世界史論述の勉強法は?大学受験向けの対策法からおすすめ参考書・問題集まで解説!
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「世界史論述は何をどのように書けばよいの?」
「もっと簡単に世界史論述を勉強できる方法はないの?」
こんな疑問を持っている高校生も多いのではないでしょうか。
しかし心配はいりません。論述はパターンがあり、大学によって出題形式が異なることもありますが、効果的な勉強法やおすすめの参考書も問題集もあります。
今回は世界史論述の勉強法について、大学受験向けの対策法からおすすめ参考書・問題集までを詳しく紹介します。
この記事をご覧になれば、世界史論述の勉強法がよく分かり、世界史の見方も変わり興味がわいてくるでしょう。
世界史論述の勉強法についてざっくり説明すると
- 大学ごとの出題形式を確認しよう
- 最初はインプットをメインに
- 共通テスト対策も重要
世界史論述の勉強法を紹介
世界史論述の勉強法を知りたくて「世界史 論述」と検索する人や、そもそも「世界史は範囲が広過ぎて論述なんて無理」という人もいるでしょう。
そこで、この章では世界史論述の勉強法をご紹介します。世界史論述の特徴をまず説明し、続いて世界史論述の勉強法を詳しく紹介していきます。
世界史論述の特徴
世界史論述は、設問に対して、世界史の知識を駆使して因果関係なども考え、決められた字数で解答するものです。これが世界史論述の特徴です。
論述は大きく分けて3種
論述問題は、大きく分けて3種類のパターンがあります。
100字程度の短い小論述、150字程度のほどほどの中論述、そして300字以上の書く分量が多い大論述です。
それぞれにふさわしい書き方のコツがあります。
大学ごとの論述の形式を抑えよう
論述の形式は大学によって違いますので、注意が必要です。
例を上げれば、毎年テーマを決めて大論述を出題する大学もあれば、地図や図表などの資料から読み取ったことを参考にして論述する問題を出す大学もあります。
ですから、まず自分の志望大学の過去問をチェックして、論述問題の出題傾向を把握しておくことが大事です。
下の表は、国公立の難関大学の2次試験の過去問から世界史論述問題の出題傾向をまとめたものです。出題される問題数と論述の文字数、どんなテーマ・トピックが出るかなどが分かりますので、参考にして下さい。
大学 | 世界史の論述問題の出題傾向 |
---|---|
東京大学 | 問数:450~600字の大論述1題と30~120字程度の小論述が複数題 内容:あらゆる地域の古代から現代まで偏りなく、分野も政治が多いが経済・社会・文化など幅広い。繰り返し出されるテーもある。 |
京都大学 | 問数:300字の論述が東洋史・西洋史から各1題、計2題 内容:どの地域・時代からもまんべんなく出題。幅広い知識が必要だがオーソドックスで教科書を学習すれば対応可。東洋史は中国史が多い。 |
一橋大学 | 問数:400字の問題が3題(1題は200字×2などになることもある) 内容:中世ヨーロッパ、近現代ヨーロッパ、近現代東アジアの3分野が一般的。歴史の深い理解・洞察力を問う高レベルの問題や独特の視点で歴史に切り込む問題が多い。 |
東京外国語大学 | 問数:400~600字と100字の論述、計2題 内容:近現代が対象範囲。史料から読み解き答える形式が多い。 |
筑波大学 | 問数:400字の論述4題 内容:古代から現代までまんべんなく出題。 |
東大の出題範囲・内容は地理的にも年代的にも対象分野でも偏りがなく、他の国公立大の受験生にも参考になるので、過去問を見ておくことをおすすめします。
最初はインプットが大切
世界史論述の勉強法で最初にやることは、通史のインプットです。通史のインプットとは、必須の単語・用語を覚え、歴史の流れをつかみ出来事を覚えることです。
「歴史の流れ」をつかむことが重要な理由は、世界史論述では歴史の流れと、その流れをベースにした知識・理解を問う問題がよく出るからです。
基本的な単語や流れを確実に覚えていないと、論述問題が出たときにまったく何も書けないということになりかねません。
通史のインプットは論述の根幹となる欠かせない作業です。時間を決めて教科書・単語帳をしっかり読んで暗記することを日課として、着実に続けることが最も重要です。
タテとヨコの流れに注目
世界史の流れには「縦の流れ」と「横の流れ」の2つの流れがあります。
縦の流れでは、各国の出来事を時系列順・因果関係順に学びます。
横の流れでは、ある国で起こった出来事と同時期に他の国で起こった出来事を関連づけて学びます。
この2つの流れを意識しないでただひたすら勉強していても、成果が上がらず混乱しかねません。ある時代の出来事と別の時代の出来事を混同してしまい、いつの時代の何を勉強していたのかが分からなくなることもあります。
世界史の勉強では必ず「縦の流れ」と「横の流れ」の2つを意識しながら勉強することが大事です。
アウトプットも大切
インプットを意識して勉強することが最初の一歩ですが、続けてアウトプットをすることも欠かせません。
世界史のアウトプットは、本を見ないで教科書や参考書で学んだことを思い出し整理してまとめること、そして過去問や練習問題を解いて確認することです。
ここで大事なことは、インプットした知識をどのように書き並べるか・関連づけるかといったテクニックを覚え、確実にアウトプットする力を身に付けることです。
世界史論述で点数を取るという結果を出すことは、インプットだけでなく、アウトプットができてこそ初めて達成可能になるのです。
インプット・アウトプットの具体的な方法を紹介
それではインプットとアウトプットを成功させるためには、どのような勉強方法が必要なのでしょうか。この章では、世界史論述の具体的な勉強法を紹介していきます。
教科書を読んでインプットしよう
まず教科書を読んでインプットすることから始めましょう。「教科書で大丈夫?」と思うかもしれませんが、論述対策で最も頼りになるのが教科書です。
教科書には大学受験で出る単語や重要な出来事が過不足なく載っています。論述問題は基本的に教科書レベルの知識でほぼ確実に解けるのです。
しかも、教科書の場合、ある出来事が起きた結果、次のこの事件・事象が起きたというような出来事の流れ・因果関係が分かりやすく書かれています。教科書で事件の流れ・因果関係を押さえることで、歴史の流れを正確に理解できるのです。
ですから、教科書を隅から隅まで丸暗記することが、世界史論述の力を伸ばす最善の方法と言えます。
インプットには過去問解答の暗記も有効
もう1つのインプットの有効な方法は、過去問の模範解答の暗記です。過去問の模範解答は大学受験で聞かれることが多い歴史の因果関係や、よく問われるテーマについての同時代史などが一定文字数で過不足なくきれいにまとめられています。
過去問の模範解答は世界史の教科書と同じように、丸暗記すれば論述問題への対策として大きな力になるものです。丸暗記は大変と思うかもしれませんが、声を出して読み上げたり、書き写す練習を繰り返せば意外とすぐに覚えることができるでしょう。
テーマごとにまとめてインプットしよう
早稲田や慶應義塾などの大学受験では、「貨幣史」「政治史」など特定分野のテーマについての流れを聞かれることもあります。私立難関大学受験を目指すのであれば、自分でテーマごとに重要ポイントと答えをまとめたノートを作成して確認することが重要です。
志望大学でよく出題されるテーマが分かっているなら、論点・ポイントを整理してまとめる作業は論述対策として特に効果的なインプットになります。
メモリーツリーでアウトプットをしよう
効果的なアウトプット方法として、メモリーツリーを用いた勉強法があります。メモリーツリーは、大きなテーマを1つ決めて、そのテーマに関連する単語・用語や事件・事象を枝葉のように継ぎ足して派生させていく勉強法です。
テーマに関連する事柄を次々思い出して追加していくプロセスは、まさにアウトプット作業に他なりません。1つのテーマからそのテーマに関連する事柄を思い出していくことは、世界史の論述を書く際に必須のステップです。メモリーツリーは世界史論述の習得に大いに役立つアウトプット法です。
アウトプットの時は添削もセット
アウトプットで最も大事なことは、問題を実際に解いて、解答や解説を読んで確認することです。ただ、最初のうちは、それだけでは何をどのように書いたらよいかよく分からないこともあるでしょう。
論述練習を効果的に進めるためには、アウトプットした結果を添削してもらうとよいです。学校の先生など経験豊富な方に客観的に見てもらえば、自分の目では気づかなかった問題点も見つかり、今後の勉強のポイントや注意点をアドバイスしてもらえるでしょう。
他の人の添削を受けるとなると、自ずと答案づくりも慎重かつ丁寧になるでしょう。これも副次的なメリットです。さらに週1・月1など定期的に添削をお願いすることにすれば、それに合わせて答案作成練習をする習慣が身に付くという効果も出てきます。
世界史論述はいつから始めれば良い?
ここでは世界史論述の勉強をいつから始めれば良いのかについて、説明します。
春〜夏はインプットを中心に勉強しよう
論述問題は、世界史の知識を駆使して解答を作るという、不慣れな人には難しい作業が必要です。そのため、まず世界史の基本知識を覚える必要があります。十分な知識が身に付いていない状態で焦って論述対策を始めてもあまり意味はありません。
この時期はまだ通史の授業が終わっていない学校も多いはずです。ですから、一問一答などの参考書・問題集で基礎的な知識を暗記するなど、まずインプットを中心にして学力を養うことを優先しましょう。
夏・夏休みは苦手分野の対策をしよう
夏は長い休みがある学校も多く、苦手分野の対策をする絶好の機会です。
普段の授業では何となく分かったつもりでも、よく考えると「意味や実態が理解できていなかった」ということは多いものです。また「この時代・この分野は苦手」ということもあります。この時期に問題点や苦手分野を確実につぶしておきましょう。
例えば、いくら教科書を読んでも流れが頭に入らない箇所や、問題集でよく間違える用語がある分野は苦手分野の可能性があるので、意識して対策を考えた方がよいです。
夏〜秋は模試を受験しよう
夏から秋には、いよいよ大学受験の共通テストや大学別模試が多くなります。模試では古代から現代までバランス良く出題されることが多いです。
しっかり復習をして模試の問題が完璧に解けるようであれば、本番でどの時代の問題が出題されても、慌てることなく対応できる自信になります。
また、模試を受ければ、自分の偏差値や志望大学の倍率、同じ大学を目指す人と比べて自分がどのレベルにいるのかを知ることができます。模試は、結果を踏まえてより効率がいい勉強法・効果的な対策を考えるきっかけとなるよい機会です。
秋〜受験前は過去問を解いてアウトプットを進めよう
秋から受験前までは、まとめの時期です。過去問を毎週解いてみるなど、アウトプットをしっかり進める時期です。
いくら基本知識を理解してインプットできても、肝心の問題を解くというアウトプットが上手にできなければ、論述問題の点数を取ることはできません。
アウトプットの勉強では、問題演習などにより必要事項を抜け・漏れなく盛り込む力、それを所定字数でまとめる力を養うことが大事です。
論述をしっかり解けるようになるために、特に以下の事項を意識してアウトプットをしましょう。
- 過去問で練習する
参考書・問題集の勉強も悪くはありません。しかし、過去問を勉強すれば、志望大学の出題傾向を知ることができ、より効率的に最適な対策ができます。
- 解答を他の人に添削してもらう
自分の解答に不備がないか、学校の先生などに客観的にチェックしてもらいましょう。解答用紙を志望校と同じ形式(1行の文字数など)で作っておけば、より実践的な練習ができます。
- 添削後の解答を暗記する
添削された解答をできるだけそのまま暗記するようにしましょう。
国公立志望の人は共通テスト対策もしっかりと行おう
国公立は、共通テストで足切りされることもあります。足切りされると2次試験の世界史論述は受けられません。
国公立大学受験を目指すなら、足切りに引っかからないように、共通テスト対策の勉強を冬までしっかり行いましょう。
共通テストの問題は世界史の基礎的な事項で、論述にも活用できる大事な知識です。教科書を読む・共通テストの過去問を解くなどの勉強は、間違いなく論述対策にもなります。手を抜かずにきちんとやりましょう。
世界史論述におすすめの問題集・参考書
ここで世界史の論述を勉強する際に役立つおすすめの問題集・参考書を紹介しておきましょう。
荒巻の新世界史の見取り図シリーズ
予備校の受験世界史で有名な荒巻先生が、「歴史を学びたい」という人のために書いた上中下の3冊シリーズの参考書です。
この上巻では、文明の幕開けから13世紀のモンゴル帝国による「世界一体化」までを取り上げています。
講義形式の解説ですが、要点がまとまっている分かりやすい言葉が使われており、入りやすいと評判です。
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著者:荒巻豊志
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価格:1,320円(税込)
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出版社:ナガセ
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ページ数:396ページ
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問題数:-
タテから見る世界史
著者は予備校界で有名な斎藤整先生です。受験生の間で20年以上好評が続いている世界史の定番参考書です。
国・地域ごとに通史を整理して解説しているので、流れを理解するのが容易です。教科書ではあまり詳しく解説されていない東南アジアなどの地域も扱っているのがポイントです。
タテの流れにスポットを当てた本書と、「ヨコから見る世界史」を一緒に使うと効果的です。
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著者:斎藤整
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価格:1,320円(税込)
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出版社:学研プラス
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ページ数:229ページ
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問題数:-
ヨコから見る世界史
「ヨコから見る世界史」は、「タテから見る世界史」と同じシリーズで、こちらも斎藤先生が執筆しています。図や地図も多く、「地図が良い」などと受験生からの評判もよいです。
時代ごとに世界史をヨコ軸で切って、同じ時代に起こった別々の地域の出来事の因果関係を読み解いています。世界史をヨコから見る最近の論述問題の出題傾向に合っている、読みやすく分かりやすい参考書です。
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著者:斎藤整
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価格:1,320円(税込)
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出版社:学研プラス
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ページ数:226ページ
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問題数:-
みるみる論述力がつく世界史
「みるみる論述力がつく世界史」は「基本編25題」「発展編15題」の2部構成です。
基本編では、大学受験の論述で受験生が書きがちなよくある回答に対する辛口な批評と具体的な改善策が詳しく示されています。
発展編は、論述解法の7つの手順の解説です。合格答案の書き方のプロセスを丁寧に解説しています。
演習の問題数は多くありませんが、答案の作り方を学ぶのによい参考書です。それほど有名ではありませんが、コアなファンも少なくありません。
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著者:黒河潤二 ・山岡晃 ・湯川晴雄(編集)
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価格:1,100円(税込)
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出版社:山川出版社
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ページ数:-
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問題数:40(基本編25題、発展編15題)
段階式 世界史論述のトレーニング
「段階式 世界史論述のトレーニング」は、論述字数100字未満の問題から、100〜180字、200〜250字、300字以上と段階的にレベルアップしていきます。
最初に論述の基礎知識が詳しく書かれているので、初心者も無理なく勉強できます。自己採点もしやすく、実戦的な論述力が身につく参考書です。
さらに志望校の論述字数に合わせた学習もできます。何よりも、段階を追って論述字数が増えるので、「難しい問題で自分には無理」などと、途中で挫折する恐れも少ないのがおすすめです。
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著者:Z会出版編集部
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価格:1,320円(税込)
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出版社:Z会
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ページ数:288ページ
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問題数:-
世界史論述練習帳
「世界史論述練習帳」は、論述でよく出るテーマである「出来事の影響・意義・比較」などの設問に対して、どのような答えを書けばよいのか・点数が取れるのかを丁寧に解説しています。
別冊に過去問の小論述が多数あり、頻出するテーマの特訓も可能です。論述の解法を知ることができ、効率のよい勉強ができる参考書です。
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著者:中谷臣
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価格:1,540円(税込)
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出版社:パレード
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ページ数:266ページ
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問題数:-
判る!解ける!書ける!世界史論述(河合塾シリーズ)
「判る!解ける!書ける!世界史論述」は全4章です。第1章の「入門編」で、論述の問題を解く前提として必要な知識を学べます。第2章「通史研究編」で、全時代・各地域の論述のポイントを把握でき、第3章「テーマ史研究編」で応用力・第4章「練習問題」で解答力が養われます。
論述問題は、問題に書かれている知識の意味が分からないとそもそも何も書けません。逆に知識の意味を学ぶことで点数をアップできます。本書を活用して論述問題の力を付ければ論述問題への不安が解消され、得意分野になる可能性もあります。
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著者:伊倉正武
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価格:1,243円(税込)
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出版社:河合出版
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ページ数:220ページ
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問題数:例題75、練習問題116
東大生がおすすめする世界史の参考書に関して知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
世界史論述の初心者向け書き方のコツを紹介
この章では、世界史論述の初心者が論述対策を始める際のポイントをご紹介します。論述の字数や、メモの取り方、参考書の使い方などの書き方のコツを見ていきましょう。
まずは100字以内の論述から勉強しよう
論述問題に慣れていない初心者は、まずは文字数が少ない100字以内の論述から勉強を始めましょう。最初から400字や600字の大論述にトライしても効果的ではありません。
大論述は、字数が多く論理立てて書くのが難しい上に、歴史の流れを幅広い観点から捉える力が必要で、きちんと解くのは難しいからです。
100字論述は、出来事の概要や出来事が起こった理由・意義の説明など、世界史の基本的な事項や重要な事項を簡潔にまとめて書く問題が多いです。
100字論述にしっかり取り組めば、世界史の基本事項や重要事項を確実に押えることができます。習得した知識を論述以外の記号問題など他の問題にも生かせます。
これまで紹介した参考書や問題集の中から100字前後の問題を選んで、できるだけたくさん解くことから始めてみましょう。
構成メモは必ず作ろう
論述を書く時は、設問を読んでいきなり答案を書き始めることはおすすめできません。まず、どんな内容をどの順番で書けばよいか、よく考えて構成メモを作る必要があります。
書く内容をしっかり整理せずに答案を書くことは、初心者がおかしがちな初歩的なミスです。自分の考えがまとまっていないのに書き始めても、字数不足で困ったり、文章がごちゃごちゃになり、論理的でなくなる恐れもあります。
書く順番・構成を考える手順は練習時だけでなく、試験本番でも必要な作業です。メモをいかに上手く作るか、構成メモのでき・精度次第で本番の得点も左右されかねません。
矢印でつなぐ・ポイントを表にするなど、問題を見てすぐに正確で簡明なメモを作成できるように普段から練習しておくことが大事です。
慣れないうちは参考書を見ながらもOK
論述の知識や書き方のノウハウが身に付いていない初めのうちは、まず書くことに慣れることです。教科書や参考書・資料集などを見ながら解いてもOKです。
むしろ、最初のうちは分からないことはすぐ調べるなど、インプットをしながら論述に慣れていくことが大事です。ただし、分からない点は、模範解答でなく必ず教科書や参考書で確認しましょう。
模範解答を見てすぐ丸写しするだけでは、調べたり・考えたりするプロセスがなく、身に付く知識にはなりません。得られた知識をどのような順番でまとめるか考えることが大事です。その練習を必ずやるようにしましょう。
参考書などを見ないで答案を書く練習は、高校3年生の夏頃からでも間に合います。
2次試験の論述は予備校・通信教育の利用も
特に、難関国公立大学の世界史では幅広い世界史の知識や書き方のコツを習得する必要があり、早期からの対策が非常に重要となります。
よって、2次試験の論述対策に通信教育や予備校を利用することをおすすめします。
各予備校や通信教育では、難関国公立大コース等を設けて、2次試験の世界史論述のエッセンスを吸収することができます。
また、各予備校・通信教育では、論述上達に必須の添削指導の機会も豊富に設けられており、質の高いフィードバックを受けながら論述力を向上させることができるのです。
以下の記事では、通信教育・予備校各社の特徴について詳しく解説しているので、こちらも併せてご覧ください。
世界史論述の勉強法についてまとめ
世界史論述の勉強法についてまとめ
- 論述には小論述・中論述・大論述の3種あるので、過去問で出題傾向を把握する
- タテとヨコの流れに注目してインプット・アウトプットすることが大切な勉強法
- インプットは過去問解答の暗記、アウトプットはメモリーツリーの活用などが有効
- 春〜夏はインプットが中心、秋〜受験前は過去問などでアウトプットを進める
今回は、世界史論述の勉強法から、おすすめの参考書・問題集までを解説しました。
世界史の論述は、広範囲にわたる世界史の知識とそれを正確に表現する力が問われます。世界史論述の勉強にインプットとアウトプットがいかに大切か、お分かりいただけたでしょうか。
この記事を参考にして、世界史論述の勉強を上手に進めて万全の準備をしてください。