高校の勉強は難しい?中学との比較や成績が伸びない理由・大学受験への勉強法まで解説!
「高校の成績が伸びないのはどうして?」
「良い勉強方法があるなら教えてほしい!」
このようにお考えの方は多いのではないでしょうか?
高校生になると中学時代よりも学習内容が難しくなるため、思うように成績が伸びないと感じる生徒が多いものです。
そこでこの記事では高校の成績が伸びにくい理由を、中学時代の学習内容との違いを元に徹底検証していきます。
読み終わる頃にはご自身にとっての課題や、大学受験に向かうための勉強方法もわかるようになっているはずですよ。ぜひしっかり読んで参考にしてください。
高校の成績が伸びない理由についてざっくり説明すると
- 高校では全ての教科で勉強量が増えるので勉強が大変だと感じやすい
- 近い偏差値の生徒が集まってくるため、頑張っても成績が伸びにくい
- 大学受験は高校受験に比べて激戦になるので、勉強面での負担が大きくなる
- 正しい学習方法を習得すれば、解決できる可能性が高い
高校の勉強の難しさって?
高校の勉強は、中学に比べると難しくなると言われています。まずはその理由を解説していきましょう。
内容自体が難しくなる
高校生が学習する内容は、基本的に中学での学習内容を土台として、そこに積み上げていくものです。そのため、中学で習った基礎がしっかりできていないとなかなか習得することができません。
特に高校生の「英語」と「数学」は、中学の内容が一通りわかっていないと、理解することが難しいでしょう。
例えば、高校生で習う数学の中にも、中学と同じような「因数分解」があります。
高校の因数分解も中学で習った基礎的な因数分解を土台にしますので、中学範囲の因数分解の定義や公式を理解していない人にとっては、非常に難解に思えてしまうのです。
量が多い
中学までの主要教科は、英語・国語・数学・社会・理科、とざっくり分かれていました。
しかし高校生になると、国語は「現代文」と「古典」に、数学は「数Ⅰ」と「数A」、理科は「物理」「生物」「化学」「地学」というように、専門科目に分岐していきます。
高校の授業は中学の授業に比べると非常に内容が濃くなります。学習量も増えますので、その変化に追いついていけない人もいるかもしれません。
中学までは毎日予習や復習をしなくても問題なかったという人でも、高校ではそうもいかないでしょう。
日々の予習や復習を怠ると、次々と増えていく学習量についていくことができずに、理解できないまま授業が進んでいってしまうことになります。
テストで良い成績が取りにくい
公立中学の場合、特に入試があるわけでもないので色々な偏差値の子供たちが集まってクラスを構成しています。
しかし高校は、どの学校もある程度の偏差値別に分かれています。そのためクラス内の生徒たちの学力レベル差が少なく、定期テスト等で高い順位を取りにくくなるのです。
一生懸命勉強したつもりでも、周囲の同級生も同じように努力している場合がほとんどです。相対的に見て成績が上がりにくいと言えるでしょう。
さらに、こうした状況で生徒間の差をつけるために、定期テストなども中学よりも難しい内容で作成される場合がほとんどです。中学時代に定期テストで苦労しなかった生徒でも、高校では苦労するかもしれません。
高校は、油断していると自信を失いやすい環境と言えます。
高校受験と比べたときの大学受験の難しさ
高校卒業後の進路として大学を目指す方も多いと思いますが、この「大学受験」についても、高校受験より格段に難しくなると言われています。
勉強の範囲が広い
大学受験の入試問題は、基本的に高校で習った範囲から出されます。
ここまで述べてきたように、高校で扱う学習内容は中学よりも多くなります。大学入試の出題範囲も膨大になりますので、高校受験と同じような受験対策をするのでは、とても足りません。
特に国公立大学では出題教科が幅広く、大量の勉強をこなさなくてはならないでしょう。
大学受験は戦う相手のレベルも高い
大学受験は、高校生全員が経験するものではないです。就職や専門学校を選ぶ人もいますから、高校受験よりも敵が少ないと思う人もいるかもしれません。
しかし大学は高校と違って、周辺地域だけでなく全国から学生が集まってきます。全国レベルの戦いになりますので、高校受験よりもライバルの数は格段に多くなります。
さらに、大学受験はある程度以上の偏差値の生徒が一つの大学の合格枠を取り合います。当然ながらライバルの実力も高くなるため、高校受験に比べると激戦となるでしょう。
成績が伸びにくい・悪い勉強法
中学と高校では勉強の質や量が違いますので、中学と同じような勉強法では通用しない可能性があります。
実際に、中学時代と同じように頑張っているのに成績が上がらないと悩んでいる高校生も多いのではないでしょうか。
この段落では、高校生にとってあまり望ましくない勉強法とは何かを解説します。心当たりのある方は、自分を見つめ直すきっかけにしてください。
完璧主義になってしまう
中学までは、優秀な生徒ほど学習内容の全てを暗記し、問題集も端から端まで全て解くという方が多いです。実際、それで成績が上がるケースも多かったことでしょう。
しかし高校生になると、中学時代に良しとされた勉強法では成績が伸びにくくなります。
高校の学習内容は、難しいだけでなく量も非常に多いです。全てを丸暗記したり、問題集を最初から最後まで全て解くような、いわば「完璧主義」的な勉強法をしていると、時間が足りなくなってしまいます。
高校では、その単元の重要なところを見極めて、まずその内容を確実に習得してください。他のことを覚えるのはその後にしましょう。
場当たり的な解き方
数学のように「公式」が存在する科目にありがちなのが、原理を理解しないまま公式に当てはめて解くという、場当たり的な解き方です。
中学時代はどの公式もそこまで難しくありませんでしたので、公式を使いさえすれば解ける問題も多くありました。
しかし高校の数学では、公式の内容が難しいだけでなく、数も増えます。
どのような場合にどの公式を使うのか、またその理由は何なのかをしっかり理解していないと、最初は良くても、徐々に全く理解できなくなってしまうでしょう。
高校生の学習内容では、「なぜその答えになるのか」をしっかり理解しながら勉強を進めていってください。
わからないところを放置する
勉強を進めていく中では、わからない部分が必ず出てくるはずです。
こうした内容を放置してしまうと、積み重ねが必要な教科ではその後の学習内容にも影響する可能性があります。
わからないと思って一度通り過ぎたとしても、ある程度進んだ後で、結局わからなかったところまで戻らなくてはなりません。
もちろん復習は大切ですが、習った時に一度しっかり理解しておけば、後からもう一度勉強し直すのも楽になるでしょう。
わからない内容が出て来たら、その都度先生に質問したり、解説を読み込むなどして理解するように努めてください。
ひとつひとつしっかり理解していけば、少し時間はかかりますが必ず成績に表れてくるでしょう。
高校での良い勉強とは?
最後に、ここまでご紹介した「悪い勉強法」を踏まえた上で、高校生にとっての「良い勉強法」を解説します。ぜひ参考にしてください。
自分に足りないものを常に考える
高校生の勉強は、とにかく量が多いです。難しい内容も多いため、ひとつの単元にかかる学習時間も中学より多く取りたいところです。
しかし1日が24時間であることは変わりませんので、効率良く勉強していかなければ時間が足りなくなってしまうでしょう。
そこでおすすめしたいのが、「自分に足りないものを考えながら勉強する」ことです。
むやみに問題集を解くのではなく、自分が理解できていない、もしくは苦手としている問題はどれかを見極めてください。
こうした問題に集中的に取り組むことによって、時間を有効に使いながら確実に実力を伸ばすことができるでしょう。
「わかる」だけでなく「できる」ようにする
テキストをしっかり読み込んでいくと、「理解できた!わかった!」と思える瞬間はかなり多くあると思います。
しかし「わかる」と「できる」は別物です。
学習内容を理解したと思っても、いざ問題を解いてみると解けない、もしくは正答にたどり着かないというケースは非常に多いです。
単元の内容を理解できたと思ったら、ぜひ問題集などで該当箇所の設問を解いてみてください。後回しにせず、知識が新鮮なうちに解いておくと、定着度が上がります。
ここでしっかり正解できれば、「できる」ようになったと思って良いでしょう。
しかし、正解できなかったとしたら、その単元を本当に理解したということにはなりません。設問として出された時に解けなければ意味がありませんので、どうして正解できないのか等をしっかり検証し、正解できるまで練習しましょう。
効率の良い勉強法や、集中力をアップさせるコツに関して知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
英語・数学は中学の内容でもわからなければ総復習する
高校の学習内容は、中学からの積み重ねの上に成り立っています。
特に英語や数学においては、一度わからなくなるとその後の学習内容に全くついていけなくなるパターンが非常に多く見られます。
高校生になっても英語や数学に苦手意識がある場合、中学時代の学習内容に抜け落ちがある可能性が高いです。遠回りに思えても、一度中学の内容に戻って総復習してみてください。
英語の勉強法概要
高校の英語は、最初に基礎である「英単語」と「英文法」を固める必要があります。もし単語や文法に不安がある場合は、中学の内容も復習しておきましょう。
授業前の予習では、教科書に出てくる長文の文構造についてあらかじめ調べておいてください。そうすることによって、テストの際に初見の長文を見た時にも対応する力が身に付いていきます。
数学の勉強法概要
数学は、テストにおいて応用問題が非常に多く出題される科目です。
しかしまずは、教科書レベルの内容をしっかり固めてください。
授業の予習も、教科書の該当箇所について読み込み、一度自分なりに理解しておきましょう。授業は「知識の再確認の場」もしくは「認識の間違いを正す機会」として考えると、どんどん知識を吸収することができます。
授業の後は問題集などで演習を行い、理解した内容をしっかり定着させていきましょう。
塾などを使って勉強習慣をつける
一人で勉強していると、やる気になった時だけ不定期に勉強するような形になりがちです。このようにしているとなかなか勉強時間が確保できず、授業についていけなくなる可能性が高くなるでしょう。
この場合は塾などを利用することで、決まった時間に勉強する習慣がつきます。
塾などの学習機関では正しい勉強法を教えてくれますので、一人で机に向かうよりも効率良く勉強できます。勉強に関する悩みも相談できますので、孤独感も薄らぐでしょう。
部活で忙しい人は通信教育がおすすめ
塾は費用がかなりかかりますし、部活などで忙しい高校生にとっては、決まった時間に通うのが難しい場合もあるでしょう。
こうした事情のある方には、通信教育がおすすめです。
通信教育であれば忙しくても続けやすいですし、1日あたりのノルマも提示してもらえますので、学習量の管理が一人でできます。
悩みがある時には相談に乗ってくれるサポートも整っていますので、一人で孤独に勉強しているという気持ちから抜け出すことができるでしょう。
以下の記事では、通信教育各社の特徴について詳しく解説しているので、こちらも併せてご覧ください。
高校の成績が伸びない理由まとめ
高校の成績が伸びない理由まとめ
- 高校では勉強が難しくなるということを念頭に置いて、しっかり向き合っていくこと
- 高校生ならではの学習方法を習得して、効率良く勉強しよう
- 中学からの積み重ねに失敗したと感じる場合は、中学の単元に戻って復習すべし
- 自力での勉強が難しい生徒は、塾や通信教育も活用しよう
高校に入ってすぐの頃は、なかなか高校生の勉強量についていけないかもしれません。しかし、コツをつかめば新しい知識がどんどん吸収できるようになり、勉強が楽しくなっていきますよ。
一人での勉強に限界を感じたら、塾や通信教育などを活用した上で日々の授業対策や大学受験に備えましょう。
毎日の積み重ねで、着実に学力をつけていってください。