小学校受験対策にかかる費用はどのくらい?塾以外に必要な出費や小学受験までの流れを解説
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「小学校受験の対策にはどれくらいの費用がかかるの?」
「小学校受験は塾以外にどのような費用があるの?」
小学校受験を考えている人は費用について強い関心があるのではないでしょうか。
有効な対策としては塾に通わせるのはもちろんですが、それ以外にもさまざまな費用が想像できます。
そして入学させるために必死になって見落としがちですが、入学までの費用に加えて入学後のことも考えなければなりません。
そこでこの記事では小学校受験にかかる費用や入学後にかかる費用、さらにスケジュールなど総合的に説明をしていきます。
この記事を読めば小学校受験の金銭的な問題と最適な準備開始時期などがわかります。
小学受験対策にかかる費用についてざっくり説明すると
- 小学校受験の塾は月謝以外の費用がある
- 体操教室や絵画教室に通わせる家庭も多い
- 学校によっては授業料や入学金以外にも費用がかかる場合がある
小学校受験にかかる費用はどのくらい?
小学校受験と聞けば塾代がかかるとすぐにイメージする人は多いです。しかし、実際には塾以外にもたくさん費用がかかってきます。
小学校受験を希望する割合は全体の2%未満であると言われており、あまり実情は知られていません。ここでは塾以外にかかる費用について紹介していきます。
塾でかかる費用
小学校受験でメインの費用となるのは塾代です。
ズバリ一年間で少なく見積もっても30万程度かかり、高ければ60万円程度かかることが多いでしょう。
つまり月々の費用は25,000~50,000円です。
費用はあくまで自社調べでの算出になりますので、参考までにして頂くようお願いします。
また年長から対策をするのではなく、年中や年少など幼児期の早いうちから取り組む人もいるでしょう。その場合はさらに費用が高くなってきます。
ちなみに、塾といっても費用は月謝だけではないことには注意が必要です。
月謝以外にもかかる費用がある
月謝は基本料金として必ずかかってきますが、それ以外に季節講習などで別途お金がかかるケースがあります。
また受験に際して不安な点があれば、願書の添削や面接対策などをオプションで加えることができます。そうするとさらに費用が増えるのです。さらに模試を受ける場合にも別途必要です。
つまり小学校受験で塾に通わせる場合、月謝だけでなく他のさまざまなサービスにお金が別途かかることを想定しておかなければなりません。
絵画教室に通う受験生も多い
小学校受験を目指す人は塾だけでなく絵画教室にも通わせる人が多いです。
費用は地域や教室によって違いがありますが、月謝の平均は20,000円前後であると言われております。
また入会金を設けている教室があり、その場合は10,000円程度かかると考えておくと良いでしょう。
人気の教室などでは30,000円を超えるところもあります。
小学生受験では絵画の試験があるので、絵の指導を受けさせたいと考える親御さんが多いのです。
なお試験では技術面よりも、なぜこの絵を描いたのかといった説明力に重きを置かれている可能性が高いです。
普段の練習から「なぜ」と聞いて、描いた絵の説明を子どもにさせるようにしましょう。
体操教室
小学校受験には運動能力をはかる試験もあるので、体操教室に通わせることも選択肢として出てきます。 家庭では設備が揃わないことが多いので、受験生の半数近くは体操教室に通わせています。
その場合は月謝が平均15,000~20,000円かかると考えると良いでしょう。
年間では20万円近くなるので、一年じっくり通わせるのではなく受験の数か月前に詰め込みで通わせる人もいます。
費用面を考えて詰め込みで通わせる方法も考えてみてはいかがでしょうか。
なお後述する大手の幼児教室では運動の授業があるので、必ずしも別途通わせなくても構いません。
洋服代もかかる
小学校受験では子どもだけでなく親も一緒に面接する場合がほとんどです。その際「子どもの洋服」「両親の服や靴、カバン」が必要になってきます。
小学校受験対策の費用は計算できても洋服代は見落としがちです。しっかりと計算しておくようにしましょう。
すべての洋服を新調する場合は、ザッと15万円程度かかることが多いでしょう。
靴やカバンも購入する場合はさらに5万円程度かかることが考えられます。
受験料も必要
小学校受験で必ずかかってくる費用が受験料です。 ひと言で受験料といっても受ける小学校によって以下の表の通り大きく費用が違います。
小学校 | 受験料 |
---|---|
私立小学校 | 20,000~30,000円 |
国公立小学校 | 2,000~3,000円 |
ザッと受験料を紹介しましたが、小学校受験で1校しか受験しない人は少ないでしょう。複数校受験すると思いますので、受験料だけでもトータルで10万円はかかると想定しておいてください。
小学受験にかかる費用一覧
上記で小学校受験にはどのような費用がかかるのか説明してきました。では、小学校受験ではトータルでどれくらいかかるのか、気になると思います。
ここでは一目でわかるように表でそれぞれの費用と合計金額を紹介していきます。
項目 | 一年間でかかる費用 |
---|---|
塾・教室の費用 | およそ30~60万円 |
絵画教室 | およそ30万円 |
体操教室 | およそ20万円 |
季節講習 | 数万〜20万円 |
模試費用 | 10~20万円 |
オプション (願書添削費用・面接対策費用など) |
30~40万円 |
受験時の洋服費用 (子供と保護者分) |
約20万円 |
受験料 | 約10万円 |
入学金 | 数万~30万円 |
合計 | 約150~250万円 |
小学校受験の準備を抜かりなくしようとした場合、どんなに少なく見積もっても150万程度はかかります。
相場としては200万円程と言われておりますので、これくらいは準備しておくようにしましょう。
小学校受験をさせるのに必要な世帯年収はどのくらい?
小学校受験をさせるには一般的に家庭の年収が1,000万円程度は必要と考えられています。
その理由は私立の小学校に通わせるためには学費以外にも給食費や課外活動費、通学費、設備維持費などさまざまな出費がかかってくるからです。
そのため、ある程度の余裕がないとなかなか私立の小学校には通わせられないのです。もし子どもが複数人いる場合はさらに世帯の年収が必要になってきます。
もちろん、年収がすべてではありません。年収が400万円未満の世帯でも私立に通わせている家庭は存在しています。しかし、生活に余裕を持てるようにするためにも世帯年収1,000万円が1つの目安です。
ちなみに、文科省が発表している『平成28年度子どもの学習費調査』によると私立小学校に通わせている世帯年収は以下の通りです。
年収 | 割合 |
---|---|
400万円未満 | 3.3% |
400万円~ | 6.2% |
600万円~ | 13.1% |
800万円~ | 14.9% |
1,000万円~ | 15.6% |
1,200万円以上 | 46.9% |
この図を見てわかる通り、私立小学校に通っている子どもの世帯年収は1,000万円以上が6割以上です。
私立小学校に子どもを通わようと考えている人はこの年収を目安にし、お金のやりくりを事前に考えておくようにしましょう。
小学校受験までのスケジュールは?
ここでは小学校受験を目指す人の大まかなスケジュールについて解説していきます。あくまで目安ですが、最低限これを目標にしてください。
学年 | 時期 | やるべきこと |
---|---|---|
年少 | 10月~ | 情報収集 |
年中 | 10月~ | 志望校を絞る |
年長 | 5月 | 願書の配布 |
- | 7月頃 | 学校説明会の参加・模試の受験 |
- | 8月頃 | 写真撮影準備・服装の準備など |
- | 10月頃 | 願書の締め切り・面接開始 |
- | 11月頃 | 考査・合格発表・入学手続き(私立) |
- | 12月頃 | 入学準備(私立)・考査(国立) |
年少や年中の時期は情報をたくさん収集して、どこが最適な学校かを調べるようにしましょう。そうして年長の時期から本格的に受験対策を開始していきます。
私立・国公立どちらを目指すにしても基本的なスケジュールは同じです。しかし、私立小学校の方が考査や合格発表が1ヶ月程度早い傾向にあります。
私立と国公立の両方に受験を考えている人は参考にしてください。
準備はいつから始めるべき?
すでに少し触れた通り、小学校受験対策を始めるのは基本的に年長になってからです。 それまでは情報を収集したり志望校を絞ったりしています。
もちろん年少や年中から対策を始める家庭も存在します。その場合は幼児教室に空きがあり入りやすいメリットがあります。
しかし費用面で大きな負担となるので、多くの家庭は年長から始めます。そのため「小学校受験対策は年長から」と考えて問題ありません。
年少から何か対策をするべきか
年少の時期は本格的な対策は必要ありません。しかし親は情報収集を始めるのがおすすめです。
例えば学校説明会に参加してみるのは有効です。そうして学校の特色を知ることができます。
ただし説明会には「年長の保護者」などの参加条件がある場合があるので、注意してください。
小学受験後にかかる費用
ここまでは小学校受験までの費用やスケジュールを説明してきました。ここでは小学校受験後にかかる費用について解説していきます。
入学金
入学金に関しては学校によって大きく異なります。一般的な私立小学校の相場は20~35万円程度です。
ただし50万円かかるところもあれば、100万円ほどかかるところもあります。私立小学校に関しては大きくばらつきがありますので、しっかりと情報収集の段階で調べておきましょう。
一方、国立小学校の場合には入学金が必要ありません。
国立小学校でかかる授業料は?
国立小学校の授業料は年間で20~30万円程度かかります。 「国立」なので無料と勘違いする人がたくさんいますが、小学校でも国立の場合は授業料がかかります。
国公立とまとめてしまいがちですが、決して同じではありません。公立のように無料でないことには注意してください。
ただし私立小学校と比べると格段に低い授業料です。
私立小学校でかかる授業料は?
私立小学校の授業料は非常に高く、年間授業料の相場は100万円程度が一般的です。 ただし、ほとんどの私立小学校が100万円を超えています。
中には相場の倍近いところもあります。例えば慶應義塾大学横浜初等部の場合は、年間の授業料が200万円程度です。
私立小学校は学校によって全く違うので、しっかりと調べておくことが大切です。
なお、基本的に小学校受験は私立小学校への入学が前提ですので、授業料が高いことは理解しておいてください。
授業料・入学金以外にかかることも
実は小学校受験では授業料や入学金だけを準備すればいいわけではありません。 学校によりますが、「一口数万円」という寄付金などを要求してくるところもあります。
他にも制服代や「父母の会」などといった後援会への会費なども別途かかってきます。これらは学校によって全く違いますので、チェックしておくようにしましょう。
小学受験におすすめの幼児教室
ここまでは小学校受験に必要な塾について詳しく解説してきました。しかし、本当にここまでの費用や準備が必要なのでしょうか。
ここでは小学校受験におすすめの大手幼児教室や塾の必要性などを解説していきます。
そもそも小学受験は塾なしでは厳しい?
結論からいって、塾なしで小学校受験に挑むのはかなり厳しいと言えるでしょう。
なぜなら、小学校受験は大学や高校受験とは受験の形式が違うので、家庭では受験対策に必要な情報が得られにくいのです。
また塾なら過去の受験傾向を分析して合格に必要な知識を子どもに教えることができます。
家庭だけでも合格は不可能ではありませんが、塾に通っている子どもと比べれば大きな差が開いていて合格しにくくなります。
もちろん、家庭内で親がかなりサポートをすることで、塾並みの教育をすることは可能です。
おすすめの幼児教室
幼児教室にはそれぞれ特徴や授業料などに違いがあります。そこでここでは授業料や魅力、教室の場所なども紹介するので、教室選びの参考にしてください。
ジャック
ジャックは50年以上の歴史を持つ小学校・幼稚園受験向けの幼児教室です。
特徴は子どもの「達成感」と「好奇心」を与える環境を作ることを意識した指導を行っているところです。この教育法によって子どもの潜在能力が引き出されます。
授業料は月額32,400円(週1回) で、入会金は54,000円です。教室は関東に15つありますので、興味がある人は資料を請求してみてはいかがでしょうか。
伸芽会
伸芽会は1956年に作られた幼児教育の老舗です。
特徴は子どもに「なぜ」「どうして」という疑問を生じさせて気づきを促してくれるところです。こうして子どもの成長を促してくれるのです。
授業料は年長コースなら月額64,000円で、入学金が80,000円です。教室は関東や関西に合計32つあります。
理英会
理英会は子どもが勉強を好きになれるように工夫した教育をしている幼児教室です。
年少から年長までそれぞれに合った教育を実施することで、子どもの底力を最大限鍛えてくれます。
授業料はコースによって違います。
コース名 | 月謝(週1回) |
---|---|
くじら | 19,250円 |
ふくろう | 22,550円 |
ふくろうロング | 27,280円 |
入会金は一律38,500円です。教室は全国に27教室あります。
通信教育で合格できる?
小学校受験にお金をあまりかけたくない人や塾が近くにない人などは通信教育という選択肢も出てくるでしょう。
小学校受験に特化した塾ではないので、対策としては十分とは言えません。しかし、中には発展的なコースなどを受講することで小学校受験対策も可能になる場合もあります。
さらに発展的なコースなどを受講すれば小学校対策は可能です。
小学受験対策にかかる費用についてのまとめ
小学受験対策にかかる費用についてのまとめ
- 小学校受験対策で塾などに通わせると100万円くらいかかる
- 小学校受験では総額200万円程度の予算が必要
- 入学後は授業料や入学金以外にさまざまな費用がかかることがある
小学校受験では受験対策に塾を通わせるのが一般的ですが、他にも絵画教室や体操教室にも通わせている家庭が多いです。これらは合計で年間100万円程度かかります。
これだけでもかなりの出費ですが、受験に向けては季節講習や模試費用、洋服代、受験料なども別途必要です。
これらを合わせると小学校受験には200万円程度必要と考えてください。
また入学後は課外活動費や教材費、制服代、さらには寄付金や後援会費などもかかる場合があります。
費用面に関しては年少や年中の時にしっかりと情報収集してチェックしておくようにしましょう。
なお小学校受験にはどうしても塾に通わせなくてはならないものではありません。費用面などネックがあるなら、通信教育で子どもを伸ばすことも選択肢として有効と考えてください。