中学生の英語自宅学習の方法は?教え方からおすすめオンライン学習・英会話講座を紹介

「中学生が英語を自宅学習する方法は?」

「家庭学習ではどんな教え方が良い?おすすめのオンライン英会話はどれ?」

などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。

中学生になると、文法や長文読解も含めて、英語を本格的に勉強するようになります。

しっかり勉強していないと授業に遅れてしまう生徒も多いので、親御さんもサポートしてあげながら、家庭学習をしっかり行うことが大切です。

今回は中学生が英語を自宅学習する方法について解説します。

家庭学習での教え方やおすすめのオンライン学習サービス・オンライン英会話なども紹介するので、参考にしてください。

中学生の英語自宅学習方法をざっくり説明すると

  • まずは教科書を使って学習するのがおすすめ
  • ラジオ英会話やスタディサプリなども役立つ
  • 毎日コツコツ勉強することが最も大切

中学生の英語自宅学習のポイント

英語圏の人

中学生になると、英語は覚えるべきことが多くなり、学習内容の難易度も上がります

そのため、中学に入ってから英語が苦手になってしまう生徒も多いです。

この記事では、英語が苦手な中学生やその親御さんに向けて、自宅学習のポイントや勉強に役立つツールなどを紹介します。

英語は毎日の家庭学習が不可欠

英語は積み重ねが重要な教科であるため、成績を伸ばすには毎日の復習作業が不可欠です。

中1のうちは、一夜漬けでテストに臨んでもどうにかなりますが、中2、中3になると、その方法は通用しなくなります。

また中2・中3で習う不定詞や完了形、動名詞などを理解するには、中1で学ぶbe動詞や過去形、現在進行形などの基礎知識が重要です。

そのため、将来のことを考えるなら、中1のうちから毎日コツコツ勉強を続けることが望ましいと言えます。

「テスト前にまとめて勉強すればいいや」「春休みに一気に追い上げよう」といった思考は捨て、短い時間でも良いので日常的に勉強する生活にシフトしていきましょう。

苦手なら中1まで立ち返って復習する

英語は基礎から知識を積み上げていく教科なので、ある単元が理解できないとその上に積み上がる単元も必然的にわからなくなってしまいます。

もしお子さんが英語に苦手意識を持っている、もしくは授業についていけない場合は、過去の単元にさかのぼって復習することを試してみてください

場合によっては中1の初めの内容まで戻って学習するのも有意義だと言えます。

中学生は教科書ベースの学習を

中学生が英語の自宅学習ですべきことは、教科書を読み、わからない単語は調べて、それが登場する文章を和訳することです。

教科書以外の参考書を使うなど、学校以外の勉強をしようとする方もいますが、成績を上げるには教科書を使うのが一番だと言えます。

教科書を活用すれば、自宅学習と学校の授業がリンクするので、相乗効果で理解を深められます。

中学生の英語自宅学習教え方のコツ

外人の子供

以下では中学生のお子さんに、自宅で英語を教える際のコツを紹介します。

単語は暗記カードを作らせる

英単語は、教科書に登場するものを授業で扱った日にノートに書いて覚えていくのが良いです。

できれば、その単語を含む教科書本文も一緒に書きましょう。そうすれば、単語の意味とともに用法も覚えられます。

また自宅で暗記カードを作り、それを持ち歩いて暗記する方法も有効です。

通学途中や休み時間などに反復して見れば、効率的に覚えられます。

中学生は忙しく、暗記学習にまとまった時間を割くのは大変なので、単語カードを日常的に見る習慣をつけるのが効果的です。

英文法は英文の暗記で覚えさせる

英文法は英文ベースで覚えさせるのがおすすめです。

覚えるべき文法事項を含んだ英文を和訳し、まずは意味を理解してもらいます。

その上で次はその英文を音読させます。回数は最低10回以上です。

余裕があれば、その英文を暗唱し、書き起こす練習も取り入れてみましょう

この一連の作業を行うことで、リーディング、スピーキング、リスニング、ライティングという4技能をバランスよく鍛えることができます。

リスニングや英会話はCDを使う

大抵の教科書には、ネイティブスピーカーの読み上げ音声が収録されたCDが付属しています。

学校で配布されていない場合でも、ネットや書店で購入できることが多いです。

リスニングの練習には、そのCDを使うのが良いでしょう。英語を聞き取る力をつけるには、ネイティブの発音をたくさん聴き、それに慣れることが重要です。

具体的には、CDから流れてきた音声を、そのまま真似して発音するシャドウィングという方法を試してみてください。

定期試験前はノートの暗記を

定期テスト前の家庭学習では、ノートと教科書の暗記に注力すべきです。

定期テストの問題は、授業や教科書の内容から作成されるので、それらの内容を暗記するのが最良の方法だと言えます。

それまでに習った英文を書き、それを見たり、声に出したり、音声を聞いたりして、覚えていきましょう。

そのように五感をフル活用することで、効率よく知識を定着させられます。

中学生におすすめの英語自宅学習ツール6選

PCで学ぶ子供

以下では中学生の英語の家庭学習に役立つツールを紹介します。

無料・有料どちらもありますが、それぞれで内容や質が異なるので、複数を比較・検討し、より良いものを活用するのがおすすめです。

NHKラジオ英会話

NHKが無料で配信している英会話のコンテンツで、ラジオやインターネットから聞くことができます。

ラジオ英会話は「おうちで英語学習」というコンテンツのうちの一つで、ほかにも基礎英語0〜3というコンテンツが存在します。

それぞれの対象学年などは以下の通りです。

番組名 対象学年 放送時間(月〜金)※
基礎英語0 小5・小6 午後6:35~6:45ほか
基礎英語1 中1 午前6:00~6:15/午後6:45~7:00ほか
基礎英語2 中2 午前6:15~6:30/午後7:00~7:15ほか
基礎英語3 中3 午前6:30~6:45/午後7:15~7:30ほか
ラジオ英会話 高校生 午前6:45~7:00/午後0:25~0:40ほか

※インターネットでは約2ヶ月前までの放送を全て聴取可能

上記の通り、ラジオ英会話は高校生向けの内容なので、英語が苦手な中学生の場合は、まずは基礎英語0から聴き始めるのが良いでしょう。

こちらはお笑い芸人のサンシャイン池崎さんやアイクぬわらさんも出演しており、楽しい雰囲気の中で英語が学べます。

基礎英語1〜ラジオ英会話は落ち着いた雰囲気であり、いわゆる勉強らしい勉強ができる番組です。

アプリや有料のテキストを活用するのも良いでしょう。

オンライン学習

スマホやPCで講義動画を視聴できたり、演習問題に取り組めたりするオンライン学習のコンテンツを活用するのもおすすめです。

オンライン学習は、コロナ渦による休校で急速に普及した新たな家庭学習のスタイルであり、参考書を使った勉強に代わる方法として注目を集めています。

(価格は記事執筆時点のものです)

スタディサプリ

オンライン学習サービスの中で特に注目を集めているのが、スタディサプリです。

大手予備校でトップを取るような有名講師による映像授業が、月額2,178円で好きなだけ見られます。

中1レベルの基礎的な講座から、高校受験を意識した講座まで、1万本以上の動画が見放題です。

スタディサプリについてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

Z会中学生向けコース

添削指導に強みを持つZ会は、中学生向けのタブレット教材も提供しています。

英語だけを受講する場合は、12ヶ月一括払いで月あたり2,023円〜で利用できます。

また定期テスト対策や高校受験対策ができる本科英語に加え、それらに囚われない本物の英語力が鍛えられる「Asetria英語」という教材も人気です。

Asteria英語では、外国人講師とのオンラインレッスンもあるので、会話力を含めて、ハイレベルな英語力を養えます。

なお、料金の詳細は以下の通りです。

<中1生>

5講座あたりの料金(税込・月あたり)

本科5講座(英数国理社) 本科 数国理社+Astria英語
12ヶ月一括払い 8,115円 8,514円
6ヶ月一括払い 9,305円 9,751円
毎月払い 9,900円 10,370円

1講座あたりの料金(税込・月あたり)

本科 Astria英語
12ヶ月一括払い 2,023円 2,422円
6ヶ月一括払い 2,261円 2,707円
毎月払い 2,380円 2,850円

<中2生>

5講座あたりの料金(税込・月あたり)

本科5講座(英数国理社) 本科 数国理社+Astria英語
12ヶ月一括払い 8,965円 9,194円
6ヶ月一括払い 10,255円 10,511円
毎月払い 10,900円 11,170円

1講座あたりの料金(税込・月あたり)

本科 Astria英語
12ヶ月一括払い 2,193円 2,422円
6ヶ月一括払い 2,451円 2,707円
毎月払い 2,580円 2,850円

<中3生>

5講座あたりの料金(税込・月あたり)

本科5講座(英数国理社) 本科 数国理社+Astria英語
12ヶ月一括払い 11,430円 11,166円
6ヶ月一括払い 13,010円 12,715円
毎月払い 13,800円 13,490円

1講座あたりの料金(税込・月あたり)

本科 Astria英語 専科入試特訓
12ヶ月一括払い 2,686円 2,422円 1,827円
6ヶ月一括払い 3,002円 2,707円 2,042円
毎月払い 3,160円 2,850円 2,150円

Z会Asteriaについてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

英単語アプリ mikan

東大生が開発した英単語を学習するためのスマホアプリです。

4択のクイズを通して、楽しく英語を覚えることができます。

中1レベルの基礎的な単語から、TOEICや大学受験に登場するハイレベルな単語まで、全部で55,000語が収録されています。

有料オプションもありますが、基本的には無料で使えるので、ぜひ試してみてください。

英語学習ゲーム 【英語物語】 英単語クイズアプリ

ゲーム感覚で英語を勉強することをコンセプトにしたアプリです。

RPGのゲームをしているような感覚で英単語を覚えられます。

クイズ形式の問題が出題され、正答率に応じて英単語レベルが変動するので、常に自分に合った学習が可能です。

完全無料で利用でき、6,000語以上を暗記できるため、こちらもぜひ使ってみてください。

オンライン家庭教師

オンライン家庭教師は、PCの通話ソフトなどを介して、自宅にいながら外の場所にいる講師との1対1の授業を受けられるサービスです。

インターネットを活用した新しい家庭教師、または個別指導の形式として、今注目されています。

サービスやレッスン回数などによって料金は様々ですが、訪問型の家庭教師よりも安い費用で利用できることも多いです。

メガスタ

中学生がオンライン家庭教師で英語を勉強するなら、「メガスタ」を活用するのがおすすめです。

メガスタには、難関大学に通う優秀な学生講師や、予備校で教鞭を取った経験もあるプロ講師が在籍しています。

「英語が得意になった」「定期テストで98点が取れた」といった学習効果を評価する声も多いです。

2020年の日本トレンドリサーチの調査では、利用者満足度第1位も獲得しており、信頼度の高さは申し分ありません。

料金は以下のように、講師のレベルなどによって変動します。

オンライン指導に満足できない場合の返金制度もあるため、積極的にお試しください。

<学生講師>

80分コース(週1回×月4回) 100分コース(週1回×月4回)
公立校対策 1回 4,960円 〜 5,360円(税込 5,456円 〜 5,896円) 1回 6,200円 〜 6,700円(税込 6,820円 〜 7,370円)
私立・国立校対策 1回 5,440円 〜 5,840円(税込 5,984円 〜 6,424円) 1回 6,800円 〜 7,300円(税込 7,480円 〜 8,030円)

<大学院生・社会人講師>

80分コース(週1回×月4回) 100分コース(週1回×月4回)
公立校対策 1回 6,480円(税込 7,128円) 1回 8,100円(税込 8,910円)
私立・国立校対策 1回 6,800円(税込 7,480円) 1回 8,500円(税込 9,350円)

<若手プロ講師>

80分コース(週1回×月4回) 100分コース(週1回×月4回)
公立校対策 1回 7,920円(税込 8,712円) 1回 9,900円(税込 10,890円)
私立・国立校対策 1回 7,920円(税込 8,712円) 1回 9,900円(税込 10,890円)

<プロ講師>

80分コース(週1回×月4回) 100分コース(週1回×月4回)
公立校対策 1回 9,720円 〜 12,280円(税込 10,692円 〜 13,508円) 1回 12,150円 〜 15,350円(税込 13,365円 〜 16,885円)
私立・国立校対策 1回 9,720円 〜 12,280円(税込 10,692円 〜 13,508円) 1回 12,150円 〜 15,350円(税込 13,365円 〜 16,885円)

なお、いずれの場合も、入会金15,000円(税込)が必要です。

メガスタについての詳細は、以下の記事で紹介しています。

ネット松陰塾

ネット松陰塾は、AI教材と社会人コーチによるコーチングが提供されるサービスです。

コーチが自立的な学習ができるようにうまくサポートしてくれるため、無理なく英語の家庭学習に取り組むことができます。

また「わかるまで先へ進みません」をモットーの一つとしており、きちんと理解できるまで繰り返し学習できる点も魅力です。

AI教材には12万問以上が収録されているため、演習量も申し分ありません。

なお、料金は以下の通りです。

<コーチングコース>

コーチがスカイプで見守る中、60分もしくは90分集中して勉強するコースです。複数人で同時に勉強します。

回数・時間 月謝
週2回・60分 14,500円(税込15,950円)
週2回・90分 20,500円(税込22,550円)
週3回・60分 20,500円(税込22,550円)
週3回・90分 29,500円(税込32,450円)

<プライベートコース>

スマイプを使って、60分もしくは90分、担当コーチからマンツーマン指導を受けるコースです。

回数・時間 月謝
週2回・60分 22,500円(税込24,750円)
週2回・90分 32,500円(税込35,750円)

ネット松陰塾についての詳細は、以下の記事をご覧ください。

オンライン英会話

インターネットを使って英語のスピーキングやリスニングを学べるオンライン英会話も、昨今普及してきています。

中学生の場合、まずは学校の勉強を優先させるべきですが、ネイティブ講師と英語で話せるオンライン英会話が良い刺激になる場合もあります。

そのため、お子さんの様子を見て、余裕がありそうなら、ぜひ試してみてください。

DMM英会話

DMM英会話は、料金が安いことから高い人気があります。

毎日25分の1レッスンを受けて月6,480円、つまり1レッスン209円で受講できるので、非常にリーズナブルです。

レッスンでは、アメリカやイギリス出身のネイティブ講師や、日本やフィリピン出身のバイリンガル講師から、英語を教えてもらえます。

内容は日常的なものからビジネス系のものまで幅広く、お子さんの興味関心に合わせて選ぶと良いでしょう。

kimini英会話

参考書や塾などで有名な学研が運営するオンライン英会話のサービスです。

学習指導要領に基づいた英会話学習ができる点で、高い評価を得ています。

中学校で学ぶ英単語や英文法、イディオムなどを用いた表現を習えるので、学校の成績アップにも繋がります。

料金は毎日レッスンが受けられて月額6,028円と、こちらも非常に安いです。

家庭学習でフォニックスを勉強するのもおすすめ

英語を教える人

小学生まであまり英語を勉強しないで中学に入ると、カタカナ発音が定着してしまいがちです。

カタカナ発音でも定期テストではリーディングやライティングでは問題がありませんが、リスニングやスピーキングは習得しにくくなります

そこでおすすめしたいのがフォニックスの学習です。

フォニックスはつづりと発音の法則を覚えること

フォニックスは、英語におけるつづりと発音の関連性を学ぶことを指します。

例えば、「ee」や「ea」が「いー」と発音することを理解すれば、意味を知らなくても「deep」や「meal」といった単語を発音できます。

このようにフォニックスをマスターすれば、基本的にはどんな単語や文章でも発音できるようになるので便利です。

またネイティブらしい発音の仕方を身につけることで、スピーキングはもちろん、リスニングの能力も向上させられます。

発音や聞き取りが上手になることで、英語学習が楽しく感じられるようになることもあるでしょう。

フォニックス学習に役立つ教材

フォニックスの家庭学習には、以下の参考書を活用するのがおすすめです。

  • 『あいうえおフォニックス 英語の母音をひらがな5つで完全攻略!』
  • 『あいうえおフォニックス 2 英語の[子音]編 日本人が苦手な発音を徹底攻略!』

上記2冊に関連したYouTube動画もアップロードされており、音声と動画、そしてテキストで楽しくフォニックスを学習できます。

中学生が英語を自宅学習する方法まとめ

中学生の英語家庭学習まとめ

  • 短い時間で良いから毎日勉強する
  • 単語は暗記カード・文法は英文ベースで覚える
  • オンライン家庭教師などもおすすめ

中学生が英語を自宅学習する方法について解説しました。

前提として大切なことは、短い時間でも良いので毎日コツコツ勉強すべきだということです。

またわからない場合は、つまずきのある単元までさかのぼって復習することも実践しましょう。

学習ツールとしてはラジオ英会話やスマホアプリなどの無料コンテンツに加え、スタディサプリやZ会なども活用してみてください。

メガスタなどのオンライン家庭教師の手を借りるのも有意義です。

以上を参考に、お子さんにとって最良の自宅学習の方法を考えてみてください。