【小・中学生】百分率・パーセントの求め方は?割合との関係や計算法・練習問題まで紹介
「百分率やパーセント計算はどうやって求めれば良いの?」
「簡単な計算の仕方があれば知りたい!」
このようにお考えの方も多いのではないでしょうか?
大人にとっては日常的な百分率やパーセント計算も、小中学生の子供にとっては理解が難しいものです。ご家庭で教える時にも、どう教えれば良いか迷うこともあるでしょう。
そこでこの記事では百分率やパーセント計算などのいわゆる「割合計算」について、具体的な計算法や数値の関連性などを詳しく解説していきます。
練習問題もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
百分率・パーセントの求め方についてざっくり説明すると
- 百分率の単元は、割合や歩合などの概念もまとめて覚えておく必要がある
- 「もとにする量」「比べられる量」の意味もしっかりおさえておくこと
- 文章題は、はじめのうちは音読して全体の意味をつかむようにすると良い
そもそも百分率とは
まずは、そもそも百分率とは何なのかをおさらいしましょう。
百分率とは全体の何パーセントか
百分率とは、全体を「100」とした時の割合を表すものです。計算の仕方は以下のとおりです。
- 百分率=比べられる量÷もとにする量×100
単位は「%(パーセント)」で表しますが、パーセンテージとも呼ばれることがあります。
○%引きとは?
割合計算の単元では、百分率を求めるだけでなく「○%引き」の概念も習います。
例えば「20%引き」と言われた時は「全体(100%)から20%が引かれる」という意味になります。この場合、20%引きは全体の何パーセントかというと「80%」になるわけですね。
百分率と割合・歩合の関係は?
百分率の問題は、パーセント計算だけでなく「割合」についても知識がないと解くことができません。
割合は、全体を「1」として考える問題です。百分率は全体を「100」としますので、この違いを認識しておく必要があります。数値は「小数」で表します。
百分率は「比べられる量÷もとにする量×100」という出し方をしますが、割合の問題では100をかけずに「割合=比べられる量÷もとにする量」という式を用います。
百分率=割合×100と考えるとわかりやすいでしょう。
歩合は、100%=10割として、全体との比を表す方法です。
ここまでの内容を理解しやすくするために、小数(割合)と百分率、歩合の関係を表にしました。ご確認ください。
表し方 | 全体 | 1/10 | 1/100 | 1/1000 |
---|---|---|---|---|
小数(割合) | 1 | 0.1 | 0.01 | 0.001 |
百分率 | 100% | 10% | 1% | 0.1% |
歩合 | 10割 | 1割 | 1分 | 1厘 |
歩合の「分・厘」については日常生活ではあまり使わないものの、野球打率などで耳にする機会があるため、大人が覚えておいても役立ちます。
百分率と割合を変換する問題
百分率と割合、相互の変換に関する問題をご紹介します。試しに解いてみてください。
百分率→割合
- 1問目
130%を割合で表すと?
答え:1.3
- 2問目
52%を割合で表すと?
答え:0.52
- 3問目
265%を割合で表すと?
答え:2.65
割合→百分率
- 1問目
3.5を%で表すと?
答え:350%
- 2問目
0.85を%で表すと?
答え:85%
- 3問目
1.2を%で表すと?
答え:120%
%(パーセント)の求め方は?
次は、パーセント計算の方法をご説明します。
パーセントの基本的な出し方は?
パーセント計算をする前に、まずは「もとにする量」「比べられる量」という言葉を知っておきましょう。
もとにする量とは、「全体の量(回数)」を表すものです。
比べられる量については問題によって概念が異なりますが、例えば「120個あるりんごのうち36個を食べた」という問題の場合、もとにする量は「120」、比べられる量は「36」となります。
つまり、「もとにする量(全体)」と対比している量が、「比べられる量」ということです。
パーセント計算(百分率)の計算方法は以下のとおりです。
- 百分率=比べられる量÷もとにする量×100
計算問題では百分率を割合に直すことがポイント
百分率の文章題が出た時は、百分率を割合(小数)に直してから割合計算を行うと解きやすいです。
例えば「80個入りのお菓子が110%増量で売っている時の総数は?」という問題の場合、「110%」は小数点を左に2個ずらせば割合になりますので「1.1」として考えます。
計算式は「80×1.1=88」となり、「88個」が答えです。
最初に百分率を割合(小数)に直すことから始めれば、そこまで難しくはないでしょう。
文章題はどうすれば解きやすい?
割合計算の文章題が出てきた場合、まずは「もとにする量」「比べられる量」「割合」を表す部分に下線を引きましょう。例えば以下のようなことです。
「80個入りのお菓子が110%増量で売っている時の総数は?」
上記の場合、「80」がもとにする量、「110(1.1)」が割合、「総数」が比べられる量となります。
慣れないうちは音読して、文章全体の意味を子供に理解させるようにすると、読解力も身に付くでしょう。
図や表も積極的に使おう
学習し始めの頃は、図や表を積極的に書いて概念を覚えていきましょう。簡単な線分図の書き方を、お手本を見せながら指導してあげるとわかりやすいです。
図や表を書かせると、子供がわかっていないポイントも見えてきます。そういった部分は重点的に説明してあげてください。
小学生におすすめの百分率の問題3選!
百分率の問題を3つご紹介します。
簡単な順に並べてありますので、練習してみてください。
問題1
25人学級のうち、20%が欠席しています。欠席者は何人ですか。
答え:25×0.2=5
5人
問題2
運動会に出席した人は48人で、これは全校生徒の80%でした。全校生徒は何人ですか。
答え:48÷0.8=60
60人
問題3
1500円の品物が30%引きになりました。いくらで買うことができたでしょうか。
答え:1500×(1-0.3 )=1500×0.7=1050
1050円
百分率が苦手な人向けの対策法は?
どうしても百分率の考え方が苦手な人は、どうすれば良いのでしょうか。
基本は学校の教材だけで大丈夫?
百分率は小学校だけでなく中学でも必要な単元ですので、小学生のうちに発展的な内容まで学習させたいと考える親御さんも多いかもしれません。
しかし、小学生のうちは学校の教材で基礎だけを学習しておけば、中学生になっても問題なく授業についていけます。
ドリルなどの宿題をさぼらずしっかりやっておけば大丈夫なことが多いでしょう。
小学生のうちは遊びも大切
小学生にとって勉強は大切ですが、遊びや習い事の時間も子供の成長には欠かせません。
中学受験のために勉強漬けにしなければならない場合は別として、公立中学に進むお子さんは学校の教材で勉強しておけば問題ないでしょう。
学習習慣の土台を作るという意味でも、学校の教材や宿題をしっかりこなしておけば、基礎形成としては十分です。
通信教育は子供1人で学習できる!
塾に通うほどではなくても、学校の勉強にプラスアルファで何かやらせたいという場合は、通信教育がおすすめです。
1日15分程度の学習で予習や復習ができる構成になっています。
勉強習慣をつけたい、学校の予習をしたい、わかりやすい動画の授業を見たいという方にとっては、非常におすすめできる教材です。
タブレット学習を並行して行うことができる通信教育もあります また通学タイプの学習塾と比べると費用をかなり安くおさえることができます。
また、個別指導塾や家庭教師などは講師に当たりはずれがありますが、通信教育なら安定して質の高い教育を受けられますので、当たりはずれの心配をすることもありません。
小学生におすすめの通信教育についてはこちらの記事で解説しています。
百分率・パーセントの求め方まとめ
百分率・パーセントの求め方まとめ
- 百分率、割合、歩合、それぞれの関係性をしっかり理解しておこう
- 文章題では「もとにする量」「比べられる量」「割合」の部分に下線を引いておくと良い
- 学校の教材だけでは足りない場合は、通信教育の併用がおすすめ
多くの小学生にとって「割合」は、人生で初めて触れる概念です。そのため百分率の問題は最初、少し難しいかもしれません。
しかし慣れてしまえば簡単ですので、地道に教えてあげてください。
教材が不足していると感じる場合は、通信教育も選択肢に入れてみてくださいね。