小4の自宅学習の学習方法は?家庭学習に最適な勉強時間の目安やおすすめ教材を紹介
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「小4の家庭学習ではどんな勉強方法があるの?」
「小4の家庭学習に最適な勉強時間の目安はどのくらい?」
小3まで順調だった勉強も小4になって突然難しくなり、どのように勉強していけばよいのだろうと悩まれる方が大変多いです。
ここでは小4からの勉強方法や勉強時間、教材の選び方までじっくりご紹介します。
小4の勉強方法や勉強時間をざっくり説明すると
- 1日刻みのスケジュールを1週間分ずつ考えて毎週計画を立てる
- 親は勉強しやすい環境を整えていくサポート役に徹する
- 採点と解き直しは保護者と一緒に行う
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小4の自宅学習では自分で勉強できるようになろう
小学4年生から勉強内容が急に難しくなります。
ここでは小学4年生の勉強の特徴や、学習スタイルの変化などをふまえて解説していきます。
小学4年生の特徴
小学校低学年まではわりと子どもの自由にさせていた親も、小学4年生になればそろそろ勉強をさせ始めたいなと考える時期です。
また、今までは親がいないと自ら勉強しないで親がつきっきりで教えることで学習してきた人も、そろそろ一人で学習させたいなと思うタイミングでもあります。
小学4年生になると 「10歳の壁」 「小4の壁」 という言葉があるように、10歳前後になると直面する勉強面のつまずきや精神面の不安定が表れることがあります。
早い子であれば反抗期に差しかかる人も出てきて、さらに精神的不安定を迎える時期でもあります。
そうした時期に、子どもの意見と親の意見がぶつかり合うため、どうしたらよいか悩む親が大変多いです。
自宅学習をしていくことに対しては、特にそうした面に気を付けながら慎重に取り組まなければならないことをまず念頭に入れておくことが必要です。
成長に合わせて学習スタイルも変化
先ほども書きましたが、子どもが反抗期や思春期に差しかかる人もいます。
小学4年生では早いと思われても、小学5年生、6年生となるとそうした時期に差しかかる人は増えてきます。
その時期に面倒を見過ぎたり、勉強しなさいと言い過ぎてしまうと、子どものモチベーションが下がったり、勉強そのものが嫌いになる恐れがあります。
そうした恐れを回避していくためにも、小学4年生の頃から勉強面で自立させていくことをおすすめします。
学校の内容の理解度を確認しよう
先ほども解説しましたが、自立して学習できるようにしていくことが大切ですが、勉強に全く興味がなくて1人で勉強ができない人もいます。
現時点でどれだけ学校の授業が理解しているかを判断する方法として、お子さんに今何を習っているのかを聞いてみることおすすめします。
どの科目でも構いませんので、学校の授業に対してどれだけ答えられるかで、学校の授業の定着度や興味に関して把握することができます。
勉強に興味のない子にはまだ面倒をみてあげる
勉強に対してほとんど興味がなく、定着度が低いお子さんには小学4年生になったからと言ってすぐに1人で勉強させるのではなく、しばらくは一緒に机に座って家庭学習の習慣を身に付けることから始めましょう。
勉強に興味がないお子さんに1人で勉強しなさいと言って勉強をさせても、何から手を付ければよいか分からなくなり、効果がありません。
親と一緒に勉強をして学習習慣が少しずつ身に付くようになり、関心を持つようになってから自立学習を行うように仕向けましょう。
親の手助けの仕方
最終的に1人で学習できるようになることが目標ですが、それがなかなかできなくてどうしたらよいか分からない親もいます。
基本的に勉強時間やどの科目から行うかなど、小学校低学年の頃では事細かく指示していたところから、徐々にサポートに回っていくイメージを持ちましょう。
勉強を教えていたところから、勉強そのものを教えずにそれ以外の所をサポートしていくのですが、その具体的な例を挙げると、
- 勉強の仕方を教える
- 学習計画を一緒に考える
- 問題が解き終わったら採点してあげる
- 何か一つできることが増えたらその都度褒めてあげる
など、勉強そのものに対して関わるのではなく、勉強しやすい環境を整えていくサポート役に徹していくことをおすすめします。
小学4年生の子供が自分で自宅学習を行うには?
小学4年生の子どもが自立して自宅学習を行うための具体的な方法を解説していきます。
小4の学習計画の立て方
小学4年生の学習計画の立て方は様々ありますが、一番子どもが分かりやすいと感じるのは、1日刻みの計画を1週間分ずつ毎週立てていくことです。
この時の注意点は、必ず親が一緒になって計画を立ててあげることです。
一緒に何をやっていこうかと話しながら予定を把握し、この日には何時から何時に何を終わらせるなどを決めていきましょう。
その際に、何をするかを時間で区切るよりも量で区切ることがおすすめです。
例えば、このワークは何ページから何ページまで行うなどを決めて区切っていきますが、終わらせることができる量で必ず設定してあげるようにしましょう。
最初から多い量で取り組むとしんどいと感じてしまう恐れがあるため、最初は少ない量で進めていくことも構いません。
継続して計画が進められるように取り組んでいきましょう。
小4の問題集のレベルの選択
自宅学習で取り組む問題集ですが、最初は基礎力を求めるような簡単な問題集を選択しましょう。
最初から難しい問題で取り組むと、子どもはやる気をなくしてしまいます。
また、分厚い問題集を選んでしまうとそれだけを見て子どもはウンザリしてしまう可能性があるため、最初は薄い問題集にすることもおすすめです。
薄い問題集で取り組むとすぐに子どもは終わらせてしまい、何冊も問題集を買わなければなりませんが、子どもにとっては1冊終わらせたという達成感を感じることができ、勉強に対する良い刺激を与えられます。
1冊1冊こなしていくことによって、できることの実感を感じられるようになり、その際に褒めてあげて 「次から難しい問題集にも取り組んでみようか!」 と声掛けしていくことも良い効果が出ます。
小4におすすめの学習方法は?
小学4年生の学習方法には様々なものがあり、人によっては合う合わないがあります。
学習している最中に親が入らずに見守ることがおすすめであることから、最初は1人でも行えるシンプルな問題集を解くことから進めていきましょう。
その後、様子を見て慣れてきたなと感じたら、親がおすすめと思える学習方法を教えていくなどをして、試行錯誤しながら取り組みましょう。
「4年生の間はこれをやっておいて」 と学習方法を親が全て決めても構いません。
小4の自宅学習時間の目安
自宅学習時間の目安は1時間です。
学校から出される宿題だけであれば30分ほどで終わりますので、それだけでは物足りないことから、プラスアルファで自宅学習を行わせることが良いです。
毎日1時間を目標に勉強する習慣づけを行いましょう。
勉強するタイミングですが、お風呂上がりの1時間、ご飯を食べてから1時間など、何かをする前後に決めておけば忘れずに取り組みやすくなります。
採点と解き直しは保護者と一緒に行おう
問題が解き終わった後の採点や解き直しになればいよいよ親の登場です。
採点をして間違えたところに対してなぜ間違ったのかを理由を確認しながら、どのように解けば良かったかを子どもに教えてあげましょう。
問題によっては答えを全て教えるのではなく、考え方を教えてもう一度解かせてみるなど工夫してみるのも良いです。
親が採点を行うことで、子どもがただ丸付けをして終わりという流れにならないことを防げます。
小4の勉強に入る前の確認とその後の取り組み方
ここでは小4までに身についている基礎の確認や、その後の取り組み方について詳しく解説していきます。
小3までの基礎ができているか確認
小4から急に勉強内容が難しくなりますが、小3までの基礎力が無いと今後の勉強時間をその分追加していく必要があります。
例えば小3の時に習うかけ算のひっ算ができないと小4で学ぶわり算のひっ算も分からなくなるようになり、小5小6と進級する前にできない単元が増えていくことにつながります。
まずは小3までにできていないところがあれば勉強時間を増やしてでも克服しておきましょう。
きれいに丁寧に書く
家庭学習の中できれいに丁寧に書くように心掛けていきましょう。
かけ算わり算など小4から数が大きい計算ではちょっとしたミスが命取りとなって点数につながらなくなります。
特に丁寧な字を書かないで計算をしていると、自分の字の汚さで計算間違いをしてしまう可能性も高くなります。
勉強方法や勉強の仕方を身に付ける前の大事なポイントとなるので、早い段階できれいに丁寧に書けるようにしておきましょう。
自宅学習で学校の授業内容を説明させる
前述でも今何を習っているのかを聞いてみることをおすすめしましたが、さらに子どもの力をつけていくための方法をお伝えします。
新学習指導要領の中でも取り上げられている3つの要素の中に表現力が求められる点が挙げられますが、それを培う練習として学校の学習内容を子どもに説明させる方法です。
例えば今日学校で先生がどんなことを話していたか、算数ではどんな勉強方法を教えてくれたかなどを帰宅した時に聞いて、それを子どもに細かく説明してもらいます。
可能な限り子どもに学校で教えてもらった内容や解き方を話してもらうように質問することで、子どもが説明しやすい環境を作っていきましょう。
この作業はインプットしたことをすぐにアウトプットすることができ、記憶の定着にもつながりやすいため、家庭学習の習慣づけとしておすすめです。
また、親子の時間が増えるとともに勉強時間として換算してあげることで子どもとしても嬉しく感じますし、親の立場としても子どもがどこまで学校の授業内容に対して理解しているかを把握できます。
家庭学習の中で予習を始める
前述で家庭学習の勉強時間の目安が1時間とお伝えしましたが、宿題と学校内容の説明だけでも時間が足りない時は、市販の教材や通信教育などの教材を使って少しずつ予習していきましょう。
学校で学習する前に次の単元の予習をしておくことで、子どもの興味や関心を持たせることができ、学校の授業時にも手を挙げて発表できるチャンスも増えます。
また、予習と学校の授業、そして家庭学習で復習を行うことで同じ単元の内容を最低でも3回取り組めますので、記憶の定着にも繋がりやすくなります。
勉強時間に余裕がある時は予習する時間も確保するようにしましょう。
小4におすすめな市販教材の活用法
ここでは市販教材を使用した学習方法を紹介します。
市販教材はコピーして使用しよう
どの教科に関しても言えることですが、一度解いただけで身に付くことは大変少ないです。
何度も反復して練習することが大切です。
特に数学は身に付くまでに時間がかかることが多いため、同じ問題であっても解けないことはよくあります。
そのため、一度テキストに書き込んでしまうとやり直せなくなるため、教材をコピーしたり教材を見ながらノートに書いていくことをおすすめします。
タブレット教材であればテキストに書き込んで復習できないということがなく、何度も取り組めるのでおすすめです。
反復練習は正答率9割を目指そう
先ほど何度も復習した方が良いとお伝えしましたが、それでは何回復習をすればよいのかと疑問を持つ方も大変多くいらっしゃいます。
目安としては正答率が90%を超えた時点で復習を終わらせれば良いです。
問題を解いて最初から90%以上あれば復習は1回のみで大丈夫です。
このようにしてどの単元も90%以上正答率が超えるようになれば確実に力が付きます。
反復練習が終われば応用問題を解こう
反復練習が終わってその単元の学習が終了になれば、次の単元に進む前に応用問題をチャレンジしましょう。
応用問題にチャレンジする際に、簡単なテキストと応用問題用の問題集を用意しておくことがおすすめです。
応用問題を解くには難しいことが予想されますので、保護者の方は採点と解き直しをいつも以上に確認していく必要があります。
解き直しのやり方は?
解きなおしのやり方ですが、基本的に間違えた問題をもう一度解きます。
そして、採点が終われば親が答えを教える前にどのように解いたら良かったかなどの説明をすると良いです。
また、答えを教える際にどのように考えたのか、どこまで考えられたことが合っていたのかを確認していくとさらに良いです。
答えと解き方が理解できた状態で、もう一度同じ問題をその日か翌日までに復習し、正答率が90%以上になるまで繰り返し取り組みましょう。
小4におすすめな教材・問題集
ここでは小4におすすめの教材や問題集をご紹介します。
おすすめな市販の教材・問題集
市販の教材は大変多くの種類があります。
市販教材は自分自身で自分のレベルに合わせて購入したり、問題量を自分で選択したりとコスパが良いところが魅力です。
教科書ぴったりトレーニング 4年生
国語や算数など、様々な科目のシリーズがあるのが教科書ピッタリトレーニングです。
イラストや図がカラフルで分かりやすく、付録もついていてモチベーションが上がるようなつくりになっています。
解答も大変見やすく、親も解説しやすいことから大変おすすめです。
小学ハイクラスドリル
教材の名前の通り、少しハイレベルな問題が収録されている問題集です。
教科書ぴったりトレーニングなど、基礎的な問題集が1冊終わったあとに2冊目以降で使用するのにおすすめの教材です。
1冊で全教科収録されているものもあるため、短期間で取り組めるのは大変お得です。
通信教育の利用
多様な市販の教材があっても、家庭学習の仕方について分からない方も多いでしょう。
自宅で何をするか学習内容を選択し、そのテキストを用意して取り組んでいくのは困難です。
こうした悩みに対して解決してくれるのが通信教育です。
通信教育は学習塾よりも安い値段で勉強方法や学習計画など、日々の自宅学習をサポートしてくれます。
テキストが届く1か月に行う勉強量が定まっているため、自分で何をしなければならないかを考えなくて済みます。
最近ではタブレット学習を導入している講座も増えているので、お子さんが楽しく学習できる環境がどんどん整っています。
小学生におすすめの通信教育はこちらの記事で紹介しています。
小4の勉強方法や勉強時間についてまとめ
小4の勉強方法や勉強時間についてまとめ
- つまずきやすい学年なので注意が必要
- 1日刻みのスケジュールを1週間分ずつ考えて毎週計画を立てる
- 小学3年生までの勉強内容の復習はするべき
- 市販の教材や問題集の活用もおすすめ
いかがでしたか。
小4からの自宅での家庭学習について解説しましたが、小4からの学習はその内容が難しくなるうえに自分で解決する力を身に付けなければなりません。
勉強方法や勉強の仕方は様々ありますが、まずは基礎の定着から確認をしていきながら子どもに合った勉強方法を模索して、親と一緒に取り組むことが大切です。
また、家庭学習を継続できる教材選びも大切であり、子どもが興味をもって取り組めるように紙媒体のテキストからタブレット教材まで使用して確認してみることをおすすめします。