高校受験生にベストな睡眠時間は?中学3年生の平均勉強時間や勉強効率の上げ方まで解説
「高校受験生のベストな睡眠時間はどれくらいなの?」
「中学3年生の勉強時間について詳しく知りたい!」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
高校受験を控えている中学生にとって、勉強することと同じくらい体調管理も重要です。
しっかりと睡眠時間を確保することで勉強のパフォーマンスを高めることができます。
こちらの記事で、高校受験生にベストな睡眠時間や中学3年生の平均の受験勉強時間などについて、詳しく解説していきます!
高校受験勉強の準備についてざっくり説明すると
- 受験勉強をするためには睡眠時間の確保が大切
- 生活リズムを整えることを意識しよう
- しっかりと睡眠をすると勉強のパフォーマンスが上がる
- 勉強のゴールデンタイムを意識しよう
睡眠って重要なの?
まずは、睡眠の重要性について確認していきましょう。
寝る時間が大切な理由
人間にとって、睡眠は必要不可欠です。
人間は寝ている間にその日に起きたことや情報を処理したり、疲れた体を回復させるなど、体の修復作業を行っています。
つまり、勉強した内容は睡眠中に脳内で整理され、記憶として定着していのです。
睡眠の質が良くない学生は睡眠の質を改善すれば勉強のパフォーマンスが高まり合格に近付くことができるので、睡眠は非常に重要であることが分かります。
また、規則正しい生活習慣を意識して睡眠をしっかりと取ることができれば、体調を整えて精神的なストレスを軽減する効果も期待できます。
必要な睡眠時間はどのくらい?
必要は睡眠時間は人によって差がありますが、少なくとも7時間、できれば8時間の睡眠時間は確保したいところです。
無理をして睡眠時間を削ってまで勉強を行っても質が伴っていないことが多く、脳に定着せずに抜けてしまうことが多いです。
睡眠時間をしっかりと確保して集中して勉強する方がその日の勉強内容が定着しやすく、結果的に効率的な勉強となります。
また、高校受験が近づいてくると不安やストレスを感じやすくなり、睡眠時間を削ると時間と心身を回復させる時間を削ることになるので、より一層不安を感じやすくなると言われています。
睡眠時間は勉強時間の一部
真面目な受験生や不安を感じやすい受験生は「自分が寝ている間にも他の受験生は受験勉強をしている」と考えてしまいがちですが、決してそんなことはありません。
適度な睡眠時間を取ることを心掛ければ全く問題なく、勉強の勉強を工夫することで寝ている間も脳が復習して勉強することができます。
逆に、睡眠を軽視してしまうと脳にしっかりと知識が定着せずに本番でも必要な知識が出てこないといった状況になってしまいます。
つまり、「睡眠時間は勉強時間の一部である」ということを常に意識することが重要なのです。
生活リズムが崩れるとどうなる?
睡眠時間を削るなど生活リズムが崩れてしまうと、精神的に不安定になりイライラすることが多くなってしまいます。
特に、高校受験が近づいてくると日常生活でもストレスを感じやすくなるので、生活リズムは非常に重要です。
また、体調を崩しがちになる上に、日中に眠くなってしまうため学校の授業に集中できないなどのデメリットもあります。
つまり、受験対策で重要になる内容が覚えられず、非効率な勉強となってしまうのです。
一度崩れてしまった生活習慣を戻すのは非常に大変なので、生活習慣については強く意識するべきです。
睡眠を取るメリットとは?
こちらのトピックでは、睡眠をとるメリットについて紹介していきます。
睡眠を軽視するのは危険なので、じっくり読んでみてください。
暗記に強くなる
しっかりと睡眠時間を確保できれば、起きている時間の勉強のパフォーマンスが上がり効率よく記憶を整理することができます。
特に、寝る前に行った勉強の内容ほど記憶しやすいと言われているため、寝る前30分~1時間は暗記やその日の学習の復習時間に充てるのがおすすめです。
このように、勉強する順番や内容を工夫することで、睡眠の効果を最大限に引き出すことができるのです。
自己治癒能力が向上する
睡眠をしっかりと取って体を適切に休ませることで、体調を整えたり病気になりにくい体を作ることができます。
つまり、心身をしっかりと休ませてリフレッシュするという観点でも、睡眠は非常に重要なのです。
特に、受験期は体調を崩すと勉強ができなくなってしまい、その間に周りのライバルが勉強をしていることで焦りや不安を感じてしまいます。
このような無駄な消耗を防ぐためにも、しっかりと睡眠を取って病気になりにくい体を作ることが重要です。
成長ホルモンが分泌される
成長ホルモンは思春期に身長や骨格を大きくする役割を果たし、その後は健康維持に役立ちます。
睡眠中は成長ホルモンが分泌されるため、質の高い睡眠は非常に重要なのです。
身長を伸ばすためには思春期である中学生時代によく寝ることが重要で、また病気への抵抗力を強めるメリットもあります。
ベストなパフォーマンスを維持できる
学校の授業が行われる日中の時間帯に高い集中力を発揮するためには、夜に睡眠時間が十分に取れていることが重要です。
寝不足だと判断力や記憶力が低下してしまうため、その結果として効率の良い勉強ができなくなってしまいます。
また、睡眠が不足するとストレスや不安からイライラしてしまい、人間関係が悪化してしまうこともあります。
心身の無駄な消耗を防ぎ質の高い勉強をするためにも、十分に睡眠を取ることを心掛けましょう。
効率の良い睡眠の取り方
効率の良い睡眠をとるためにはコツが存在するので、確認しておきましょう。
ゴールデンタイムを利用する
寝る前の30分~1時間は勉強のゴールデンタイムと呼ばれています。
この時間帯は記憶したい内容がよく覚えられる時間なので、練る時間から逆算して勉強計画を立てると良いでしょう。
特におすすめな勉強がその日の学習内容を要約して復習することです。
しっかりと覚えておきたい内容や暗記するべき内容を正確に覚えられるので、このゴールデンタイムは新しい内容を学ぶよりも復習の作業をした方が効率的と言えるのです。
勉強の効率を上げる
良い睡眠をとるためには、日中の勉強にしっかりと集中して取り組むことも重要です。
日中に質の高い勉強を行い、一日にこなしたい勉強量や勉強内容が早く終われば安心して眠ることができるためです。
しっかりと睡眠をとるためにも、一日の勉強のスケジュールを立てておき、効率の良い勉強を意識するべきです。
日中の勉強にも意識を向けることで自然と勉強効率が上がっていくので、自分のできることをしっかりと行う意識を持ちましょう。
受験生がやりがちなミス
ここからは受験生がしばしばやってしまうミスについてご紹介します。
徹夜・一夜漬けする
受験が近づいてくると、徹夜や一夜漬けといった勉強法に頼る中学生が多くいます。
しかし、徹夜は体や脳を酷使する上に眠い状態で勉強を行っているのため、勉強した内容を正確に覚えられないことがほとんどです。
内申点のために課題を終わらせる必要がある場合などは仕方ないにしても、徹夜でテストの成績が上がることはほとんどありません。
「徹夜して頑張った」という自己満足でしかないので、徹夜や一夜漬けに頼るのはやめましょう。
授業中に寝る
学校の授業の延長線上に入試があるので、授業中に寝るのは絶対にやめるべきです。
塾で予習や復習が完璧に終わっており、授業内容がすでに理解できている状態であったとしても、復習をしたり問題集を解くなどして時間を有効活用するべきです。
授業中に寝る習慣がついてしまうと必要な授業でも寝てしまうことが有るので、非常に危険です。
寝る直前までスマホやゲーム
ゴールデンタイムについて紹介しましたが、寝る直前はその日の復習や暗記したいものを勉強すると良いでしょう。
スマホやゲームは熱中したりハマってしまう要素が多くあるので、我慢して距離を置くべきです。
さらに、直前までスマホやゲームをやっていると寝付きが悪くなったり睡眠の質が下がってしまい、メリットは何もありません。
つまり、スマホやゲームを行うメリットは何一つないので、その時間を勉強に充てて効率よく時間を使うべきです。
寝る前に食事をする
おなかの中に消化されていない食べ物があると、体は寝ている最中に消化活動をします。
この状態だと、本来であれば情報を整理したり体を休めたりするはずの睡眠時間が消化するために活動に割かれてしまい、睡眠の質が悪くなってしまうのです。
昼食後に眠くなってしまった経験がある方も多いと思いますが、これは消化にエネルギーを使てしまっているためです。
そのため、寝る前の時間は食べ物を摂らず、飲み物程度にしておくべきです。
寝ているのに日中の眠気がひどい時は?
自分ではしっかりと寝ていると感じているのに日中の眠気がひどい場合は、睡眠の質が低いことが考えられます。
睡眠時間が取れていても質が伴っていないケースは往々にあるので、違和感を感じた場合は寝る時間などを改善するようにしましょう。
具体的には、寝ているときの環境や寝る前の行動が睡眠の質に影響するので、自分の行動を顧みて何が原因なのかを分析してみてください。
また、どうしても眠い場合は正午あたりに昼寝をして脳をリフレッシュすることをおすすめします。
中学三年生の平均勉強・睡眠時間
平均的な中学三年生の勉強時間や睡眠時間はどのくらいなのでしょうか?
以下では平均的な中学三年生の生活スタイルについて見ていきます。
中学三年生はどのくらい勉強しているの?
夏休みを過ぎると、平日は平均して4時間~5時間程度勉強している中学3年生が多いです。
また、休日は二人に一人の割合で9時間以上勉強しており、部活を引退したことで勉強時間が大幅に伸びていることが分かります。
ただ量をこなせば良いというわけではありませんが、自分の勉強時間の成果を記録しておくことで今後のモチベーションアップにつながるため、おすすめです。
中学生は何時間睡眠?
中学3年生の多くは午後10時~午前0時までの間に就寝しているので、寝る時間はこの時間帯を目安にすると良いでしょう。
なお、起床する時間帯は多くの中学3年生が午前6時~午前7時の間なので、多くの中学3年生は7時間以上の睡眠をとっていることが分かります。
中学生には最低でも7時間の睡眠、理想として8時間~10時間程度の睡眠が必要とされているため、寝る時間を工夫して十分な睡眠時間を確保するよう心掛けるべきです。
よく聞くレム睡眠って何?
突然ですがレム睡眠とノンレム睡眠という言葉を聞いたことはありませんか?
聞いたことがある方でもなかなか正確に理解していらっしゃる方は少ないでしょう。
ここからはそれぞれの言葉の意味や、それらを良い睡眠のためにはどう活用するべきかということについて説明していきます。
人間の睡眠サイクル!
睡眠には二種類あり、レム睡眠とノンレム睡眠に分かれています。
レム睡眠は脳が活発に動いている時間帯で、このときに情報や記憶の整理と定着が行われています。
一方で、ノンレム睡眠は大脳が休憩している時間帯で、このときにで脳や肉体の疲労回復を行っています。
レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルは90分で、一晩に3回から5回程度繰り返されています。
起きやすい時間がある!
一番起きやすいのは浅い眠り状態であるノンレム睡眠の時で、一般的に浅い眠りのノンレム睡眠の後に深い眠りのノンレム睡眠へと移行しています。
睡眠のサイクルは人によって異なるため一概には言えませんが、人によって起きやすい時間帯があるのは確かです。
どのタイミングが浅いノンレム睡眠なのかを自分で把握する必要がありますが、把握する方法としては睡眠サイクルを測定できるアプリがあるので、そのアプリを使用活用すると良いでしょう。
あなたは朝方・昼型・夜型のどれ?
朝日とともに目覚める朝型タイプ
日本の人口の15%から20%がこの朝方タイプであり、必要な睡眠時間は7時間程度と言われています。
朝型タイプの方は夜になると眠くなるため、寝る時間は22時ぐらいが理想です。
なお、起床時間は5時半~6時であることが多く、効率よく仕事ができる時間帯は8時~12時です。
昼に能力全開の昼型タイプ
日本人の二人に一人はこの昼型タイプと言われており、午前中から午後が最も活動的で頭が働きます。
なお、昼食後は眠くなり勉強の能率が低下する傾向にあります。
睡眠時間は7時間以上が必要で、寝る時間は23時・起床時間は7時くらいが理想です。
また、ベストコンディションで仕事に取り組める時間帯は10時~14時と言われています。
夜更かし大好き夜型タイプ
日本の人口の15%~20%はこの夜型タイプで、朝が弱く夜が得意である特徴があります。
必要な睡眠時間は7時間半程度で、就寝時間は0時・起床時間は7時半くらいになることが多いです。
なお、仕事の効率が上がる時間は17時~0時で、夕方以降に高いパフォーマンスを発揮します。
どのタイプの人でも頭が働かない時間
上記のどのタイプの人にも頭が働かない時間があり、朝の4時から7時までの間は、ほぼすべての人の学習能力が低下しています。
つまり、この時間に頑張って起きて勉強をしても脳が付いてこれない上に体もきついので、無理に頑張る必要はありません。
自分のタイプをしっかりと把握した上で適切な時間に重要な勉強を行うとパフォーマンスも上がるので、ぜひこちらのトピックを参考にしてみてください。
寝不足対処法と変わった睡眠体質を紹介!
寝不足や睡眠の質が低くて悩んでいる方は、こちらのトピックで紹介する寝不足対処法を参考にしてみてください。
コーヒーナップを行う
睡眠時間が取れない受験生におすすめなのが、コーヒーナップという昼寝方法です。
これは15分~30分間のお昼寝を行うことを指していますが、寝る直前にコーヒーを飲みます。
コーヒーに含まれるカフェインは摂取後30分程で効果が発揮されるため、コーヒーナップを行うことで昼寝からすっきりと起きることができます。
昼寝から目覚めた後は勉強のパフォーマンスも活性化されると言われているので、受験勉強の助けにすると良いでしょう。
睡眠3時間で十分なショートスリーパー
世界には、1日3時間程度などの少ない時間でも高いパフォーマンスを発揮できるショートスリーパーという特性をもった人々がいます。
この人々は睡眠時間が6時間未満で十分に活動でき、日中も眠くならない特徴があります。
なお、この特性は後から獲得できるものではなく、遺伝子的な影響が強いです。
ロングスリーパー
一日に9時間以上の睡眠を必要とする体質の人をロングスリーパ―と呼びます。
こちらも後から獲得できるものではなく、遺伝的な影響が大きいものです。
ロングスリーパーの方は一般的な人よりも多くの睡眠を必要とするため、周りも理解が無いと「怠けている」という印象を持たれがちです。
自分がロングスリーパーかもしれないと感じた場合は内科に通い、診断してもらうことをおすすめします。
起床・睡眠に悩む人必見の習慣4選!
続いて、睡眠の質を高めるための習慣について紹介していきます。
早寝遅起きがメンタルを改善?
繰り返しになりますが、早寝早起きは心身を回復させる上で非常に重要です。
不安を感じているときほど、睡眠時間を多く取ることができれば精神面でも回復してメンタルを安定させることができます。
根本的な不安の原因が解決しないため悩みが完全に無くなるわけではありませんが、睡眠を取ることで頭が活性化して自分が抱えている問題に対する解決案がひらめきやすくなります。
高校受験が近づいてくると多くのストレスに襲われるため、睡眠時間の確保は非常に重要なのです。
目覚ましでの起床がつらいのは当たり前
人間は本来、音で起きる生き物ではありません。
生物的に自然界で過ごしていく中で、音で起きる時は敵に襲われたときであり、目覚まし時計を使って起きるのは生物学的にも理にかなっていないのです。
また、音で起きた時は敵から逃げる最低限の機能しか目覚めていにいため、クリエイティブな思考は不可能です。
さらに、精神的に襲われたと錯覚するとストレスを感じてしまうので、精神的にも悪影響を与えてしまうのです。
目覚ましは古い?おすすめは太陽アラーム
前述した通り、音で起きるのはストレスが溜まるので、極力目覚まし時計を使わずに済むようにするのがおすすめです。
そこで、例えば太陽光や光で起きる習慣を身に着けることができれば、ストレスなく起きることができます。
ちなみに、「hue」と呼ばれているiPhoneでコントロールできるLED電球を活用すると、朝起きたい時間の15分ぐらい前に電気を点灯するように設定できます。
つまり、電気が点灯した後にアラームが鳴っても既に光のおかげで体が起きる準備を整えてくれているので、スッキリと起きることができるのです。
不安を取り除くには休息と整理が必要
高校受験は自分の進路を決める重要なイベントなので、緊張して当然です。
実際に、不安や緊張のせいでよく眠れなくなってしまう受験生は多くいるので、過度に心配する必要はありません。
対処法としては、寝る前30分ほど時間を取って頭の整理をすることがおすすめです。
具体的には、紙に自分が思ったことや不安に感じていることを書き出してみると良いでしょう。
自分の思ったことをすべて書き出した後に振り返ってみることで、冷静に自分の感情や考えを客観視することができ、不安と向き合うことができます。
不安や緊張を取り除くためにはしっかりと向き合う作業が不可欠なので、併せて休息することも心がけましょう。
睡眠学習を取り入れてみよう
睡眠学習という言葉を聞いたことはありせんか?
その名の通り睡眠しながら学習をする方法で、この睡眠学習をうまく取り入れることができれば学習効率を高めることができます。
高校受験は勉強の量と質を伴に確保しなければならないので、限られた時間を有効活用するためにも睡眠学習を取り入れてみてください。
前述したように、寝る前は復習をしたり暗記科目を行うのがおすすめですが、これを睡眠学習を応用してみましょう。
具体的には、近年はYouTubeなどでも高校受験向けの学習動画がアップされているので、就寝する際にこれらを流してみてください。
特に、暗記科目に関しては聞き流すだけでも脳に記憶として残すことができます。
教科書を読むだけではなかなか覚えることができない分野や、覚えているかどうか曖昧で自信がない問題があれば、ぜひ睡眠学習を活用してみてください。
高校受験勉強の準備まとめ
高校受験勉強の準備まとめ
- 中学3年生の平均勉強時間は平日は4~5時間程度、休日は9時間程度
- 寝る時間から逆算して、睡眠時間を確保しよう
- 早寝早起きを意識すると、心身ともにリフレッシュできる
- 睡眠や休憩をすることも勉強の一部であることを意識しよう
高校受験は人生の中でも重要なイベントの一つなので、睡眠時間を確保して質の高い勉強を心掛けましょう。
無理に勉強をしても質の低い勉強になってしまうので、体調管理を意識しながら努力を重ねていきましょう。
こちらの記事を参考にして、高校受験で志望校の合格を掴み取りましょう!