駿台と四谷学院はどちらがおすすめ?元生徒が比較し特徴・料金まで徹底解説!

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「駿台と四谷学院どっちに通うか決められない!」

「駿台と四谷学院はどんな違いがあるの?」

予備校に通いたい方の中には、駿台と四谷学院で迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では駿台と四谷学院を徹底比較します。

予備校としての特徴、講師の質、合格実績、費用、授業やテキストの質、サポート体制など、予備校選びの際に気になるポイントを詳しく解説します。

この記事を参考に、ぜひ自分に合った予備校を見つけてください!

駿台と四谷学院の違いについてざっくり説明すると

  • 駿台は東大合格者全国1位のハイレベルな予備校
  • 四谷学院は科目別能力別授業と55段階個別指導により、自分に合った指導が受けられる
  • 駿台と四谷学院でかかる費用に大きな差はない

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駿台と四谷学院の特徴を比較

まず、駿台と四谷学院の特徴を比較してみましょう。

駿台と四谷学院の特徴をまとめたものが以下の表です。

項目 駿台 四谷学院
特徴 大人数授業 少人数授業または個別指導
合格実績 難関校~最難関校に強い 幅広い層の受験指導に強い
校舎数 34校 30校
(個別指導専門教室が2校舎)
費用 約90~120万 約60~70万
授業時間 50分 60分
学習形態 集団授業 集団授業&個別指導
教材 テキスト
iPad
テキスト
スマホアプリ
漫画
雰囲気 レベルの高い生徒と競争 アットホームな雰囲気
悪い点 AO・推薦入試に非対応 最難関校に弱い

駿台と四谷学院は、両社ともに大学受験予備校として全国展開している有名予備校です。

どちらも国内トップクラスの大学合格実績を誇っていますが、予備校の性質としては全く異なり、それぞれの特色があります。

今回の記事では、駿台と四谷学院の特徴を比較し、それぞれどのような予備校なのか解説していきます。

駿台の特徴は?

駿台のロゴ 出典:駿台公式サイト

駿台の特徴として以下が挙げられます。

  • ハイレベルな生徒が集まる
  • 東大合格者数全国1位の実績
  • 理系難関校・医学部合格に強い
  • 100年以上の歴史を持つ予備校

駿台の大きな特徴としては「東大合格者全国1位を誇る、圧倒的な合格実績」が挙げられます。

「理系の駿台、文系の河合塾」とも呼ばれており、駿台には、特に理系で学力の高い生徒が多く集まっています。

駿台では、特に医学部医学系の合格実績が多く、2021年には国公立大の医学部医学科に1,905名の合格者を出しています。

難関校を目指すコースが充実しており、実績も高い予備校です。

講師もテキストも質が高い

駿台は全国の予備校の中でもトップクラスの講師陣が集結していることも特徴です。

受験業界で「神」と称されている山本義隆や、霜栄などの講師の対面授業を受けることができます。

また、駿台はオリジナルテキストも評価が高く、特に物理や数学は「本質から理解できる」と好評です。

駿台のテキストを徹底的にやり込めば、確実に偏差値が上がると言えます。

四谷学院の特徴は?

四谷学院のロゴ

出典:四谷学院公式サイト

四谷学院の特徴として以下の4点が挙げられます。

  • 様々な学力の生徒があつまる
  • 現在の学力に合った、きめ細かいクラス分けの科目別能力別授業と、自分のペースで進められる、55段階個別指導が特徴的
  • 幅広いレベルの生徒の学力を伸ばせる
  • 比較的新しいがどんどん力を伸ばしている予備校

四谷学院の特徴として「集団授業と1対1授業のハイブリッドであること」が挙げられます。

他の予備校とは違い、四谷学院は生徒と講師の距離が近い点が魅力です。気軽に質問ができたり、1対1で苦手な部分を指導してもらえたりするため、不得意科目の学力も伸ばしていくことができます。

また、四谷学院では、テキストは基本的に生徒が自分で進めるスタイルを取っています。

その他にも、四谷学院のオリジナル教材では、スマホ教材を使った学習もあります。

間違った問題だけをやり直す機能、問題からいくつか選んでオリジナル問題集を作る機能などがあり、非常に便利です。

また、授業の理解度を確認するテストでは、解けるまで確認を繰り返す形式になっています。

駿台と四谷学院の合格実績を比較

ここからは、駿台と四谷学院の合格実績を比較してみましょう。

駿台は日本トップクラスの合格実績を誇る予備校であり、2020年度は以下のような素晴らしい合格実績をを上げています。

2020年度入試合格実績

学校名 駿台
東京大学 1,373名
京都大学 1,473名
東工大 385名
一橋大学 344名
早稲田大学 4,028名
慶応義塾大学 3,019名
東京理科大学 4,684名
上智大学 1,102名
国公立医学部医学科 1,905名
私立大学医学部医学科 2,824名
国公立歯学部 167名

四谷学院は合格実績を体験記という形で公開している

一方、四谷学院の合格実績は、人数で公表するのではなく、合格した本人の顔写真付き合格体験記という形で公開しています。

これは、四谷学院の合格者が少ないわけではなく、四谷学院が、合格者数の人数を公表することは、予備校の真の実績の示し方としてふさわしくないと考えているからです。

駿台の合格実績は、駿台グループの在籍生や講習の受講生の実績を公開しており、模試のみの受験生は実績に含めていません。

しかし、大手予備校の中には、模試を受けているだけの特待生も合格実績に含んでいるところがあると言われております。

四谷学院では、そのように塾に通って成績を伸ばしたわけではない生徒の合格まで実績に含むことをしていないのです。

また、四谷学院では、予備校選びをする際には「その予備校でどんな人がどれだけ成績を伸ばしたのか」という体験記こそが、予備校選びの際に本当に参考になるものだと考えています。

そのため、四谷学院では、合格体験記の掲載に力を入れていると考えられます。

駿台と四谷学院の料金を比較

ここからは、駿台と四谷学院の学費、初期費用、模試費用、夏期・冬期講習費用など、料金面を比較していきます。

駿台の料金は?

ここでは、上位国公立・早慶の狙う受験生のコースを紹介します。

なお、下記の授業料に加え、入学金(現役生30,000円、高卒生100,000円)、模試費用(現役生のみ)、夏期冬期講習料金がかかります。

  • 現役生
コース 特徴 年間授業料(税込)
スーパー数学IAⅡB 難関大学の現役合格を目指す学力上位の高3生を対象に、数学ⅠAⅡBの応用問題を中心に授業を進めます。 182,000円
スーパー現代文 基礎から学べびますが、東大、早大などの難関大までを目指すコースです。慶應大学の小論文入試の説明問題対策も行っています。 159,600円
スーパー物理 高校物理の全範囲を学びます。さまざまな入試に対応できるレベルの学力を養えるコースです。 182,000円
スーパー早慶大日本史 早慶大文系学部の過去17年分の問題を分析して構成した授業を受けられます。 182,000円
スーパー早慶大世界史 早慶大の世界史に出題される難問、時事問題に対応できる力を養います。 182,000円
スーパー英語総合 前期は高2までの内容を復習し、後期はさまざまな形式の問題読解を行います。 182,000円
  • 高卒生
コース 特徴 年間授業料(税込)
スーパー国公立文系コース 難関国公立大を目指し、弱点の補強から入試対策までをバランスよく進めたい方向け 860,000円
スーパー国公立理系コース 弱点をしっかり補強し、共通テストでの高得点、個別(2次)試験での論述に対応できる力を養います。 860,000円
スーパー早慶大文系 早慶の過去問を分析して作られたカリキュラムにより、弱点を克服し早慶合格のために実践的な講義を行います。 790,000円
スーパー早慶大理系 駿台独自のカリキュラムで、弱点の克服と学力強化ができ、早慶合格が目指せる力が付きます。 790,000円

四谷学院の料金は?

四谷学院の特徴は、科目別能力別授業と55段階個別指導です。

費用は学習スタイルやコマ数によって異なりますが、だいたい以下のようになります。

なお、下記の授業料に加えて、入学金(現役生33,000円、高卒生100,000円)がかかります。

また、場合によっては55段階オプション料金、夏期冬期講習料金が必要です。

  • 現役生
コース 年間授業料(税込)
週1コマ 90,200円
週2コマ 178,200円
週3コマ 261,800円
週4コマ 330,000円
週5コマ 391,600円
週6コマ 451,000円
週7コマ 404,800円
週8コマ 448,800円
週9コマ 501,600円
週10コマ 554,400円
週11コマ 607,200円
週12コマ 660,000円

※諸経費…24,200円(進路情報冊子代、プリント代、光熱費、冷暖房費、通信費)

※週7コマ以上は授業料が20%割引

※料金は全て一括払いの場合

  • 高卒生
コース 年間授業料(税込)
東大理系(特選)
京大理系(特選)
東工大(特選)
574,000円
北大理系
東北大理系
名大理系
阪大理系
神大理系
広大理系
九大理系
574,000円
国公立理系 4-5教科型 574,000円
国公立理系 3教科型 555,000円
東大医学部(特選)
京大医学部(特選)
国公立医学部
国公立歯学部
国公立薬学部
国公立看護医療学部
574,000円
早慶理系
関関同立理系
私立理系 
理系2科目型
560,000円
早慶理系
関関同立理系
私立理系 
理系1科目型
550,000円
私立医学部 560,000円
私立薬学部 550,000円
私立歯学部
私立農獣医学部
私立家政系(英国理型)
私立看護医療
550,000円
東大文系(特選)
京大文系(特選)
一橋大(特選)
569,000円
北大文系
東北大文系
名大文系
阪大文系
神大文系
広大文系
九大文系
569,000円
国公立文系 4-5教科型 569,000円
国公立文系 3教科型 550,000円
早慶文系
関関同立文系
私立文系
550,000円
早慶文系
関関同立文系
私立文系
英国社型
565,000円

※諸経費
私立型…69,800円
国公立型…74,800円
(テキスト代、テスト代、55段階テスト代、進路情報冊子代、通信費、冷暖房費、施設維持費など)

※料金は全て一括払いの場合で税込です

駿台と四谷学院の学費を比較するとやや四谷学院の方が安いと言えますが、実は両校でかかる費用には大きな差はありません。

四谷学院の方が追加でかかる費用が多いため、費用を合計すると両校とも同じような額になります。

なお、四谷学院の場合、学費と諸経費は別請求になっていますので注意が必要です。

駿台と四谷学院の授業やテキストを比較

ここからは、駿台と四谷学院の授業の内容やテキストの質について比較していきます。

駿台の授業やテキストは?

駿台の授業・テキストの特徴として

  • 有名講師による双方向授業
  • 難関校~最難関校の対策が充実
  • テキストも参考書も好評
  • ハイレベルな模試で着実に力がつく

この4点が挙げられます。

この4点について、それぞれ詳しく解説していきます。

有名講師による双方向授業

駿台は全国有数の有名講師によるリアルタイム授業を受けられるのが大きな売りとなっています。

駿台は河合塾、代ゼミと合わせて「3大予備校」と言われています。 それだけに講師の講義は特に評判がよいのが特徴です。

特に、数学、英語、物理は基本から本質までしっかり理解できる講義で好評を得ています。

例えば物理では、ただ公式を丸暗記させるのではなく、微分積分を用いて解説するなど、大学入学後にも役立つレベルの高い講義を行っています。

大手予備校でありながら講師と生徒のコミュニケーションが多めであること、講義が50分なので寝てしまうことも少ないなど、学習しやすい工夫も施されています。

難関校対策が充実

駿台は、東大、京大、医学部をはじめとした難関校の対策コースが充実しています。

東大は御茶ノ水3号館、京大は御茶ノ水2号館、医学部は市谷校舎と、校舎規模で専門的に扱っており、このような校舎では、志望校の過去問を研究しつくしている専門の講師陣によって多くの講座が行われています。

駿台では、100年の指導実績から、問題の解き方だけではなく試験への取り組み方など、独学では身に付きにくい実践的な内容も指導しているのが特徴です。

また、難関校を志望する場合、校舎に同じ志望校の生徒が集まっているわけですので、切磋琢磨しながら勉強することができます。

さらに、校舎には志望校を調べつくしてある情報誌も置いてあります。このように、駿台では受験勉強のモチベーションを上げる環境が整っていると言えるでしょう。

テキストも参考書も好評

駿台のテキストは最新の出題傾向を研究し独自に制作されたもので、質がよいと生徒たちから好評を得ています。

また、駿台文庫から出版されている参考書も口コミでの評価が高いものが多く、特に英語、古文、現代文、物理の評価が高くなっています。

駿台の授業では、前期は基礎・後期は応用を学びます。一年間、良質なテキスト・参考書を利用して学ぶことで、基礎・応用ともに最大限の学力を身に付けることが可能です。

ハイレベルな模試で着実に力がつく

駿台では、記述式・マーク式の模試をさまざまな実施しています。毎日のインプットと毎月のアウトプットにより、学力が身に付きやすいカリキュラムになっています。

その中でも「駿台全国模試」は他社の模試を含む大学受験模試の中で最難関 と言われており、受験生のレベルも高いため平均点が非常に高くなることで有名です。

そのため、偏差値50程度(平均点)でも高得点になるため、千葉大や筑波大など上位国公立大学のA~B判定が出ます。

駿台全国模試は、難関校志望の生徒にとってはうってつけの模試だと言えます。

駿台全国模試以外にも、駿台では、夏と秋の2回ある「東大実践模試」をはじめ、志望校別模試のクオリティが非常に高いことで有名です。

また、模試の直後の授業では、各教科の先生たちが模試の解説をしてくれるので、点数の取り方がわかるようになります。

四谷学院の授業やテキストは?

四谷学院の授業は「ダブル授業」であることが売りの一つです。

ダブル教育とは「科目別能力別授業」と「55段階個別指導」の二つが柱となっている教育方法です。

また、この二つに加えて「生徒と講師の距離が近い」という計3点の特徴が四谷学院の主な魅力です。

これら三点について詳しく見ていきましょう。

科目別能力別授業

四谷学院では、授業での疑問点がそのまま残ってしまうことがないよう「科目別能力別授業」を導入しています。

これは、志望校別や教科別で在籍するクラスが決まるのではなく、科目の習熟度によって科目ごとに「標準クラス」「基礎クラス」「選抜クラス」から自分の理解度にあったクラスで学習できるというものです。

このようなシステムにより、自分の得意・不得意に応じた授業を受けられ、授業を十分に理解して無理なくレベルアップしていくことができます。

今のクラスでの授業をしっかり理解して理解度が上がった場合、月に一度行われるレベル診断テストで合格すれば、一つ上のクラスに移動できます。

他の大手予備校では、クラス分けの頻度が少ないため、なかなか自分に合ったレベルの授業が受けられないのがデメリットです。

しかし、四谷学院なら、月1回という高頻度でクラス分けテストがあり、常に自分のレベルに合った授業が受けられるため、気持ちが緩むことなく授業が受けられます。

55段階個別指導

授業を受けてインプットができていても、それだけではテストでよい点数は取れません。

学んだ知識を定着させてテストでよい点数を取るには、十分な演習を行い、学んだものをアウトプットすることが必要です。

そのため、四谷学院では「55段階個別指導」を行っています。55段階に分けたプログラムに沿って講師から直接指導を受け、講師とやり取りを重ねていくことで、自分で解答を考える力が付いていきます。

55段階個別指導では、生徒が問題を解くと講師がその場でチェックし、わからなかったところや間違ったところを個別指導するため、弱点がそのまま残ってしまうことはありません。

55段階個別指導は、中1レベルから始め、少しずつレベルを上げていき東大レベルまで指導を受けられるので、全ての受験生に対応している指導法です。

小規模クラスによる授業

四谷学院は集団授業と個別指導の組み合わせで授業を行っています。集団授業も20人~30人の小規模クラスなので、生徒と先生の距離が近いことが四谷学院の魅力です。

小規模クラスの場合、先生から顔を覚えてもらえます。また四谷学院では個別面談も多いことから、生徒が「先生やチューターと話しやすい」「わからないところを質問しやすい」と感じられる環境になっています。

また、少規模クラスでは生徒同士はお互いの顔を知っているので、休んだらすぐわかります。

そのため、小規模クラスは「なるべく休まないで授業を受けよう」という積極性が生まれるのがメリットです。

小規模クラスでは友達もできやすいことから、友達と一緒に勉強することで刺激になり、やる気が高まる効果もあります。

駿台と四谷学院のサポート体制を比較

駿台も四谷学院も、どちらもTA(担任)制度があるなどサポート体制が十分あります。

その他にはどのようなサポート制度があるのか比較してみましょう。

駿台のサポート体制は?

駿台のタブレット配布

画像出典:駿台パンフレット

駿台では、2020年にICT化に力を入れたことにより、さらに勉強がしやすくなりました。

一人に1台タブレットが配布され、AI教材を取り入れたことで学習環境がさらに整い、効率的な勉強ができるようになっています。

独自質問システム「manabo」では、疑問点を大学生や大学院生講師が答えてくれます。

わからないところがあれば、24時間365日、いつでもスマホで気軽にチャットや通話で質問できます。

オンラインになっている講師がいればすぐに解説を受けられるため、わからないところをすぐに解決できる便利なシステムです。

また、駿台ではICT化によって教材の一部がデジタル化されたため、重い教材を持ち運ぶ必要がなくなり、通学が楽になりました。

さらに、駿台の自習室はもともと質が高いと評判でしたが、学習環境はさらによくなっています。

四谷学院のサポート体制は?

四谷学院は面談が丁寧なことが特徴で、5月・7月・9月・11月に個人面談があります。

これは、他の大手予備校と比べても頻度が高く、四谷学院ならではのサポート制度だと言えるでしょう。

個別面談では、志望校の最新の出題内容や、推薦・AO入試での面接試験や小論文についての傾向や対策、先輩の合格体験談など、さまざまな情報を得ることができます。

また、定期的に担任と話す機会を設けてもらえるため、他の予備校よりも学習意欲が継続しやすいとも言えます。

手厚い個別サポート制度が整っているのが、四谷学院の魅力です。

駿台と四谷学院のデメリットを比較

予備校を選ぶ際は、デメリットもしっかり理解しておくことが重要です。ここからは、駿台と四谷学院のデメリットを比較していきます。

駿台のデメリットは?

駿台のデメリットはどのようなものなのでしょうか。

有名講師が少ない校舎も

駿台は多数の有名講師が在籍していますが、有名講師は都心の校舎で授業をすることがメインです。そのため有名講師の授業が少ない校舎があります。

都心以外の校舎では、お目当ての講師の授業が受けられない可能性があるのはデメリットだと言えます。

駿台では映像授業により一部の有名講師の授業を受けられますが、駿台の売りは質の高い対面授業です。映像授業だと駿台本来の授業のよさを感じにくいかもしれません。

講義レベルが高くついていくのが大変

駿台は講義のレベルが高いことが特徴です。そのため予習と復習の負担は大きくなってしまいます。

また、駿台では、基礎学力がついていない状態で入校すると、講義についていけず挫折してしまうケースもあります。

ただ、毎回予習復習をこなすことができ、自習もできる生徒であれば、駿台の環境では確実に成績が上がります。

駿台は真面目にコツコツ勉強できるタイプの生徒におすすめできます。

サポートが少なく堕落する?

駿台は生徒数が多いため、チューターのサポートの質は個別指導塾よりも若干落ちる傾向にあります。これは全ての集団予備校に言えます。

手厚いサポートを受け、サポーターと二人三脚で勉強を受けたい生徒にとっては向いていないと言えるでしょう。

また、コースによっては土日に授業がないものもあり、四谷学院と比較すると拘束時間が短いため、だらけてしまうこともありえます。

四谷学院のデメリットは?

四谷学院のデメリットはどのようなものなのでしょうか。

独学の勉強時間が減る傾向にある

四谷学院の自習用テキストは、解説が簡潔すぎる面があり、一人で勉強するには理解しにくいと言えます。

ただ、このテキストは「授業ありき」の解説になっているので、授業をしっかり聞けば内容が理解できるでしょう。

また、授業以外の時間も55段階個別指導のための勉強をします。自分の勉強をする時間が他の予備校に比べなかなか取れないのはデメリットになる人もいます。

週の時間割は土曜日も含め朝から夕方まで組まれており、授業と授業の間の自習時間もカリキュラムに入っています。

そのため、自分で勉強を進めるのが性に合っている人にとっては、四谷学院の学習システムはストレスに感じてしまうかもしれません。

テストの採点に時間がかかる

四谷学院では個別指導の際、テストを丸付けしてもらうときは自分の答案を提出して返却を待つのではなく、採点官の前に答案を持って並び、採点をしてもらう順番を待つようになっています。

この採点の待ち時間に時間が取られるため、勉強がしにくいという声もあります。

自社の模試がない

四谷学院では自社による模試がありません。そのため、模試をうけたい場合は河合塾や駿台といった他の予備校の模試を受けることになります。

そのため、模試を受けたあと、解けなかったところの解説などの対策が河合塾や駿台のようにしっかりできるのか不安を感じてしまうケースもあるでしょう。

学割がきかない

予備校に通っている浪人生にとって、学割が効くかどうかは大きな問題です。

四谷学院は学校法人ではなく株式会社が運営しています。通学定期券は学校法人が運営している学校に通っている場合に発行されるため、四谷学院に通っている浪人生は通学定期券を買うことができません。

また、学校法人の予備校のみに学割を設けている店舗や施設を利用する場合も、四谷学院の生徒は学割を利用することができません。

駿台と比べると、浪人生の場合は学割が使える機会が少ないため多少出費が多くなってしまうことが考えられます。

駿台と四谷学院はどちらがおすすめ?

ここまで駿台と四谷学院を比較してきましたが、どちらに通うのがよいのでしょうか。

予備校を選ぶときは、自分の性格や自分に合った勉強の進め方を把握しておくことが必要不可欠です。

そこで、駿台がおすすめな人、四谷学院がおすすめな人をそれぞれを解説します。

駿台がおすすめな人

駿台がおすすめな人は、以下のような人です。

  • 超難関校を目指している生徒
  • ある程度の学力がついている生徒
  • レベルの高い仲間と切磋琢磨して成績を上げたい生徒
  • 自分で勉強のスケジュールを立てるのが得意な生徒
  • 対面授業で刺激を受けることでモチベーションを維持したい生徒

駿台の強みは、通っている生徒の学力が高いことと、質の高い対面授業が受けられることです。

サポート面では、ある程度のサポートはありますが、大手予備校である分四谷学院と比べると不十分な面があります。

そのため、駿台は、一人で学習計画が立てられ、コツコツ勉強できるタイプの人におすすめできます。

四谷学院がおすすめな人

四谷学院がおすすめな人は以下のような人です。

  • 得意・不得意を見極めたうえで勉強を進めていきたい人
  • 人に見てもらいながらレベルアップしていきたい人
  • アットホームな雰囲気が好きな人
  • 推薦・AO入試を検討している人
  • 科目によって出来に差がある人

難関大学を受ける場合でも「英語は得意だけど数学は苦手」など、科目の得意不得意に差がある人は少なくありません。

四谷学院は科目ごとに自分のレベルに合った授業が受けられ、個別指導でも苦手な部分をじっくり学べるため、得意不得意に差がある人におすすめです。

駿台と四谷学院の口コミ・評判

ここでは、実際に駿台や四谷学院に通われていた方の評判・口コミをいくつかご紹介いたします。

実際に通っていた方へも、直接インタビューしてみました!

駿台の評判・口コミ

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矢野雄己

浪人時代に駿台に通っていました。

駿台は安定した合格実績があるので、授業の内容を信頼して最後まで頑張り抜くことができました。

教室で授業を受けると、講師との距離が近く、ライバルからの刺激も受けやすいです。

第一志望は譲れないという方におすすめできる予備校だと思います。

実際に駿台に通っていた方の口コミはネット上でも以下のようなものがあります。

レベルが高い講師の人が多く、偏差値も相当上昇した。指導は凄く熱心だった気がします。

塾ナビ駿台受講者の声

生徒が多すぎて、先生との連絡が取りにくい。質問に行っても、生徒がずらりと並び、時間切れになることが多かったのが残念。

塾ナビ駿台受講者の声

上記の口コミから駿台のレベルの高さが伺えます。

学習レベルの高い環境で勉強をしていきたいと考えている方には非常におすすめできる予備校でしょう。

四谷学院の評判・口コミ

現役時は理系科目に穴が多く思うように伸びませんでした。四谷学院で基礎から学んだのが伸びた理由、東大模試の判定もEからAに。先生方の丁寧なご指導のおかげで合格できました。

四谷学院利用者の声

特に良かったのは55段階の英語、自分の答案を客観的に見てもらえ自分の思考を伝える力が上がりました。現役時はEだった阪大模試の判定もAに。この予備校で良かったと思いました。

四谷学院利用者の声

先生から1対1で自分の弱点を客観的に見つけてもらえる55段階は、受験に必要不可欠な対策でした。おかげで、総合偏差値50台→73、国語40台→71に。確かな学力が身につきました。

四谷学院利用者の声

実際に四谷学院を利用している方の口コミを見ると、「55段階個別指導」に効果を感じる方が多かったです。

駿台と四谷学院の違いについてまとめ

駿台と四谷学院の違いについてまとめ

  • 駿台は独自の研究に基づくテキストを作成しており、質の高さは評価が高い
  • 四谷学院は少規模クラスの授業と個別指導で学習しやすい環境を作っている
  • サポート体制を比較すると、四谷学院の方が手厚いサポートが多いと言える

駿台と四谷学院の特徴を比較してきました。

駿台は3大予備校の一つであり、有名講師による質の高い授業が有名で、難関校を目指すレベルの高い生徒が集まっています。難関校対策も充実しており、東大合格者全国1位という合格実績もある予備校です。

一方、四谷学院は集団授業と個別指導の組み合わせにより、一人ひとりの得意不得意に合った学習ができる環境であると言えます。また、講師と生徒の距離が近いので、手厚いサポートを受けられるのもメリットです。

予備校は、自分の性格や勉強の仕方に合ったところを選ぶことが重要です。ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてみてください!