仮面浪人を成功させる秘訣は?短い勉強時間でも合格できた体験記を交えて解説
「仮面浪人を成功せるための秘訣ってあるの?」
「大学に通いながらの仮面浪人に最適な勉強法って何?」
仮面浪人にをすることが決まった人なら誰もがこのような疑問を持つのではないでしょうか。
仮面浪人はかなり厳しい境遇になるので失敗できないというプレッシャーが大きくかかります。
何とかして次で受験を成功させたいと思うので、その秘訣や成功率を上げる勉強方法が気になるでしょう。
この記事では仮面浪人をして国立医学部に合格した筆者が仮面浪人を成功するための秘訣について、体験記を交えながら詳しく解説していきます。
また、成功するのに最適なスケジュールや最小の努力で合格できる勉強法も紹介していきます。
「仮面浪人を成功させる!」こんな強い気持ちを持っている人は、ぜひこの記事を読んでください。成功への道筋を示します。
仮面浪人を成功させる秘訣についてざっくり説明すると
- 仮面浪人の成功率は非常に低い
- 成功する人には特徴がある
- 1年を通して適切な勉強方法が存在する
仮面浪人を成功させるには
「仮面浪人に成功したい。でもどうすればいいの?」
仮面浪人をすることになれば一番に思うことではないでしょうか。仮面浪人に興味を持っているものの、実態を知らない人も多いのが現実です。
仮面浪人なら知っておきたい現実を解説していきますので、読み進めてください。
なお、この記事は大学に通いながら受験勉強をするタイプの仮面浪人について解説していきます。
大学をすぐに休学して予備校や純粋な浪人生のように自宅で勉強をするタイプの人向けではありませんので注意してください。
仮面浪人の成功率は10%以下といわれる
まず仮面浪人で伝えたいことは、10%以下といわれることもあるなど、成功率はかなり低くなっています。
仮面浪人とは大学に在籍しながら次の年度に第一志望の他の大学を目指す人のことで、日本語独自の表現で表しています。つまり、大学生という学生の立場で受験を目指す浪人生です。
大学生であるが浪人生という中途半端な立場が成功率を低くしている要因といえます。なぜなら、大学の単位を取るための勉強と受験勉強の両方をする必要があるからです。
そのために、具体的には仮面浪人の成功率は5~10%と一般的には言われるなど非常に低く、全国の大学に100人の仮面浪人がいれば、たった5人多くて10人程度しか望みを叶えられないのが現実です。
かなり厳しい目標になるので、受験のために今まで以上に気持ちを高めていくようにしましょう。
仮面浪人はなぜ成功率が低いのか
「仮面浪人はどうして成功率がこんなに極端に低いの?」
対策を練るために原因を知りたいと思うのではないでしょうか。その理由は大きく2つあります。
-
仮面浪人は勉強時間を確保するのが困難
-
受験を止めてもダメージが少ないので、モチベーションを持続できない
仮面浪人はあくまで大学生で浪人生ではありません。大学に在籍して授業を受けている以上、単位を取るための勉強をする必要があるのです。
大学の授業は今まで高校生までやっていた勉強内容とは大きく異なります。そのため、理解するためにかなりの時間を使わなければならず、受験勉強の時間があまり取れないのです。
その結果、受験勉強を思うようにできないので失敗してしまうのです。
他にも、モチベーションの維持が難しいことも挙げられます。浪人生は失敗をすれば来年も浪人をするか受験を諦めなければなりません。
しかし、仮面浪人は大学生であるので受験勉強をしなくても、単位さえ取っていれば卒業できます。
つまり、自分を追い込んで必死に勉強する姿勢を維持するのが困難なのです。 その結果、勉強に身が入らないので受験を止めてしまったり受験に失敗してしまったりするのです。
仮面浪人で成功する受験パターン
仮面浪人には成功しやすい受験パターンがあります。
例えば、京都大学や大阪大学、東北大学などの旧帝大、あるいは早稲田や慶応、同志社大学などから同じ学部の東京大学を目指すパターンです。
または、日本最高偏差値の東京大学に合格しても、医者などになりたい人が国立大の医学部を目指すパターンです。
仮面浪人の成功例はこの2つのタイプが多い傾向にあります。いえることは、どちらも目標がはっきりとしていることです。
目標がはっきりとしているのでモチベーションを維持しやすく受験勉強にも集中して取り組みやすくなるのです。
もちろん、これ以外のパターンでも十分成功できます。2つのパターンに該当しない人は、より志を高く持って受験に挑むようにしましょう。
そうすれば新たな成功例を作ることができます。
仮面浪人で成功する人の特徴
「仮面浪人で成功する人ってどんな人?」
仮面浪人で成功したいなら気になるポイントだと思います。実は仮面浪人で成功する人にはいくつか決まった特徴があります。
つまり、成功する人の特徴を真似ることで成功率を高められるのです。
もちろん、仮面浪人は周りに同じ境遇の仲間が少ないので精神的に追い込まれやすい状態にあります。そのため、かなり精神的なタフさが求められます。
必ずやり遂げるという強い意志が成功の源といえるでしょう。
では、具体的にどのような人が成功するのか説明していきますので、取り入れられる部分は取り入れてください。
大学の友達と適度な距離感を保つ
仮面浪人で成功するためには大学で作る友達と適度な距離感で保つように気をつける必要があります。
友達が多いことは決して悪いことではありません。しかし、仮面浪人中の人にとっては大学生活が充実し過ぎて受験へのモチベーションが下がる要因になってしまいます。
また、友達との距離を縮め過ぎて共に行動することが多くなると受験勉強の時間が減ってしまいます。
遊ぶ時間は勉強の疲れをリフレッシュする時間くらいに抑えなければ仮面浪人を成功させられません。
「楽しい時間は仮面浪人を成功させた後に取っておく」と心に決めて、大学の友達との距離はあまり縮め過ぎないようにしましょう。
大学の授業を詰め込み過ぎない
仮面浪人は大学の授業は必要最小限に抑えることが秘訣です。
大学1・2年生は授業をたくさん詰め過ぎる傾向にありますが、そうすると仮面浪人は受験勉強の時間が少なくなってしまいます。あくまで優先順位は①受験、②大学の単位の順番です。
必須の科目を落とさないように調整する必要はありますが、それ以上はできるだけ抱え込まないようにしましょう。
もちろん余裕があれば他の授業を取っても構いませんが、息抜きに勉強ができそうな科目に限るようにしてください。
苦手な分野や専門性が高い授業になるとそれに時間を取られてしまいます。もし、そのような授業を取ってしまった場合は欲張らずに単位の取得を諦めるようにしましょう。
仮面浪人していることを打ち明けられる人がいる
仮面浪人はかなりの孤独感を持つことになるので精神的に追い詰められます。それを防ぐためにも仮面浪人をしていることを打ち明けられる人を1人でも見つけるようにしましょう。
仮面浪人を成功させている人は本音で話せる相手が1人は必ずいるものです。精神的に参ってしまうと心が折れて受験勉強ができなくなってしまいます。
受験に集中するためにも仮面浪人を打ち明けられるくらい信頼できる相手を探してください。
何も大学の友達に限って探す必要はありません。新しい大学の友達に話しにくいのであれば高校時代の友達に話しても構いません。
しかし、大学の友達であれば大学の試験などで助けてくれるので、できるものなら大学の友達にも打ち明けられる相手を見つけてください。
友達なら仮面浪人の苦労を理解して助けてくれるので、大学の試験の負担を最小限に抑えられます。これも重要なポイントです。
ただし、仮面浪人しているからといって在学中の大学を悪くいうことは控えてください。本音を打ち明ける友達は在学中の大学が第一志望で思い入れがあるかもしれません。
それではトラブルのもとになってしまいます。仮面浪人はいかに精神面を安定させられるかが重要な要素です。自分に負担が跳ね返ってくるようなことはしないように気をつけてください。
時間の管理がうまい人
仮面浪人は高校や純粋な浪人生と違い勉強時間があまりありません。そのため、限られた時間を上手に工夫して管理できる人が成功しやすい傾向にあります。
自分だけで大学のスケジュールや状況に応じてバイトなどの予定を入れ、勉強の計画を立てなければなりません。
もちろん、通学などの隙間時間もいかに上手に利用して勉強時間を捻出できるかも成功に大きく左右します。
つまり、時間をトータル的に予定を立て、管理することが得意な人が有利になるのです。
仮面浪人の合格体験記や成功の秘訣について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
仮面浪人で失敗してしまう人の特徴
「仮面浪人で失敗する特徴的な人ってどんな人?」
成功させる人がわかれば、失敗する人の特徴も知りたくなると思います。
予備校生や高校生と比べて勉強時間の確保が難しくなるという事実を理解していない人や受験生気分が抜けてしまっている人は失敗しやすい傾向にあります。
ここでは警鐘を鳴らす意味も込めて具体的に説明していきますので、確認してください。
周りに流されやすい人
仮面浪人は周りに流されてしまうと失敗する可能性は一気に高まります。
周りの多くの人たちは受験を終えて大学の勉強やクラブ、バイトなどに時間を費やして大学生活を過ごしています。
しかし、仮面浪人は受験勉強を1人でしなければなりません。つまり、周りの環境に影響されず、かなり強い意志を持って努力をできなければ失敗してしまうのです。
サークルやバイトなどに打ち込み過ぎてしまう人
サークルやバイトなどに多くの時間を費やす人も失敗しやすいです。
仮面浪人の目標は次の受験で第一志望の大学に合格することですが、大学生活を楽しみ過ぎると目標へのモチベーションを低下させてしまいます。
サークルやバイトは息抜き程度に抑えられるかが成功させるポイントといえるでしょう。
なお、どうしてもバイトをしないといけない人もいると思います。そんな人は家庭教師や塾の講師など教育系のバイトをするのがおすすめです。
人に教えることで理解が深まるので受験に大いに役立ちます。バイトを探すときは教育系のものを中心に探すようにしましょう。
時間の管理が下手な人
仮面浪人は時間の管理が下手だとかなり不利になるので、失敗しやすくなります。
仮面浪人は大学の授業や経済的な状況などによって受験勉強の時間を確保するのが困難ですが、このことを理解していない仮面浪人は意外に多いです。
そのために仮面浪人の成功率は低調なのです。
また、時間の管理が上手にできないと勉強したいときにできないので、イライラして精神的にも追い詰められていきます。
そうすると、焦ってしまって余計に失敗の可能性を高める結果になるのです。
仮面浪人で成功する人の1年のスケジュールは?
「仮面浪人はどんなスケジュールを立てると成功しやすいの?」
1年は長いので、こんな疑問を持つ人は多いでしょう。
仮面浪人のメインは勉強ですが、直前期以外も気を張り過ぎていては精神的に弱くなってしまいます。
ここではベストな状態で受験できるように、1年のうちの節目を見ながら最適なスケジュールの目安を紹介していきます。
仮面浪人を決定する前
仮面浪人をするかどうか迷っている段階、つまり第一志望校の受験に失敗したすぐは仮面浪人をするかどうか決めなくても構いません。
精神的に落ち込んでいるので、適切な判断ができない可能性があります。夏前までは勉強に専念するのではなく、息抜きも必要です。
筆者は秋前に仮面浪人を決めましたが、それまではサークルやバイトにもある程度時間を使っていました。
仮面浪人を決めるまでは生活のリズムを崩さないようにだけは気をつけた生活をするようにしましょう。
仮面浪人を決定してから12月まで
仮面浪人は秋ごろには決める必要があります。そして、決定してから12月までは勉強中心のかなりハードなスケジュールを覚悟する必要があります。
生活が一変することや受験のプレッシャーなどから気持ちが苦しくなりますが、ここが踏ん張りどころです。
ここでどのようなパフォーマンスを発揮できるかが受験の成功のキーとなります。
気持ちを前向きにして勉強に集中するようにしましょう。
直前期(1月から3月)
直前期もひたすら受験勉強の日々であることは変わりません。ただし、ただ単に勉強だけに集中するのではなく、スケジュールにも気をつけなければならなくなります。
例えば、大学の試験とセンター試験や大学受験の日程が重なってしまうことがあるのです。
2学期制の大学に通っている場合はセンター試験と大学の試験の日程が、3学期制の大学の場合は国立の2次試験と大学の試験の日程が近かったり重なったりしてしまうケースがあります。
それぞれの試験によってはかなり忙しくなります。場合によっては休学も考える必要が出てきます。筆者の場合は、大学の定期試験と受験の日が重なったために休学することを決めました。
ここまでくればやり切るしかありません。自分の判断を信じて頑張りぬくようにしてください。迷いをなくすことが何よりも重要です。
仮面浪人で成功するために必要な勉強法は?
「仮面浪人で成功する人ってどんな勉強法でやっているの?」
仮面浪人ではどんな勉強なら成功するのか気になるのではないでしょうか。実は隙間時時間の使い方や自分の都合に合う教材を使うことが秘訣です。
ここでは筆者が仮面浪人を成功させるのに手ごたえを得た勉強法を紹介していきます。
なお、筆者は理系ですので理系の人はそのまま参考にしてください。文系の人にも参考になる科目があると思いますので、その科目を参考にしてください。
英語(国語)について
英語は毎日少しでも触れる習慣を作ることが大切です。 特に英文は読めば読むほど速く読めるようになっていきます。
一方、読まない放っておくとすぐに読めなくなってしまいます。
限りある勉強時間を有効に使うように、毎日少しでも触れておくようにしましょう。
国語も古典などは英文と同じです。毎日読んで慣れることでスピーディーにかつ正確に理解できるようになります。特に今と意味が違う言葉もあるので普段の取り組みが大切です。
仮面浪人は勉強時間が取れないので通学やバイトの通勤時間に時間が取れれば、そこで英語や国語に少しでも触れるようにしてください。
数学について
数学はほどほどに勉強することがおすすめです。
数学は問題を解こうと思えば1問にかなりの時間を要する科目です。一方で、現役時代にある程度固まっている方の場合は、やればやるほど伸びる科目ではありません。
そのため、現役時代にある程度の力がある人は、現状維持できる程度の勉強がおすすめです。
時間がないときにどうしても勉強したいと思ったときは、ペンやノートを使うのではなく頭の中で解法の要点だけを考えるようにしましょう。
なお、数学を今より伸ばさなければ合格が難しいという場合は、もちろん重点的に勉強する必要があるでしょう。
理科(社会)について
理科は努力の量と成績が比例しやすい科目ですので、めいっぱい勉強することがおすすめです。
化学は高分子化合物、物理は原子物理など手薄になりやすい単元が必ずあるはずです。そのような部分を徹底的に詰めることで成績をグッと高められます。
社会も同様で、年表や人物を覚えることである程度点数をアップさせやすくなります。
自分が覚えていない部分に焦点を当ててみっちりとやるようにしましょう。
予備校だけでなく通信教育も視野に入れよう
仮面浪人を考えている方の中には、予備校に通いながら学習を進めようと考えている方も多いのではないでしょうか?
ただ、仮面浪人をしながら予備校に通うのは肉体的にも精神的にも難しい場合も多いです。
そのため、仮面浪人をする場合の選択肢として通信教育も入れておくことをおすすめします。
プロからの指導を自宅や大学のスキマ時間で手軽に受けることができるため、時間に余裕のない仮面浪人生におすすめできる学習手段となっています。
下記では、通信教育各社の情報について詳細に解説していますので、通信教育での学習に興味のある方は、ぜひ一度ご覧になってみてください。
仮面浪人を成功させる秘訣についてのまとめ
仮面浪人を成功させる秘訣についてのまとめ
- 時間の使い方・管理がとても大切
- 「仮面浪人」であることを打ち明けられる人を探すことも重要
- 周りに流されると失敗しやすくなる
- 仮面浪人を成功させる勉強法を理解する
筆者の仮面浪人の体験記に書いてきた通り、仮面浪人は時間の使い方が成功を大きく左右します。
大学の授業や経済的な状況によって勉強できる時間にはかなり制限があるので、大学の授業を適度に取ったり通学やバイトの通勤の隙間時間をいかに使ったりするかがとても大切です。
また、仮面浪人であることを打ち明けられるような友達を探すことも重要といえます。孤独やプレッシャーでキツイ仮面浪人の精神面の支えになってくるからです。
しかし、親しい友達ができたからといって大学の友達と一緒に遊んだり流されたりしないようにしてください。
仮面浪人になると決めたらひたすら受験勉強に邁進しなければなりません。そして、仮面浪人に合った勉強法を取り入れることも成功の秘訣です。
ただし、どうしても忙しくて勉強が思うように進められない人は通信教育も考えてみてください。効率的に学習が進められるので仮面浪人の大きな助けとなって合格が見えてきますよ。