【大学受験】高校生のおすすめ数学参考書18選|現役東大生が徹底比較!

「高校数学の勉強におすすめの参考書はどれ?」

「参考書はどうやって選ぶべき?参考書を用いた効果的な勉強法は?」

などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。

数学は大学受験における必須科目なので、自分に合った参考書を使ってより良い学習を行うことが大切です。

そこで今回は、現役東大生である筆者がおすすめする数学の参考書・問題集を17冊紹介します。

参考書の選び方やそれを用いた勉強法についても解説するので参考にしてください。

高校数学のおすすめ参考書・問題集をざっくり説明すると

  • 自分の目的やレベル、状況にふさわしい参考書を選ぶべき
  • 弱点克服には1単元集中型の参考書がおすすめ
  • 数学の勉強ではアウトプットが重要

おすすめ高校数学の参考書選び方

数学参考書選びのポイントの画像

まずは高校数学の参考書を選ぶ際のポイントをお伝えします。

自分の目的に合わせて選ぶ

参考書は自分の目的やレベルに相応なものを選ぶの良いでしょう。

例えば、高1であれば基礎学習ができる比較的簡単なものを、受験勉強であれば応用学習もできるもう少しレベルの高いものを選ぶのがおすすめです。

また基本的な内容を復習したいのか、問題演習で得点力を磨きたいのかなどによっても、選ぶべき参考書は変わってきます。

さらに高校数学には様々な単元があるので、自分の得意もしくは苦手な単元だけを重点的に対策するというのも有意義です。

参考書の種類で選ぶ

高校数学の参考書には以下のようにいくつかの種類があるため、自分に合った種類を選ぶということも大切です。

全範囲型の参考書

高校数学全般を満遍なく学習したいという場合は、全範囲をカバーする参考書を用いるのが良いでしょう。

このタイプの特徴は、基礎と応用どちらのレベルの学習もできることと、解説が詳細であることです。

ただし、分厚いものが多いので、計画的に学習しないといまいち学習が捗らない恐れもあるので注意しましょう。

問題演習・実践型の参考書

全範囲型の参考書で十分に学習した後は、このタイプで実践的な問題演習に取り組むのが良いでしょう。

ちなみに問題演習・実践型の参考書の特徴は、過去問10年分が収録されているなど問題数・問題量が多いことです。

ただし、基礎はある程度できている前提で設計されているということもあり、解説はあまり詳しくないので、基礎固めにはあまり向いていません。

もし基礎的な問題をたくさん解きたいというのであれば、センター試験の過去問集などを用いるのがおすすめです。

1単元集中の参考書

高校数学を学ぶ中で苦手分野を発見した際には、このタイプの参考書を使うのが良いでしょう。

特定の単元に関して、基礎から応用までの問題を詳細な解説付きで収録しているため、弱点克服には最適な教材です。

ちなみに大抵の単元ならこのタイプの参考書が出版されているので、勉強につまずいた場合は探してみましょう。

自分に合う難易度で選ぶ

参考書を選ぶ際は、「難易度」という観点も非常に重要です。

教科書などの基礎レベル

教科書レベルの基礎学習がしたい場合は、全範囲型の参考書のうち、特に簡単なものを選ぶのがおすすめです。

また問題数の多さや解答・解説の充実ぶりを求めるなら、より分厚い参考書を選ぶのが良いでしょう。

なお、応用レベルの問題を解くには、基礎が盤石であることが必須なので、基本的なことが理解できていないなら、まずは焦らずじっくり学ぶべきです。

基礎はできる入試入門レベル

基礎がある程度固まってきて、そろそろ本格的に受験勉強を始めたいという場合は、全範囲型の参考書のうち、標準的なレベルのものを使うのが良いでしょう。

特にセンター試験や大学の入試問題も掲載されている参考書を選ぶのがおすすめです。

なお、自分が解ける問題を解いているだけではレベルアップは図れません。そのため、教科書レベルの基礎問題が解けるようになったら、早急に次のステップに進むべきです。

そこそこのレベルの問題を数多く解いて、入試レベルの難易度に慣れていきましょう

応用に取り組む難関大学レベル

基礎がしっかり固まり、入試入門レベルの問題やセンター試験の過去問などがバッチリ解けるようになったら、次は難関大学レベルの参考書に進みましょう。

入試本番のレベルに体を慣らすことができますし、ハイレベルな参考書の解説は高度かつ詳細なので、さらなるレベルアップが可能です。

なお、入試レベルの問題演習によって、新たな苦手分野が見つかることもあるので、その場合は1単元集中の参考書で重点的に特訓するのが良いでしょう。

数学を武器にしたい人向け

受験で数学を武器にしたい方やセンター試験で満点が取れる方、数学マニアになりたい方などは、難易度が高い新しい問題に次々とチャレンジするのが良いでしょう。

なお、難しい問題は自立では解けないことも多く、解説が充実していないと勉強にならないので、解説が詳細でわかりやすい参考書をおすすめします。

しかし、大学受験では数学以外の科目でもある程度の点数を取らないといけないため、苦手な科目があるなら、数学よりも先にそちらに取り組むことの方が先決です。

自分の状況で参考書を選ぶ

自分がどのような状況に置かれているかということも、参考書を選ぶ上では非常に重要な観点です。

入試や試験本番直前

入試や定期テストの直前だという場合は、それぞれの試験に特化した対策ができるような参考書を選ぶべきです。

大学受験なら志望大学の頻出範囲、定期テストなら学校で指定された試験範囲の対策ができる参考書を選ぶと良いでしょう。

また直前期にはそれほど時間が取れないということを考慮して、できるだけ薄めのものを選ぶというのもおすすめです。

ボリュームが少なければ、簡単に一周することができるので、試験への自信にもつながるでしょう。

試験まで時間に余裕がある人

試験本番までまだ時間があるという人は、分厚い全範囲型の参考書でじっくり学ぶのが良いでしょう。

基礎から応用までの学習を幅広い範囲で行うことで、数学全体のレベルアップを図るのがおすすめです。

なお、この段階では疑問点を解消して理解を深めることが重要なので、解説が詳しいものを選びましょう

高校生におすすめ数学参考書

ここからは高校数学の学習におすすめの参考書を紹介します。

青チャート式 基礎からの数学シリーズ

新課程 チャート式基礎からの数学I+A
2255円
新課程 チャート式基礎からの数学I+A
2255円

高校数学の参考書では最も有名で、人気も高いシリーズです。全範囲型の参考書で問題数も多く、解説もかなり詳細なのでおすすめできます。

また教科書レベルから入試発展レベルまで、幅広い難易度の問題が収録されているため、あらゆるレベルの学生に有用です。

さらに最新版である「増補改訂版」は、共通テストも意識した内容になっているため、基礎学習の段階から入試を見据えた勉強ができます。

なお、このシリーズでは「数学I・A」「数学II・B」「数学III」の3冊を買えば、高校数学の全範囲を網羅的に学習することが可能です。

Focus Goldシリーズ

Focus Gold 4th Edition 数学I+A
2586円
Focus Gold 4th Edition 数学I+A
2586円

こちらも全範囲型の参考書なので、青チャートと似ていますが、こちらの方がより問題数が多く、難易度もやや高いです。

基礎から段階的にレベルアップし、最終的には難関国公立・私立大学の入試に対応できるだけの実力を培うことができます。

また自学自習のより良く進めるための学習法に関するコラムなども掲載されているため、独学者にもおすすめです。

なお、こちらも数I〜数IIIの全範囲をカバーできる複数のテキストが出版されています。

数学 基礎問題精講シリーズ

数学Ⅰ・A 基礎問題精講 六訂版
1320円
数学Ⅰ・A 基礎問題精講 六訂版
1320円

基礎問題精講も全範囲型参考書のシリーズですが、上記2冊と違うのは分量が少ないということです。

分厚い上記2冊を1周するのはなかなか大変ですが、基礎問題精講なら比較的に簡単に1周することができるでしょう。

こちらのシリーズも上記2冊と同様に、数学I〜IIIまでの全単元を網羅する複数のテキストが出版されています。

数学の良問プラチカシリーズ

文系数学の良問プラチカ 数学1・A・2・B (河合塾シリーズ 入試精選問題集 4)
1257円
文系数学の良問プラチカ 数学1・A・2・B (河合塾シリーズ 入試精選問題集 4)
1257円

プラチカは文系数学と理系数学のそれぞれに対応するテキストが出版されている全範囲型参考書のシリーズです。

青チャートなどに比べると難易度がかなり高いので、ある程度の基礎を身に付けてから使うのが良いでしょう。

またプラチカは良問が厳選されているので、問題数・分量はかなり少なく、例えば「文系数学の良問プラチカ 数学I・A・II・B」は48ページしかありません。

そのため、大学入試の直前期などに使うのがおすすめです。

文系・理系数学の良問プラチカに関して、おすすめポイントや使い方を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

マスター・オブ・整数―大学への数学

マスター・オブ・整数―大学への数学
1205円
マスター・オブ・整数―大学への数学
1205円

東大や京大などを志望する理系学生におすすめの整数問題に特化した参考書です。こちらも非常に難易度が高いので、青チャートなどを一通り学習した後に取り組むのが良いでしょう。

なお、第三部・第四部を中心に問題は相当難しいものの、解説がとてもわかりやすいので、数学が得意でなくても無理なく理解できるはずです。

また第一部・第二部には基本的な問題も数多く収録されているので、青チャートなどで行き詰まった時に使うのも有意義だと言えます。

合格る確率+場合の数

合格る確率+場合の数
1430円
合格る確率+場合の数
1430円

「確率」や「場合の数」と言った単元は、特に苦労する受験生が多い単元なので、苦手な場合はこの1単元集中型の参考書で特訓すると良いでしょう。

基礎から応用までを5ステップで学習でき、最終的にはかなり高度な問題にも取り組むので、初学者から東大・京大志望者まで、幅広い受験生におすすめできます。

また数IIIの内容まで網羅されているので、とことん確率と場合の数を極めることが可能です。

なお、説明には図や表などの視覚的表現がふんだんに用いられているため、苦手な方でも無理なく理解できるでしょう。

数学が面白いほど分かるシリーズ

改訂版 坂田アキラの 数IIの微分積分が面白いほどわかる本 (数学が面白いほどわかるシリーズ)
1540円
改訂版 坂田アキラの 数IIの微分積分が面白いほどわかる本 (数学が面白いほどわかるシリーズ)
1540円

こちらは幅広い分野を扱っている1単元集中型の参考書シリーズです。数学が苦手な人やそもそも勉強自体が嫌いである人などにおすすめします。

高校数学における各単元の基礎をわかりやすく教えてくれるため、特に苦手な単元に関しては、これを一読してから青チャートなどに進むと良いでしょう。

なお、このシリーズではテキストによって著者が異なるため、わかりやすさや評判には若干のばらつきがあります。

ちなみに特に人気が高いのは、「数IIの微分積分」などを担当している坂田アキラ氏の著作です。

新課程赤チャート式数学1+A

新課程 チャート式 数学I+A
2310円
新課程 チャート式 数学I+A
2310円

赤チャートは青チャートよりもかなり難易度が高い全範囲型の参考書です。

かつては入試で絶対に出題されないような問題が収録されていましたが、現在の改訂版は入試で扱われる問題をバランスよく取り揃えた良書になっています。

レベルはかなり高いですが、解説がとても充実しており、実力アップには有用なので、難関大学を受験する場合や数学を武器にしたいという場合にはおすすめです。

数学I・A単問ターゲット336

数学I・A単問ターゲット336三訂新装版 (大学JUKEN新書)
880円
数学I・A単問ターゲット336三訂新装版 (大学JUKEN新書)
880円

数学I・Aに関する全範囲型参考書で、厳選された一問一答形式の問題で教科書レベルの基礎固めをすることができます。

短時間で手軽に重要問題の解法を理解することができるので、通学時間や休み時間などのスキマ時間に活用すると良いでしょう。

また336問のうち、88問は入試に頻出の標準問題なので、受験勉強の導入として使うのもおすすめです。

なお、「数学II・B」と「数III」に関する単問ターゲットも出版されているので、気に入ったらそれらも合わせて使ってみましょう。

やさしい理系数学 三訂版

やさしい理系数学 三訂版 (河合塾シリーズ)
1386円
やさしい理系数学 三訂版 (河合塾シリーズ)
1386円

「やさしい」とは名ばかりで、実際の難易度は全然易しくないことで有名な全範囲型の参考書です。

全部で200題という問題数はそれほど多くないものの、収録されている問題の質はどれも高く、発想力やセンスを鍛えることができます

また解法アプローチの習得に重きを置いた参考書であり、応用の幅が広い便利な解法を身に付けたいという方にもおすすめです。

なお、解説に関してはあまり詳しくないので、ある程度基礎を固めた上で使うのが良いでしょう。

数学 標準問題精講 シリーズ

数学Ⅰ・A標準問題精講 四訂版
1540円
数学Ⅰ・A標準問題精講 四訂版
1540円

基礎問題精講よりワンランク上の全範囲型参考書で、それなりに数学ができるようになった方におすすめです。

受験指導の経験・実績が豊富な著者によって厳選された良問が124問収録されています。段階を踏んで入試に頻出の問題に関する考え方や解き方を学べるため、受験対策には効果的です。

なお、基礎問題精講に比べるとかなり難易度が高いですが、大学入試において数学で勝負したいというような方はぜひチャレンジしてみると良いでしょう。

数学 共通テスト過去問

共通テスト過去問研究 数学Ⅰ・A/Ⅱ・B
1210円
共通テスト過去問研究 数学Ⅰ・A/Ⅱ・B
1210円

合わせて28回分の共通テスト・センター試験の過去問が収録された問題集です。共通テストの形式に慣れるための演習用の教材として必須の1冊であると言えるでしょう。

さらにかなりの問題数・問題量があるので、とにかくたくさん解きたいという方にもおすすめできます。

なお、マークシート解答用紙もついているので、時間を測って模擬試験形式で取り組んでみるのも良いでしょう。

数学I+A+II+B+ベクトル 上級問題精講

数学Ⅰ+A+Ⅱ+B+ベクトル 上級問題精講 改訂版
1540円
数学Ⅰ+A+Ⅱ+B+ベクトル 上級問題精講 改訂版
1540円

東大や京大、一橋などの最難関大学の志望者が「できれば取れた方が良い」というレベルの問題を収録した問題集です。

難易度はかなり高いですが、論理的で綺麗な解き方が掲載されているので、間違いなくためにはなるでしょう。よって時間に余裕があるなら使ってみるのがおすすめです。

なお、じっくりと考えなけばならない問題が多いため、1問あたりにかかる時間は長くなるものの、問題集は167題とそれほど多くありません

合格る計算 数学I・A・II・B (シグマベスト)

合格る計算 数学I・A・II・B (シグマベスト)
1210円
合格る計算 数学I・A・II・B (シグマベスト)
1210円

数学が苦手な人、特に解き方はわかっても計算が間に合わないという人におすすめの全範囲型の参考書です。

どのような方法で計算すれば、素早くかつ正確に計算できるのかということが丁寧に解説されています。

本書で「正しい計算法」をマスターすれば、時間切れで思うように点数が取れないということはもうなくなるでしょう。

計算が速くなれば、数学だけでなく理科の試験にも好影響があるので、特に理系学生にとっては本書で学ぶことは有意義です。

Z会数学基礎問題集シリーズ

Z会数学基礎問題集 数学I・A チェック&リピート 改訂第3版
1210円
Z会数学基礎問題集 数学I・A チェック&リピート 改訂第3版
1210円

基礎レベルと入試レベルの中間程度に位置する難易度の問題集で、教科書レベルの基礎力がついているかどうかを確認するのには最適です。

難問は収録されていないものの、しっかり考えなければならないような問題が多いため、全体的なクオリティは非常に高いと言えるでしょう。

また入試基礎レベルの頻出問題は網羅的に収録されているため、一次試験対策や本格的な二次試験対策の導入としても有用です。

ハッとめざめる確率

ハッとめざめる確率
1676円
ハッとめざめる確率
1676円

多くの受験生が苦戦する確率に特化した1単元集中型の参考書です。講義形式のわかりやすい説明が魅力であり、確率の勉強が捗らないという方はぜひ使ってみましょう。

ただし、中にはセンター試験レベル以上のやや難しい問題も含まれているので、全くの初心者にとっては難しすぎる可能性があります。

そのため、まずは青チャートなどで基礎を学んでから、こちらに進むというのが良いでしょう。

旧帝大や早慶などの上位大学の志望者にとっては、学んでおいて損はないという内容が収録されているため、是非使ってみてください。

1対1対応の演習 数学シリーズ

1対1対応の演習/数学1 [三訂版]
1320円
1対1対応の演習/数学1 [三訂版]
1320円

国公立二次試験レベルの全範囲型参考書なので、青チャートなどの次に使うのが良いでしょう。

例題と演習題が「1対1」に対応するという構成になっており、解説を読んで学んだ知識をすぐに活用して確認するという流れで、効率的に学習することができます。

難易度は比較的高いですが、解説は非常にわかりやすく、受験生からの評価も高い参考書なのでおすすめです。

なお、数I〜数Bに関しては全範囲をカバーする4冊が出版されており、数IIIについては「微積分編」と「曲線・複素数編」が出ています。

高校生におすすめの数学参考書比較表

今回紹介した参考書は以下の一覧でおさらいしてみましょう。

商品名 価格 特徴
青チャート式 基礎からの数学シリーズ 2,255円 基礎から応用まで学べる
Focus Goldシリーズ 2,060円 青チャートよりも問題数が多い・難易度もやや高い
数学 基礎問題精講シリーズ 1,320円 分量が少ないのですぐに一周できる
数学の良問プラチカシリーズ 1,257円 良問が厳選された難易度の高い問題集
マスター・オブ・整数―大学への数学 1,205円 東大や京大を志望する理系学生向け
合格る確率+場合の数 1,430円 確率の基礎から応用までを学べる
数学が面白いほど分かるシリーズ 1,430円 数学が苦手な人や勉強が嫌いな人におすすめの1単元集中型参考書
新課程赤チャート式数学1+A 2,530円 青チャートよりもかなりレベルが高い
数学I・A単問ターゲット336 880円 スキマ時間で基礎を確認できる一問一答形式の問題集
やさしい理系数学 三訂版 1,386円 表題とは裏腹に「易しくない」高度な全範囲型の参考書
数学 標準問題精講 シリーズ 1,540円 基礎本題精講よりもかなりレベルの高い問題を収録
数学 共通テスト過去問 1,210円 28回分のセンター試験の過去問を収録
数学I+A+II+B 上級問題精講 1,540円 東大や京大の受験者が解けた方が良い問題を掲載
合格る計算 数学I・A・II・B (シグマベスト) 1,210円 「正しい計算法」が学べる初心者向けの参考書
Z会数学基礎問題集シリーズ 1,210円 入試基礎レベルの問題を網羅的に収録
ハッとめざめる確率 1,676円 確率に特化した比較的難しい参考書
1対1対応の演習 数学シリーズ 1,320円 青チャートなどの後に取り組むべき全範囲型の参考書

なお、シリーズ化されているものに関しては、テキストによって値段が異なる場合もあるのでご注意ください。

数学は大学受験に必須科目

STUDYに関する画像 大学受験を成功させるには、数学の勉強が欠かせません。以下では大学受験における数学の必要性・重要性について解説します。

入試で配点が高いことが多い

大学入試において数学は、理系学部を中心に高い配点が割り当てられていることが多い科目です。そのため、合格するには数学を攻略することは必要不可欠だと言えます。

例えば、東京工業大学の入試では、数学・英語・物理・化学の4科目の試験が実施されますが、数学の配点は合計750点中の300点です。

理系学部ではこのような配点になることが珍しくないため、理系の学生は数学をよく勉強しなければなりません。

文系でも使う科目

理系だけではなく、数学は文系にも必要な科目です。また昨今は国公立・私立を問わず、数学を必須科目とする大学が増えてきており、数学の必要性は増していると言えます。

例えば、早稲田の政治経済学部では共通テストと独自試験で選抜が行われますが、共通テストでは必ず数学IAを受験しなくてはなりません

また東大や京大などでは、共通テストだけでなく二次試験でも数学の試験があるため、数学の出来・不出来は合否に大きく影響します。

他の科目でも必要なスキル

数学的な知識及びスキルは他の科目においても有用です。

特に理系の場合は、物理や化学、生物などで数学の知識が必要なので、数学が得意なら理科でも得点を伸ばしやすいでしょう。

よってやはり大学受験で成功を収めるには、数学の勉強が欠かせません。数学が出来ないことは大きな不安要素となるため、苦手なら重点的に対策するのが良いでしょう。

高校数学の時期別勉強ステップを紹介

成功への看板画像 ここからは高校数学に関するおすすめの勉強法を、時期ごとに解説します。

高1の数学勉強法

高校数学と中学数学は密接不可分なので、中学内容に不安がある場合はまずはその復習から始めるのが良いでしょう。

中学数学が完璧になったら、続いては全範囲型の参考書を使って、基本的な内容を学んでいくのがおすすめです。

基礎をしっかり固めておくことが、入試レベルの応用問題を解く上では非常に重要となるため、高1のうちは焦らずじっくり理解を深めましょう。

高2の数学勉強法

高2になれば、参考書のレベルを少し上げて、より発展的な学習に取り組むのが良いでしょう。また高1で勉強した内容に関しては、問題集を使ってより実践的な学習を行うのがおすすめです。

また高1だけで全ての単元を学び終えることは不可能なので、高2でも基礎レベルの全範囲型の参考書を使って新しい単元を学ぶという作業は継続していきましょう。

高3・受験期の勉強法

まずは受験期に入る頃、具体的に夏休みの終わり頃までに、全範囲の基礎学習を終わらせましょう

基礎が固まったら続いては標準レベルの参考書を一通り解き、その後志望大学の過去問やよりハイレベルな問題集での演習に移行するという流れがおすすめです。

また途中で苦手分野を発見した場合は、その都度1単元集中型の参考書などを用いて弱点克服に取り組むのが良いでしょう。

東大生が解説する数学を得意にするコツや、受験対策に関して知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

数学の科目別おすすめ勉強法

勉強をしているこどもの画像

以下では高校数学における科目ごとの勉強法を紹介します。

数IAの勉強法

数学IAに関しては、中学数学との関連性もかなりあるので、比較的対策がしやすい分野と言えるでしょう。

ただし、入試における数学IAは非常にレベルが高いので、苦手範囲を作らないように各単元の基礎をしっかりと固める必要があります

まずは基礎を盤石にした上で、より難易度が高い問題にもチャレンジしていくという流れで学ぶのが良いでしょう。

数IIBの勉強法

数学IIBは高2から学習を始めることが一般的ですが、入試では頻出の科目なので多くの時間を費やす必要があります

ベクトルをはじめ、その単元の出来・不出来が合否に大きく影響するという単元が続々登場するので、理解しにくいところがあれば、1単元集中型の参考書を使うのもおすすめです。

また数学IIBはセンター試験の平均点がかなり低い科目でもあるので、共通テスト対策も入念にしておくのが良いでしょう

数IIIの勉強法

数IIIは高3になってから取り組む人が多く、他の科目に比べて学習期間が短いので、習熟度や成績に差が生まれやすい科目です。

勉強法ですが、数IIIでは数IIの内容をベースにした問題が多いので、まずは数IIを仕上げてから数IIIの対策を始めるのが良いでしょう

また数IIIではハイレベルな出題が目立つため、難易度が高い問題を数多く解いて、理解を深めておくことも大切です。

数学はどの分野もアウトプットが大事

数学の勉強では科目・単元にかかわらず、アウトプットが非常に重要になります。

なぜなら数学では知識を様々な問題に応用していく必要があり、その仕方は実際に問題を解く中で学ぶしかないからです。

よって基礎問題を解いて必要な知識を身に付けたら、その後は過去問や問題集を用いてひたすらアウトプットを行うのが良いでしょう。

たくさんの問題を解いて、様々な出題パターンに慣れておけば、入試でも有利になるため、アウトプットの量には特にこだわるべきです。

高校数学のおすすめ参考書・問題集まとめ

高校数学のおすすめ参考書・問題集まとめ

  • 最もおすすめの全範囲型は青チャート
  • 「マスター・オブ・整数」などの1単元集中型も有用
  • 全範囲型から問題演習・実践型という流れで勉強するべき

高校数学のおすすめ参考書・問題集を紹介しました。

高校数学の参考書には様々なタイプがありますが、まずは青チャートなどの全範囲型で学習し、その後問題演習・実践型でひたすらアウトプットをするという流れで勉強するのが良いでしょう。

また苦手分野がある場合は、1単元集中型の参考書で重点的な対策を行うのもおすすめです。

なお、数学は大学受験の必須科目であるため、より良い学習を行うためにも、ご自身にぴったりの参考書を見つけてください。