ブンブンどりむの効果は?評判の高い添削指導の実態を担当者に直接インタビュー!
「ブンブンどりむ」は小学生向けの作文に特化した通信講座として、長年支持を得ています。
「声に出して読みたい日本語」がベストセラーとなった齋藤孝先生が監修した講座であり、平均提出率が2~3割の通信教育のなかで驚異の80%以上の課題提出率を誇る満足度の高いサービスでもあります。
グローバル化・AI技術発達など流動的な社会の変化の中で、多くの企業は自分の頭で考え表現できる人材を求めており、小学生からの思考力・表現力向上は社会で生き抜く強い武器となります。
今回学びTimesでは、ブンブンどりむご担当者様に講座の特徴や魅力、小学生の60%以上が苦手とする作文が好きになる秘訣についてお伺いすべく直接取材をしました。
取材の結果、子どもたちに真摯に寄り添う姿勢や講座の理念、添削指導のこだわりや教材に懸ける思いまで詳しくお伺いすることができました。小学生をもつご家庭必見のインタビューです!
ブンブンどりむとは
どりむ社が提供する作文に特化した小学生向け通信教育サービス。どりむ社が30年近くにわたり培ってきた豊富な作文指導実績に加え、『声に出して読みたい日本語』(草思社)など数々のベストセラーで知られる“国語力の達人”齋藤孝先生(明治大学教授)が監修している。
小学生の「書く力」を軸に、「考える力」「読解力」「想像力」を育む工夫が数多く凝らされた教材として高い人気を博している。
ブンブンどりむの学習カリキュラムとは?
本日は、お忙しい中取材のご対応をしていただきありがとうございます!学びTimesを運営しております株式会社ベンドの古田と申します。
今回の取材を通じて、ブンブンどりむの特徴や魅力について多くの読者の方にお伝えしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
ブンブンどりむの飯塚と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
本日は質疑応答形式でのインタビューをさせて頂きたく存じます。では早速1つ目の質問に移らせて頂きます。まず、ブンブンどりむの特徴について教えてください。
ブンブンどりむでは自分の言葉で発信できる力(コミュニケーション能力・表現力)をつけることを大きな目標とし、この力を培うための教材や添削指導を提供しています。
子どもの頭の中に、自分自身の考えや発想が浮かんでも、言葉にできなければ、相手にうまく伝えられません。「言語化して相手に伝える能力」をつけるのに最適な教材は「作文」と考えております。
市販の教材とはどのように違うの?
作文力を伸ばすことを主眼に置いた通信教育は珍しいと思いますが、市販の作文ドリルにはないメリットを教えていただきたいです。
ブンブンどりむで作文を提出する大きなメリットはお子さまがアウトプットしたものを第三者に読んでもらえることです。
例えば、お子さまと近しい関係では、話す際に子どもの言った内容を「察する」ことができます。お子さまのことを知らない第三者に文章をみてもらうことで、現在の表現力を客観視することができます。
弊社の添削者に読み込んでもらい、何度も書くことで、「自分の考え」を表現できるようになります。
例えば市販のドリルで習う漢字やことわざには正解があります。知識をインプットするための反復練習として、ドリルは効果的です。
一方、作文の答えは一つではなく、子どもが書いた作文は全てが正解と言えます。市販のドリルと異なり、お子さまの一人ひとりの文章に目を通し、さらなる表現力向上のためにアドバイスできるのが強みであると考えています。
ブンブンどりむは小学校の国語に対応したもの?
ブンブンどりむは小学校の学習のどの範囲までカバーできるのでしょうか?
私たちは作文を国語の教科の一部として捉えておらず、教科の枠を超えた力をつけることを目指しています。「コミュニケーション能力」をつけることを目的としており、国語の教科学習をカバーすることを一番の目的とはしていません。
国語のテストで良い成績を獲得する力ではなく、もっと大きな力、つまりこれからのお子さまの人生に直結する力を身につけることをねらいとしています。
学校教育における国語の授業では「1年間でこれだけの語彙をつけ、指定の文章を読む」ことを目的としています。
一方で弊社では学年の枠にとらわれない指導を提供しています。小学3年生であっても苦手意識がある場合、本人の希望によっては2年生対応コースから始めて自信をつけてもらうこともあります。
私たちは「教科の成績アップ」ではなく、「言葉で説明する力」を身につけることを目指しています。
この力は国語のみならず、例えば算数や数学の考え方を言葉で説明する力にも繋がり、全科目に通ずる力といえます。
繰り返しになりますが、「知識をつける」ではなく「どのように考え、表現するか」を身につけるための教材です。小学1~6年生までコースを設定していますが、そこにとらわれずに学ぶことも可能です。
低学年と中学年の教材の問題には大きなレベル差があるわけではなく、どの学年のお子さまも安心して使えます。強いて言えば、学年に応じた習得漢字を使っていることが違いと言えるでしょうか。
作文というと国語という科目のみをイメージしていましたが、全科目に通じる力を身につけることができるんですね!
講座のこだわり・特徴
講座の特徴に関して、お伺いできればと思います。
紙テキストと提出課題(添削)がブンブンどりむの学習の二つの大きな柱です。副教材として、テキスト以外にドリルや絵本などがつきます。
流れとしては
①テキストの見開き1ページを毎日10分学習し、学んだことを使って文章を作ります。
②実際にチャレンジしてもらった課題を弊社で添削し、アドバイスを添えて返却します。
学習カレンダーに沿って、無理なく1日10分で学習できるように設計しています。
テキストは「4つのランド」で構成されています。コースによって違いはありますが、主に、「あたまランド」では読む力と記述力を、「かきかたランド」では文章の書き方を、「こころランド」では詩など名文を読むことで想像力や情操を、「ものしりランド」では思考力を養います。
さらに、副教材などで社会・理科の知識を落とし込むことで、子どもたちの視野を国語以外に広げ、教科の壁をこえて表現力を身につけます。
作文は、語彙力や書く力はもちろんのこと、構成力・思考力・読解力・想像力など、表現力以外の力も必要になります。これらの力を過不足なく養うことで、作文力を感覚的ではなく論理的に鍛えることができます。
ブンブンどりむの学習サポート体制について
添削指導のこだわり
ネットでも評判の高い添削指導のこだわりについて教えて下さい。
ブンブンどりむの添削指導の大原則は「ほめて伸ばすこと」 です。 そこを軸にして、お子さまが書いた内容に沿って添削をします。
例えば頻出の「体験作文」はお子さまがそれぞれのエピソードを書いてきます。ブンブンどりむでは、お子さまが何を伝えようとしているのかを捉え、その気持ちに寄り添ってほめます。一人ひとりに応じて指導することを一番大事にしています。
また、ブンブンどりむの添削指導の特徴として、単なる〇×の採点とは違うということが挙げられます。
表記や文法の間違いの指摘もしますが、テーマに対して「どのように書いたのか読み込み、書けたところをほめ、さらに一歩ステップアップするためのアドバイスを伝える」ことを大切にし、指導がハウツーにならないように努めています。
例を挙げると、テーマに対して否定的に書いてくるお子さまもいますが、書いた内容自体を否定することはありません。否定する理由や根拠をしっかりと伝えるようにアドバイスをします。
保護者からは「もっと厳しく指導をしてほしい」と言う声も一定数あります。もちろん、そうした指導も一つの方法ではあります。しかし、アドバイスばかりの指導は、子どもたちにとって苦痛になり、モチベーションが下がる要因となります。子どもたちの多くは、おそらく最初は自ら進んで書いていませんからね(笑)。
コミュニケーション能力向上に手っ取り早い学習方法はありません。 じっくり取り組む必要があります。
子どもたちの意欲を喚起するためにも、長期的な能力向上のためにも厳しい指導に転換することは考えていません。
添削・教材以外のサポート体制
他社通信教育にはない強み・サポート体制についてお伺いできればと思います。
教材と添削以外にも複数用意しています。
弊社では、保護者向け、子ども向けに情報誌を発行しており、優秀な作文を掲載することでお子さまの「成功体験」を後押しします。お子さまにとって成功体験の獲得は将来的にも非常に大切です。なるべく多くのお子さまが受賞できるよう心がけています。
また、学年によってテーマを決め、原稿用紙3枚、あるいは、5枚で書いてもらい、コンクールも開催しています。優秀者は小学生新聞に掲載され、監修の齋藤先生からのコメントをいただけます。
そして、3月号では通常と異なる企画を実施しています。作文は基本的に点数化できず、正解がありませんが、3月号では「作文力判定テスト」を実施し、細かい基準を設け、作文力の到達度を知ることができるようにしています。
「上達度を知りたい」という保護者の要望に応えるねらいもありますが、「4月からこのくらい力がついているね」と成長を実感でき、達成感を親子ともに味わってもらえる良い機会でもあります。
他社と同じように、課題提出でゲットできるポイント制も採用しています。ポイントをためれば賞品と交換できます。期限内に提出したらポイントが倍になる、など日々の勉強のモチベーションにつなげています。
3か月、6か月、1年と期間を区切り、連続提出者を表彰したり、コースごとに、情報誌に優秀作文を掲載したりするなど、モチベーション維持の施策を多くとっています。
さらに、中学入試でも出題される時事問題に敏感になるために、高学年には時事に関する冊子等も提供しています。
高い課題提出率の秘訣は?
ブンブンどりむの添削課題提出率は80%以上と高水準をキープしていますが、その秘訣を教えてください。
「認めてもらえること」と「ほめてもらえる」ことでお子様のモチベーションを維持できているからだと考えています。
学校の国語の授業以外で「自分の文章を読んでもらえている」と実感できる機会は小学生にはなかなかありません。誰かに読んでもらい、ほめられ、認められることは「次はこう書こう! こういう表現を使おう!」という次の文章作成の原動力になります。
他社の通信教育の添削指導の提出率は2~3割とも聞きますから、弊社の80%以上の提出率は大きな強みと言えるでしょう。
もちろん、添削者の確保と研修、添削後のチェックなど、大変ではありますが、私たちは 「子どものコミュニケーション能力をのばすこと」を念頭に置いているので、なるべく提出してもらおうと奮闘しています。
提出してもらう秘訣は、指導に偏らず「もう一歩ステップアップするためのアドバイス」をすることです。これが子どもたちに受け入れてもらえるコツだと考えています。「たくさんほめてもらえ、あと少し文章がうまくなるためのコツを教えてもらい、次に実践する」この繰り返しで徐々に力をつけていきます。
ブンブンどりむを始めてから積極的に読書感想文や自由研究コンクールなどに応募するようになり、結果を出している子どもたちが数多くいます。このように、教材を通じて作文に対してポジティブに向き合ってもらえたら幸いです。
1日10分で勉強が完了するって本当?
継続して小学生が勉強できるノウハウを教えてください。
ブンブンどりむでは1日見開き2ページ分を10分として、1か月でテキストと副教材が終えられるようなカリキュラムを組んでいます。 学習カレンダーを用意しているので、それにそって進められます。
今の小学生は忙しいことが多く、1日10分は適当な時間だと考えています。 小学生にとっての貴重な時間を、作文以外のお稽古事や他の勉強にも全力で取り組んでほしいと考えています。
私たちは、あくまで「表現力」をつけるための10分間を用意してもらうというスタンスでいます。「毎日たった10分だけ?」と思われるかもしれませんが、これが他の習い事などと並行してブンブンどりむを続けられるコツです。
ブンブンどりむの費用について
ブンブンどりむの年間受講費(小2~小6)は59,664円ですよね。
有名な他社通信教育の「進研ゼミ小学生講座」は4年生の講座の年間費用が5教科53,160円です。他社競合と比べやや高い価格設定でも展開できている理由は何でしょうか?
私たちの教材は教育への意識が高いご家庭が利用している印象があります。一人ひとりに応じた丁寧な月2回の添削は類を見ない強みであり、実際にやってみた方の満足度が高いです。
添削以外にも、学びやすいテキスト本誌やドリル、さらにかつて教科書にも掲載されていた物語を集めた本や絵本など、選りすぐりの副教材を提供しております。私たちの教材は作文に加え、考えを伝えるための読む力・書く力・話す力をカバーしています。そうしたサービスが多くの会員のみなさまに評価いただけているのではないかと思います。
オンライン学習について
オンライン化は進む?
ICT化が進む通信教育界でのブンブンどりむのオンライン学習に対する取り組みや現行の紙学習方針の理由をお聞きできればと思います。
コロナ禍で急速にオンライン学習が普及していますが、コミュニケーション力をつけるという点においてオンライン指導がどの程度役に立つのかは疑問が残ります。
単に書き方を教えるのであれば、オンラインでできるでしょう。私たちが目標とする力を子どもたちにつけてもらいたいということを考えると、現状では今の形式がよいと思っています。
ですが、「読み聞かせやちょっとした動画の配信」などにはオンラインも利用したいと考えています。
さらに子どもたちとディスカッションできるような環境が整うのであれば、リアルタイムのオンライン授業も検討したいと思っています。
紙教材の強み・弱みは?
ブンブンどりむの考える紙教材での学習のメリット・デメリットと今後の強化施策についてお伺いしてもよろしいでしょうか。
紙教材を用いた学習のメリットは様々あります。
第一に、表現力向上には紙の方が向いているということです。じっくり時間をかけて考え、手を動かすことで、書く力・考える力をつけ、その力を定着させることができます。スマホ越し・PC越しであるとどうしても子どもの集中力は持続しません。誘惑もたくさんあります。
第二に、紙媒体は通信障害を考慮しなくてよい点が挙げられます。紙は手元にあればいつでも、どこでも学習することができます。
例を挙げますと、東日本大震災の際、弊社では避難生活を送る子どもたちに教材や書籍をお送りしました。長い避難生活を送る子どもたちの間に「避難生活の中でも学びたい」という声が多数あがったそうです。このとき、紙媒体の強みを感じました。
不確実な未来では災害などでオンライン環境が整わないときが訪れると思います。紙はどこでも学べる魅力があります。弊社では紙媒体のテキストを今後もなくすつもりはありません。
弊社が子どもたちにつけてほしい力を考慮すると、紙のテキストで学習することに意義を感じていますが、子どもの興味を瞬時に引きつけるという点ではオンラインの方が優勢だろうと感じています。そういった意味で本や絵本などは動画やオンラインを用いたいと考えています。
テキストをオンラインで学習することの懸念点は「弊社が子どもたちにつけてもらいたいと思う力がつくかどうか」という点にあり、じっくり検討する必要があります。
今後についてまとめますと、これからも紙テキストメインの方向性は継続していく予定です。
「考えて、文字に起こし、じっくりながめる」ことは「学びの定着」につながり、表現力向上には紙教材が向いていると考えているためです。
しかし、子どもたちもオンラインの方が楽な分野の学習もあり、それはこれから施策強化する必要があります。紙とオンライン両方うまく使っていきたいですね。
ブンブンどりむの効果について
ブンブンどりむの実際の口コミ
受講者の声についてお聞きできればと思います。どういった声が寄せられるのでしょうか?
受講するご家庭からの声で一番多いのは
- 文章が書けない。
- 書くことが思い浮かばない。
- 繰り返しの表現しかできない。
- 思いや考えを文字で表せない。
- 作文と聞いただけで気が重い。
以上のような思いを抱いて入会した方が
・作文に対する苦手意識がなくなった。
というものです。
また特に低学年では「テキストはフルカラーで楽しく学べた」という感想も多数寄せられています。
さらに、おじいちゃん・おばあちゃんとのコミュニケーションが円滑になったことや、学校の先生に作文でほめられたなど嬉しい声を多数いただきます。「書くことが好きになった」という声が多いです。
毎月2回の作文を提出することで、小学生のお子さまが「文章を書き慣れる」ことが、こうした声につながっている一番の理由だと思います。
文章がうまいお子さまは最初から上手な作文を提出してきます。水を得た魚のように、書くことを楽しんでいることが伝わってきます。一方で、当初苦手なお子さまは少しずつですが、着実に書けるようになっていきます。「うまい文章かどうか」は別として、何かを書くということに抵抗がなくなります。
「正しい答えを書かなければいけない」減点主義では、自分の文章に自信を持てず、作文に対する苦手意識は払拭できません。「まず書いてみる」のは作文が書けるようになるための第一歩です。そこからさらに、「誰かに読まれることを意識して書く」ようになれば、作文は確実に上達します。
ブンブンどりむがおすすめの人・おすすめできない人
ブンブンどりむの受講がおすすめな人・おすすめできない人について教えてください。
ブンブンどりむは誰にでもおすすめできると考えています。
ただ、「期待していた成果を得られない」と思われるケースはあるかもしれません。
その理由はブンブンどりむのカリキュラム方針にあります。作文はコツコツと時間をかけて取り組むものであり、お子さまの力が着実に伸びるのを私たちとご家庭でじっくり見守っていきましょうというスタンスで私たちは運営しています。
弊社の教材は国語の成績向上に特化したものではないですし、学習を始めてすぐに表現力が上達するようなものでもありません。
したがって、ブンブンどりむの教材が向いていない例をあえて挙げるとするならば、
・国語教科の点数向上
・短期(1カ月~)での学習の成果
以上のようなご期待に添うことは難しい可能性が高いです。
ブンブンどりむのこれからの展望
最後に、オンライン学習が進む教育業界での今後の展望をお聞きできたらと思います。
先ほどもお伝えしたように、「オンラインも適度に利用しつつ、主として紙教材を継続利用する」という基本的な姿勢は貫き、教科の枠をこえて子どもが力をつけるためのサポートを目指します。
大人になっても役立つ力を育む教材を提供し続ける姿勢は今後も変わることはありません。
もちろん、教育業界に確かな足跡が残せればと思っていますが、企業としての業績よりも「子どもたちの未来を切り開くこと」を第一にしたいと考えています。
今後もブンブンどりむの理念を変えずに「堂々と自分の主張を発信し、社会で力強く生きる力を身につける」ための教材であり続けたいですね。
今回の取材で、子どもの表現力向上に真摯に寄り添うブンブンどりむの信念や姿勢を感じることができました。本日はお忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!