Z会だけで中学受験は受かる？塾なしで合格できるのか他社の通信教育と徹底比較！

画像出典：Z会公式サイト

まずは、Z会だけで中学受験が可能なのか、検討してみましょう。

良質な教材のトータル指導プラン

Z会のトータル指導プランの教材は、3～4年生の時期は受験に必要な知識や解法の土台を固め、5～6年生で問題演習の解説や添削を通して、合格を勝ち取る仕組みです。

各社の通信教育の中でも特に難易度が高いと言われており、演習の問題なども良質な問題が用意されています。難関中学合格を意識した教材であり、紙教材に加えてタブレット教材も活用したハイブリッドシステムを取り入れているのも特徴です。

Z会の豊富な実績

Z会はオリコンの顧客満足度2021で第1位を獲得しています。

2020年における都内難関私立中学の合格実績は、次の通りです。

都内だけのデータを見ても、また、近年増設傾向にある地方の中高一貫校においても、続々と合格者を輩出しています。

顧客満足度や合格実績でこれだけ多方面での成果を残しているZ会は、中学受験対策におすすめの通信教材と言えるでしょう。

Z会だけで中学受験はできる

有名難関中学にこれだけ合格者を出しているということは、Z会だけでも十分に中学受験の対策ができると言って良いでしょう。教材の質の良さは各方面から評価されており、ハイクオリティであるのは間違いありません。

ただし通信教育という性質上、一人で学習するスタイルを貫けるかがポイントです。目の前で叱咤激励してくれる人がいないため、学習を継続して一人でやりきる力を身に付けたいところです。

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Z会では長年の指導実績を分析し、難関私立中学の入試の傾向や対策を練り上げています。

さらに、入試傾向だけでなく小学生の学習傾向について、学習時間や勉強方法を分析するなどの研究を重ねて教材が作られています。

その結果、合格者平均点に到達する教材が誕生しているのです。

また、多くの塾で取り入れられている「スパイラル学習」も採用しています。具体的な内容については、以下の見出しの中で詳しく解説しましょう。

Z会は繰り返し学習ができる

小学生で学年が変わると、前の学年で習った単元を忘れてしまっていることはありませんか？

小学生の学習行動を研究した結果、忘れるのは一般的なことだと判明しています。それを前提として学年を超えて繰り返し学習できる設計となっているのが、Z会の特徴です。

また、夏休みなどの長期休暇のシーズンには特別プログラムを用意する塾も多いですが、Z会では過去の教材を振り返り、忘れている箇所の復習を奨励しています。このような学習スタイルを通して「瞬発力」が養われるので、試験で無駄な時間をコストカットする訓練にもなるのです。

複数回を通じて理解させる映像授業

授業を1回聞いただけで理解するのは、難しいものです。特に集中力を継続しにくい小学生のうちは、尚更ですよね。そのような小学生の特性を前提として、要点全てで解説文に加えて映像授業がついています。

また、授業だけでなく問題演習においても、難しい問題は解説映像が用意されています。視覚的・聴覚的に記憶に残りやすいのはもちろんのこと、2回目以降は必要な箇所だけピックアップして学習することが出来るので、子どもの学習スタイルにも負担がかかりにくいと言えるでしょう。

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親御さんとしては、子どもがつまずいた時に備えてサポート体制も気になるところですよね。今度は、中学受験コースのサポート体制について説明しましょう。

添削指導者と担任指導者のWサポート

Z会の中学受験コースは、専任の添削指導者と、一人ひとりの学習状況の全体像を把握しながらリードしてくれる担任指導者によるWサポート体制が敷かれています。

専任の添削指導者であれば、たとえば算数の添削では、解答を導く途中式まで丁寧にチェックしてくれます。また担任指導者は、教科だけでなく子どもとの対話の中から個性などを把握し、適切なアドバイスを送ってくれると保護者の間でも好評です。

もちろん、どちらの担任も受験のプロが担当しています。プロの知見に加えそれぞれの役割を分担することで、多角的なアドバイスも得られやすいと言えるでしょう。

質問回答サービスもある

通信教育のよくある欠点として、「分からないところに対してすぐレスポンスが帰ってこない」という点が挙げられます。ですが、Z会中学受験コースでは積極的に質問・回答に応じています。

さらに、Z会ではタブレットで使える質問サービスの利用も推奨しています。リアルタイムで分からない箇所の質問・回答のやり取りができるので、学習の効率が上がることが期待されます。

最適な学習スケジュールを管理してくれる

Z会では、生徒の学習状況に合わせた最適な学習スケジュールを組み立ててくれます。学習の進捗具合を考慮してくれるだけでなく、子供の学校行事やクラブ活動なども組み込めるので、日々変化しやすいスケジュールにもきめ細やかな対応をしてくれます。

また、専用のアプリにはAIも組み込まれ、予定通りに進められなかったときのスケジュールの組み直しも行ってくれます。細かい調整についても配慮されますから、安心ですね。

ここまで、講座の内容についての概要を説明してきました。今度は具体的な料金について確認してみましょう。なお値段は記事執筆時点のものであり、実際の数字と異なる可能性がある点にはご留意ください。

Z会の中学受験の料金表は、下記の通りです。また、ここでの料金は毎月払いの税込価格であり、12カ月一括払いでは15％、6カ月一括払いは5％オフが適用されます。より安く受講したい場合は、各種一括払いも検討してみましょう。

この料金表からは、学年が上がるごとに料金が高くなっていくのが分かります。また、他の通信教材と比較すると、高額に感じる家庭もあるかもしれません。

ですが、口コミなどでZ会と塾の併用を試みたご家庭や、中学受験を目指していたご家庭からも「Z会の教材の質は素晴らしかった」との声が上がっています。

実際に有名な中学受験専用塾の入塾テストなどでも、Z会受講者は上位クラスに振り分けられるなどの結果を残しています。

このようにZ会の教材は塾の教材に引けを取らないクオリティであることを考えると、むしろコスパは良いと言ってよいでしょう。

Z会と塾の料金の比較

次に、Z会と塾の料金を比べてみましょう。ここでZ会の料金相場は、それぞれの学年で「毎月払い」「4教科受講」で計算しています。

Z会の教材は、塾と比較すると非常にリーズナブルだと言えます。また、教材の質の良さももちろんですが、サービス自体も弾力性のある内容ですから、この価格で難関私立中学の対策ができるのは非常に魅力的です。

Z会は子どもの性格のタイプによってはやや注意が必要です。次は、受講する上での注意点について見ていきましょう。

早い段階で学習習慣を身に着けよう

Z会など通信教育では、目の前に先生がいる塾に比べて学習への強制力に欠ける傾向があります。

Z会の中学受験コースが始まる3年生の場合、一日あたりの家庭学習時間は平均66分。そのうち学校の宿題に費やす時間が39分ですから、この段階ではほとんど学習習慣が身についていないと言えます。

4年生でも学習時間はあまり変わっていませんから、本格的な受験勉強に移行する5年生になる前に、学校の宿題以外の学習習慣を身につける必要があります。

5年生から変わる学習スタイル

Z会の中学受験コースでは、3,4年生と5,6年生でガラリと学習スタイルが変わります。基礎固めを重視する3,4年生に対して、5,6年生では本格的な受験対策のプログラムが組まれています。

Z会の3,4年生は1日1時間を目安にスケジュールが組まれています。基礎固めとは言え、しっかり考えさせる問題が意識されていますから、この時期に自然と学習習慣を身に着けてしまうのが得策と言えるでしょう。

受験勉強にスムーズに進むためにも、できるだけ早目のZ会受講をおすすめします。

モチベーションを保つ工夫をしよう

Z会は自宅学習であり、1人での学習が基本です。そのため、どのようにして勉強に対しモチベーションを維持するかが課題と言えるでしょう。

子どものモチベーション維持に対しては、次のような方法が考えられます。

• 担当の先生のコメントに対して、親子で課題や褒められた点を確認する
• 志望校選びでどのような学校へ進みたいのか、中学に入ったらどのようなことをしたいのかを日頃から話し合う

中学受験では、親の関わり方で大きく結果が変わります。過剰な干渉もしくは放任主義のいずれも子どものモチベーション低下につながりますから、上手に学習する方向へリードしてあげましょう。

ここまでZ会についての説明をしてきましたが、他の通信教育の中学受験対策について気になる人もいるのではないでしょうか。

今度は、Z会以外の通信教材の内容についても比較してみましょう。

中学受験コースがあるものとないものがある

中学までは義務教育ですから、一般的には入試を経ることなく学区内の中学校に進学できます。そのため、日本全体の人口比で言えば、中学受験をする人はまだ少数派でしょう。

通信教育も中学受験対策コースを設けているところと、小学校の学習内容の応用コースまでしか用意していない場合があります。実際に、代表的な通信教育サービスでどのような傾向があるのか見てみましょう。

• 中学受験対策あり

Z会、進研ゼミ、四谷大塚の通信コースなど

• 中学受験対策コースなし

スマイルゼミ、スタディサプリ

応用コースで中学受験対策は可能？

スマイルゼミの発展クラスやスタディサプリの応用レベル講座などでは、中学校の学習内容について先取り学習をすることは可能です。ただし、中学受験専用ではないため、必要な問題集の演習量やバリエーションが少なく、難易度的にも中学受験の平均レベルの内容が中心です。

一方、中学受験対策コースがある通信教育では、等積変形や流水算など、中学受験を意識してさまざまな問題に挑戦します。中学受験対策コースは演習を通して実力を上げるのが目的ですが、小学6年応用コースでは先取り学習に加え、やや難易度の高い問題への挑戦するのが目的です。

応用コースを利用するのであれば、小学校中学年のうちは、先取り学習で学習習慣を身につけることや高学年の内容を理解することで学習へのモチベーションを上げましょう。その上で受験対策期になったら、塾の利用を検討するのがおすすめです。

Z会とスマイルゼミと進研ゼミの比較

それではここで、小学生に人気の通信教材のうち進研ゼミとスマイルゼミを取り上げ、サービスの違いについて比較してみましょう。

Z会と進研ゼミの大きな違いは、生徒の志望校のランクです。

2020年の合格者の内訳を比較すると、進研ゼミの受講者は中堅クラスの学校の合格者が目立ちます。

また、Z会のほうが難しい内容まで踏み込んでいるので、最難関私立中学の合格者数を伸ばす要因になっていると言えるでしょう。

なお、スマイルゼミの発展クラスは中学入試対策コースではありません。中学受験を意識したサポート体制ではないので、中学受験の内容に踏み込んだサポートはあまり期待できない可能性があるでしょう。

そのため、中学受験を検討している方、通信教育だけで中学受験対策をしようと考えている方には、Z会がおすすめな場合が多いです。

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Z会の中学受験講座は単独でも十分難関中学に対応できますが、お子様の状況によっては、1人での学習スタイルが向かないこともあります。そのような場合は、塾併用要点学習プランの利用も検討してみましょう。

Z会の塾併用要点学習プランの活用

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Z会の中学受験コースにはトータル指導プランだけでなく、塾併用要点学習プランも用意されています。こちらのコースは塾の学習効果を最大限に発揮するための工夫がされているのが特徴です。

「うちの子はライバルがいるとやる気になってくれる」という理由で塾に通っている子どもにも、向いているでしょう。

ハイレベルなインプット学習

塾によっては、授業を受ける前に予習必須のところもあります。Z会ではその際に必要な難問を解くためのテクニックなども多数紹介されており、塾のハイスピードの授業にも十分対応できるレベルです。

また、理解が不十分な問題や単元だけマイペースで復習することもできますから、塾の授業から取り残されることも少なくなるでしょう。結果的に、さらに志望校合格に近づくプランだと言えます。

塾の併用がおすすめな人

では、塾との併用が向いている人はどのようなタイプでしょうか。次のタイプは、塾との併用が向いていると言えます。

• 問題演習や模試で出来なかったところや曖昧な箇所を完璧に仕上げたい人
• 塾の一律の進度とは別に、自分のペースで復習をしたい人
• 塾の内容にプラスする形でよりハイレベルな学習がしたい人
• 塾だけではなく自分の学習軸を持ち、漏れのない学習を目指したい人

塾の良さを認めつつ、プラスアルファの効果を求める人には、Z会の塾併用要点学習プランがおすすめです。

「中学受験は親子の受験」とよく言われます。その言葉を聞くと、中学受験を経験したことがない親御さんは、何を基準にして教材を選べば良いのか不安になる人も多いのではないでしょうか。

ですが、Z会の受験プログラムは首都圏の最難関中学はもちろんのこと、関西圏など他の地方の難関中学や近年増えてきた地方の中高一貫校でも確実に成果を伸ばしています。Z会の教育システムは、将来的に難関大学受験に必要な学力をつけることにもつながっていますから、積極的にトライしてくださいね！