中学生の宿題の量や内容は?宿題が終わらない人の対処法や効率の良い宿題の活用法まで解説
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「中学生になって急に宿題がこなしきれなくなった」
「真面目に提出しているのになぜ成績が上がらないの?」
このような悩みをかかえた中学生も多いのではないでしょうか。
この記事では、中学生の宿題との向き合い方や活用法について、詳しく解説しています。日々の宿題だけでなく、長期休みの宿題についても解説していますから、ぜひ宿題との上手な付き合い方について学んでくださいね!
中学生の宿題についてざっくり説明すると
- 中学生で宿題をしない人が急増するのは、ボリュームが増えるから
- 日々の宿題への取り組み方や提出率は、高校入試にも影響する
- 日頃から宿題と真剣に向き合う姿勢を保てていれば、夏休みのように大量の宿題が提出されても対応できる
中学生の宿題はどれくらいあるの?
小学生のうちは、「中学生になると大変」と聞かされていても、ピンとこないかもしれませんね。中学生になると宿題の量や内容がどれだけ変わるのか、具体的な内容を見ていきましょう!
日々の宿題は学校によってかなり違う
小学校から中学校に上がる時に、同級生でも違う学校に行くことがありますね。そのため、中学校に上がってから「あれ?友達の学校と私の学校ではずいぶん違う」と感じる人もいるようです。
中学校では多くの学校で教科ごとに担当の先生が変わりますし、先生によって先生の出題する宿題の量も違います。
たとえば、A中学校では次のような出題内容だったとしましょう。
- 毎日英文1ページを日本語に訳し、音読もすること
- 漢字を毎日200字書き取りする
- 数学は、週末に問題集を数ページ解いてくること
これを見ると、「ずいぶん宿題の量が多いなあ」と感じたのではないでしょうか。
一方、B中学校では中学生の自主性に任せる方針を取っているので、宿題がありません。
この事例を見ても、学校によって宿題の事情はかなり違うというのが分かりますね。
定期テスト前の提出物がたくさん出る
中学生は、定期テスト前になると「テスト範囲のワーク演習を終わらせるように」と言われることが多いです。理由は次の2つです。
授業で教わったことを100%覚えている人は少ないから
エビングハウスの忘却曲線によると、物事を暗記しても翌日には74%を忘れ、1週間後には77%を忘れると言われています。先生たちはそれをよく知っているので、生徒がテストで少しでも点数が伸ばせるように、宿題を出す先生も多いのです。
勉強が苦手な人への救済措置
真面目に授業を受けているのに、どうしても勉強が苦手な人もいるかもしれませんね。そのような生徒の内申点を少しでも上げる救済措置として、宿題の提出率を重視する先生もいます。内申点への影響については、後で詳しく説明しましょう。
ただし、毎日課題が出ると生徒の負担が大きくなりすぎるので、そのようなケースは少ないかもしれません。ですが、いつもは宿題がない学校でも、テスト前はワークなどの提出が義務付けられると心得ましょう。
宿題をしないと高校入試に影響する
一般的に高校入試は、内申点と学力検査の点数で合否が決まります。内申点は、大体はテストの点数を中心に判断されます。
ただしそれだけではなくて、宿題の提出率や、普段の授業態度なども考慮される点に注意しましょう。宿題を期限内に提出しない人やよく遅れて出す人は、先生への印象が悪くなり、真面目に提出していた場合と比べて点数が抑えられることもあります。
中学生は自分で計画を立てて勉強しよう
中学生で成績を上げるには、まずは定期テストで良い点数を取るのが必須条件です。
小学生は、先生が出してくれた宿題をこなしていれば、それで成績が安定したかもしれませんね。ですが、中学校では部活動も始まるので、先生も日頃の学習についてはあまり口をはさみません。
そのため、部活動と勉強をうまく両立できるように、自分で必要な勉強時間を割り出さなければなりません。
したがって、成績を上げるために、自分に合っている効率の良い学習計画を立ててみましょう。
中学生に宿題が無いときの勉強法
さて、中学生は先生からも自主性を重視されると説明しましたが、「どこから手を付けたらいいのかわからない」という人もいるかもしれませんね。そのような人のために、次は「中学生で実行してほしい学習習慣」について説明しましょう。
必ず家に帰る前に何を勉強するか決めよう
小学生のときと比較すると、中学生で使う教材は格段に増えます。そのため、持ち帰りの負担を少なくするために、学習教材を置いていくのを推奨する学校もあるかもしれません。
ですが、教科書なども全て置いて帰ってしまうと、帰宅してから予習・復習をするのに不便です。通信教材なども学校の教科書をベースに作成されていますから、それらを利用する人も、手元に調べる教材がないと不自由さを感じるはずです。
それを防ぐためにも、自分でどの教科を勉強したいのか、そのためには何が必要なのかを考えて、必要な教材を持ち帰って家庭学習をしましょう。
日々の復習をしよう
次に心がけてほしいのは、学校の授業内容の復習です。
先の段落で述べたように、習ってからすぐに復習しないと、真面目に聞いていた授業内容も忘れてしまいがちです。そこで、実際の復習の具体例を確認してみましょう。
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教科書をもう一度読んでみる
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学校で解いた教科書の問題で、わかりにくかった点などを書き出し、もう一度自力で解いてみる
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ワークで授業と同じ単元の問題に取り組む
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英単語や、理科や社会の重要語句を暗記する
どれも、学校の教科書や副教材のワーク、ノートを自宅に持ち帰るだけで実行できる内容ばかりです。
宿題のない日は、このような地道な努力を積み重ねておくと、テスト勉強の負担が軽くてすみます。学校で宿題を出していなくても、定期テストに備えてコツコツと準備を進めましょう。
テスト週間に課される提出物に取り組もう
先に述べたように、定期テストが近づくと提出が義務付けられている課題は非常に多いです。ただし、その内訳は習った範囲の問題集を解くパターンがほとんどですから、テスト週間が始まる前に、課題を終わらせてしまいましょう。
テスト前に提出物の課題を終わらせておくと、テスト週間に突入しても自分が力を入れたい勉強に集中できます。部活などで忙しくても、隙間時間を上手に活用してワークの課題などを終わらせておくと、日々の復習ができて一石二鳥と言えるでしょう。
宿題が終わらない原因とその対処法
中学生の宿題量は、学校によっても事情は様々です。しかし、なぜかどの学校においても、宿題やテストにまつわる提出物が終わらない人が、一定数存在します。
なぜ終わらないのか、その原因や解決方法について検討してみましょう。
中学生が宿題が終わらない原因
中学生の宿題が終わらない原因として考えられるのは、主に次の3つです。
中学校から出される課題の量が多すぎる
学校の先生には、時折大量の宿題を出す先生もいるかもしれませんね。ですが、一方で部活動にも力を入れていると、なかなか宿題に手をつける時間が確保できない人もいるでしょう。先生もすべての生徒の事情を把握しているわけではないので、このような事態も起きるのです。
課題と真剣に向き合っていない
日頃から勉強の習慣が身についていないと、机に向かうこと自体がおっくうに感じませんか?「やる気スイッチ」が入らない状態だと、宿題から目を背けたり、集中できずに取り組む時間も短かったりします。その結果、宿題をしないままだったり、手を付けても終わらなくなってしまうのです。
課題の内容が理解できていないために宿題が進みにくい
普段の授業で先生の話を聞き流していたり、ぼんやりしていたりすると、授業の印象は残りにくいですよね。家に帰る頃にはすっかり授業内容を忘れているので、いざ課題と向き合おうとしても理解が不十分なので、宿題が片付かないのです。
もっとも、最初の原因以外は自分の努力次第で解決できる問題です。繰り返しになりますが、日頃からの小まめな努力の積み重ねが大切ですから、授業を真面目に受けて、帰宅後に宿題に向き合うことを心がけましょう。
宿題を終わらせるためには?
では、宿題を確実に終わらせるにはどうするべきか、考えてみましょう。
必ず宿題をする時間を決める
たとえば、「夕食後20時~20時半までは宿題をする」というようにマイルールを決めましょう。この時間内に必ず終わらせるようにして、その後は好きなマンガを読んでも良い、などのごほうびも設定するとさらに効果的です。
わからないところを先生など質問しやすい人に相談する
話しかけるのに少し勇気がいるかもしれませんが、質問されて本当に嫌な先生は少数派です。多くの先生は、質問しに行くと授業のときよりもわかりやすく説明してくれますから、どんどん質問しに行きましょう。
宿題の提出率は内申点に直結します。期限内に提出するのはもちろんのこと、ただこなすだけでなく普段から効率よく勉強することを意識しておくと、夏休みなどの長期休みの大量の宿題にも対応できるようになります。
中学生の夏休みの宿題は?
ここまでは日常生活の中での宿題についてお話してきましたが、今度は夏休みなどの長期の休みに出される宿題への対応方法をお伝えします。
中学生の夏休みの宿題の量
「夏休みを有効に利用してほしい」と考える先生は多いものです。そのため、どの教科でも「夏休み専用のワークを一冊仕上げる」など、宿題のボリュームが非常に増えます。
また、部活動でも「基礎力の充実」に力を注ぐことが多いので、学校によっては半日以上取り組む学校や部活もあるかもしれませんね。したがって、それぞれの事情が一度に重なると、やることが多すぎて宿題が終わらない生徒が続出するのです。
長期休みで時間があるように感じても、人によっては普段よりも忙しくなる人もいますから、計画的な勉強に慣れておかなければなりません。
いつどの様にやるのが良いの?
中学生の夏休みは、期間の長さを利用してやりたいことがたくさんありますよね。部活動や勉強だけでなく、家族旅行やイベントへの参加など、「時間がいくらあっても足りない」人も多いのではないでしょうか。
だからこそ、宿題は早めに終わらせてしまいましょう。可能ならば、7月中に終わらせてしまうのがおすすめです。8月31日まで夏休みがある地域の人は「まだまだ余裕」と思うかもしれませんが、余った時間を塾の夏期講習の課題や問題集の演習に当てられるので、学力をさらに伸ばしやすくなるのです。
また、テスト前と同じように、ワークの提出も義務付けられていることも多いです。こちらは夏休みが始まる前から手をつけられますから、他のことをできるように、予告されなくても進めておきましょう。
学力アップにつながる宿題を活用した勉強法
宿題を期限内に提出するのが大切なのは、よく分かりましたね。ですが、提出前に「解答の丸写しは禁止。丸写しの解答はバレるからな」と先生にくぎを刺された人はいませんか?
そこで、今度は本当に学力を伸ばすのに効果的な宿題の活用法について、解説します。
宿題をただこなすのはダメ
宿題を期限内に提出するのは当たり前として、答えの丸写しが駄目な理由について考えたことはあるでしょうか。それは、書き写すだけで満足してしまい自分の頭を使って考えていないので、自分の実力向上にはつながらないからです。
先生の「丸写しを見抜く」テクニックは、解答の途中過程が書かれていない、解答・解説とまるっきり同じ文言であるなど、普通の人でも簡単に見抜けるものです。
課題をこなすにしても、先生は誰かのコピーや模倣をすぐ見抜けますし、何よりも実力がつかないのに無駄な時間を費やしたことになります。せっかく時間を使うのならば、有効な勉強時間を意識しましょう。
学力向上につなげる宿題の活用法
宿題を解き終わった後に答え合わせをして満足している人はいませんか?それで終わらせるのはもったいないです。解いた後に間違えた問題の分析をしましょう。
分析ポイントは、次のような点です。
- 間違えた問題で、どのような原因で間違えたのか
- どの分野の理解が足りていないのか
- 先生に質問しに行くには、どのようにわからないか説明できるか
これらを踏まえた上で、間違えたりわからなかったりした問題について分析しておくと、先生に質問に行く際やテスト対策に役立ちます。
中学生の宿題についてまとめ
中学生の宿題まとめ
- 中学生の宿題は入試にも直結するので、それを意識して向き合うべき
- 日頃から効率よく勉強することや、丁寧に向き合う姿勢がテスト勉強の際の余裕を生み出す
- 日常の宿題との向き合い方は、長期休みの際にも応用できる
中学生で宿題が大好きという人は、めったにいないでしょう。ですが、考え方を変えて勉強の成果を出せるようにすると、工夫次第で成績が上がる楽しさを味わえます。
それこそが、成績上位者に近づく第一歩と言えるでしょう。
「宿題なんて面倒だな」「塾の課題もあるのに、どんなメリットがあるんだろう」と疑っていた人も、まずは宿題を上手に活用して、プラス方向に回すサイクルを作り出してみてくださいね!