を読み理解する上での基礎で、文法が不要ということではありません。
特に共通テストでは、より長文をより早く読む必要があります。少なくともセンター試験レベルの文法知識は、リーディング・リスニングの問題を短時間で正確に読み取り、意味を理解する前提として必須です。
また、私大や一部国公立の試験で文法が出題される可能性もあります。そのためにも、文法をしっかり勉強しておくことが重要です。文法のレベルについては、センター試験の場合と基本的に変わらないと考えてよいでしょう。
試行調査を利用しよう
試行調査は大学入試共通テストの本格導入の前に、どんな問題を出題すべきかなどの試験内容・実施方法を検討するために大学入試センターが2018年・2019年の2回行ったプレ調査です。
一方、共通テストは、志願者の高校段階の基礎的な学習の達成度を判定する目的で実施されることになっています。試行調査はこの共通テストの目的に沿った出題がされていたはずです。
ですから、この試行調査の問題によって、共通テストの問題の傾向や難易度を推し量ることができます。本番の共通テストはまだ実績がありません。現状では、試行調査の問題内容が共通テストを知る大きなよりどころになります。
共通テスト英語を勉強するときの注意点
ここで共通テスト英語の試験を受ける際の注意点をまとめて見ておきましょう。
思考力・判断力が必要
共通テスト英語の試験では、センター試験以上に「思考力・判断力」が大切です。思考力は、文章の主張や記載されている事柄を俯瞰的にとらえて正確に理解する力、判断力は図表や新聞記事などの資料から与えられた課題について比較し論理的に見極める力です。
共通テストではこれまで以上に資料やグラフなどを考えさせる問題が多くなり、短時間で素早い判断が求められることが予想されます。そのため、まさに思考力・判断力が問われます。
思考力を養うためには、普段から「英文を精読する」習慣を意識することが大切です。また、判断力を養うためには、試行調査やセンター試験の過去問などを、制限時間より短時間で素早く解く訓練を重ねておくことがおすすめです。
解答のプロセスを大切に
問題を解くときに意識したいことは、解答に至るプロセスです。具体的に言えば、「問題文をどのように読んで、どういう根拠・理由で解答を選ぶのか」という答えに至る考え方のプロセスこそが大切です。
センターの過去問や共通テスト対策の問題を解くときも、ただ数多く問題を解けばよいというものではありません。また、単に答えの正誤に一喜一憂するのも意味はありません。
「正解」でも「答にたどり着いた道筋」が正しかったか、そのプロセスを見直して確認すべきです。問題集などの解説は、正しい解答の導き方を分かりやすく解説しています。しっかり読んで解き方を身に付けましょう。
消去法で解くのはやめよう
共通テストの英語試験の本番では正しい解答が1つとは限らない可能性もあります。現に試行調査では、「正しいと思われる解答をあるだけ選べ」という問題が出題されていました。
消去法で答を見つけることが習慣になってしまうと、「正解が1つとは限らない問題」への対応が難しくなります。ですから、問題演習をするときは消去法で解くのは避けた方がよいです。
そもそも解答を見つける際は、上でも説明したようにどういう根拠で選択肢を正解とするのか、その理由を考え解くようにしないと身に付く力になりません。
苦手を理解し克服しよう
誰でも得手・不得手はあります。自分の苦手な部分はどこかをきちんと把握して、克服しておくことが大事です。具体的には、きちんと理解できた問題・箇所と、間違えた問題や分からなかった箇所とを峻別しておくことです。
そうすれば苦手な分野がすぐ分かり、重点的に勉強できます。もちろん、解けた問題・よく理解できた分野は、それ以上得点を伸ばせませんが、分からない問題・分野は伸びしろがあります。そこを勉強する効果は大きいです。
そのため、分からない箇所・間違えた箇所など苦手な分野は、分かりやすいノートなどを作り、自分なりに整理してまとめておくことをおすすめします。
速読をしよう
繰り返しますが共通テストの英語の問題は、センター試験よりも語彙数がかなり増えると見込まれます。一方で、解答時間はリーディング80分、リスニング60分と、センター試験と同じです。
ですから、センター試験より相対的に短い時間内で英文を読み取る必要があります。つまり速読する必要性が高くなったのです。速読できれば、問題文を読んで解答して見直す余裕も確保できます。得点力も確実にアップするでしょう。
速読力を身に付けるためには、単語や文法などの基礎的な知識を覚え込むこと、また細部まで正確に読みとる精読の訓練が大事です。実戦で時間不足にならないように、常日頃から速読を意識してしっかり準備しましょう。
共通テストの勉強対策(リスニング編)
ここでは、共通テストで配点割合が顕著に高くなったリスニングの勉強対策をご紹介します。
キーワードを抑えよう
共通テスト英語のリスニングは、日常会話並みのテンポで読み上げられます。しかも、1回しか読み上げられない問題もがあります。そこでキーワードを聞き逃したり、忘れてしまうと正しい解答ができなくなります。
つまり、リスニングでは英語を聞き取るだけでなく、ポイントを覚えておくことが必須です。まず読み上げられる英文をしっかり聞き、同時に問題で聞かれると思われるキーワードを確実に押さえておくことが大事です。
質問として聞かれることが多いのは、「人の名前」や「いつ・どこで」など時間や場所に関係することです。ですから、このような言葉が出てきたら迷わずメモをするなど、自分なりの方法でキーワードをチェックしましょう。
リスニング対策問題集を解こう
リスニングで点を取るためには、基礎力だけでなく、リスニング問題の聞き方・解き方を覚えることが大事です。そのために、共通テストの出題スタイルに即したリスニング問題集を解いて実践的な練習をしておきましょう。
問題集をこなせば、リスニングのポイントが分かります。例えば、「have to」はネイティブの会話では「ハフトゥー」でなく、「トゥー」が省略され「ハフタ」です。このように聞き取り難い「弱形」の聞こえ方も確認できます。
頭で覚えても実際に流れる発音の違いが分かっていないと「何と言った?」と戸惑うものです。リスニングの問題集を選ぶ際は、「アプリをダウンロードして聴けるか」、「声の聞き取りやすさ」などもチェックしておきましょう。
英語の音に慣れよう
リスニングでは日常会話レベルの英語が流されますので、普段から英語の音に慣れておくことが大事です。
特にリスニングの問題文は共通テストでは1回しか読まれない設問もあります。英語の音に慣れることにより、1回の読み上げでも聞き取りやすくなる可能性が高まります。
英語の音に慣れるためには、積み重ねが大事です。具体的にはリスニング問題集をコツコツと繰り返し練習することをおすすめします。ニュースや洋画ドラマなども、とにかく英語音声を流すことが耳を英語に慣らす上で効果的です。
共通テストの勉強対策(リーディング編)
次に、共通テストのリーディングの勉強対策をご説明します。
リスニングの比重が大きく高まる中で、リーディングの問題形式も変わるとされています。具体的にどのような問題が出題され、どのような対策が必要になるのかを見ていきましょう。
単語の勉強から始めよう
単語は英語の基礎です。まず単語の勉強から始めましょう。単語はリーディングのためだけでなく、リスニングや文法・記述など、何をするにも必須です。例えば、リスニングで単語を聞き取れなければ、会話全体の意味が理解できないこともあります。
単語を覚えるポイントは、意味・使い方をきちんと理解して1つ1つつぶしていくことです。単語帳をただ丸暗記しても、意味・用法をきちんと理解できていなければ文中の単語を正しく理解できません。文章そのものも理解できなくなってしまいます。
共通テストでは文章のボリュウームも対象分野も増え、必要な単語数も大幅に増えると見込まれています。自分で使いやすい単語帳を使って、コツコツと勉強をして単語を確実に・完璧に押さえるようにしましょう。
文法事項を抑えよう
リーディングでは、文法の知識も欠かせません。文法は単独で出題されることはなくなりましたが、文法が分かっていなければ文章の流れを正確に把握できません。
英文の解釈は、修飾語などを見分けて文章の主語・述語を見つけて、読み解いていくものです。その分析がきちんとできなければ、長文を正しく読むことはできません。文法を正しく使いこなして、初めて長文読解が可能と言っても過言ではありません。
ですから、並び替え問題など文法の演習問題を実際に解きながら文法の知識をしっかりインプットして、文章をスムーズに読めるようにしていきましょう。文法の知識は、もちろん志望大学の個別試験対策としても有効です。
精読をすれば得点UPの可能性大
共通テストの英語リーディングでは長文が出ますが、何回も読み直していては効率的でなく、時間不足になってしまいます。共通テストで7割以上の高得点を目指すのであれば長文を精読できる力を身に付けることです。
長文を読むときは読むスピードも大事ですが、文章をじっくり読みこんで1回読んだだけで理解することも大事です。それができるのが精読です。文章をしっかり精読すれば、主語・述語などの文構造が正確に把握でき、英文の意味を正しく理解できるようになります。
逆に単語や文法をいくら覚えても、しっかり精読できなければ文書を正しく読み取ることはできません。例えば、解答に主語が誤っている選択肢などがあっても見極められずに、高得点をとれない場合も出てくるでしょう。
例えば、共通テストでは4択の選択肢の中で、主語が違うため誤りという間違わせ方をさせるケースがあると予想されます。そのような問題に対処するためにしっかり精読の練習をしておきましょう。
事実と意見を区別する
共通テストの試行調査では、事実(fact)と意見(opinion)の区別ができないと正しい選択肢を選ぶことが難しい問題が出ています。本番でもそのように事実と意見を区別しなければ答えられない問題が出ることが予想されます。
例えば、示されている数値は一般的に事実のことが多いですが、口コミなどはもちろん単なる意見です。見極めのポイントは、判断を客観的に行えるかどうかです。自分勝手な思い込みで判断してはいけません。
日頃から事実と意見を見極めて文章を読む訓練をしておく必要があります。
図表読み取り問題の練習を忘れずに
共通テストでは図表を含む記事から必要な情報を読み取る問題が出題されるものと予想されています。このため、図表読み取り問題の練習も忘れずに、しっかりと取り組みましょう。
具体的には、長文の正確なパラグラフリーディング能力を高めておくことがまず大事です。その上で、問題を解くときに、図表と文章の対応をメモしておくこと、図表に出ている固有名詞をチェックしておくことなどの、解き方のノウハウを身に付けておく必要があります。
志望大学別・勉強計画の立て方
ここでは、共通テスト英語の勉強計画の立て方をご紹介します。
大学のレベルによって、共通テストの勉強の仕方や対策に必要な準備期間は異なります。共通テストのどのくらい前から対策を始めるべきかを含めて、志望大学別に勉強計画の立て方を具体的に見ていきましょう。
難関国公立
まず難関国公立大学です。難関大学とは一般的には偏差値60以上の大学と言ってよいでしょう。東京大学や京都大学の超難関大学を始めとする旧帝大やお茶の水女子大学などです。
国公立は通常、共通テストの得点と大学の個別試験(2次試験)の得点合計で合否が決まります。共通テストと2次試験のウエイトは1:1の場合もありますが、大学によって違います。また、共通テストの得点が低いと足切りになることがあるので注意が必要です。
まず第一関門の共通テストで足切りにならない点数をとる必要があります。ただ、国公立の2次試験の方が共通テストより難易度が高いことが多く、2次試験対策をしっかりしておけば共通テストの問題も解ける可能性が高いです。
中堅国公立
次に偏差値が55〜60程度の中堅国公立大学です。例えば、金沢大学・広島大学などが中堅国公立大学に該当します。
中堅国公立大学の場合は、共通テストと2次試験のウエイトは1 :1が多いですが、どちらかと言えば共通テストの得点ウエイトがやや高い場合もあります。
個別大学で違いもありますが、基本的に共通テスト対策も2次試験対策も、同じくらいのウエイトを置いて勉強するのがおすすめです。
高3の夏から勉強を始めよう
中堅国公立志望の場合も、難関国公立と同じように共通テストで一定の点数を取らないと足切りにあい、2次試験を受けることができません。ですから、共通テスト向けの勉強をしっかりしておくことが必要です。
ただ共通テストの先により難易度の高い2次試験が待ち受けていますので、2次試験の勉強にそれ以上に集中する必要があります。つまり、比較的余裕のある高3の夏くらいから早めに共通テストの勉強を始めることがおすすめです。これは、難関国公立大学の志望者についても同じです。
夏休みには、共通テスト対策の模試が始まりますので、模試で自分の学力レベルをチェックして、試験本番までの点数目標を定めて効率よく勉強していきましょう。
地方国公立
地方国公立大学とは、偏差値がおおむね55以下の上記以外の国公立大学です。共通テストと2次試験のウエイトが3:1というケースが多いです。共通テストのウエイトが2次試験の3倍にもなるので、共通テストを優先的に勉強する必要があります。
共通テストの勉強は難関・中堅国公立よりも早く、高校3年生の初めころから始め、それが終わってから2次試験の勉強を本格化してもよいでしょう。
共通テスト範囲の一部は3年生になって習うこともあります。そのような場合、まず共通テストの形式・概要を知ることから始めて、慣れておくことが大事です。出題傾向・問題のパターンなどを早めに理解しておけば、その後の勉強もスムーズに進みます。
難関私大
難関私大でも共通テスト利用方式を採用する大学が増えています。難関私大は教科書レベルを超える難度の高い出題が多いので、志望大学の入試問題を中心に勉強した方がよいです。志望大学の受験勉強を万全に行えば、別途共通テスト対策をする必要性はまずありません。
ただ、共通テストの結果を利用して難関私大に入りたいのであれば、共通テストの1ヶ月くらい前には、試行調査や実践的な問題集を解くなどして共通テストの問題形式に慣れておいた方がよいです。
共通テスト利用方式には単独と併用があります。どちらの方式にせよ、共通テストの問題形式に慣れておけば、試験傾向も押さえることができ、不安なく実力が出せます。共通テスト併用方式を採用する大学は、早稲田・上智・青山学院などの私立大学です。
共通テスト対策には通信教育や予備校の利用がおすすめ
共通テストの対策を十分に行いたいと考えている人は、通信教育や予備校を積極的に活用しましょう。
独学での対策の場合、過去問も少ないため試験傾向を自分で分析して学習を進めることが難しい反面、通信教育や予備校の場合は各社で独自分析したデータも併せて質の高い傾向分析を行っており、傾向に沿った対策を確実に打つことができるでしょう。
また、演習の機会も豊富に設けられており、試験に慣れるという意味でも有意義な学習機会になることでしょう。
以下の記事では、通信教育・予備校各社の特徴について詳しく解説しているので、こちらも併せてご覧ください。
共通テスト英語についてまとめ
共通テスト英語についてまとめ
- 共通テストは、ワード数の増・出題傾向の変化・リスニング配点の増加・語彙の増加などの特徴がある
- 共通テスト英語の難易度は高いが準備をすれば十分対応可能
- 共通テスト英語はセンター試験以上に思考力・判断力や速読が大切
- リスニングはキーワードなどを、リーディングは単語・文法などを押さえることなどが勉強対策
今回は、共通テスト英語について、センター試験との違いや特徴、難易度、それにリーディング・リスニングのコツまでを紹介しました。
共通テストは、単なる暗記でなく、思考力・判断力が問われます。
この記事を参考にして、共通テスト対策・志望大学受験対策をしっかり進めて、合格を目指してください。