高校生におすすめの予習・復習方法は?予習の重要性や効率的な授業の受け方まで徹底解説!
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「高校の勉強の予習復習の方法について知りたい!」
「効率の良い予習方法について知りたい!」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
高校生の授業は難易度が高く、しっかりと予習と復習を行っていないと知識を定着させることができません。
せっかく授業を理解できても、しばらく放置すると忘れてしまうため、定期的に見直して復習することを心掛けましょう。
こちらの記事では、高校生におすすめの予習・復習の方法や効果的な予習の仕方について詳しく解説していきます!
[高校生]予習の重要性についてざっくり説明すると
- 予習をしておかないと授業に遅れてしまうこともある
- しっかりと予習復習をしておけば一夜漬けの必要性が無くなる
- 授業の内容を把握して、先取りしておくと良い
- 問題が分からなくても気にしない
なぜ高校生に予習が必要なのか
高校3年の末には進路の選択が控えています。
大学進学を目指す方が多い中で、効果的な勉強をするためには予習が非常に重要です。
予習が重要な理由としては、以下のようなものが挙げられます。
-
高校の学習内容は、中学に比べて発展的である
-
授業のスピードも早くなり、予習をしないと勉強についていけない可能性がある
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自分の分からない箇所を事前に把握しておくことで、授業で「ここは特に集中して聞こう」と質を高めることができる
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中学の時には通用していた「一夜漬け」は、高校では通用しない
このように、高校の授業で学ぶ内容は発展的であり、中学の勉強と比べると格段にレベルが上がります。
また、授業のスピードも早くなるため、しっかりと予習をしている人と全く予習をしていない人の間で格差がどんどん広がってしまいます。
また、高校生で学ぶ内容を一夜漬けして無理矢理覚えてもすぐに忘れてしまうため、大学受験を考える高校生にとってはとても非効率です。
つまり、受験のシーズンで基礎からの学び直す手間を省くためにも、日頃の授業から予習して臨む習慣を身に着けておくことが重要なのです。
成績が上がる人の特徴は?
次に、高校で成績が上がりやすい人の特徴を紹介していきます。
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きちんと予習をしている
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予習をする際に疑問点を見つけ、解決しようと努力する
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復習もしっかり行う
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授業はしっかり聞く
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授業内容以外にもメモをとる
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先生に質問する
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覚えるために、繰り返し同じ範囲を勉強する
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春休みなど長期期間で、自分の苦手分野を克服しようとする
このように、日頃から予習と復習を丁寧に行っていくことが大切であることが分かります。
また、日頃の授業を大切にして、集中して聞くことも重要です。
当然のことながら、学校の授業を完璧に理解することができれば予備校や塾に通う必要がなくなり、勉強のパフォーマンスも大きく向上します。
部活などをやっているとついつい眠くなってしまうこともありますが、ぐっとこらえて集中して授業を聞くようにしてください。
予習に加えて授業・復習も大事
また、予習だけでなく、授業をしっかりと聞くことや授業の内容を復習することも大切です。
授業をしっかり聞くことで予習した内容を深く理解できるようになるため、勉強の質が大きく向上します。
さらに、授業の内容を理解した上で復習を行うことで、予習をしたり授業で習った内容を整理して理解に繋げることができるのです。
つまり、予習→授業→復習をいう勉強サイクルを確立することで、効率的な学習が可能となるため、常にこの勉強サイクルは意識するようにしましょう。
高校生におすすめの予習の仕方を紹介
こちらのトピックでは、高校生におすすめの予習の方法を紹介していきます。
授業範囲を確認して内容を理解しよう
あくまでも勉強の根幹となるのは学校の授業なので、まずは授業で学ぶ範囲を確認しておきましょう。
勉強する範囲を理解しておくことで勉強の見通しが立てやすくなり、また勉強計画も立てることができます。
また、あらかじめ予習をしておくことで「授業で聞くときには一度勉強した内容である」という状況を作ることができるため、非常に理解が進みやすいのです。
人間は一度勉強しただけではなかなか記憶に残すことができないので、何度も繰り返し覚えて記憶の定着を計る事が重要です。
繰り返し覚えることの重要性
「人がどれだけ覚えた内容を忘れるのか」という指標になる研究があります。
「エビングハウスの忘却曲線」と呼ばれているものですが、その内容を表にまとめると以下のようになります。
経過時間 | 記憶保持率 |
---|---|
20分後 | 58% |
1時間後 | 44% |
9時間後 | 36% |
1日後 | 33% |
2日後 | 28% |
6日後 | 25% |
31日後 | 21% |
表を見ると分かるように、繰り返し復習しなければ1時間後には半分以上、1週間後には4分の3以上を忘れてしまうことになります。
つまり、一度勉強した内容を放置しておくと半分以上が忘れ去られてしまうので、復習を怠るのは非常にもったいないです。
一度勉強した内容を記憶に定着させるためにも、学習した後1週間以内に1回、1か月以内もう1回復習する習慣を身に着けておくと良いでしょう。
問題演習をして自分で考えるくせをつけよう
数学などの解答方法が何通りかあるような科目を予習する場合は、自分なりの解答を用意しておくと良いでしょう。
問題が分からなくても自分なりに考えて答えを出すことで、記憶に残りやすいためです。
記憶により残りやすいと次に似たような問題に遭遇した際に対策がしやすいメリットがあり、自然と解くことの出来る問題が増えます。
つまり、しっかりと予習の段階から自分で考える習慣を身に着けておくと成績向上が狙えるため、ぜひ実践してみてください。
課題・宿題をして疑問点を見つけよう
また、予習をする際には課題や宿題をして疑問点を見つけておくと良いでしょう。
疑問点が見つかると、自分の分からない問題や苦手な論点を把握することができます。
このように自分の弱点を知っておくことで、重点的に対策をしたり先生に質問すべき点を把握できるため、苦手潰しに繋げることが可能です。
苦手や疑問点を放置することなく、しっかりと理解できるように対策をすれば得点力も伸びていきます。
問題が分からなくても諦めずに勉強しよう
予習を行う際には、分からない問題が出てくることもあるでしょう。
分からない問題が出てくるとやる気がなくなったりする危険がありますが、まだ予習の段階で完全に理解できるケースは少ないです。
完璧主義の方は「自分はこんな問題も解けないのか」などと落ち込んでしまいがちですが、そこまで落ち込む必要はありません。
落ち込むよりも、分からない箇所をメモをしておいて強調しておいたり、今解けなくても授業を受ける際に頑張って理解できるように工夫や努力を重ねることが重要です。
実際の授業の受け方を教科別に紹介!
こちらのトピックでは、実際の授業のおすすめの受け方を「英語」「国語」「数学」ごとに紹介していきます。
「英語」「国語」「数学」の主要3教科は大学受験でも出題されることが多く、重点的な対策が求められる科目です。
また、これらの主要科目は短期間での学習ではなかなか知識が定着しないため、長期的に勉強をすることで成績が上がりやすい傾向にあります。
そのため、まずは「英語」「国語」「数学」から勉強に着手し、得点力も鍛えておくことをおすすめします。
ノートの使い方にもこだわろう
どの科目にも共通して言えることですが、ノートの使い方を少し工夫することで、復習をするための準備を整えることができます。
例えば、駿台では模範解答と比較するために、ノートの端1/5を空けておくことを推奨しています。
少し余白を作っておくことで復習しやすくなるメリットがあり、また自分の思考のクセを発見することができます。
駿台は実績のある大手予備校なので、ぜひこの勉強法を取り入れてみると良いでしょう。
このような駿台式の勉強法に限らず、自分にとってやりやすいノートの使い方を模索し、工夫を重ねていきましょう。
気になった部分はメモしておこう
こちらも全ての科目で共通して言えることですが、授業で疑問に思った箇所などはしっかりとメモしておくと、後で質問しやすくなります。
板書の内容だけでなく口頭で言っていた内容もしっかりメモしておくことで、応用問題にも対応できるようになります。
また、メモを書くことで内容を忘れにくくなるメリットもあるため記憶にも残りやすくなるのです。
授業の内容の書くスペースの隣にメモ用のスペースを設けておくと見やすくなるため、ある程度の余白を作ることを心掛けましょう。
英語は英単語・熟語を中心に覚えよう
英語の予習をする際は、英単語や熟語などを中心に覚えると良いでしょう。
英単語と熟語の知識は長文や文法問題などの問題を解くためには欠かせない知識なので、英単語と熟語をしっかりと勉強することをおすすめします。
英単語と熟語は基本事項として勉強するべき内容なので、ちょっとした隙間時間で多くの単語を覚えましょう。
国語は語句の意味などを理解しておこう
国語の予習は、小論文などで頻繁に用いられる語句の意味などを理解する勉強がおすすめです。
英語と同様に、語句の意味を理解していないと現代文や古文・漢文を読むのは難しいため、語句を覚える作業は非常に大切です。
また、「抽象的と具体的」などの対称の意味となる語句はセットで覚えておくと効率的です。
数学は問題集を解くのもおすすめ
数学の予習は、実際に問題集などを解き進めるのがおすすめです。
数学は英語・国語と違い、公式などを理解しただけでは問題を解くのは難しいため、多くの問題演習をこなしましょう。
苦手な分野でも、多くの問題演習をこなすにつれて徐々に慣れて解くことができるようになるため、解けなくても辛抱強く続けていきましょう。
このように、実際に問題集などを解いて演習をどんどん進めていくことで授業に遅れずに付いていくことができるため、問題を解く作業を優先して行いましょう。
東大生が教える効率的なインプット・アウトプット術に関して知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
おすすめの復習方法は?
次に、復習の方法についても確認しておきましょう。
他人に説明出来るレベルに
復習する際は、誰かに説明出来るレベルまで勉強することで、記憶にしっかりと定着する可能性が高いです。
また、実際に誰かに説明することで自分の記憶にも残るようになり、「そういえば似たような問題をあの時に説明したな」といったように思い出しやすくなるメリットがあります。
復習する作業は勉強した内容を深く理解する上で非常に重要な工程なので、理解度を深めるように取り組むと良いでしょう。
授業範囲の問題を解いて苦手を無くそう
授業範囲の問題を解くことも、復習の方法としておすすめです。
授業の内容の問題は一度習った内容であるはずなので、記憶に残っており理解しやすいはずです。
また、もしインプットができていなかった問題があれば、復習を機に入念に見直して理解を深めるようにしましょう。
苦手をなくせば安定して得点できるようになるため、もし苦手な問題や弱点があれば徹底的に対策するようにしてください。
音読して記憶を定着させよう
教科書やノートを黙読するだけでなく、音読をすることも記憶を定着させるのに良い方法です。
人間は、目で見るだけでなく耳を使って勉強することでより高いパフォーマンスを発揮することができます。
その結果、勉強した内容をしっかりと覚えることができ理解を深めることに繋がるのです。
授業で聞いただけだとすぐに忘れてしまうケースも多いですが、人に説明したり音読した内容は明確に覚えていることも多いので、ぜひ実践してみてください。
コツコツ勉強すればテスト・大学受験対策もバッチリ
復習は一度にまとめて行うのではなく、毎日コツコツ復習をして学習範囲を完璧にすることが重要です。
このように、日頃から丁寧に復習する習慣を身に着けておけばテスト直前になって焦らずに済みます。
ここで、エビングハウスの忘却曲線を思い出してほしいのですが、記憶に勉強した内容を定着させるためには定期的な復習や見直しが欠かせません。
つまり、この観点から見ても一夜漬けは非常に非効率な勉強なので、日頃からコツコツと勉強することが大切なのです。
加えて、高校の授業内容は大学受験の内容とも被ることが多いため、復習をすることは大学受験の対策にも繋がります。
大学受験の勉強に余裕を持って着手するためにも、日々の勉強を大切にしてください。
春休みを使った総復習もおすすめ
春休みはまとまった休みがもらえるので、復習する時間が増える良い期間です。
春休みの期間を活用して、これまで分からなかったところを整理して理解すると良いでしょう。
また、学校生活が始まると忙しくてなかなか苦手潰しに着手できないので、春休みは自分の苦手な部分を徹底的に対策できるまたとない機会です。
だらけて休みたくなる気持ちは分かりますが、気合を入れ直して春休みを有効活用し、高校の学習内容を完璧に仕上げることを目指しましょう。
通信教育の活用で効率よく予習が可能
予習の仕方がどうしてもわからない人や、一人でやるのは少し不安という方におすすめなのが通信教育です。
予習内容の丁寧な解説と演習問題がセットでついており、1人でも無理なく学習を進められる環境が整えられています。
また、万が一わからない場合でも質問機能を使ってすぐに疑問点を解決できるため、1人での予習も安心です。
以下の記事では、通信教育各社の特徴について詳しく解説しているので、こちらも併せてご覧ください。
[高校生]予習の重要性まとめ
[高校生]予習の重要性まとめ
- 苦手科目は特に重点的に予習しておこう
- 予習→授業→復習のサイクルをしっかり確立しよう
- 自分なりのノートの使い方を確立すると良い
- 予習だけでなく、復習もしっかり行うことが大切
日頃から予習をしている高校生はそこまで多くありません。
そのため、予習する習慣を身に着けておけば周囲と差をつけることができます。
単に予習だけでなく、メリハリをつけて勉強したり授業を受けた後に復習をすることで理解度が深まっていくので、丁寧な勉強を心掛けてください。
こちらの記事を参考にして、しっかりと予習する習慣を身に着けましょう。