勉強計画表の作り方は?現役東大生が大学受験生にスケジュールの組み方のコツを公開!

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「大学受験用の勉強計画の作り方を知りたい!」

「大学受験対策の勉強スケジュールはどのように考えればいいの?」

このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?

勉強を進めていく上で計画を立てることは非常に重要で、勉強スケジュール通りに進めることができれば合格の確率はグッと上がります。

とはいえ、勉強計画を立てるのは面倒なので、敬遠してしまう人も多いと思います。

こちらの記事では、勉強計画表の作り方や大学受験対策のスケジュールの組み方のコツを解説していきます!

勉強計画の作り方についてざっくり説明すると

  • スケジュールは細かく決める必要はなく、シンプルな内容で良い
  • 無理なスケジュールを立てないように気をつけよう
  • こまめに見直すことも大切
  • 目標は定量的で管理しやすい内容が良い

現役東大生が教える勉強計画表のポイント

勉強アイテムの画像

勉強を効率よく進めていくためにも、勉強計画の立案は非常に重要です。

しかし、「勉強計画の作り方がそもそも作り方が分からない」という方や「作ってもうまく有効活用できない」という方が非常に多いのが現実です。

今回の記事では、勉強計画を駆使して東大に合格した現役東大生が「成績アップに直結する」勉強計画の作り方について解説していきます。

勉強スケジュールはシンプルで良い

「勉強スケジュールや計画を考える」と聞くと、緻密な日程を考えないといけないのではないか?と身構えてしまう方も多いでしょう。

しかし、実際に勉強スケジュールはそこまで細かく考える必要はなく、シンプルなもので構いません。

勉強スケジュールを作る目的は「やるべきことを明確にする」ことなので、勉強計画については日付とその日にやるべきことを書き込んだ「to doリスト」のようなシンプルな内容で問題ありません。

神経質な方の場合「何時から何時まで○○を何ページ進める」などと細かく書きたくなるでしょう。

しかし、このような細かい計画を立てたところで実現できる可能性は低く、崩れてしまったらまた考え直す手間が発生してしまうため、ここまで細かく計画を立てる必要はありません。

女子にありがちな「計画表を派手にデコレーションする」などの無用な行為は時間の無駄なので、シンプルに仕上げることを優先しましょう。

手帳やノートでスケジュール管理

スケジュールを管理するためには手帳やノート、スマホをうまく活用すると良いでしょう。

計画を遂行するためには長期的な見直しや振り返りが大切なので、裏紙などの不要紙に作るのではなく手帳やノートなど専用のものを用意することがおすすめです。

手帳サイズだと持ち運びに便利なので特におすすめで、またデジタルで管理したい方はスマホのカレンダー機能などを活用すると良いでしょう。

なお、筆者は毎週いらない裏紙をホッチキスで留めて作ったスケジュールノートを活用していました。

手帳を持っていない方や、持ち運ぶ習慣がない方は参考にしてみてください。

「やること」ではなく「できること」を書く

勉強計画を立てていると往々にしてテンションが上がってしまい、あれもこれも詰め込んで実現不可能なプランを作りがちです。

結果的に無理に詰め込んだスケジュールが達成されることはないため、実現可能な範囲でスケジュールを組みましょう。

実現不可能なスケジュールを立ててしまった結果、達成することができずにモチベーションが下がってしまったケースも少なくありません。

そのためスケジュールを組む際には「やるべきこと」を全て詰め込むのではなく、「できること」を厳選するという意識を持つと良いでしょう。

学習計画表は途中で修正してこそ役に立つ

学習計画表は作って終わりにするのでなく、定期的に見直したり必要に応じて修正する必要があります。

修正する作業をしないとスケジュールを作成した意味がないので、定期的に確認する癖を付けると良いでしょう。

勉強計画はそもそも全てうまくいくものではないため、「途中のどこかで計画が狂う」という前提のもと、途中で適切な修正を繰り返すことが大切です。

修正することなく当初の計画を終えられた場合、それは当初の目標のハードルが低く、甘かったということです。

逆に、修正ばかりの学習計画表は当初の目標設定が厳しすぎたと考えられるため、このあたりの調整は常に意識すると良いでしょう。

東大生が直伝する大学受験の勉強計画の作り方

勉強する人

こちらのトピックでは、東大生が勉強計画の作り方について紹介していきます。

受験勉強の着地点から逆算する

計画を立てる際には、受験勉強のゴールから逆算すると立てやすいです。

また、計画表は長期的なものと短期的なもの2つ作ることがおすすめです。

長期的な計画では、「合格するために必要な勉強」として合格までにやり終えておくべき参考書や問題集をピックアップし、1年や2年先まで見据えた勉強計画を立てると良いでしょう。

簡単に言い換えると「受験勉強の最終目標」で、勉強の指針となります。

一方で、短期的な計画は長期的な計画を細分化したもので、例えば「月曜日は問題集の○○ページから○○ページまでこなす」「火曜日は参考書の○○ページから○○ページまで理解する」など、具体化したものです。

目下1週間程度のの予定に落とし込んでいくことで目標が立てやすくなります。

また、このように目標を細分化することで達成するごとにモチベーションを上げる効果も期待できます。

このように、計画表は長期的なものと短期的なものを2つ作るようにしましょう。

定量的で具体的に列挙する

大雑把な目標や抽象的な目標だと管理がしづらいため、具体的で定量的な目標を作るようにしましょう。

短期的な計画は「問題集をやる」などの曖昧な内容ではなく「217ページから223ページまでやる」など、具体性が伴っている定量的なものにしましょう。

このような目標でないと達成できたのか、達成できなかったのかの判断ができず、評価できなくなってしまうためです。

また、「英語を○時間やる」という目標よりも「英語の問題集を○○ページまでやる」などと、ページ数を示した目標の方が進捗を管理しやすいです。

予定には休憩時間も考慮する

人間の集中力には限界があるため、ぶっ続けで長時間勉強することはできません。

そのため、計画を立てる際には必ず休憩時間も加味するようにしてください。

たまに、勉強計画を立てる際に「自分が自由に使える時間は全て勉強時間に充てる」という考えで計画を立てる人がいますが、それは残念ながら甘い見通しです。

休憩を適度に挟まないと集中力が落ちてしまい、質の低い勉強になってしまうため、必ず休憩時間を含めて計画を考えましょう。

休憩を取るべきタイミングは個人のタイミングによりますが、目安としては1時間勉強したら10分休むなど、自分なりにルールを決めておくと良いでしょう。

勉強計画の作成時に休憩時間も含めて立案しないと目標が達成できずモチベーションも失われてしまうため、注意してください。

復習を忘れない

せっかくインプットした知識も、定期的に復習しないと脳に定着しません。

そのため、復習する時間を必ず確保し、スケジュールに盛り込んでおきましょう。

勉強計画を立てる時は、ライバルがいる焦りもありどんどん勉強を前に進めたい気持ちが強く出てしまい、その結果復習を軽視する傾向にあります。

しかし、人間の記憶は一定期間しか維持することができず、復習をしないと脳に定着させることができません。

人間の記憶力に関する資料に「エビングハウスの忘却曲線」というものがありますが、これによるとせっかく勉強した知識も1週間放置すると7割以上が忘れられてしまうのです。

そのため、せっかく勉強した内容を忘れないようにするためにも、普段の勉強の中に復習時間を取り入れて、計画表を作成する際にも復習時間も考慮したものを作成することを念頭に置きましょう。

優先順位をつけて管理する

誰にでも得意科目や不得意科目があるので、優先順位をつけて計画を作ることも大切です。

長期的なものでも短期的なものでも、優先順位をつけて取り組むことでメリハリをつけた勉強が可能となります。

また、優先順位をつけて取り組むことで、重要な勉強から着手して効率よく成績を上げることもできます。

受験が近付いてくると、プレッシャーや焦りから「どれも大事」という気持ちで勉強してしまいますが、一度冷静に考えて優劣を付けるようにしましょう。

優先してやるべきことと後回しでも構わないものを区別することは非常に重要な作業なので、抜かりなく行ってください。

必ず何もしない日を作る

計画を立てる際にはゆとりを持たせることとも大切で、何もしない「空白日」を設けておくと安心です。

「空白日」は「予備日」とも言い換えることもできますが、もし計画が崩れてしまってもこのような日を設けておくことでリカバリーできるのです。

前述した通り、当初の勉強計画はほぼ必ず崩れてしまうもので、遅れてしまうのは仕方のないことです。

そのため、予め何の予定も入れない空白日を週の中で1日作っておき、そこで遅れた分を挽回するなど、調整すると良いでしょう。

なお、筆者は週末の午後を必ず空白にしており、計画が遅れずに予定通り進んだ場合は遊んだりしてリフレッシュ時間に充てていました。

必ず毎日チェックする

1日の勉強が終わったら、毎日チェックする習慣をつけましょう。

計画は、毎日勉強を始める前に確「その日にやるべきこと」を確認しておき、終わった後に「どれくらい達成できたか」を振り返る必要があります。

だんだん勉強が進むにつれて計画と自分の勉強にズレが生じてきてしまいますが、そのときはしっかりと反省して次に生かすことが重要です。

徐々に見直す作業が面倒に感じてしまいますが、ぐっと我慢して当初の計画と向き合い、根気よく修正を加えていくことが大切です。

この地道な作業をこなすことができれば、最終的に合格を掴み取ることができるでしょう。

東大生オリジナルの勉強時間捻出法

砂時計の画像

最後のトピックでは、勉強時間を管理するためのコツについて紹介していきます。

時間はアプリよりもストップウォッチで記録

勉強時間を管理するアプリとして「Study Plus」や「Stuguin」など有名なものがいくつか存在します。

これらのアプリを使いこなすことができれば、勉強時間の管理も容易になります。

しかし、筆者はアプリよりもストップウォッチや置き時計などを使って勉強時間を管理していました。

スマホのアプリを使わなかった理由としては、勉強時間を管理するためにスマホを触ってしまう機会が必然的に増えてしまうためです。

スマホを見ると、友達から連絡が来ていて気が散ったり、ついついSNSを見てしまうこともあるでしょう。

このように、スマホは勉強を阻害する要素がたくさんあるので、できるだけ勉強中は距離を置くことをおすすめします。

そのため、ストップウォッチや時計で勉強時間を管理して、記録した勉強時間を時々見返してみましょう。

そうすることで、自分の頑張りが可視化されてモチベーションの維持につながり、その結果勉強時間が増える効果も期待できます。

勉強時間がないなら徹夜よりも15分の仮眠を

部活などをしている人は、時間的にも体力的にも辛い日があります。

そのため、「勉強時間が足りない」「このままだと間に合わない」という焦りからか睡眠時間を削ってまで勉強時間を確保しようとする受験生が少なくありません。

しかし、睡眠時間を削ってしまうことはそもそも健康に悪く、集中力が下がってしまう要因になります。

つまり、「眠い目をこすりながら机に向かう」というような状態で勉強をしても質の悪い勉強になってしまうため、あまりおすすめできません。

どうしても眠い時は、睡眠時間を削るのではなく15分程度の仮眠を取り入れてみましょう。

15分程度の仮眠を取ることで脳もリフレッシュすることができ、スッキリした状態で勉強に取り組むことができます。

その結果、その後の勉強の質が高まるため適度に仮眠を取り入れるのは非常におすすめです。

時間ができたらすぐ勉強

また、ちょっとでも時間ができたら勉強する姿勢も重要です。

時間はすべての人間に平等に与えられているため、勉強時間がどうしても足りない時は勉強時間を捻出する工夫しなければなりません。

そこで、例えば通学時間や学校の休み時間などの短い時間であっても勉強時間に充てるなど、寸暇を惜しんで勉強する工夫を重ねると良いでしょう。

さらに、普段の時間を突き詰めれば、お風呂の時間や食事の時間、トイレの時間なども勉強に使うことができるため、日常生活の中で勉強時間に充てることができる余地はかなり多いのです。

塵も積もれば山となるため、少しの時間でも勉強に充てて「いかに生活の中に勉強を混ぜ込めるか」という視点と気概を持って受験勉強に臨むことが大切です。

切羽詰まったテスト前日の過ごし方、勉強のコツが知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

休み方のコツ

仲のいい家族

前述したように、集中力を維持しながら勉強するためには適度な休憩が欠かせません。

そのため、こちらのトピックでは勉強のパフォーマンスを維持するための休み方のコツについて紹介していきます。

軽い運動も取り入れる

前述したように、ちょっとした仮眠も非常に有効ですが、眠気がないときはストレッチや軽いジョギングなどの軽い運動を取り入れることがおすすめです。

ずっと座りっぱなしで勉強していると下半身の血流が悪くなったり首や肩が凝ってしまい、徐々に集中力が失われていきます。

そこで、血流を良くするストレッチなどを取り入れることで脳への血の巡りも良くなり、その結果勉強のパフォーマンスを向上させることができます。

主にふくらはぎや太ももなどの大きい筋肉を動かすと高い効果を得られるので、下半身を中心にストレッチすると良いでしょう。

甘いものを摂取

よく知られた話ではありますが、飴やチョコレートなどの糖分を摂取すると、脳の働きが良くなります。

そのため、小休憩を挟んだ際にはスナック菓子ではなくチョコレートや飴を摂取すると良いでしょう。

摂取しすぎると逆に体に良くないので「1時間に3粒まで」など、自分の中でルールを決めておくのがおすすめです。

このように、小腹がすいたら甘いものを少量摂取して、集中力をキープしていきましょう。

勉強計画の作り方まとめ

勉強計画の作り方についてざっくり説明すると

  • やるべきことを明確にするためにも、計画は必要
  • 定期的にスケジュールは見直そう
  • 空白日を設けておくと安心
  • 休憩を加味したスケジュールを立てることが大切

勉強計画の作り方のコツについて紹介してきました。

効率よく勉強するためには計画の立案が欠かせないため、しっかりと無理のない計画を立てましょう。

休憩を設けたり空白日を作るなどして、ゆとりをもたせるのがコツです。

こちらの記事を参考にして、ぜひ効率の良い勉強スケジュールを作成してください!