高3から受験勉強を開始するのは遅い?高3からの逆転合格法を現役東大生が伝授!
「高3から受験勉強を始めてももう遅い?」
「高3から勉強するなら何をどうするのが有効?」
高3までクラブや課外活動などに時間を使っていた人はこんな風に感じている人は多いのではないでしょうか?実際、残り1年で受験勉強をするのはかなり厳しいです。
しかし、決してもう諦めなければならないほど遅いということもありません。この記事では、現役東大生が高3から逆転で東大に合格した勉強法を紹介していきます。
共通テスト対策や科目別対策、さらに勉強を習慣にするような方法までを詳しく伝授していきます。
残り1年しかなくても決して遅くありません。「大学受験を成功させたい!」強い気持ちを持っている人はぜひ読んでください。第一志望校の合格をグッと手繰り寄せられます。
高3からの受験勉強についてざっくり説明すると
- 高3からでも志望校合格は十分目指せる
- 焦る前に計画的に勉強をする
- 科目に合った勉強法で猛勉強が効果的
高3から受験勉強するのは遅い?
「高3から勉強しても受験には遅いの?」
高3から受験を本格的に考え始めた人はこのような疑問・不安をいだくのではないでしょうか。しかし心配はいりません。
なぜなら、部活や課外活動などをしていた人の多くは高3から受験勉強をしています。また、志望校にもしっかりと合格しています。
では、どのようにすれば高3からでもしっかりと志望校への合格を勝ち取れるのでしょうか。上手なスタートの切り方を紹介していきます。
計画性を大切に
高3から受験勉強を始める場合は、とにかく計画性が大切です。
いうまでもありませんが受験勉強はスタートが早ければ早いほど有利です。大学のレベルにもよりますが、反対に遅くなるとそれだけ勉強などの負担も大きくなります。
つまり、志望校に合格するためには試験から逆算して戦略的・計画的に勉強を進めていくことが大切です。
そして、一度立てた計画は遅れないようにしっかりとこなしていけば、十分にストレートで合格を達成できます。
まずは志望校の試験日から計画を立ててください。それがはじめにすべきことです。
早めに自分なりの勉強習慣を確立する
立てた計画を実行させて遅れを取り戻すためには、早めに勉強時間を確保して習慣化させることが必要です。
遅れを取り戻すには自分で勉強量を調整して効率よく学習していくしかありません。そうして合格を引き寄せられるのです。
まずは試験までの長期的な計画と「何時から何時まで」「参考書をここまでやる」などの1日単位の短期的な計画を具体的に考えてください。
注意点は勉強時間の比率を志望校の配点比率に合わせることです。例えば、英語が200点、数学と国語がそれぞれ100点であれば、英語に2時間、数学と国語にそれぞれ1時間というようにします。
もちろん、苦手科目や得意科目がある場合はそれに合わせて上手に対応するようにしましょう。
まずは勉強量を追求して
受験勉強を始めたすぐは勉強の「質」か「量」のどちらが大切か気になると思います。結論からいって「量」を大切にしてください。
その理由はそもそも量がベースにあってその上に質があります。まずは自分の限界まで勉強時間を捻出するようにしましょう。
目安としては平日学校以外で1日5時間以上、休日は10時間以上の勉強が必要です。これを基準に集中力の持続などを考えて少しずつ調整するのがベストです。
完璧を追求しない
高3からの勉強では完璧(100点)を目指す必要はありません。受験までにすべての科目を完成させようと勉強するのは非効率でリスクがあります。
受験の目的は志望校に合格することであって、満点を取ることではありません。つまり、当日合格最低点を取れれば目的の達成です。
多くの大学の合格最低点は6割前後ですので、このラインを確実に超えるような勉強をすれば構いません。
受験勉強では必ず取る分野と捨てる分野を選んで集中的に勉強をするようにしてください。それが目的を達成する効率的な学習方法です。
モチベーション確保を忘れずに
毎日計画通りに勉強することが大切ですが、同時にモチベーションの維持にも気を配ってください。
受験勉強ではモチベーションを常に高い位置で維持し続けられるかが大きなポイントです。低下すると勉強の質も下がってしまうので、受験のリスクになってしまいます。
モチベーションをアップさせるために友達と会話をしたりオープンキャンパスに行ったりするのが効果的です。
もちろん、時間を決めて趣味で気晴らしするのもいいでしょう。モチベーションが下がってきたと感じたときは意識的にこれらの行動を取るようにしましょう。
高3から勉強して逆転合格する秘訣を現役東大生が解説
「高3から勉強して逆転で合格する秘訣って何かないの?」
高3から勉強して大学に合格した人が身近にいれば、その人に秘訣を聞きたいと思うのではないでしょうか。
ここでは実際に高校3年生から勉強して逆転合格した現役東大生がコツを解説していきます。具体的に戦略を紹介しますので参考にしてください。
共通テスト対策は完璧に
高3から受験勉強をするなら共通テストの対策はしっかりと抜かりなく行いましょう。
共通テストまでの時間は10ヶ月程度しかありません。しかし国公立大学などを志望する場合は共通テストが必須です。
少しでも点数を上げるために、底上げを目標に勉強を進めていくようにしてください。
ただし共通テストは今後変更が予定・検討されているので、誤った対策をしてしまわないように先生と相談しながらするとよいでしょう。
基礎的な問題を何周もしよう
高3から逆転を狙う場合、とにかく基礎問題を繰り返して基礎を固めてしまうのが大切です。
時間がないので焦って応用問題ばかりを解いてしまいがちですが、決して良くありません。なぜなら、力がない段階で応用問題を解いても時間の無駄になります。
大切なことは自分の実力に合ったレベルを見極めて焦らずに土台を広げていくことです。そのためには間違った問題は理解できるまでじっくり考える癖をつけてください。
そうすれば自然に入試レベルの問題も解けるようになっていきます。
基礎ができるまではツライですが、そこからは順調に行きやすいです。まずは基礎的な問題を繰り返してしっかりと足元を固めるように努めてください。
文系なら英語・理系なら数学で勝負
志望大学が文系なら英語を、理系なら数学の勉強を優先させて行うことが有効です。なぜなら文系なら英語がほぼ間違いなく試験科目に入ってくるからです。一方理系なら数学が必須と考えられます。
仮に志望校や受験科目が決まっていなくても、この2つの科目を完成せることは受験に極めて有効です。
まだ英語と数学の完成のメドが立っていない人は英語と数学を中心にして勉強を進めていくといいでしょう。目標が見えてきたときにこの2つを勉強しておけば入試が有利になってきます。
夏からは理社科目も
少し勉強が進んできたら次は理科や社会の勉強もする必要があります。
主要科目が重要なのはわかりますが国公立を受験するためには理科や社会もある程度点数を取らなければ合格できません。そのため共通テストレベルの問題は解けるようにしておきましょう。
主要科目とのバランスを考えながらですが、目安としては夏ごろから始められればOKです。社会と理科も科目によっては暗記の要素が大きいので、隙間時間に覚えていくようにしてください。
過去問は早めから手を付ける
過去問を仕上げに行う人がいますが、早めに手をつけることが合格の近道です。なぜなら過去問は実際に出題された問題で大学が公式に発行している最高の問題集といえるからです。
はじめは解けなくても全く問題ありません。どの程度のレベルなのかを把握するためにも、夏から秋の間に1~2度解いておきましょう。
秋くらいになれば問題が解けなくても解答を読めば理解できるレベルに到達しています。そのため何が足りないのかが把握できるようになります。
もし解答を読んでも理解できない場合は、もう一度基礎的な問題からやり直しです。それでも焦る必要はありません。じっくりと基礎を固めていきましょう。
基礎が固まればあっという間に当初の計画に追いつけます。
模擬試験は積極的に受験する
勉強が順調に進んでいるかどうか把握するためにも模試試験は積極的に受験するようにしてください。
模試は志望校の傾向を表していないので意味がないと考える人がいます。しかし、模試は全国で自分がどの位置にいるのかを測る貴重な機会です。
特にマーク式や志望校別の冠模試などはかなり精度がかなり高いので勉強の進捗の把握や勉強方法が正しいかなどを判断するのに最適です。
また模試には試験慣れする意味もあるので積極的に受けるようにしましょう。
E判定から逆転するポイント
模試で注意すべきはE判定が出たときです。勉強を始めたのが遅いほどE判定が出る可能性が高く、それとわかっていても落ち込んでしまう人が多いと思います。
しかし、E判定から逆転するポイントは焦らないことです。どこが理解できなかったのかを冷静に分析して復習するようにしてください。
EやD判定でも現役生の場合、試験の直前当たりでグッと伸びることが多々あります。その伸びしろを大きくするためにも、着実に努力を重ねて基礎力を固めていくようにしましょう。
そうすれば、逆転で合格を勝ち取りやすくなります。
自己流で無理なら塾や通信教育を
ここまで高3からの逆転合格の秘訣を紹介してきましたが、自己流で難しいと感じたときは塾や通信教育を利用するのがおすすめです。
自己流で勉強しているとどうしても効率が悪くなりがちで、本当はできることも難しくなってしまいやすいです。経済面で余裕があるときは塾や通信講座を考えてみてください。
予備校なら、逆転合格に向けた方法を講師から直接指導・実行に移す環境が整えられています。
また、通信教育は自分がしたい勉強をしながらピンポイントで苦手な科目を強化できます。また、自分の好きな時間で学習を進められる点も大きな魅力です。
通信教育については、下記記事で詳しい内容を解説しているので、こちらも併せてご覧ください。
高3からの各教科の逆転勉強法
「逆転で合格するための教科別勉強法ってないの?」
どうしてもこの科目だけは勉強が進まないという人はこんな疑問を持つのではないでしょうか。
実はそれぞれの科目に合った勉強法があります。ここでは高3から逆転する科目別の勉強法を具体的に解説していきます。
高3から逆転するための国語勉強法
国語を伸ばすための勉強法とは、語彙力と文章を読むときの背景知識を身につけることです。もしわからない言葉が出てきたら行き詰まってしまいます。
そのため普段からわからない言葉が出てきたらすべて調べるような癖をつけてください。また、その文章で扱われているテーマをネットで調べることも有効です。
語彙が増えるのと同時にいろいろなテーマの背景知識が自然に身についていきます。
古文や漢文については独特な単語や句法などを1つ1つ理解していきましょう。それが点数に直結することが多いので参考書を買って熟読するのがおすすめです。
ここでも可能なら単語などを覚えつつ、テーマの背景知識を理解するようにしてください。現代とは違う特徴などを理解しておくと意味を理解しやすくなります。
高3から逆転するための数学勉強法
数学を伸ばすための勉強法とは、典型的な問題の解法を暗記してしまうことです。「とにかく難しい問題」と応用問題にすぐに飛びつかないようにしてください。
数学は基礎がしっかりとしていないと応用だけでは少し視点が変わると解けなくなってしまいます。青チャートなどの網羅系の問題集を使って苦手な単位の例題を徹底的に解いてみてください。
もしわからないところが出てきたら模範解答を見ながら、なぜそのような解き方をするのかを自力で考えて理解するようにしましょう。
「なぜ?」を解決することが数学を理解するための近道です。そうして土台がしっかりとしていくと自然に入試レベルが解けるようになっていきます。
数学では基礎の勉強を重点的にするのは遠回りなようで実は近道です。逆転するためには欠かせない勉強法と考えてください。
高3から逆転するための社会勉強法
社会に関してはどれだけ暗記しているかが得点に直結します。しかし、むやみに覚えようとしてもなかなか覚えられるものではありません。
そこで日本史なら年号や人物、出来事に注目して通史をマスターするのが有効です。
例えば、戦国時代なら「桶狭間の戦い」「関ヶ原の戦い」など重要なポイント・流れを把握して、そこから人物を覚えて年号を覚えていくとスムーズに覚えられます。
世界史なら各地域の流れを理解しつつ同時代史をマスターするのがいいでしょう。
地理に関しては統計の暗記が高得点を狙うために必要です。地理は暗記が少ないので、まずは基礎知識をインプットして統計資料などで統計を覚えていくようにしてください。
社会ではこのようにポイントを理解して覚えていくことが克服のポイントです。
高3から逆転するための理科勉強法
理科に関してはそれぞれ科目によって勉強法が大きく違ってくるので、それぞれ詳しく解説していきます。
物理
物理は問題をいくら解いたかが大きく影響します。そのため、買った問題集を端から端まで何度も何度も繰り返し解いてください。
その際、問題集をいくつも買いそろえる必要はありません。同じものを繰り返し解く方が理解力が高まります。自分に合った問題集をとにかく何周もするようにしましょう。
化学
化学は暗記が多い単元ですので、語句や説明問題を覚えるようにしてください。最低限必要な知識を網羅的に覚えることで対応ができます。
化学も自分に合った問題集を何度も解いて、基礎的な知識を深めていくようにしましょう。
生物
生物も化学と同じで暗記が基本学習法です。基本的な語句やメカニズムなどをしっかりと覚えていくようにしてください。
細かいところまでどれだけ知っているかが点数に直結します。参考書などを熟読して細かい部分までしっかりと暗記するようにしましょう。
地学
地学は暗記と計算が必要な単元です。しかしベースは暗記ですので、基礎的な知識をしっかりとインプットしていくことに注力してください。
基礎的な知識が身についた後に計算問題を解いていきます。ただしここでも基本は公式や計算式を覚えてしまうことです。
自分で式を組み立てられるレベルまでいけば計算問題を攻略しやすくなります。そのために手を動かして自分で計算式を解く癖をつけるようにしましょう。
高3から逆転するための英語勉強法
英語は単語を知っていないと話になりません。そのためまずは単語帳を1冊完璧に覚えてください。
その後に文法を理解して精読力をつけていきます。この順番が最も英語力を高めていけます。
文法に関してはVintageやNextageなどの文法に特化したような問題集を買って解いていくのがおすすめです。
単語と文法がある程度固まってくれば長文を読み、文の構造を把握したり語彙などを再度チェックしたりしていきます。そうすれば、自然に精読力もついていきます。
高3から受験勉強を開始するのは遅いかどうかについてのまとめ
高3から受験勉強を開始するのは遅いかどうかについてのまとめ
- 高3から受験勉強を開始しても遅くない
- 計画性を意識して勉強を進めるのが有効
- 勉強は質ではなく量を重視する
- 科目ごとに合った勉強をするのがポイント
高3から受験勉強を始めると遅いと感じますが、ポイントを理解して勉強をすれば十分間に合います。
そのためにまずは長期的な計画を立ててください。そしてそれを確実に実行できるように1日単位など短期的な目標も立てることもおすすめです。
その際に注意すべきは勉強の質ではなく量を意識することです。勉強の質は量を増やしておけば少しの工夫で後からついてきます。
勉強の習慣がついてくれば後は科目ごとに合った勉強をすれば十分に受験に間に合います。科目ごとの勉強法はこの記事で詳しく解説しましたので参考にしてください。
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