中学生の塾費用を徹底比較!平均月謝や高校受験に向けた学習塾選びのポイントも紹介
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「中学生が塾に通うとどのくらいの費用がかかるの?」
「高校受験に向けてどうやって塾を選べば良いか知りたい!」
このようにお考えの方も多いのではないでしょうか?
中学に入れば塾が必要だと漠然と思っていても、どの程度の費用がかかるかわからないと不安だという方もいることでしょう。
そこでこの記事では、平均的な中学生の塾費用や、高校受験に向けた塾選びのポイントなどを詳しく解説します。
読み終わる頃には中学生の塾に関する不安が軽くなっていることでしょう。ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
中学生の塾費用についてざっくり説明すると
- 中学生の塾費用は、トータルで年間100万円程度かかることが多い
- 授業料以外に入会金なども必要だが、キャンペーンなどを利用してお得に済ませることも可能
- 塾に入る時期は内申点のためにもなるべく早めがおすすめ
- 集団、個別、家庭教師など、生徒本人の性格や好みによって最も合った形態の塾を選ぼう
中学生の平均的な塾費用はいくら?
まずは、中学生の塾費用の相場について解説します。
私立・公立ごとの塾の平均費用は?
ここで、中学生の塾にはどのくらいの料金がかかるのか、平均的な費用についてご紹介します。
文部科学省平成28年度の調査によると、公立・私立中学に通う塾の料金相場は以下の通りでした。
学年 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
中学1年生 | 117,795円 | 120,384円 |
中学2年生 | 162,548円 | 140,492円 |
中学3年生 | 322,386円 | 170,346円 |
平均 | 202,498円 | 143,694円 |
(平成28年度文部科学省「子供の学習費調査」より)
上記の表よりわかることは、年間の平均学習塾費用は公立中学校に通う場合で、20万円ほどで私立中学校に通う場合にはおよそ14万円ほどかかるということです。
公立中学に通う生徒にとっては、3年生になると高校受験対策が必要になります。長期休暇中の講習も増えますので、その分学習塾の料金は高くなっていることがわかります。
一方、私立中学はその多くが中高一貫教育を行っています。学習塾にかかる料金に学年ごとの差が少ないのは、そのためと推測できます。
公立・私立ごとの塾費用の金額分布
次に、中学生の塾にかかる料金の金額分布を見ていきましょう。こちらも公立・私立それぞれに分けてご紹介します。
<公立中学に通う生徒の塾費用の分布>
順位 | 金額 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 0円 | 31.1% |
2位 | 40万円以上 | 18.3% |
3位 | 30万円未満 | 14.6% |
<私立中学に通う生徒の塾費用の分布>
順位 | 金額 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 0円 | 45.5% |
2位 | 40万円以上 | 11.8% |
3位 | 30万円未満 | 11.2% |
(文部科学省「学習塾費の金額分布」より)
こちらのデータを見ると、公立・私立ともに塾に通っていない層が一定数いることがわかります。
一方で、公立中学校に通う人の約70%が金額の差はあれど学習塾に費用をかけていることも読み取れるでしょう。
私立中学校に通う生徒の場合にも、およそ半分の人が学習塾にお金をかけていることがわかります。
受験対策を意識する場合はもちろんのこと、期末試験などの定期考査も内申点対策になります。そのため、受験期以外でも多くの生徒が学習塾を利用していいるとされています。
塾はそれぞれ指導形態が違う
学習塾はどこも同じだと思っている方も多いかもしれませんが、中学生向けの学習塾は主に3種類の形態に分かれています。
目的によって通うべき塾が異なりますし、塾の費用も大幅に異なります。
指導形態ごとの塾費用をみていく前に、まずは塾の指導形態の違いを把握しましょう。
集団指導塾
多くの方が「塾」を思い浮かべる時に最も多いのが、集団指導塾の形態でしょう。学校と同じように教室に机を並べ、複数人の生徒に1人の講師がついて勉強を教える形式です。
集団指導塾の主な目的は、高校受験に向けた入試対策の指導です。学校の進度に沿うことはあまりないので、受験対策を本筋としたい方に向いていると言えるでしょう。
同じ学校の生徒が通うことも多いため、普段仲の良い仲間とも切磋琢磨しながら学習できます。レベル別のクラス分けをしている塾では、同レベルの中学生と競い合うことができるという特徴もあります。
個別指導塾(1対3)
個別指導塾は、1人~3人の生徒に対して1人の講師がついて、細かく指導してくれるタイプの学習塾です。
集団に合わせる必要がないため、進度やカリキュラムを生徒個人の都合に沿って組んでもらえるという特徴があります。
受験を見据えた対策ももちろん可能ですが、学校の授業でわからない所を重点的に復習できる体制も整っているため、部活との両立もしやすいでしょう。
私立中学に通っている生徒も、学校独自のカリキュラムに合わせて授業を行ってもらえることが多いです。臨機応変に対応してもらいたい方には、集団塾よりも個別指導塾が向いています。
家庭教師
家庭教師は、完全なマンツーマンでの指導が中心です。先生(講師)が家に来て直接勉強を教えてくれるため、質問しやすい環境を整えることができるでしょう。
個別指導塾と同じく生徒に合った勉強法や学習計画を作成してもらえますし、学校の授業への理解が不足しているところがあればいつでも復習させてもらえます。
普段の学校の授業についていけないと焦りを感じる中学生には、最適と言えるでしょう。
目的によって塾を選ぶ
塾の形態の違いが把握できたら、個々の目的によって塾を選びましょう。
高校受験対策のため
中学生が塾に入る目的として最も多いのが、高校受験対策です。
受験指導は中学校の先生からも受けることができますが、高校入試は地域や志望校によって内容が細かく異なるため、中学校の先生だけではフォローしきれない部分もあります。
学習塾であればその地域の受験事情を深く研究していますので、詳しい情報を得ることができるでしょう。
高校受験対策を見据える場合、志望校に強い塾を選ぶことをおすすめします。志望校の過去問がそろっている、志望校の合格実績が多いなどの基準で選ぶと、失敗のリスクが低くなります。
学習習慣の定着
高校受験以前に、「普段の学習習慣を定着させたい」という理由で塾を選ぶ場合は、個々の状況に沿った学習計画を作成してくれる学習塾がおすすめです。
集団指導塾でも対応している場合はありますが、できれば個別指導塾か家庭教師を選ぶと良いでしょう。
家庭教師や個別指導塾なら、個々のモチベーションを引き出し学習方法を指導してもらえる他、受験期には入試に向けての指導も受けられるでしょう。
ご家庭では保護者の言葉が耳に入らない中学生でも、塾の先生や家庭教師の言葉なら聞いてくれるケースもあります。本人の潜在的な可能性を引き出す意味でも、個別指導形式はおすすめできます。
学校の授業についていけなくなった
小学校までは特に問題がなかったという生徒も、中学校に入ると急に授業についていけなくなることがあります。いわゆる「中一の壁」と呼ばれ、特に数学や英語でつまずく生徒が多いです。
もし定期テストの点数が思うように取れないと感じる場合は、早めに学習塾で予習・復習のサポートや補習を受けることをおすすめします。
この場合も、個々の進度に合わせてカリキュラムを作ってもらえる、個別指導塾か家庭教師を利用すると良いでしょう。
「家で勉強を見きれないから」
こちらは、生徒本人の問題ではなく親御さん側の事情によるケースです。
小学校までは大丈夫でも、中学生の勉強を教えることに不安を感じる保護者は多いことでしょう。
勉強を教えてあげることはできても、仕事や家事で忙しくなかなか時間が取れないケースもよく聞かれます。
こうした事情で学習塾に入ることを検討する場合、塾の形態はどれでも構いません。生徒の学習進度や状況に応じて、ここまでご紹介してきた内容を踏まえて選択してください。
中学生の塾費用を徹底比較
中学生の学習塾にかかる費用を、もう少し細かく見ていきましょう。
授業形式ごとの相場や、長期休暇中の講習費用などについて解説します。
授業形式ごとの月謝の相場
まずは、授業形式による塾の料金相場をご紹介します。
塾にによって違いはありますが、集団・個別・家庭教師それぞれの料金相場は以下のようになっています。
<集団指導塾の月謝相場(授業回数:週3~4回)>
費用区分 | 費用相場 |
---|---|
月謝 | 2~4万円 |
入会金 | 1~2万円 |
教材費 | 1~3万円 |
<個別(少人数)導塾の月謝相場(授業回数:週2~3回)>
費用区分 | 費用相場 |
---|---|
月謝 | 2.5~6万円 |
入会金 | 2~3万円 |
教材費 | 1~3万円 |
<家庭教師の月謝相場(授業回数:週2~3回)>
費用区分 | 費用相場 |
---|---|
月謝 | 3.5万~7万円 |
入会金 | 2~3万円 |
教材費 | 1~3万円 |
人件費のコストの面から、学習塾は個別指導よりも集団指導塾のほうが料金が安い傾向にあります。
入会金も個別指導塾のほうがやや高いのですが、入会金が半額もしくは無料になるキャンペーンを行う塾は多いですので、こまめにチェックしておくとお得に入会できる機会があることでしょう。
家庭教師は、学習塾の中では最も指導費用が高いです。講師の交通費も負担しなければならない場合もあるので、費用相場はどの家庭教師を利用しても、高めの設定になることが多いとされています。
長期休暇の講習費用は高い?安い?
次に、夏期講習や冬期講習などの費用を見ていきましょう。
<集団指導塾の長期休暇講習費用の相場>
講習区分 | 費用相場 |
---|---|
夏期講習 | 3~10万円 |
冬期講習 | 2~7万円 |
<個別指導塾の長期休暇講習費用の相場>
講習区分 | 費用相場 |
---|---|
夏期講習 | 6~20万円 |
冬期講習 | 4~10万円 |
集団・個別指導ともに、長期休暇講習費用は基本的に、毎月の月謝の2倍ほどかかります。
中学3年生は特に講習費用が高くなる傾向にあり、通常の月謝の3~5倍程度になることが多いです。
これは、時間ごとの単価が上がるのではなく、長期休暇中は授業数が多くなることに起因します。中学3年生は長期休暇になると毎日塾に行くことも珍しくありませんから、料金もそれを反映したものになります。
ただし個別指導塾の場合、長期休暇の講習は選択式になっていることもあります。この場合は、通常授業だけを受けて追加費用を一切かけないという方法も可能です。
塾の年間総費用
中学生向けの学習塾にかかる費用は、授業料だけでなく合宿参加費や講習費、年会費、教材費などがかかるケースも多いです。
そのため、諸費用も含めるた年間の総費用の相場は、以下のようになるとされています。
塾の形態 | 年間の費用相場 |
---|---|
集団指導塾 | 約85万円 |
個人指導塾 | 約100万円 |
家庭教師 | 約115万円 |
一般的に「中学生の塾は年間に100万円くらいかかる」と言われていますが、データを見るとこの話が実態に沿ったものであることがうかがえるでしょう。
見落としがちな塾以外で受験でかかる費用は?
中学生が受験に挑む際、学習塾以外にも色々な費用がかかります。
例えば以下のようなものです。
- 過去問題集:一冊3000~5000円
- 模擬試験:一回約5000円
- 交通費:模試会場や試験会場、塾までの往復の交通費など
- 文房具:消しゴム、鉛筆、ノート、ルーズリーフ、バインダーなど(学年が上がるごとに消費量は増加する)
また、受験の際は「受験料」も必要です。学校によって開きがありますが、一般的な受験料の相場は以下の通りです。
区分 | 受験料の相場 |
---|---|
公立高校 | 2,200円(都内) |
国立高校 | 9,800円 |
私立高校 | 22,000円 |
入学後公立高校と私立高校でかかる費用の違いは?
高校に入学した後の費用についても知っておきましょう。
高校の学費は、公立高校で年間約45万円、私立高校で年間約104万円程度が相場です。
やはり私立のほうが学費が高いですが、その分校舎が綺麗だったり、スポーツ施設が整っているなど、設備面が充実しています。
大学受験に向けて手厚い指導が受けられる学校も多いので、その点を重視する方は私立高校を選ぶのも良いでしょう。
なお公立と私立は、入試科目数や内申点の扱い方、受験できる学校の数などが異なります。
それぞれに別の対策を立てる必要がありますので、志望校の情報を集める時は入学後のことだけでなく、入試情報もしっかり収集しておいてください。
通塾のおすすめ時期は?
中学生が学習塾に通う際、いつから入塾すれば良いのでしょうか。
通塾を始めるおすすめの時期について解説します。
初めての塾はいつから行くのがよい?
これから初めて塾に入るという場合は、目的に合わせて入塾時期を考えていきましょう。
中学1年生秋~中学2年生春
中学生が入塾する一般的な時期としてひとつめに挙げられるのが、「中学1年生秋~中学2年生春にかけて」です。
中学校の生活にも慣れてきた1年生の秋ごろは、授業内容が少しずつ難しくなり始める時期でもあります。
授業についていけなくなってきたと感じた時に、補習や成績アップを目的として塾に通い始める中学生は非常に多いです。
また、この時期は部活も本格的になるタイミングです。部活と勉強を両立するためにも、塾通いを始めるのに適切な時期と言えるでしょう。
小学校6年生~小学校卒業まで
中学生の入塾時期として次に多いのが「小学校6年生~小学校卒業まで」です。
中学に入る前にしっかり準備をしておきたいと考える方には、この時期の入塾がおすすめです。
冬期講習や春期講習などを利用して、小学校の総復習や中学校の予習をしておくと、初めての定期テストにも万全の体勢で挑むことができるでしょう。
高校受験対策のスタートは?
高校受験対策を始める時期としては、多くの方が「中学3年生になってから」と考えていることでしょう。
しかし高校受験においては内申点も重要ですので、内申点アップを考える場合は中学1年生~2年生の間にできるだけ早く入塾することをおすすめします。
普段の定期テスト対策をしっかりしておけば内申点にも反映されますので、受験の際には有利に志望校選びをすることができるでしょう。
遅くても中学2年冬~3年生の4月には入塾を
公立中学生が高校受験を視野に塾通いをする場合、遅くても中学2年冬~3年生の4月までには入塾したほうが良いでしょう。
部活を引退する夏以降にと考えている方もいるかもしれませんが、中3の夏以降は「志望校を確定させる」時期です。
志望校の選択肢を広げるためには内申点もある程度上げておく必要がありますので、できるだけ早めに行動してください。
高校受験におすすめの勉強法については以下の記事を参考にしてみてください。
塾選びのコツ4選
色々な学習塾の中から最も合う塾を選ぶにはどうしたら良いのでしょうか。
塾選びにおいて必要なことは
- お子様の性格や勉強スタイルに合わせる
- 費用
- 授業形式
- 通いやすさ
主に四つのポイントがあるでしょう。
以下で詳しくみていくことにします。
ポイント①:生徒の性格や勉強スタイルに合わせる
最も忘れてはならないのは、「塾に通うのは保護者ではなく、お子さん本人である」ということです。
保護者の方がどれだけ気に入った塾でも、生徒に合っていなければ意味がありません。生徒本人のやる気が保たれないと、塾通いを始めた目的を達成することは難しいでしょう。
塾選びの際は、口コミや同じ学校に通う生徒の親の意見なども参考にしつつ、お子さんが気に入るかどうかも重視して決めていってください。
ポイント②:費用
塾選びにおいては、費用面も重要です。
授業形態や一週間あたりの通塾回数、科目数など、通塾のしかたによって費用は大きく異なります。
まずは資料請求をして、詳しい費用を知っておきましょう。この際、複数の塾の資料を同時に入手しておくと、費用だけでなくシステム面においても比較検討することができます。
せっかく塾に通い始めても経済的な理由で続けられなくなるのでは意味がありませんので、ここはしっかり確認しておきましょう。
ポイント③:授業形式
授業形式は、生徒本人の好みもありますが成績に合わせて選ぶこともできます。
例えば、成績が振るわない場合は個別指導や家庭教師を利用して、わからない部分をひとつずつ理解させていくと良いでしょう。
平均~上位成績の場合は、集団・個別どちらでも構いません。切磋琢磨したい場合は集団塾が良いですし、勉強方法などを改めて教えて欲しい場合は個別指導塾もおすすめです。
ポイント④:通いやすさ
中学生が通塾する際は、通いやすさも重要です。
特に受験学年になるとほぼ毎日塾通いをすることも多いですので、通塾時間が短いほうが時間を有効活用できるでしょう。
とは言えあまりにも近すぎると気持ちの切り替えができず、ストレスになる生徒も一定数います。
こうしたバランスを考えながら、塾の内容や運営方針なども考慮して決めていきましょう。
中学生が塾に通うメリット・デメリット
学習塾は中学生にとって重要なものではありますが、メリットだけでなくデメリットもあります。
ここでは中学生が塾に通うメリットとデメリットを解説しますので、ご自身の状況と照らし合わせて参考にしてください。
苦手の克服・得意のブラッシュアップで成績を伸ばす
学習塾は、苦手分野の克服や得意分野のブラッシュアップができるのが大きなメリットです。
中学校では、生徒個人に合わせた授業を行うことができません。クラス全体に対して授業を行うため、授業への理解度が低い生徒もいることでしょう。
逆に理解度が高い生徒についても、個人的により高度な問題にチャレンジするのは学校では難しいです。
塾では理解度が低い生徒と高い生徒、両方がそれぞれの状況に合わせて、学習内容のカバーを行ってくれます。
学校の先生にはなかなか質問できなくても、塾なら理解できるまで質問を繰り返すことができるでしょう。思う存分利用して成績を伸ばしてください。
高校入試に関する最新の情報が得られる
学習塾は、毎年多くの中学生に指導を行っているため、その地域の高校受験の最新情報を持っていることが多いです。
高校受験のテクニックは、国内全てどこでも同じというわけではありません。全国各地でそれぞれ違います。
特に私立高校については、入試の出題傾向や学習すべきポイントなど、高校ごとに特色が大きく異なるでしょう。
こうしたノウハウは中学校でもある程度教わることはできますが、受験のプロである学習塾のほうが詳しいことがよくあります。
高校受験がうまくいくかどうかは、志望校の受験情報をどれだけ集められるかにかっています。できるだけ早いうちに情報を集めておけば、対策に十分な時間をかけることができるでしょう。
効率よく集中して学べる環境
中学生の中には、自宅で勉強しようと思ってもテレビやパソコンなどの誘惑に勝てず、集中しづらいと思うことも多いでしょう。
学習塾であれば学習空間が整備されているのはもちろんのこと、講師や他の生徒の目もありますから、自宅よりも集中して勉強できることは間違いありません。
塾の中には、授業用のスペース以外に自習室が設けられていることも多いです。普段とは違う環境で効率的に学ぶことができるでしょう。
また、塾には同年代の生徒たちが多く集まります。共に切磋琢磨しながら学ぶことができますので、一人で勉強するよりも張り合いが出るのも塾の強みと言えます。
高額な塾代
塾には大きなメリットがある一方、デメリットもあります。
例えば経済的な面です。通塾には授業料以外にも入会金や教材費、模試代、季節講習費など、色々な費用がかかります。場合によっては、塾に行くための交通費やガソリン代などもかかることがあるでしょう。
個人宅で勉強すればこうした費用はかかりませんので、家計に余裕がない方にとってはデメリットになると考えられます。
費用面については、ぜひ入塾前に年間の費用を正確に見積もっておき、いざ塾に通い始めてから後悔することの無いようにしましょう。
不明点がある場合は塾側にしっかり質問し、納得できてから入会してください。
個別指導塾・家庭教師のデメリット
塾にも色々な形態がありますが、人によっては塾の指導方針がデメリットになることもあります。
個別指導塾や家庭教師など、少人数制の学習塾においては、やはり月謝の高さがデメリットになりやすいでしょう。
個別指導塾や家庭教師は、生徒一人あたりに対する講師の人数が少ないため、人件費が高額になります。それが授業料にも反映されますので、集団塾に比べると費用が高くなりやすいことを心に留めておきましょう。
また、個別指導塾や家庭教師は、大学生のアルバイト講師を多く採用しています。社会人講師と比べると経験値や指導力の面で劣るケースもあり、この点もデメリットとなることがあります。
集団指導塾のデメリット
集団指導塾にも、個別指導や家庭教師にはないデメリットがあります。
集団指導塾は、学校と同じように何人もの生徒を教室に集め、一人の講師が授業を行うという形式になっています。
そのため年間カリキュラムがあらかじめ決まっていることが多く、生徒側が塾の授業進度に合わせなくてはならないでしょう。
もし授業についていけなくなっても、周りの生徒たちに合わせて授業が進んでしまうため自力での克服は難しいです。振替制度も無い場合が多いですから、授業に欠席した場合は自力で復習しなくてはなりません。
自己管理能力に優れた生徒でないと、集団指導塾のメリットは享受できない可能性があります。
塾費用を無理なく下げるテクニック
学習塾のデメリットとして最も心配なのは費用面だという方は多いことでしょう。こういった方に向けて、塾費用を下げるためのテクニックをご紹介します。
おすすめなのは、低価格帯のオンライン授業の利用です。配信型のオンライン授業なら、何度も見返すことができるため自分のペースで学習を行うことができます。
また、受験生の支援制度を利用するのも手です。塾代の融資事業を行っている企業が存在しますので、お近くにないかどうか探してみると良いでしょう。
塾についても、成績保証や合格保証のあるところを選ぶと、余計な塾費用がかかりません。さらに受験する高校を厳選して検討すれば、無駄に何度も受験しなくても良いですから受験料もおさえられます。
通信教育で補完も有効
塾費用を抑えるテクニックとしては、通信教育もおすすめです。
通信教育は基本的に授業の予習のために使う教材ですが、自分の都合に合わせて教材を利用することができますので、学校の先取りと復習、両方に使っても構いません。
時間に縛られず自分なりのスケジュールを組めますので、自己管理できる生徒にとっては塾よりも効率が良い可能性もあるでしょう。
中学生の塾費用まとめ
中学生の塾費用まとめ
- 中学生の塾費用は年間100万円程度かかるが、キャンペーンなどを利用してある程度抑えることも可能
- 内申点も受験に大きく関わるので、入塾はなるべく早い時期にしよう
- 塾の形態によって、費用を抑えることも可能だが子供を最優先に選ぶべき
中学生にとって高校受験は、「人生で初めての受験」になることも多いでしょう。
不安なこともたくさんあると思いますが、塾を上手に利用すれば高校受験を有利に進めることができます。
塾が難しい方は通信教育も検討して、十分な受験対策を行ってください。