公文の自宅学習と通学の違いは?公文の教材内容や市販のドリルでの学習を徹底比較!
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「公文の学習は自宅学習でも同じように力が付くの?」
「市販の公文の教材で自宅学習をしても効果があるのか?」
東大生の3人に1人が過去に通っており、世界各国にも教室展開されていて、さらに海外のセレブの子どもも通うほど人気のある公文。
通信学習もあり公文式の教材もたくさんあって、公文の取り組みが今まで以上に身近な存在となっています。
一方で、公文の取り組みでどれだけの力が身に付くのか、中学受験にも適応できるのかなど気になる声もあります。
今回は公文のあらゆる取り組みについて詳しく解説していきます。
公文の通学・在宅の違いをざっくり説明すると
- 通学でも通信学習でもたくさんの演習量をこなせる
- 公文式の学習に向き不向きの子もいる
- 中学受験を考えている方は、小学校高学年までに他塾に通うことがおすすめ
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公文で身に付けられる力
ここでは公文で学んで身に付けられる力を解説します。
学習習慣が身に付けられる
公文に通う、公文のテキストを使う、公文式の問題集を取り組むことで学習習慣を身に付けられます。
習慣とは食べる・寝るなどの日々毎日行う流れのことですが、学習をする事がその流れの一つとして取り組めるように公文の学習は工夫されています。
例えば通学スタイルでは週2回の通学と他の5日間毎日取り組めるだけの宿題があり、毎日演習できるようになっています。
計算力が身に付けられる
算数・数学の基礎的な問題で確実に点数を取らなければならないのは計算問題です。
公文では確実な計算力を身に付けていくとともに、学年を超えた計算もできるようにして、勉強に対する自信をつけます。
勉強に対する自信がつくとモチベーションも上がってもっとやってみたいと感じるようになり、継続して勉強に取り組めるようになります。
基礎力が身に付けられる
基礎力の定着が公文で身に付けられる一番大きな魅力です。
公文のデメリットとして応用力が身に付かないことが挙げられますが、基礎力が身についていないと応用力を問う問題を解くことができません。
特に中学受験を目指す場合、小学校低学年の間に最低でも高学年の基礎力を身に付けることが必須です。
公文で勉強の土台となる基礎力を身に付けておくことで、その後の勉強に対しても自分の力で取り組めるようになります。
公文(くもん)の自宅学習と通学の違いは?
ここでは公文の通学と比較しながら自宅学習との違いを解説していきます。
公文(くもん)の学習スタイルは3種類
公文の学習スタイルは3種類あり、1つ目は通学スタイルです。
公文の教室に通学して学習する最もメジャーなスタイルであり、公文で学習していると言われたらこのスタイルだと思われる方が大変多いです。
2つ目は公文の通信学習です。
教室に通うのではなく、公文の教室で取り組む教材を郵送してもらい、自宅で学習から採点、やり直しまで行っていくスタイルです。
3つ目は市販で販売されている公文式の教材を購入して自宅学習していくスタイルです。
公文の会員になることなく公文式の学習を行ことができます。
3つのスタイルに関してそれぞれにメリットやデメリットがあるため、それらをしっかり見極めて活用することが大切です。
取り組んでからでしか分からないことですが、それぞれに合う合わないが顕著に表れるため、どれがおすすめかということがありません。
それぞれのスタイルの特徴
各スタイルの特徴について解説していきます。
公文(くもん)通学スタイルの特徴
通学スタイルでは低学年でありながら高学年の計算を行うことができるなど、学年の幅を超えた学習を行っていきます。
プリント学習を行い、演習メインで取り組みます。
その演習量は大変多いため、計算スピードが飛躍的に向上します。
公文(くもん)の通信学習の特徴
公文の通信学習は通学スタイルと学習内容は同じです。
公文式の学習を教室で行うか自宅で行うか、添削・採点を公文の先生と親のどちらが行うかの違いが出てきます。
通学するには教室が遠いということなどを考慮して通信学習を選択される方もいます。
くもんの市販ドリルでの学習の特徴
通学スタイルと自宅学習の上記2つの取り組みと比較すると、市販ドリルの学習は演習量が少ないです。
しかし、上記2つのスタイルよりも料金は抑えられます。
入会・退会の手続きが不要であるため、自由の利くスタイルと言えます。
公文(くもん)それぞれのスタイルのメリット
上記で紹介した学習スタイルをさらにメリットデメリットなども含めてご紹介します。
公文(くもん)通学スタイルのメリット
公文の通学スタイルでは演習量が多いので必ず力が付きます。
また、通信学習と比較した場合、添削を先生が行うため正確な添削を受けることができます。
さらに通信学習では親が採点添削を行うことになるため、親の時間が削られることになりますが、通学スタイルであればそういった心配がありません。
自宅で学習することと比較した場合、教室で学習する方が勉強以外の誘惑もないために集中して取り組むことができます。
そして、友だちと一緒に通うことができると一緒に切磋琢磨して学習することができます。
通うことで学習に対する強制力をつけられるため、学習習慣をつけたい方は通学スタイルがおすすめです。
公文(くもん)通信学習スタイルのメリット
通信学習スタイルは通学スタイルと同じ学習量が確保できることが大変魅力です。
通学スタイルでは週2ペースで通学しなければなりませんが、通信スタイルであれば学習時間に対して自分のペースに合わせて取り組むことができます。
通学する事がないため、通学にかかる時間や送迎の手間が減ります。
自分の都合に合わせられるので、他の習い事との両立がしやすい環境を整えられます。
1人で通学する場合、小学校低学年のお子さんなどであれば心配な点がありますが、通信学習であればそうした心配もなく学習できます。
くもんの市販問題集で学習するメリット
公文式のドリルは問題が丁度良い量になっています。
通学スタイルや通信スタイルと違って宿題などの課題が無いため、自分のペースで学習できます。
価格は上記2つと比較すると大変安価です。
市販の問題集で学習するスタイルは通信学習と同じく通学することはありませんので、送迎の手間もなく自分の時間に都合を合わせて学習できます。
公文式の教材はやさしい問題から高度な問題へと少しずつ取り組めるようにされた 「スモールステップ式」で構成されており、一人ひとりが無理なくスムーズに学習を進められるでしょう。
また、自分で単元を選んで学習できます。
市販のくもんテキストでおすすめの自宅学習方法
公文式のテキストは通学スタイルや通信学習スタイルと比較すると演習量が少ないです。
ここではその演習量を補うための方法をご紹介します。
公文の教室に通学している人たちは反復練習をたくさん行うため、公文式問題集で取り組むときも何度も練習して解きなおせるようにしましょう。
その際に何度も解きなおしができるように、複数のドリルを購入するか問題をコピーする、あるいは問題集には直接書き込まず、ノートで取り組むことをおすすめします。
ご家庭で公文テキストを取り組むルーティンの例です。
①複数のドリルを購入する、または問題をコピーして取り組む、あるいはノートで取り組む
②時間を計りながら解く
③間違えた問題を中心に解きなおしをする、何度も解きなおしをする
④解きなおしが終われば、同じ問題に対して時間を計りながら正答率80%を超えるまで解く
このように公文式のテキストでも工夫しながら学習していくことで演習量を確保していくことが可能です。
公文(くもん)通学・通信の教材は良い?
公文の教材の良さは演習量が多いことです。
また、スモールステップ式で学習が苦手と感じている子であっても分かりやすく学べます。
演習量を多くこなして少しずつレベルアップすることを目標とする取り組みで、学年を超えた難しい計算問題でもできるようになっていきますが、一方で答えまでの手順が事細かく教えてもらえるため、自分自身の力で解く力や思考力が付かないという声があります。
そのため、公文式の学習に依存するし過ぎると大変危険です。
公文はある程度取り組んで計算力が身に付いたと実感したら、その時点でやめることをおすすめします。
試行錯誤する子供には公文式は合わない
先ほど解説しましたが、公文式の教材は問題から答えを導き出す手順が丁寧に記されています。
そのため、自分で考えて自分の力で解く力を子どもに身に付けさせたいと考えているご家庭には向いていません。
また、公文に向いていない子どもの特徴は以下の通りです。
- 試行錯誤することが好きな子ども
⇒「これは〇〇したらどうなるの?」と普段から質問するようなお子さん
- 聞いた以上のことを学ぶタイプの子ども
⇒1つのことを教えると、それ以外のことも色々考えて応用しながら学ぶお子さん
など、応用力がある子どもには公文式は向きません。
応用力を身に付けていく学習を求めるなら、ある程度公文で学習をしていき、その後に塾や他の通信教育に変更することをおすすめします。
方程式を小学生が学ぶ弊害
公文の通学スタイル・通信学習どちらにも言えることですが、学年を超えて取り組むと小学校低学年で方程式を学ぶことがあります。
方程式の使い方を身に付けてしまうと、中学受験で出題されるつるかめ算などの問題に対しても方程式に頼ってしまい、頭を柔らかくして解く力が身に付かなくなります。
その結果、理系としての閃き能力などが落ちてしまい、小学校高学年や中学生になってから学ぶ図形問題などで算数・数学につまずいてしまう人もいます。
計算以外にも思考力のトレーニングをしよう
先ほども解説しましたが、公文の算数では計算問題がメインとなり、図形などの思考力を問うような演習はほとんどありません。
そのため、図形や文章問題などの思考力を問う問題を公文以外の学習で行う必要があります。
公文の市販教材を用いた学習であれば、公文以外の教材と併用して自分で単元などを選択しながら学習できます。
ただし、どのように自分で学習していくかを考えるのは大変難しいため、親や先生が協力してあげる必要があります。
公文をやめる・学習スタイルの変更のタイミングは?
公文で取り組んできた方が、応用力を身に付けるためなどを理由に退会を検討する際のおすすめの変更のタイミングをご紹介します。
中学受験をする子は高学年になるまでにやめよう
通信学習スタイルで自宅学習の場合はさらに受験対策を行うことが困難であり、塾などが行う模試結果や学習報告で現在の実力を確認できません。
公文は受験対策ができないため、受験を考えている方にはおすすめできません。
中学受験を考えているお子さんは、幼児のころや小学校低学年から公文の学習を取り組んだ後、受験勉強が始まる前に塾に入ることをおすすめします。
自宅学習から通学スタイルへの変更は?
幼児のころから公文を取り組むも通学に不安を感じて通信学習スタイルにしていた方が、成長して通学できるようになったと感じて変更することも可能です。
通学した際のメリットとしては他の通うお子さんがいることで良い刺激となったり、親の添削採点時間を作らなくて済むようになるほか、第三者である先生からのアドバイスも大変貴重です。
通学スタイルから自宅学習への変更は?
元々通学スタイルで公文の教室に通っていた方が、通信学習スタイルに
変更して自宅学習で成績を向上させられたケースもあります。
教室で扱う教材も通信学習用の教材と特に大きく変わることはないとの口コミがあることから、問題が無いと言えます。
他の習い事などで通学スタイルが困難になっても、通信学習スタイルで自宅学習に切り替えても安心して取り組むことができます。
公文の通学と自宅学習の違いまとめ
通学・通信の違いとその他塾との比較まとめ
- 通学でも通信学習でもたくさんの演習量をこなせる
- 公文式の学習に向き不向きの子もいる
- 中学受験を考えている方は、小学校高学年までに他塾に通うことがおすすめ
公文の学習スタイルには3種類あり、いずれのスタイルも基礎力を身に付けられることがお分かりになったと思います。
通学スタイルと通信学習のスタイルのどちらも演習量の違いはなく、ご家庭の都合に合わせて公文の学習を行うことが可能です。
一方で公文の取り組みは基礎力の定着であり、中学受験を検討されている方は小学校高学年になる前に他塾に変更することがおすすめです。
公文の学習で勉強の土台となる基礎力を身に付け、その後の勉強に弾みをつけられる流れを築くのが理想と言えます。