理科の中学受験対策の自宅学習法とは?家庭学習におすすめの勉強法や教材も紹介!

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中学受験対策って家庭でもできるの?

自宅で理科を勉強するときにおすすめの方法はないの?

このような悩みをお持ちではないでしょうか?勉強法や教材選びに気をつけることで自宅でも中学受験対策を行うことが可能です。

今回は中学受験を考えている人の自宅での勉強法についてまとめていきます。塾に通っている人・通っていない人などのケース別で紹介していますので該当する内容を参考にしてください。

また、自宅学習用の中学受験理科対策におすすめの参考書についても紹介します。

この記事を読めば、中学受験の理科対策を自宅でも行うことができるようになります

理科の自宅学習についてざっくり説明すると

  • 暗記カードや語呂合わせなどで何度も繰り返し反復する
  • 5年生の最後までにすべての学習範囲を終わらせる
  • 6年生では本格的な受験対策を行う
  • 自分に合った教材選びが大切

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中学受験の理科を自宅学習する際の勉強法

積まれた教材

今回の記事では難易度の高いトップレベルの中学校を目指す人を想定して、自宅での勉強法について説明していきます。トップレベルの実力をつけることでどんな中学の入試問題でも対応することができるでしょう。

中学入試の理科の勉強のポイント

まずは中学入試の理科の勉強のポイントについて説明します。

中学入試を視野に入れて学習を行うときは、小学6年生までの学習内容を小学5年生までに一通り終わらせておくことが大切です。そうすることで残りの1年間を過去問演習などの受験対策に活用することができます。

これは理科に限らず、すべての教科に共通して言えることです。

特に私立中学校が扱う受験問題は小学校の授業内容から大きく逸脱し、思考力が問われる難題が多く出題されます。それぞれの中学校でどの力を重視するのかが異なり、それに伴い出題傾向も様々です。

その学校の特色が色濃く出る独特な問題を出題する難関校もあります。そのためいくら基礎固めが十分にできていても、出題傾向を理解できていなければ太刀打ちできないという事態に陥ってしまうのです。

そうならないためにも、小学校最後の1年間は自分の行きたい中学校の出題傾向を把握し過去問題などで対策を行う必要があります。同時に知識の取りこぼしが無いかを確認する期間でもあります。

少なくとも6年生の夏ごろからは過去問を中心に自宅学習を行うようにしましょう。

小学生の理科は暗記科目なので繰り返し学習が大切

理科は暗記する内容が多いため、反復練習を繰り返し、知識を定着させることが非常に重要になってきます。

一度だけ学習した内容については時間が経つと忘れてしまうことが多く、知識を完全に定着させることができません。自分の中に定着させて、その知識を使えるようになるためには何度も繰り返して学習・復習をすることが大切です。

反復練習を行う際に効果的な方法について次の見出しから具体的に説明していきます。

中学受験の理科でおすすめな具体的な学習方法

中学受験の理科を自宅学習する際におすすめの勉強法は語呂合わせ・暗記カードをうまく活用することです。

理科はいわゆる暗記科目なので、効率よく知識を吸収しなければなりません。また、覚えた内容を忘れないような工夫も必要です。それぞれのメリットをまとめていきましょう。

語呂合わせ

語呂合わせは楽しく一度に多くの内容を暗記するときに役立つ学習方法です。

語呂合わせで覚えることで印象に残りやすく、時間が経っても思い出しやすいというメリットがあります。語呂合わせを知りたい人には「受験理科の裏技テクニック」という参考書がおすすめです。

非常に多くの語呂合わせが収録されているため、自分で語呂合わせを調べる手間を省くことができます。

また、自分で語呂合わせを作るというのもおすすめです。自分で作った場合はその内容を忘れないように専用ノートを作って記録しておきましょう。

暗記カード

暗記カードも語呂合わせ同様、知識を暗記するときの強い味方です。持ち運びやすく、いつでもどこでも反復できる・自分に必要な分だけ準備できる・理科以外の社会や英単語の学習にも役立つというメリットがあります。

また100円ショップなどで簡単に準備することができるというのもおすすめポイントの一つです。

移動時間や隙間時間を有効活用して反復練習をしたいという人は暗記カードを使ってみると良いでしょう。

復習の方法は?

前述したように、理科の学習では反復練習が最も重要です。ここでは復習をするときのおすすめの方法について紹介していきましょう。なお今回は市販教材を使用し自宅で学習するというケースを想定しています。

  1. 参考書又は教科書とドリルを用意する

  2. 学習範囲のインプット学習を行い内容を理解する

  3. 理解した内容をアウトプットするためにドリルを解く

  4. 採点後、解き直し

  5. 同じページを解き直し正答率を8割以上にする

  6. 正答率が7割以下なら1~5を繰り返す

上記の流れで学習を行いましょう。ここで重要なのはインプットした内容をしっかりとアウトプットするということです。

【学習スタイル別】中学受験を目指す場合の自宅学習法

勉強する子ども

中学受験を目指す人のうち、自宅学習を行うケースは次の2つに分けられます。

  • 通塾している場合
  • 通塾していない場合

それぞれのケースによって効率的な自宅学習の方法は異なります。

通塾している人の学習の方法

中学受験に対応している塾に通っている場合、塾のカリキュラムに沿って学習することで十分な受験対策が行えるようになっています。

また、多くの塾では予習ではなく復習に重点を置いています。そのため塾で学ぶ内容を先行して予習するのではなく、塾で学んだ内容を自宅でしっかりと復習するようにしましょう。

復習を怠らずに復習をすることで、塾→自宅学習→学校で3週学習する機会ができ、確実に知識の定着を図ることが可能です。

学校で学んだあと、さらに反復練習を繰り返すことでより確実に理解が深まることでしょう。

塾なしの人の家庭での勉強法

通塾している人は塾のカリキュラムや入試のプロである塾講師の指導があるため、家庭学習を進めやすいかと思います。一方通塾していない人が自宅学習で中学入試に向けた学習をするためには次の2つのポイントを意識する必要があります。

  • 6年生に上がるまでに全内容の学習を終わらせる
  • 勉強や入試傾向などの受験対策を自分で行う

塾に通う場合、カリキュラム通りに学習することで上記2点をクリアすることができます。他にも授業の質が高い・学習時間が確保できるなどのメリットがあります。

一方、塾なしの家庭で学習を行う場合はそれらすべてを自分で管理し補わなければなりません。

小学生が一人で行うのは難しいというのはもちろん、親も塾ほど詳しい情報や学習方法を子どもに提供するのは難しいでしょう。

小6から塾に通う方法もある

前述したように、塾なしの家庭学習だけでは受験について研究をし尽くしたプロと同じような学習環境を提供することは難しいでしょう。そのため、中学入試を目指している人は塾に通って受験対策を行うことをおすすめします。

しかし塾は料金が高く、場合によっては期間講習などで何十万も受講費用が必要になることもあります。低学年から塾に通わせるのが負担と考える家庭も多いでしょう。

そこでおすすめなのは小6から塾に通い始めるという方法です。

塾では志望校に応じた具体的な入試対策は6年生から行うことが多いです。入試情報も6年からどんどん提供され始めるでしょう。

もちろん塾に通うまでは自宅学習で予習・復習を徹底する必要があります。

独学で中学受験をする保護者のサポート法は?

保護者と子ども

独学で中学受験を目指す場合、参考書などの教材選びや勉強法も重要ですが、保護者のサポートが必須です。

ここでは独学で勉強する場合の親の関わり方について説明していきます。

小学生は1人で学習は難しい

中学受験をしたいというはっきりとした目標が決まっていても、まだ小学生です。毎日一人で学習を続けられるような習慣は身についていない人が多いでしょう。

また、メンタル面でも成長途中のため、親のサポートが必ず必要になってきます。

学習習慣の土台が作れたら子どもは一人でも学習を続けられるようになりますが、ゲームや漫画、友達との遊びなどの誘惑が多いのも事実です。

時間を決める・約束事を決めるなど、遊びと勉強のメリハリをつけて学習へと誘導してあげましょう。

また問題に向き合うばかりではなく、たまにはストレス解消をさせて集中して取り組めるようにしてあげることも大切です。

学習する習慣作りをしてあげよう

前述したように、まずは親が子どもの環境を整え学習習慣を身に付けさせてあげることが大切です。そして習慣作りに重要なポイントは時間・場所・環境の3点です。

それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

  • 学習時間を決める

例)毎日ご飯の後に2時間勉強する・お風呂に入った後、ゲームの前に1時間勉強する など

時間を一定にすることで「勉強の時間」が明確になり、子どもが自発的に取り組みやすくなります。最初は面倒でも毎日続けることで習慣になっていくでしょう。

  • 学習場所を決める

小学生の内はなるべく親の目が届く場所に学習場所を作りましょう。リビングの机などがおすすめです。

  • 学習環境を整える

例)勉強机の周りにおもちゃは置かない・勉強中はテレビはつけない など

子どもが集中して勉強できる環境を作ることが大切です。また、子どもが問題を解いている横で親がスマホを触ったり漫画を読んだりすることの無いように気をつけましょう。

中学受験は一生に一度だけの経験です。全力で子どものサポートをしてあげてください。

学習方法を親も理解してあげよう

小学生が自分で学習スケジュールを立て計画通りに勉強することは難しいため、親がサポートしてあげましょう。

そのためには学習方法や内容を親が理解し、子どもと共有することが大切です。勉強法を把握し、事前に子どもに伝えてあげてください。

また、スケジュールの組み立ては全て親がやってしまうということのないように注意してください。あくまでも主体は子どもです。独学で勉強を進めるときは、自分で計画を立てたという責任感も重要になります。そうすることで学力面だけではなく精神的にも成長することができるでしょう。

【自宅学習用】中学受験の理科のおすすめ教材

勉強机

受験勉強を行うときは、目的に応じた教材選びが重要です。

この見出しでは自宅学習で使えるおすすめの理科教材について紹介します。

おすすめの市販の問題集

市販教材には、

  • 学習単元を自分で選択可能
  • 難易度も自分で選択可能
  • 誰でも簡単に購入でき、購入した日からすぐに始められる

などの良さがあります。

反対に、単元や難易度を自分で見極めて選択しなければならないため、教材選びに時間がかかってしまうというデメリットもあります。

市販教材のおすすめは次の2つです。

わかる!できる!応用自在シリーズ

「わかる!できる!応用自在シリーズ」は、非常に質の高い昔ながらの参考書です。情報量が多くカラー図解なので分かりやすいのが魅力です。

入試対策まで対応しているので、塾なしの子どもだけではなく通塾している子どもからも人気の一冊となっています。

中には塾の参考書よりも解説や図解が詳しく分かりやすいという口コミもあるほど使いやすい参考書です。

中学受験 すらすら解ける魔法技

「中学受験 すらすら解ける魔法技」も先ほど紹介したもの同様、図を用いた解説が分かりやすい参考書です。

過去の入試問題から厳選された41もの頻出問題が収録されており、多くの入試問題に触れることが可能です。

また分野が分かれているというのもおすすめポイントの一つで、学習したい分野が勉強しやすくなっています。分野ごとに学習したいという人にピッタリの一冊となっています。

通信教育の活用

塾なしで中学入試に向けた対策を行うとき、独学だけでは難しいと感じる人も多いでしょう。学習内容の漏れが生じることも少なくありません。

そんなときは通信教育の利用がおすすめです。

通信教育では通常の学習のみならず、志望校の入試傾向対策まで行うことができます。さらに通信教育によっては質問対応を受け付けてくれる会社もあります。

全てを独学で行うのではなく、苦手科目だけ利用する・6年になったら利用するなど部分的な利用の仕方でも良いでしょう。また、通信教育は塾に通うよりも比較的安く受講できるメリットもあります。

中学受験におすすめの通信教育については、こちらの記事で紹介しています。ぜひ参考にしてください。

理科の自宅学習についてまとめ

理科の自宅学習についてまとめ

  • 最後の一年間は入試傾向の分析や過去問演習を行い、知識を使えるように調整する
  • 親が学習環境を整え、習慣作りのサポートをすることが大切
  • 暗記のためにはインプットとアウトプットをしっかりと繰り返す

今回は中学受験対策に向けた自宅学習法とおすすめの参考書、通信教育について解説しました。

経験豊富な受験のプロである塾や通信教育の情報量にはどうしても勝つことはできません。塾ならではの合格のセオリーもあるでしょう。

そのため受験を考えている場合は期間を決めて塾や通信教育を利用するという方法をおすすめします。5年生までは自宅学習を十分に行い、6年になったら塾で知識の取りこぼしを埋める・過去問演習をするなどの入試対策を行うと、金銭面でも大きな負担になることはないでしょう。

必要に応じて、塾や通信教育を利用するということも大切です。

一生に一度しかない中学受験の日を後悔なく迎えられるように、親は全力でサポートをしてあげてください。