宿題と自主学習(自主勉強)の違いは?小学生の自主学習の取り組み方やおすすめネタを紹介

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「宿題と自主学習ってどう違うの?」

「自主学習ってどう進めればいいのかわからない!」

自主学習のやり方がわからないと悩んでいる小学生は多いのではないでしょうか。

小学生のうちから自分でテーマを決めなければならないので、どうすればいいのか全くわからないという方もいるでしょう。

そこで、この記事では小学生での宿題と自主学習の違い、自主学習の取り組み方、自主学習でおすすめのネタをご紹介します。

現在、自主学習のことで悩んでいる小学生の方は、ぜひ参考にしてみてください!

宿題と自主学習の違いをざっくり説明すると

  • 宿題は先生から「この問題を解いてきてください」と言われるもの
  • 自主学習は、自分で学習テーマを決めて学習するもの
  • 自主学習は、自分で学習内容が決められるので、いろいろな力が付く

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小学生の宿題と自主学習(自主勉強)とは

勉強の様子

まず、「宿題」と「自主学習(自主勉強)」のそれぞれの特徴や違いについて解説していきます。

宿題と自主学習の違いは?

宿題(課題)は、先生から「この問題を解いてきてください」と言われてするものです。

一方、自主学習とは、自分で学習内容を決めて学習することを指します。宿題として自主学習が課される学校も多いです。

宿題としてドリルなどの問題を解くことと違い、自主学習は自分で学習する内容が決められますので、宿題とは全く違うものになります。

自主学習は、自分で何をするか決めることができるだけではなく、自分の得意なところ、苦手なところを意識しながら勉強することができます。

授業ではあまり理解できなかった苦手なところを自分のペースでじっくり勉強し、わかるようになるまで勉強するのもよいでしょう。

このように、自分で自分に必要だと思ったこと、興味があることなどを、自由に学習できる点が自主学習のメリットです。

自主学習の特徴

自主学習には、以下のような特徴があります。

  • 学習内容が選べるため、学習に主体的になれる
  • 学習計画を振り返りながら学び方を学べる
  • 一冊のノートにまとめることで達成感が得られる
  • 自主学習の習慣化がされる
  • 学ぶことを楽しめる

以上の特徴について、それぞれ以下で説明していきます。

自主学習の内容は大きく分けて2つ

自主学習の内容には、大きく分けて二つあります。

まずは「バッチリメニュー」です。これは、漢字、計算、用語を覚えることなど、基礎学習と呼ばれる学習のことを指します。

また、もう一つは「ワクワクメニュー」といい、自分の興味があることを調べるなど、思考力を高める学習です。

昔は、どちらのメニューをしてくるかや、学習してくる配分などの指示がありましたが、現在は特に指示はありません。

自主学習をすることで学習を楽しめる

学習を楽しむことが学習の本質であり、賢くなるための近道です。

しかし、学習に限らず何事にも言えることですが、やらされているだけでは面白いと感じることはできません。

宿題はやらされるものですので、楽しく学習することは難しいと言えます。

しかし、自主学習の特にワクワクメニューでは、自分の興味・関心があることを探求することができるので、楽しみながら学習できます。

もし探求した結果面白くなかったとしても、そのことは面白くなかったと知れるよい機会です。

それによって他の分野に興味を持ち探求を進めることができるため「面白くなかった」と感想を持つこともよいことなのです。

自主学習と宿題をどちらもこなすと学力が上がる

ベネッセ教育総合研究所の調査の結果、以下のように宿題と自主学習を両方しっかり取り組む人の授業理解度と学力は、とても高いという結果が出ています(グラフは小学5年生のもの)。

パターン 宿題 自主的学習 割合
D × × 5.6%
C × 3.9%
B × 27.8%
A 62.7%

こちらのグラフから、宿題と自主学習をどちらとも取り組むことにより、得点が伸びることがわかります。

まず、宿題に取り組むことにより点数が上がると考えられます。

宿題は先生から出題されるものなので、しっかり取り組むことで学習の内容に漏れがなくなるのです。

一方、自主学習では自分で自由に学習課題を設定できるため、自分のわからないところを重点的に学習すれば、授業理解度が上がります。

このように、宿題と自主学習を両方しっかり行うことにより、学力の向上に結び付きます。

自主学習を進める際のポイント

黒板とtestの文字

思考力や学力の向上に役立つ自主学習ですが、学習を進めていく際にはどのようなポイントがあるのでしょうか。

自主学習でのふりかえりは効果的

ふりかえり(復習)は学習だけではなくさまざまな場面で行われます。

例えば、学校では今日一日をふりかえったり、○学期全体をふりかえったりして、自分のよかった点、反省した点などを考える機会は多いでしょう。

スポーツでも、試合の反省会として試合内容をふりかえったりします。

このように、ふりかえりは物事をよりよくしようとする行為です。

学習面で言うと、復習をすることによって、授業内容のさらなる定着を図ることができます。

また、自主学習でふりかえりを行うことによって、普段からふりかえりを行う癖が付き、思考の習慣化にも繋がります。

自主学習の進め方

自主学習は、どのように行えばよいのか具体的に進め方を解説します。

まず、集中できる環境と学習道具を用意します。次に、自主学習を行う目標時間を設定しましょう。この場合は、進めるページ数でも構いません。

次に、ノートに学習の目当て(学習内容やタイトル)を書きます。

そして実際の自主学習に入ります。問題形式ものは解いて答え合わせをし、間違った場合は解き直しをします。

調べ学習の場合は、自分の興味・関心があることを調べます。

自主学習が終わったら内容をふりかえり、感想を書きます。ここは大事なところです。

全部終わったら家族に内容を見せます。ここで、親御さんはたくさん褒めてあげてください。

ふりかえりを書く理由・内容

自主学習をふりかえり、そのふりかえった内容を書くのは重要なことです。

内容としては、調べ学習の場合は

  • 最初はどう思ったか
  • 予想通りだったか、そうでなかったか
  • 調べた結果何を感じたか
  • 調べた結果から、さらに気になることは何か

といったことが挙げられます。

解く問題であれば

  • 間違えた問題の間違えた理由
  • どんなミスが多いのか
  • 以前の自分と比べてどうなったか

などを書くのがよいでしょう。

調べ学習のふりかえりでは、調べ学習の進め方を順序だてて書きますので、しっかり予想をしたり、調べた結果について深く考える習慣が付きます。

また、解く問題のふりかえりでは、間違った問題について分析して書いておくことで、今後同じような問題のミスを減らすことに繋がります。

そして、ふりかえりの内容を書くこと自体が、自分が考えたことを言葉にする練習になるため、ふりかえりの内容を書くことは非常に重要なのです。

また、先に述べたように、ふりかえりは学習だけではなく人生において重要なことです。

学習でふりかえりをする習慣を付けていくことで、今後の人生にも役立つでしょう。

保護者の方はしっかりとほめてあげることが大切

自主学習では、内容をチェックすることが保護者の役割です。

自主学習ノートの内容がどのようなものであっても、褒めてあげるようにしてください。

お子さんは自分が考えた学習内容を自分でこなし、全てを自分で行っています。

それを褒めないと、お子さんの自己肯定感が下がってしまう恐れがあります。

もし何かを指摘するときには、一度褒めたあと「ここはどうしてこうしたの?」と子供の意図を聞いてみます。

そして「次からこうしてみたら?」とアドバイスをすると効果的です。

褒めることにより、本人のやる気も促進されますので、指摘したい点があっても、まずは褒めてあげるようにしましょう。

自主学習ノートのおすすめの作り方を紹介

沢山のノート

自主学習をする際には、自主学習ノートを活かして勉強することがおすすめです。

そこで、ここからは自主学習ノートの作り方について、おすすめの方法をご紹介します。

自主学習のおすすめの学習内容

先に述べたように、学習で最も重要なのは、学んだ内容のふりかえりです。

授業のふりかえりは、学んだものの定着のために非常に重要です。

しかし、授業のふりかえりは、宿題で学校のドリルをすることで行うことが多いため、自主学習で授業のふりかえりをする機会はなかなかありません。

そこで、おすすめは市販のドリルをもう一冊用意することです。

市販のドリルの授業に対応しているページを自主学習で解くことにより、授業のふりかえりができます。

市販のドリルを使う際の自主学習ノートの作り方としては、市販のドリルの問題をノートに写し、自主学習ノートで問題を解きます。

ドリルに直接書き込みをしないので、何回でもふりかえりに使えるのがメリットです。こうすることで、特に苦手なところの復習に役立ちます。

調べ学習のおすすめのネタ(テーマ)

上述の市販のドリルでふりかえりをするという方法はバッチリメニューにあたります。

ここでは、主に調べ学習にあたるワクワクメニューのでの自主学習で、おすすめできるネタ(テーマ)についてご紹介します。

画数の多い漢字を調べる

通常、学校では画数の多い漢字は習わないことが多く、習った場合もなかなか覚えにくい字であることが大半です。

そこで、一番画数が多い漢字、常用漢字で一番画数多い漢字、今まで習った中で一番画数が多い漢字など、画数に注目して漢字について調べ学習するのも面白いでしょう。

自ら興味を持ち調べると記憶に定着しやすくなりますし、面白い漢字は多々ありますので、調べていくうちに、漢字が好きになることもあります。

ランキングを調べる

自分が興味のあるランキングを調べてみるのもよいでしょう。

例えば

  • 都会度ランキング
  • 名産品ランキング

など、都道府県にまつわるものでランキングを調べてみるのも面白いと言えます。

都道府県にまつわるランキングを調べると、都道府県名を覚えられたり、その都道府県の特徴などを覚えられたりするので効果的です。

もちろん、こちらは一例ですので、都道府県にまつわるものでなくても構いません。

自分が興味を持っているもののランキングにすることで、調べ学習に興味を持って取り組むことが重要です。

単位について調べる

単位にもいろいろありますので、単位というテーマで調べ学習するのもおすすめです。

例えば、普段よく使われる「キロ(k)」、「ミリ(m)」などの意味や、それよりも大きいもの・小さいものを表す単位を調べてみるのもよいでしょう。

また、単位には水の量を表すもの、大きさを表すものなど、ほとんどのものに単位が付いています。

そのため、単位を調べると意外と調べる項目が多く、知らない単位も多いのでためになります。

また、単位を日本語で表すと何と言うかというテーマでも調べられるものがたくさんあるので、こちらもおすすめです。

その他おすすめのネタ(テーマ)を紹介

その他にも、さまざまな調べ学習のネタ(テーマ)があります。以下は一例です。

  • 身体の臓器、部位の役割
  • ○○はなぜ発生するのか(雨や雷など)
  • ○○の作り方(消しゴムなど)
  • マンホールについて調べる
  • 昔の硬貨を調べる
  • 歴代総理大臣を調べる
  • 身近な毒や危険なものについて調べる(賞味期限、食あたりなど)
  • 税金について調べる
  • 音について調べる

自主学習に通信教育の利用

先に述べたように、授業のふりかえりをするためにはドリルを解くのがおすすめです。

しかし、ドリル選びは難しいものです。例えば、どのドリルを買えばよいかわからなかったり、買いに行く時間がなかったりします。

またせっかくドリルを買っても内容がよくなかったなど、さまざまな悩みが起こり得ます。そこでおすすめしたいのが、通信教育の利用です。

通信教育は、選りすぐりのテキストが学校の授業の進度に合わせて毎月届きます。

それを自主学習ノートとして使うことをおすすめします。

自主学習ノートの作り方としては、まず通信教育のテキストには書き込みせず、自主学習ノートに解答などを書くようにします。

すると自主学習ノートは充実しますし、あとからテキストを解き直すこともでき、何度も復習ができます。

また、通信教育の教材は、小学生が学習に興味やモチベーションを持てるような内容になっていますので、毎日勉強する習慣をつけたい場合にも適してします。

宿題と自主学習の違いについてまとめ

宿題と自主学習の違いについてまとめ

  • 宿題と自主学習を両方すると授業理解度と学力が高くなる
  • 自主学習ではふりかえりをすることが重要
  • 保護者の方は、お子さんが自主学習をした際には褒めてあげることが重要

小学生の宿題と自主学習の違いについて解説しました。

学習するときは楽しむことが重要です。そのため、自主学習は、学習をしていく上で大切な要素なのです。

また、宿題と自主学習を両方こなすことで、授業の理解度が上がるだけではなく、学力自体も上がる傾向があります。

自主学習をする際には、ただ興味のあることをして終わるのではなく、ふりかえりをしっかりするようにしましょう。

普段からふりかえりをすると習慣が付き、思考力や、自分の言いたいことを言語化する力などが付いていきます。

また、自主学習では、通信教育を利用することもおすすめです。

自主学習のやり方で迷っている方は、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてください。