小5の自宅学習でおすすめの勉強法は?小学5年生の家庭学習のポイント・問題集を紹介
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「小学5年生の自宅学習ではどんな勉強をするべき?」
「小5の家庭学習のポイントは?おすすめの問題集はどれ?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
一般に高学年と呼ばれる小学5年生になると、学校の勉強がだんだん難しくなってくるので、自宅学習を充実させるのがおすすめです。
そこで今回は小5の自宅学習に有効な勉強法を、学習のポイントや役に立つ問題集、勉強時間の目安などとともに紹介します。
思春期に差し掛かり、中学入学を控える小学5年生に対しては、色々と関わり方に気をつけるべきこともあるため、以下の内容を参考に、お子さんをより良くサポートしてあげてください。
小5の自宅学習におすすめの勉強法をざっくり説明すると
- 成長した心に配慮したサポートを心がける
- 苦手科目を克服するよりも得意科目を伸ばす
- 勉強時間は短くて良いので毎日続けるべき
- 通信教育を使って効率よく学ぶのもおすすめ
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小5の自宅学習は高学年の自覚をもって行おう
小学5年生の家庭学習は、高学年であることを意識したやり方で実践するのがおすすめです。
思春期に差し掛かる年齢であることや、中学入学を控えることなどを踏まえて、勉強方法を考えていきましょう。
小学生高学年になると学習内容は難しくなる
小学4年生までの学習内容は、基本的かつ具体的であり、感覚としても簡単に理解できるものが多いです。
一方で高学年になると、論理的で抽象的な内容を学ぶ機会も増えてくるので、段々と勉強が難しくなっていきます。
得意科目と苦手科目がはっきりしてきたり、授業が分からなくて勉強が嫌いになったりする生徒も少なくありません。
そのため、小学校高学年以降も順調に学力を伸ばしてもらうためには、親御さんも勉強面でのお子さんとの関わり方に気をつける必要があります。
小5は心も成長している
小5になると、体だけでなく心もかなり成長してきます。自我がはっきりと芽生え始め、そろそろ思春期に入ろうかという時期です。
よってそれまでつきっきりで勉強を指導していた親御さんは、一歩引いて見守るスタイルに転換することをおすすめします。
見守るというのは、放っておくという意味ではなく、静かに遠目に勉強の様子を見て、必要に応じて手助けをしてあげるのが理想的です。
点数に触れる発言はNG
お子さんが勉強を頑張り、テストで良い点を取って帰ってきたら、しっかりと褒めてあげましょう。
また点数があまり良くない場合は、そこにはあまり触れないのが賢明です。
思春期に差し掛かっている小5の心はデリケートであり、悪い点数を指摘されて勉強が嫌いになってしまうこともあります。
たまたま内容が難しく、点数が伸びないこともあるので、その場合は正解できた部分を褒め、間違えた理由に共感するといった工夫をしましょう。
また「何点だった?」と聞くと点数が悪かったときにまずいので、結果は「テストどうだった?」などと尋ねるのがおすすめです。
他の友達などと比べるのもNG
ほかの友達や兄弟・姉妹などと比べるような表現も避けるべきです。
比較をしたいなら、過去の当人と比べるようにしましょう。
「◯◯ができるようになったね」「計算が得意になったね」「ミスが少なくなったね」といった声かけをするのがおすすめです。
また勉強の仕方などに関して、親御さんの考えを押し付けるのもおすすめしません。
どのような勉強法が合うかはそれぞれで異なりますし、お子さんの自主性を育むことも大切です。
勉強に積極的に介入するのではなく、お子さんが快適に学べるようにサポートするという意識を持ちましょう。
家庭学習で中学生の準備をしていこう
小5はもう高学年であり、中学入学もまもなくです。よって小5になったら、中学のことも意識して勉強するようにしましょう。
小学校高学年での自宅学習は、中学生になってからの成績に大きな影響を及ぼします。
例えば、高学年のうちに自宅学習の方法を確立させておけば、中学での定期テスト対策も捗ります。
また間違いを客観視できるような復習の仕方を身に付けておくことも重要です。
これも中学生になってからの定期テスト対策に役立ちます。
学習の仕方を工夫しながら自分にあった学習方法を見つけよう
自分に合った学習法は、人それぞれ違うので、試行錯誤しながらお子さんに合ったやり方を見つけていくことが大切です。
お子さん一人でそれを模索するのは難しいため、親御さんがサポートしてあげましょう。
例えば、「こうしてみたら?」と提案し、その方法がうまくいくかを試してみてください。
ぴったりとハマればその仕方を継続していけば良いですし、ダメならその他の方法を試しましょう。
得意科目を伸ばしてあげよう
先述した通り、高学年になると学習内容が高度になってくるので、得意・不得意が出てくることも多いです。
得意科目と苦手科目がある場合は、まずは得意科目を伸ばす勉強を行いましょう。
得意なことには集中して取り組むことができるため、短期的な成長が見込めます。小5のうちからしっかり伸ばしておけば、中学生になっても得点源とすることができるでしょう。
また一般的にできることは楽しいので、得意科目の勉強によって、勉強全般が好きになる可能性もあります。
そうなれば、ゆくゆくは苦手科目にも無理なく取り組めるようになり、弱点克服にもつながるでしょう。
小5の各教科に必要な力と学習方法は?
小5の自宅学習を効果的に行うには、各教科で必要な力と勉強法の定石を知っておくのがおすすめです。
以下ではそれらを解説するので参考にしてください。
国語
国語は一朝一夕では成績を伸ばしにくい教科の一つです。
また得意・不得意がはっきりしやすいという特徴もあります。
国語で最も必要な力は?
小学校から高校までの国語で、一貫して最重要の力と言えるのは、読解力です。
もちろん記述力や表現力など、その他の力も必要ですが、読解力は絶対に外せません。
ちなみに読解力とは、小説であれば登場人物の心情を読み取る力、説明文や評論であれば筆者の主張を理解する力と言い換えられます。
読解力が問われる問題は、小学生のうちから決まって出題されるので、家庭学習でその力を高めておくことは重要です。
具体的な国語おすすめの勉強法
読解力を身に付けるには、やはり文章をたくさん読んで、問題を解くことが大切です。
1日に1題は読解問題をこなすことをおすすめします。
なお、間違えた問題に関しては、なぜ正解できなかったのかを十分に検討するようにしましょう。
また語彙力を高めたり、漢字の勉強をすることも大切です。そうした学習も含めて、1日10分は国語を学ぶことを推奨します。
小学生の国語の勉強法については、以下の記事で詳しく解説していますので興味のある方は参考にしてみて下さい。
算数
算数も国語と同様、一朝一夕で成績を伸ばしにくく、得意・不得意も明確になりやすいです。
算数でつまずき、中学以降の数学が苦手になってしまう生徒も多いので注意しましょう。
算数・数学で最も必要な力は?
算数や数学に必要な力は、第一に計算力です。
計算はあらゆる問題で求められるため、それを素早く正確に遂行できる能力があれば、算数・数学では高い成績を残せる可能性が高いと言えます。
また計算力と同じくらい大切なのが、論理的思考力です。物事を筋道を立てて考える力のことを指します。
この力があると、既存の知識を応用することが可能になり、難問も習った知識をフル活用して攻略することができます。
具体的な算数のおすすめの勉強法
計算力をつけるには、毎日コツコツ練習をすることが大切です。問題集を1日1ページでも良いので、日々計算練習の機会を作りましょう。
なお、その際には時間を測って、正答率を記録するのもおすすめです。
また論理的思考力を鍛えるには、文章題をたくさんこなすことを推奨します。
まずは学校で習った単元について知識をおさらいし、その後文章題に取り組んでもらいましょう。
文章題以外には、難易度の高い応用問題も、論理的思考力を培うのに有用です。
小学生の算数の勉強法については、以下の記事で詳しく解説していますので興味のある方は参考にしてみて下さい。
英語
中学生になるといきなり本格的な英語授業が始まるので、それに備えて小5のうちから勉強しておくのがおすすめです。
文法事項などは難しく、学ぶべきことも多いため、、コツコツ学習を積み重ねていきましょう。
英語で最も必要な力は?
学校の英語学習で最も重要なのは語彙力です。
英単語や熟語の意味、それらの用法などをきちんと暗記しなければ、良い成績を収めることはできません。
覚えるべきことは膨大にあって大変ですが、どれだけ知識を持っていて、それをどれほど使いこなせるかが英語力を決定づけると言って良いほど、語彙力は大切です。
また語彙力を十分に身に付けたら、リスニング力やスピーキング力を鍛えることも意識しましょう。
英語の知識があっても、聞き取りや会話ができなかったら、実生活で使える英語にはならないからです。
具体的な英語のおすすめの勉強法
英語の成績を伸ばすには、語彙力や文法知識が最重要だと言えますが、小学生のうちは英語にたくさん触れることを意識して勉強させるべきです。
英語を多く聴き、ネイティブの発音に慣れることができれば、語彙力をはじめとする各能力の向上スピードは格段に上がります。
またそれと並行して、単語や文法知識の暗記学習も行うと良いでしょう。
小学校高学年で学ぶ英語については以下の記事で詳しく解説していますので興味のある方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
理科・社会
理科・社会はどちらも暗記科目です。
たくさんのことを覚えなければなりませんが、覚えれば覚えるほど成績が上がるので、対策は比較的簡単だと言えます。
理科・社会に最も必要な力は?
理科・社会は暗記科目なので、必要な力はなんと言っても記憶力です。
ただし、英単語の暗記と、理科や社会の用語の暗記は、少し毛色が異なります。
覚えるのは理科の場合は公式や現象の名前、植物の名前・性質など、社会の場合は歴史や地理の言葉などです。
それらは互いに連関しており、結びつきを考えながら覚えるのが望ましいと言えます。
例えば、歴史であれば、時代の流れを意識しながら覚えることが大切です。
具体的な理科・社会のおすすめの勉強法
理科・社会の主な勉強は暗記なので、毎日コツコツやるよりも、時間があるときに一気に覚えてしまうのがおすすめです。
やり方としては、まずは教科書や参考書を読んで覚えるべき知識を頭に入れ、続いて問題演習をしてそれを定着させるのが良いでしょう。
なお、理科では計算問題も出題されますが、算数の勉強で計算力を十分に高めておけば、問題なく対応することができます。
計算の練習は算数のほうでするので、理科では解法の確認と暗記に注力しましょう。
少しの学習時間でも良いので毎日学習することが大切
勉強時間は短くて構わないので、毎日コツコツ勉強することを意識しましょう。
日々継続することで学習習慣を身に付けることができますし、国語・算数・英語という成果が出るまでに時間のかかる教科でも順調に力をつけられます。
特に国語の読解力や語彙力を育む勉強、計算力をつける勉強、英単語の暗記学習は、ぜひ毎日行ってください。
小5の自宅学習におすすめな教材
以下では小学5年生の自宅学習におすすめの教材をいくつか紹介します。
第一に取り組むべきなのは学校の宿題
家庭学習において最優先で取り組むべきなのは、学校の宿題です。
宿題は授業のおさらいをするのに適した良い教材であり、提出の必要もあるので、真っ先にこなしましょう。
また宿題をするだけで手一杯だという場合は、平日の家庭学習は宿題だけでも構いません。
土日や宿題の少ない平日に、以下で紹介するような教材を用いた学習を行いましょう。
なお、学校の宿題だけでは、中学校に入ってから勉強についていけるか心配な方もいるでしょうが、一般的な公立中学に進学する場合は、基本的に問題ありません。
宿題中心の勉強で、学校で習う基本的な内容をきちんと理解しておけば、十分中学以降の勉強にも対応できます。
心配な場合は、通信教育など短時間で効率よく勉強できる学習コンテンツを取り入れてみてください。
おすすめの市販の問題集
家庭学習を始めたばかりであれば、まずは簡単な教材から取り組むのがおすすめです。
以下で紹介するように色々な種類があるので、お子さんに合ったものを選択してください。
小学5年生 全科(毎日のドリル)
小学5年生向けの国語・算数・理科・社会の教材が全て詰まったドリルです。
かなり易しめで、尚且つ量も少ないので、短い勉強時間で手軽に取り組むことができます。
自宅学習を始めたばかりの頃に、自信をつけてもらう意味合いで活用するのがおすすめです。
勉強に慣れてきたら、これに加えて、重点的に鍛えたい分野の他の教材を使ってみましょう。
小学5年生 標準問題集 算数
学習指導要領に準拠した算数の問題集で、学校の授業の復習や予習に役立ちます。
また基礎・標準・発展の3ステップ式になっており、簡単な問題から始めて、最終的には難しい問題も解けるようになることが可能です。
巻頭には小学4年生の内容を復習するページもあり、過去に習ったことをおさらいした上で始めることができます。
小学校教科書ワーク 国語 5年生
学校の教科書に完全対応した国語の問題集です。学校の授業の復習に役立ちます。
なお、小学生の自宅学習では、中学受験をする場合を除き、学校で習ったことを完璧にするだけで十分です。
そのため、この問題集のように、授業のおさらいがきちんと行える教材を選びましょう。
通信教育
自宅学習のやり方に関するイメージが掴めない人も多いでしょう。
そのような方がご自身でテキストや問題集を選択し、お子さんにより良い仕方で勉強してもらうのは難しいと言えます。
そこでおすすめしたいのが通信教育です。
通信教育なら塾より安い金額で利用することができ、尚且つ効果的な自宅学習が実現できます。
1ヶ月分の教材が届き、それをこなすだけで十分な学習効果を得ることが可能です。
以下の記事ではおすすめの通信教育を紹介しているので、お子さんの学力や性格などに合うものをお試しください。
小5の自宅学習におすすめの勉強法まとめ
小5の自宅学習におすすめの勉強法まとめ
- 高学年であることを意識したサポートを
- 毎日コツコツ勉強することが大切
- 通信教育などを上手に活用するのもおすすめ
小学5年生の自宅学習におすすめの勉強法について解説しました。
小5のお子さんに対しては、思春期を迎える高学年であること、もうすぐ中学に入学する年齢であることを踏まえて接することが大切です。
自尊心を傷つけないように発言に配慮したり、自主性を促すために過度なサポートをしないように気をつけたりと行ったことが重要になります。
また順調に学力を伸ばすには、勉強時間は短くても構わないので、毎日コツコツ学習を継続するのがおすすめです。
特に国語・算数・英語は、一朝一夕で成果が上がらない教科であるため、地道に学習を積み重ねましょう。
なお、自宅学習に自信がない場合は、通信教育を活用するのも有意義です。